未来も過去も ー番外編ー

もこ

文字の大きさ
1 / 45
スウェット

1

しおりを挟む
俺は夢の中にいるようだった。…最高だった。

初めて俺のモノを奏の中に入れた。

奏は初めから乗り気で、経験があるのかと疑ったが、その初々しさから誤解したことがすぐにわかった。俺の雄の先が奏の中に入った瞬間、俺は先にイクかと思った。まだ全部入ってないにもかかわらず……だ。保つのに少し呼吸を整える必要があった。…それほど奏との初体験は最高だった。

もう、奏なしには生きていけない。どんな相手とも交わるつもりもない。奏だけでいい……。



「おはよう。」
俺の腕の中でスヤスヤ眠っている奏の額に口付ける。寝顔がかわいい。昔からそう思っていた。相変わらず俺を虜にする…。カウンターに置いた時計が10時を示している。昨夜はたくさん話をした。たくさんキスをした。俺は何度でも入れることができるが、奏の体のことを思い、踏みとどまった。これから長い年月を共に過ごす。奏の身体が壊れてしまったら元も子もない。俺たちの関係を大切にしたい。昨夜は2時には眠りについた。もうそろそろ起きてもいいだろう…。

「おはよう。」
なかなか目覚めない奏の耳元に囁く。チュッとリップ音を響かせると、奏が目を覚ました。
「…んんんん…。」
すかさず唇を奪う。唇を少し舐めただけで奏はすぐに俺の舌の侵入を許した。ようやく味わえる奏の唇。俺の雄はもうすでに立ち上がっている…。

「洸一、おはよう。」
口付けを離すと、にっこり笑って奏が抱きついてくる。俺の忍耐力を試す気か…。しかし、俺の下半身の状態に気がついた奏がスッと腰を引いて距離をとった。
「洸一、それ…。」
「気にするな。奏もだろう?」
ちょっとだけ左手を動かして奏の状態を確かめる。健康な男だったら誰でもなる…奏のモノも立ち上がっていた。

スウェットのズボンに手を入れる。
「あっ、洸一っ、だ、ダメだって…。あっ、あっ、あっ、あっっ!」
少し扱いただけで、呆気なく精を飛ばした。
「…こう君に買ってもらったスウェット汚しちゃった…。」
そう、このグレーのスウェットは俺が中3の時に奏にプレゼントしたもの。奏が熱を出した時にも役に立った。俺も色違いでお揃いのものを持っていたが、すぐに小さくなって、それ以降同じデザインのものを買い替えてきた。

もう一度同じデザインのものを一緒に身につけたかった…。思春期に見ていた夢が昇華できずにずっと燻っていた。ようやく昇華できる…。大事にとっておいた奏のスウェットは、古くなったゴムを入れ替えただけで、難なく着ることができた。

「今日は、『ミノ・カフェ』でブランチと洒落込まないか?」
奏も異存ないらしく、2人でシャワーを浴びるために起き上がった。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】

彩華
BL
 俺の名前は水野圭。年は25。 自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで) だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。 凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!  凄い! 店員もイケメン! と、実は穴場? な店を見つけたわけで。 (今度からこの店で弁当を買おう) 浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……? 「胃袋掴みたいなぁ」 その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。 ****** そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています お気軽にコメント頂けると嬉しいです ■表紙お借りしました

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

【完結】男の後輩に告白されたオレと、様子のおかしくなった幼なじみの話

須宮りんこ
BL
【あらすじ】 高校三年生の椿叶太には女子からモテまくりの幼なじみ・五十嵐青がいる。 二人は顔を合わせば絡む仲ではあるものの、叶太にとって青は生意気な幼なじみでしかない。 そんなある日、叶太は北村という一つ下の後輩・北村から告白される。 青いわく友達目線で見ても北村はいい奴らしい。しかも青とは違い、素直で礼儀正しい北村に叶太は好感を持つ。北村の希望もあって、まずは普通の先輩後輩として付き合いをはじめることに。 けれど叶太が北村に告白されたことを知った青の様子が、その日からおかしくなって――? ※本編完結済み。後日談連載中。

俺の婚約者は小さな王子さま?!

大和 柊霞
BL
「私の婚約者になってくれますか?」 そう言い放ったのはこの国の王子さま?! パミュロン王国で次期国王候補の第1王子アルミスから婚約を求められたのは、公爵家三男のカイルア。公爵家でありながら、長男のように頭脳明晰でもなければ次男のように多才でもないカイルアは自由気ままに生きてかれこれ22年。 今の暮らしは性に合っているし、何不自由ない!人生は穏やかに過ごすべきだ!と思っていたのに、まさか10歳の王子に婚約を申し込まれてしまったのだ。 「年の差12歳なんてありえない!」 初めはそんな事を考えていたカイルアだったがアルミス王子と過ごすうちに少しづつ考えが変わっていき……。 ※不定期更新です

処理中です...