未来も過去も

もこ

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想いが溢れた

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「あああああっ…ン……んんんんっ……!」
コウイチが膝と腰を使って分身ををグルグル回しながら、少しずつ少しずつ入ってきた。俺の全身の神経がソコに集中する。声を抑えることなどできなかった。

「はぁっ…ンンン…」
俺のイイとこまで辿りついた時、明らかに俺の分身も反応した。痛みで萎えていたはずのモノがゆっくりと鎌首をもたげていた。コウイチが見逃すはずもなく、ソコを執拗に擦り出した。

「…ン…イクっ…」
まだ完全に勃ち上がってないのに、射精感が強くなる。出したいっ!
「イッて…」
コウイチの左手が輪を作り、後ろの振動と同じタイミングで俺のモノを扱きはじめた。

「あっ、あっ、あっ…こう…イチっ!」
呆気なく白濁を飛ばすと同時に、コウイチのものがズンっと打ち込まれた。
「奏…愛してるっ…!」
そう言うと、コウイチが容赦なく腰を打ち付けてきた。イったばかりの動揺とコウイチの激しい動きで何が何だか分からない。コウイチの分身が全部中に入り込むたびに杭を打たれた気分になる。

痛みなのか快感なのか分からない刺激が俺を臆病にさせた。でも、俺の逃げようとする腰をコウイチがガッチリと掴んで何度も打ち付けられているうちに、俺の頭の中が真っ白になった。コウイチに打ち付けられるソコのこと以外、何も考えられない。爪先立ちで立つ足の指から頭のてっぺんまで電流が駆け抜けた。
「あっ、あっ、あああああああああっっ!」
俺の絶叫とともに、中に熱い迸りが放たれた。俺もいつの間にかまた放っていた。


…力が入らない…。膝から崩れ落ちる俺をコウイチの腕がガッチリと支えた。コウイチの弾ませた吐息と、熱い唇が背中中に落ちてくる。しばらくすると、コウイチの分身がゆっくりと俺の中から出て行った…。



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