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スウェット
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「奏…部屋に行って…着替えをとってこよう?」
奏を右腕に枕させ、左足と左手で押さえる。この格好がとても落ち着く。耳元にキスをしながら話しかけた。もう、奏を部屋に帰すつもりはなかった。ここにはほとんど使ってない部屋がもう一つある。狭いが奏の必要なものは容易に収まるはずだ。
「えっ?どうして?」
気持ちよさそうに目を瞑っていた奏が、目を開けて無邪気に聞いてくる。その気になるように慎重に言葉を選んだ。
「替えの下着が必要だろ?寝間着もあのスエット一つじゃ回らない。泊まりたい時に気兼ねなく泊まれるように…。」
買ってもいいけど、と付け加えた俺の言葉に何やら考えていたが、
「わかった。いこ。」
と自分から体を起こした。
軽くシャワーを浴びて身支度を整える。さっきのジーンズを履こうとしたら、ポケットからポロリと小さな包みが落ちた。…コンドーム。昨日は何もつけずに奏に入れてしまった。これからはそんな事がないように、いつでも身につけておこうと…。今日は必要ない。でも…一応…。いつかは欲しくなるだろう。後から浴室に籠った奏を少しだけ待ち、俺たちは「過去の部屋」を後にした。
「奏の部屋に行くのは初めてだ。」
螺旋階段を降りながら話しかける。
「何もないよ。1年間だけだと思っていたし、家電揃ってたし…。本棚もクローゼットも造り付けられてたし。」
持ってきたのはCDラジカセぐらい…それも全く使ってなかった。と奏が笑顔を見せた。どんな部屋なのだろう…。間取りは何かで見たことはあるが、中に入るのは初めてだ。
奏の部屋への入り口は、やはり手紋だった。俺の手紋も登録したら怒られるだろうか…。面倒な手続きを踏めば、手紋登録の変更は出来なくはない。俺の部屋も、親父の手紋登録を解除したばかりだ…。部屋に上がると、そこはクリーム色の壁で覆われたとても明るい空間だった。ワンルームだが、対面式のキッチンが造り付けてあり、部屋自体が広い。物も少なくスッキリと片付いている。窓際に置いてあるベッドはセミダブルか…。単身用なのになぜ?
「キッチンをのぞいても…?」
「うん。いいよ。…何もないけど。」
遠慮なくキッチンへ行って冷蔵庫を開ける。ウインナーや玉ねぎ、ジャガ芋が封も開けられずに転がっていた。飲み物は…お茶と…酎ハイ?みかんの絵が描かれたアルコール度数が低い缶酎ハイが5本も並んでいた。
「みかんの缶酎ハイ好きなのか?」
俺が声をかけると、クローゼットを覗いていた奏がこちらを向いた。
「うん!ビールより好き。甘いし。ジュースがわり。」
笑顔で答える奏を見て、ウチの冷蔵庫にも常備しようと心に刻む。
野菜室を開けると、きゅうりが3本と封の開けてない人参、カレーのルーが入っていた。カレーを作ろうとしてたのか…。肉はあるか?冷凍庫を開けると、ソフトボール大の白米のおにぎりが5つだけ入っていた。クスリと笑みが溢れる。初めて奏が作ってくれたおにぎりを思い出した。こんなにデカいおにぎりが奏の通常サイズなんだよな…。
「奏、ここで早い夕飯にしよう。カレーを作る。」
奏を右腕に枕させ、左足と左手で押さえる。この格好がとても落ち着く。耳元にキスをしながら話しかけた。もう、奏を部屋に帰すつもりはなかった。ここにはほとんど使ってない部屋がもう一つある。狭いが奏の必要なものは容易に収まるはずだ。
「えっ?どうして?」
気持ちよさそうに目を瞑っていた奏が、目を開けて無邪気に聞いてくる。その気になるように慎重に言葉を選んだ。
「替えの下着が必要だろ?寝間着もあのスエット一つじゃ回らない。泊まりたい時に気兼ねなく泊まれるように…。」
買ってもいいけど、と付け加えた俺の言葉に何やら考えていたが、
「わかった。いこ。」
と自分から体を起こした。
軽くシャワーを浴びて身支度を整える。さっきのジーンズを履こうとしたら、ポケットからポロリと小さな包みが落ちた。…コンドーム。昨日は何もつけずに奏に入れてしまった。これからはそんな事がないように、いつでも身につけておこうと…。今日は必要ない。でも…一応…。いつかは欲しくなるだろう。後から浴室に籠った奏を少しだけ待ち、俺たちは「過去の部屋」を後にした。
「奏の部屋に行くのは初めてだ。」
螺旋階段を降りながら話しかける。
「何もないよ。1年間だけだと思っていたし、家電揃ってたし…。本棚もクローゼットも造り付けられてたし。」
持ってきたのはCDラジカセぐらい…それも全く使ってなかった。と奏が笑顔を見せた。どんな部屋なのだろう…。間取りは何かで見たことはあるが、中に入るのは初めてだ。
奏の部屋への入り口は、やはり手紋だった。俺の手紋も登録したら怒られるだろうか…。面倒な手続きを踏めば、手紋登録の変更は出来なくはない。俺の部屋も、親父の手紋登録を解除したばかりだ…。部屋に上がると、そこはクリーム色の壁で覆われたとても明るい空間だった。ワンルームだが、対面式のキッチンが造り付けてあり、部屋自体が広い。物も少なくスッキリと片付いている。窓際に置いてあるベッドはセミダブルか…。単身用なのになぜ?
「キッチンをのぞいても…?」
「うん。いいよ。…何もないけど。」
遠慮なくキッチンへ行って冷蔵庫を開ける。ウインナーや玉ねぎ、ジャガ芋が封も開けられずに転がっていた。飲み物は…お茶と…酎ハイ?みかんの絵が描かれたアルコール度数が低い缶酎ハイが5本も並んでいた。
「みかんの缶酎ハイ好きなのか?」
俺が声をかけると、クローゼットを覗いていた奏がこちらを向いた。
「うん!ビールより好き。甘いし。ジュースがわり。」
笑顔で答える奏を見て、ウチの冷蔵庫にも常備しようと心に刻む。
野菜室を開けると、きゅうりが3本と封の開けてない人参、カレーのルーが入っていた。カレーを作ろうとしてたのか…。肉はあるか?冷凍庫を開けると、ソフトボール大の白米のおにぎりが5つだけ入っていた。クスリと笑みが溢れる。初めて奏が作ってくれたおにぎりを思い出した。こんなにデカいおにぎりが奏の通常サイズなんだよな…。
「奏、ここで早い夕飯にしよう。カレーを作る。」
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