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ゆびわ
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「一本だけ、咲くのが遅い木があるんだ。」
手を繋ぎながら桜の花びらが舞い散る中を、公園の奥へと入り込む。そこは、かつて高2だった洸一に襲われそうになって、逃げ込んだ場所だった。そこには1本の大きな桜の木がまさに満開の花を咲かせていた。オレンジの街灯に照らされて、木自体が輝いている…。
「すごいな…。」
桜の花に目を奪われていると、前に回り込んだ洸一が俺の顔を両手で包むようにして持ち上げた。洸一の手が少し…冷たい。
「俺が初めて奏を好きだと自覚したのがこの公園だったんだ…。」
「えっ?」
「小5の時だ。サッカーして遊んだろ?」
サッカー…した。楽しかった。スポ少に入っていたこう君が明らかに手加減してるのが分かって、本気で悔しかった…。
「それから、ずっと奏を追いかけてた。…待っていたんだ。こうなるのを…」
そう言って、洸一からキスされた。触れるだけの優しいキス。でも、そのキスはとても長かった。
唇を離した洸一に頭を引き寄せられ、胸に抱え込まれる。洸一の鼓動が聞こえる…。ドクドクととても速い。俺の心臓も次第に鼓動が速くなってきた。
「奏?…俺は今とても幸せだ。でも、奏を独り占めしたい。…誰にも渡したくない。先週親父が言ってたけど、明後日奏の実家に行って、本当に結婚の承諾を得てきたいんだ。」
洸一の言葉を聞いて、全身が痺れてきた。洸一の鼓動がますます速くなる。俺の心臓も連動するように肋骨をたたき出した。洸一は…何が言いたい?俺が考えているのと…同じ?
「奏…一生俺のものでいてくれる?………結婚してくれ。」
そう言った洸一が俺の左手を持ち上げ、手のひらに何か握らせてきた。
「これで…奏を縛りたい。」
手を開いてみると、それは小さなプラチナの指輪だった。言葉が出てこない…代わりに涙が溢れてきた。また洸一の手がそんな俺の頭を引き寄せてきた。
「返事は後でもいい。…俺は何年も待ってた。まだ待てる…。」
洸一の口と身体から聞こえる声が、俺の全身を包む…。答えは決まってる…!俺はギュッと洸一を抱きしめ、背伸びをして洸一に口づけをした。
「うん…。俺と…俺と結婚して。」
流れ落ちる涙をそのままにして、洸一にもう一度口づけると、洸一が強く抱きしめてきた。
「…良かった…!」
俺もギュッと抱きつきながら、長い時間そのままでいた。
「洸一…帰ろ?」
俺の言葉に、洸一が顔を覗き込んできた。
「どうした?」
俺は限界だった。…もっともっと洸一を感じたい。内から…外から…全身で…。
「帰りたい…俺たちの部屋に…。」
洸一はそれ以上追求することなく、指輪を取って俺の薬指にはめると、俺を抱き上げた。チュッと目元にキスされるのを感じながら左手を見ると、その指輪は…俺にピッタリだった…。
手を繋ぎながら桜の花びらが舞い散る中を、公園の奥へと入り込む。そこは、かつて高2だった洸一に襲われそうになって、逃げ込んだ場所だった。そこには1本の大きな桜の木がまさに満開の花を咲かせていた。オレンジの街灯に照らされて、木自体が輝いている…。
「すごいな…。」
桜の花に目を奪われていると、前に回り込んだ洸一が俺の顔を両手で包むようにして持ち上げた。洸一の手が少し…冷たい。
「俺が初めて奏を好きだと自覚したのがこの公園だったんだ…。」
「えっ?」
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「それから、ずっと奏を追いかけてた。…待っていたんだ。こうなるのを…」
そう言って、洸一からキスされた。触れるだけの優しいキス。でも、そのキスはとても長かった。
唇を離した洸一に頭を引き寄せられ、胸に抱え込まれる。洸一の鼓動が聞こえる…。ドクドクととても速い。俺の心臓も次第に鼓動が速くなってきた。
「奏?…俺は今とても幸せだ。でも、奏を独り占めしたい。…誰にも渡したくない。先週親父が言ってたけど、明後日奏の実家に行って、本当に結婚の承諾を得てきたいんだ。」
洸一の言葉を聞いて、全身が痺れてきた。洸一の鼓動がますます速くなる。俺の心臓も連動するように肋骨をたたき出した。洸一は…何が言いたい?俺が考えているのと…同じ?
「奏…一生俺のものでいてくれる?………結婚してくれ。」
そう言った洸一が俺の左手を持ち上げ、手のひらに何か握らせてきた。
「これで…奏を縛りたい。」
手を開いてみると、それは小さなプラチナの指輪だった。言葉が出てこない…代わりに涙が溢れてきた。また洸一の手がそんな俺の頭を引き寄せてきた。
「返事は後でもいい。…俺は何年も待ってた。まだ待てる…。」
洸一の口と身体から聞こえる声が、俺の全身を包む…。答えは決まってる…!俺はギュッと洸一を抱きしめ、背伸びをして洸一に口づけをした。
「うん…。俺と…俺と結婚して。」
流れ落ちる涙をそのままにして、洸一にもう一度口づけると、洸一が強く抱きしめてきた。
「…良かった…!」
俺もギュッと抱きつきながら、長い時間そのままでいた。
「洸一…帰ろ?」
俺の言葉に、洸一が顔を覗き込んできた。
「どうした?」
俺は限界だった。…もっともっと洸一を感じたい。内から…外から…全身で…。
「帰りたい…俺たちの部屋に…。」
洸一はそれ以上追求することなく、指輪を取って俺の薬指にはめると、俺を抱き上げた。チュッと目元にキスされるのを感じながら左手を見ると、その指輪は…俺にピッタリだった…。
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