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12年前
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2人でバスに揺られ、目的地のバス停で降りた。よく考えれば、スーツ姿の俺とジーンズに革ジャンのコウイチではチグハグな組み合わせだ。コウイチは率先してバスを降り、迷わず歩き出した。
2人とも無言でこう君の家の近くの公園まで来た。以前こう君とサッカーをして遊んだ公園だ。公園の入り口に向かいながら、新しく立った避難場所を表す看板で、この公園の名前を知った。
「笹元公園か…。ここ、笹なんかないけどな。」
俺が呟いた言葉にコウイチが反応した。
「昔、ここいらは雑木林で笹は至る所にあったんだ。昭和に入って開発が進み、何もなくなった。」
「へえー。」
コウイチは博識だな。もう既に過去に何回も来ているのか?
でも、過去に飛ぶのは生田と俺が初めてだったはず。人間が移動することで身体に悪影響出ないか、何年も実験を重ねたと研修で聞いたぞ。だから、安心していいって…。
「俺はここで帰る。ここから先は大丈夫だな?」
コウイチが俺の顔を覗き込むようにして聞いてきた。メガネの奥から切れ長の目が俺の目を捉える。前髪は帽子の中か…。やっぱりこうやってみるとイケメンだ。
「うん。大丈夫。ありがとう。」
『せっかく来たんだから、俺と一緒に巌城さんのところへ行かないか?』
と言いたいのを飲み込んだ。配達員は俺。コウイチはただ、この前のようなことがないようについてきただけ。ボディガードって新田という男は言ってたけど、あの時、あの男を投げ飛ばしたコウイチは、本当に強かった。…かっこよかった。
「明日は8時半にはここで待ってる。時間は気にしなくともいいから、ゆっくりしてこい。」
俺にダンボールと財布を差し出しながら、コウイチが呟いた。そして、俺が何も言えないでいるうちに、踵を返して今来た道を戻り始めた。ちょっぴり寂しい…。俺は黙ったまま、遠ざかるコウイチの後ろ姿を見つめていた。
「小野寺さん!」
後ろから大きな声が鳴り響く。その声にハッとしたようにコウイチが振り返った。俺も振り返ってみると、こう君がものすごい勢いで走ってきた。俺の前に来るなり、がっしりと両腕で抱きしめてきた。
「会いたかった!!」
俺はなされるがままになりながら、首を回してコウイチを見た。立ち止まって様子を見ていたコウイチがまた踵を返して歩き始める所だった。コウイチが道を曲がって行ってしまう…。…見えなくなった…。俺は諦めてこう君に向き直った。
「オイオイ、重いよ。」
俺はこう君を引き剥がしてその姿を見た。こう君は俺より少しだけ背が高くなっていた。髪の毛が伸びて、前よりもグンと大人びていた。
「会いたかった!待ちきれなくて探しに来ちゃった!」
こう君の笑顔には、まだ以前の少年っぽさが残っていた。
2人とも無言でこう君の家の近くの公園まで来た。以前こう君とサッカーをして遊んだ公園だ。公園の入り口に向かいながら、新しく立った避難場所を表す看板で、この公園の名前を知った。
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俺が呟いた言葉にコウイチが反応した。
「昔、ここいらは雑木林で笹は至る所にあったんだ。昭和に入って開発が進み、何もなくなった。」
「へえー。」
コウイチは博識だな。もう既に過去に何回も来ているのか?
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「俺はここで帰る。ここから先は大丈夫だな?」
コウイチが俺の顔を覗き込むようにして聞いてきた。メガネの奥から切れ長の目が俺の目を捉える。前髪は帽子の中か…。やっぱりこうやってみるとイケメンだ。
「うん。大丈夫。ありがとう。」
『せっかく来たんだから、俺と一緒に巌城さんのところへ行かないか?』
と言いたいのを飲み込んだ。配達員は俺。コウイチはただ、この前のようなことがないようについてきただけ。ボディガードって新田という男は言ってたけど、あの時、あの男を投げ飛ばしたコウイチは、本当に強かった。…かっこよかった。
「明日は8時半にはここで待ってる。時間は気にしなくともいいから、ゆっくりしてこい。」
俺にダンボールと財布を差し出しながら、コウイチが呟いた。そして、俺が何も言えないでいるうちに、踵を返して今来た道を戻り始めた。ちょっぴり寂しい…。俺は黙ったまま、遠ざかるコウイチの後ろ姿を見つめていた。
「小野寺さん!」
後ろから大きな声が鳴り響く。その声にハッとしたようにコウイチが振り返った。俺も振り返ってみると、こう君がものすごい勢いで走ってきた。俺の前に来るなり、がっしりと両腕で抱きしめてきた。
「会いたかった!!」
俺はなされるがままになりながら、首を回してコウイチを見た。立ち止まって様子を見ていたコウイチがまた踵を返して歩き始める所だった。コウイチが道を曲がって行ってしまう…。…見えなくなった…。俺は諦めてこう君に向き直った。
「オイオイ、重いよ。」
俺はこう君を引き剥がしてその姿を見た。こう君は俺より少しだけ背が高くなっていた。髪の毛が伸びて、前よりもグンと大人びていた。
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こう君の笑顔には、まだ以前の少年っぽさが残っていた。
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******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
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