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最終幕
VS時間旅行者④
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「参ったね。まさか”四件”連続とは……」
部屋に転がる四つ目の死体を前に、田中一が苦笑いを浮かべた。ベッドからずり落ちた宿泊客の死体が、大口を開けて目を見開いている。部屋の扉の前から、ぱっくりと開いた男の後頭部と、赤い絨毯に散らばる壊れたオルゴールの破片を見て、坂本と櫻子は絶句する他なかった。
□□□
一件目は、シャンデリア近くに吊り上げられた死体。
二件目は、密閉された仮眠室で胸にナイフを突き立てられた男。
そして三件目と四件目は、探偵たちが仮眠室に辿り着いたのとほぼ同時に発覚した。
さっきまで坂本たちがいた屋上のプールで溺れていた女と、十一階の部屋で後頭部をオルゴールで殴られて死んでいた物理学者。
同時多発進行殺人。
一件目の死体が発見されてから間髪入れず、ほぼ三十分以内に立て続けにさらに三つの死体が積み重なったのである。これには天下一の名探偵・田中一耕助も途方に暮れた。
「これだけ短時間で一気に四人も……。警察が到着して色々調べられる前に、ってトコか」
田中一が四人目の死体のそばにかがんで、血と凶器を踏まないように傷口を覗き込んだ。実際にまだ警察はホテルに到着してもいない。これら全ての犯行が同一犯だとすると、あまりにも用意周到だったということになる。
「…………」
かと言って推理小説じゃあるまいし、四人の犯人が同じ時刻に同じホテルでそれぞれ四つの殺人を犯す、なんて方がナンセンスだ。櫻子は部屋の中に足を踏み入れた。被害者の部屋は特に荒らされた様子は無く、ただ、海に面した窓ガラスが”外側”から打ち破られ、絨毯の上に粉々になったガラスの破片が散乱していた。
「…………」
「窓の外から、犯人が侵入して来たのかな?」
「!」
櫻子が壊された窓のそばに近づくと、いつの間にか背後にいた田中一が彼女を見下ろしてほほ笑んでいた。櫻子は唇の端を引きつらせた。
「なんてね……ここは十一階だ。羽の生えた”バケモノ”でもいない限り、そんなことは不可能だね」
「…………」
櫻子が黙ったままでいると、田中一は入り口にいた坂本を振り返った。
「坂本先生」
「は……はい?」
死体をぼんやりと見つめていた坂本は、突如我に返ったような表情で田中一を見つめ返した。
「何かお分かりになりましたか?」
「あー……そうですね、実は……」
坂本が右斜め下を見て俯き、両手を腰の後ろで組んでもじもじし始めた。それなりに付き合いの長かった櫻子は、彼が『一つ気づいたことがあるんだけど、こんな馬鹿なこと言ったら笑われるかもしれない』と葛藤しているのが分かった。世界一の名探偵を前にして、さしもの彼も緊張しているのだろうか。
「実は……今回の事件は、海ぼうず……」
「失礼しました、そうですよね。先に田中一の推理から話さないと、アンフェアですよね」
残念ながら坂本の蚊の鳴くような声は誰の耳にも届かずに、田中一の透き通った声に上から被され掻き消された。それなりに付き合いの長かった櫻子は、彼がどうせまた『犯人は人魚か、海ぼうずです』とか言いたかったんだろうと思った。
「海ぼうずと言うのは、海に住んでる妖怪で……その全長は数メートルから数キロに及ぶものもいて」
「最初の事件、田中一は『回転扉』を使ったんだと思います」
「回転扉?」
坂本がごにょごにょ言った。案の定だったので、櫻子は坂本を無視して田中一の方に向き直り、首をひねった。
「ええ。六階の天井の裏には、シャンデリアを吊るすワイヤーが張り巡らされている。当然その上には、七階の床がある。事件前に七階の床から六階の天井裏に細工をして、くるりと回転する扉を作り、そこに死体を括り付けておけば……発見時まで隠すことは可能です」
「…………」
随分大掛かりな仕掛けだな、と櫻子は思った。ふと坂本を見上げると、彼は櫻子の目を見てはっきりと言い放った。
「僕もそう思ってました」
「嘘つけ。海ぼうずはどうなった」
「第二の事件、仮眠室の密室殺人ですが……」
「海ぼうずの体はぬるぬるしている。きっと液体だ。壁を通り抜けることは容易い……」
なおも諦めずブツブツと呟き続ける坂本を置いて、田中一は自身の推理を披露した。
「このホテルはオートロックです。例えば第二の被害者が犯人に呼び出され、扉を開けた瞬間に襲われたのだとしたら……。逃げ込んだ時に自動的に鍵は閉まり、簡単に密室は出来上がる」
「同じ部屋で寝ていた従業員が気づかなかったのは?」
「睡眠薬でも飲ませたのかもしれない。検証は、警察が来てからだね」
櫻子の質問に、田中一は笑顔で答えた。
「第三の殺人。これが非常に難しい。何てったってそのプールには、数分前まで坂本先生がいた訳ですからね」
「海ぼうずには水があればいい……。彼らは水と水の間をワープして行き来しているんだ。プールは彼らの主戦場さ」
「そんな奴いたら、この世の全ての殺人事件は海ぼうずが犯人で解決じゃねェか。謝れ。世界中の海ぼうずに謝れ」
「海ぼうずさん、ごめんなさい」
「犯人はプールで女性を殺したのではなく、あらかじめ風呂場などで溺死させた被害者をタイミングを見計らってプールに投げ込んだんでしょう。あの時、ほとんどの宿泊客が下に集まっていました。それぞれのアリバイを検証すれば、犯人はきっと割り出せるハズ……」
田中一は改めて部屋をぐるりと見渡した。
「そして第四の事件。殺された物理学者が泊まっていたこの部屋の扉も、オートロックで閉められていました。ただ、窓ガラスが割られていた……まるで外側から侵入者でもあったかのように……」
「…………」
櫻子は黙って床に散らばった凶器の破片を眺めた。
粉々に砕けた液晶版。それに蓋に施された装飾。
彼女はそれに見覚えがあった。
かつて櫻子が坂本と取りかかった、物理学者の幽霊”田中マルクス茂雄”が遺したオルゴールに酷似している。いや、オルゴールだけではない。一つ目の天井吊り下げ事件も、密室殺人も、プールでの溺死殺人も……かつて二人が解決して来た事件を思い起こさせるようなものばかりだった。
「…………」
櫻子はポケットからキャンディを取り出して咥えた。
単なる偶然にしては、あまりにも重なる部分が多い。犯人がどう言う手口で殺人を犯しているにせよ、坂本が解いた事件を意識しているのは間違いなさそうだった。
昨日坂本にかかって来たと言う、怪しげな依頼の電話。
そして今回の連続殺人。
これは坂本と櫻子に対する、挑戦状なのだろうか。
「……面白ェじゃねえか」
櫻子が咥えたばかりのキャンディを噛み砕いた。静かに闘志を燃やす彼女の横で、田中一が肩をすくめた。
「これだけ短時間で連続殺人となると、単独犯の可能性は低い。それこそ、人智を超えた”バケモノ”でもない限りね」
「…………」
田中一がちらりと櫻子を見下ろした。その緋色の瞳を、櫻子は真っすぐ見つめ返した。この男、世間では有名な名探偵として、”平成最後のシャーロック・ホームズ”なんて持て囃されているらしいが……まさか……。
櫻子が足元に散らばっていたオルゴールの破片を、慎重にハンカチで摘んで拾い上げた。これがもし、自分たちが昔関わった事件のと同じものだとすれば……。
「……いずれにせよ、何らかの”トリック”が使われていることには違いない。坂本先生、田中一の推理は以上です。何か質問はございますか?」
「あ……いえ」
櫻子が再び田中一に鋭い視線を戻した時、既に彼は坂本の方を見ていた。部屋の隅で海ぼうずになりきって手足をぐにゃぐにゃさせていた坂本が、田中一を振り返ってはっきりと言い放った。
「僕も最初からずっと、そうじゃないかって思ってました」
部屋に転がる四つ目の死体を前に、田中一が苦笑いを浮かべた。ベッドからずり落ちた宿泊客の死体が、大口を開けて目を見開いている。部屋の扉の前から、ぱっくりと開いた男の後頭部と、赤い絨毯に散らばる壊れたオルゴールの破片を見て、坂本と櫻子は絶句する他なかった。
□□□
一件目は、シャンデリア近くに吊り上げられた死体。
二件目は、密閉された仮眠室で胸にナイフを突き立てられた男。
そして三件目と四件目は、探偵たちが仮眠室に辿り着いたのとほぼ同時に発覚した。
さっきまで坂本たちがいた屋上のプールで溺れていた女と、十一階の部屋で後頭部をオルゴールで殴られて死んでいた物理学者。
同時多発進行殺人。
一件目の死体が発見されてから間髪入れず、ほぼ三十分以内に立て続けにさらに三つの死体が積み重なったのである。これには天下一の名探偵・田中一耕助も途方に暮れた。
「これだけ短時間で一気に四人も……。警察が到着して色々調べられる前に、ってトコか」
田中一が四人目の死体のそばにかがんで、血と凶器を踏まないように傷口を覗き込んだ。実際にまだ警察はホテルに到着してもいない。これら全ての犯行が同一犯だとすると、あまりにも用意周到だったということになる。
「…………」
かと言って推理小説じゃあるまいし、四人の犯人が同じ時刻に同じホテルでそれぞれ四つの殺人を犯す、なんて方がナンセンスだ。櫻子は部屋の中に足を踏み入れた。被害者の部屋は特に荒らされた様子は無く、ただ、海に面した窓ガラスが”外側”から打ち破られ、絨毯の上に粉々になったガラスの破片が散乱していた。
「…………」
「窓の外から、犯人が侵入して来たのかな?」
「!」
櫻子が壊された窓のそばに近づくと、いつの間にか背後にいた田中一が彼女を見下ろしてほほ笑んでいた。櫻子は唇の端を引きつらせた。
「なんてね……ここは十一階だ。羽の生えた”バケモノ”でもいない限り、そんなことは不可能だね」
「…………」
櫻子が黙ったままでいると、田中一は入り口にいた坂本を振り返った。
「坂本先生」
「は……はい?」
死体をぼんやりと見つめていた坂本は、突如我に返ったような表情で田中一を見つめ返した。
「何かお分かりになりましたか?」
「あー……そうですね、実は……」
坂本が右斜め下を見て俯き、両手を腰の後ろで組んでもじもじし始めた。それなりに付き合いの長かった櫻子は、彼が『一つ気づいたことがあるんだけど、こんな馬鹿なこと言ったら笑われるかもしれない』と葛藤しているのが分かった。世界一の名探偵を前にして、さしもの彼も緊張しているのだろうか。
「実は……今回の事件は、海ぼうず……」
「失礼しました、そうですよね。先に田中一の推理から話さないと、アンフェアですよね」
残念ながら坂本の蚊の鳴くような声は誰の耳にも届かずに、田中一の透き通った声に上から被され掻き消された。それなりに付き合いの長かった櫻子は、彼がどうせまた『犯人は人魚か、海ぼうずです』とか言いたかったんだろうと思った。
「海ぼうずと言うのは、海に住んでる妖怪で……その全長は数メートルから数キロに及ぶものもいて」
「最初の事件、田中一は『回転扉』を使ったんだと思います」
「回転扉?」
坂本がごにょごにょ言った。案の定だったので、櫻子は坂本を無視して田中一の方に向き直り、首をひねった。
「ええ。六階の天井の裏には、シャンデリアを吊るすワイヤーが張り巡らされている。当然その上には、七階の床がある。事件前に七階の床から六階の天井裏に細工をして、くるりと回転する扉を作り、そこに死体を括り付けておけば……発見時まで隠すことは可能です」
「…………」
随分大掛かりな仕掛けだな、と櫻子は思った。ふと坂本を見上げると、彼は櫻子の目を見てはっきりと言い放った。
「僕もそう思ってました」
「嘘つけ。海ぼうずはどうなった」
「第二の事件、仮眠室の密室殺人ですが……」
「海ぼうずの体はぬるぬるしている。きっと液体だ。壁を通り抜けることは容易い……」
なおも諦めずブツブツと呟き続ける坂本を置いて、田中一は自身の推理を披露した。
「このホテルはオートロックです。例えば第二の被害者が犯人に呼び出され、扉を開けた瞬間に襲われたのだとしたら……。逃げ込んだ時に自動的に鍵は閉まり、簡単に密室は出来上がる」
「同じ部屋で寝ていた従業員が気づかなかったのは?」
「睡眠薬でも飲ませたのかもしれない。検証は、警察が来てからだね」
櫻子の質問に、田中一は笑顔で答えた。
「第三の殺人。これが非常に難しい。何てったってそのプールには、数分前まで坂本先生がいた訳ですからね」
「海ぼうずには水があればいい……。彼らは水と水の間をワープして行き来しているんだ。プールは彼らの主戦場さ」
「そんな奴いたら、この世の全ての殺人事件は海ぼうずが犯人で解決じゃねェか。謝れ。世界中の海ぼうずに謝れ」
「海ぼうずさん、ごめんなさい」
「犯人はプールで女性を殺したのではなく、あらかじめ風呂場などで溺死させた被害者をタイミングを見計らってプールに投げ込んだんでしょう。あの時、ほとんどの宿泊客が下に集まっていました。それぞれのアリバイを検証すれば、犯人はきっと割り出せるハズ……」
田中一は改めて部屋をぐるりと見渡した。
「そして第四の事件。殺された物理学者が泊まっていたこの部屋の扉も、オートロックで閉められていました。ただ、窓ガラスが割られていた……まるで外側から侵入者でもあったかのように……」
「…………」
櫻子は黙って床に散らばった凶器の破片を眺めた。
粉々に砕けた液晶版。それに蓋に施された装飾。
彼女はそれに見覚えがあった。
かつて櫻子が坂本と取りかかった、物理学者の幽霊”田中マルクス茂雄”が遺したオルゴールに酷似している。いや、オルゴールだけではない。一つ目の天井吊り下げ事件も、密室殺人も、プールでの溺死殺人も……かつて二人が解決して来た事件を思い起こさせるようなものばかりだった。
「…………」
櫻子はポケットからキャンディを取り出して咥えた。
単なる偶然にしては、あまりにも重なる部分が多い。犯人がどう言う手口で殺人を犯しているにせよ、坂本が解いた事件を意識しているのは間違いなさそうだった。
昨日坂本にかかって来たと言う、怪しげな依頼の電話。
そして今回の連続殺人。
これは坂本と櫻子に対する、挑戦状なのだろうか。
「……面白ェじゃねえか」
櫻子が咥えたばかりのキャンディを噛み砕いた。静かに闘志を燃やす彼女の横で、田中一が肩をすくめた。
「これだけ短時間で連続殺人となると、単独犯の可能性は低い。それこそ、人智を超えた”バケモノ”でもない限りね」
「…………」
田中一がちらりと櫻子を見下ろした。その緋色の瞳を、櫻子は真っすぐ見つめ返した。この男、世間では有名な名探偵として、”平成最後のシャーロック・ホームズ”なんて持て囃されているらしいが……まさか……。
櫻子が足元に散らばっていたオルゴールの破片を、慎重にハンカチで摘んで拾い上げた。これがもし、自分たちが昔関わった事件のと同じものだとすれば……。
「……いずれにせよ、何らかの”トリック”が使われていることには違いない。坂本先生、田中一の推理は以上です。何か質問はございますか?」
「あ……いえ」
櫻子が再び田中一に鋭い視線を戻した時、既に彼は坂本の方を見ていた。部屋の隅で海ぼうずになりきって手足をぐにゃぐにゃさせていた坂本が、田中一を振り返ってはっきりと言い放った。
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