未来も過去も

もこ

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想いが溢れた

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「ああっ……ングッ…。」
俺の喘ぎ声がコウイチの口の中に吸い込まれた。コウイチの大きな口で食べられちゃう…。コウイチの舌が入り込んで、上顎を執拗に舐められた。コウイチの舌の動き以外、何も考えられなくなった。その最中も、コウイチの指は俺の中を円を描くように回し続け、だんだんと中に入ってきていた。

「はぁ、はぁ、はぁ…コウイチ…なんだっけ?」
コウイチになんて聞かれたか忘れた…。コウイチは、俺の身体のボディソープをシャワーで流した後(ソコの中まで!!)、浴室に持ち込んだボトルが包まれている透明なパッケージを歯で剥いていた。
「気にするな。」

片手で蓋を開け、指先に垂らす。手に乗り切れなかった透明な液体が浴室の床に落ちた。
「はぁ、はぁ、それ…何?」
「ローション…滑りを良くする…。」
そう言ったかと思うと、また大きな口で俺の口に吸い付いてきた。

「あふっ…ン…ン」 
明らかにさっきより指が増えた気がする。異物感が半端ない。クルクル回しながらも関節を曲げて時折俺の中をノックした。

「ああっっ!」
コウイチの指がある一点をノックした時、全身に電流が流れるような痺れが駆け抜けた。な、何だ?コウイチはフッと笑うと、執拗にソコを擦り出した。
「あぁ…ン…ン…はぁ…ン」

「…ここ、イイ?」
耳元で囁かれ、何が何だか分からなくなった。イキたい…。俺の分身からまた蜜が垂れてきた。
「ほら、イッて…。」
蜜が流れて滑りが良くなったモノをコウイチが扱く。耳を舐められ、後ろを刺激され、前を扱かれ、もう俺は限界だった。
「あ、あ、あああっ。」
あっけなく白濁を放った。

「はぁ、はぁ、はぁ…」
動悸が治らない。コウイチの肩に額をつけて、息を整えようとするけど、コウイチの後ろの刺激は止まらなかった。 

「奏…入れたい…。」
言葉と同時に、さっき「イイ?」と聞かれた所と同じ場所を押される。
「あああっ…ま…まって…どうやって…?」

「立って。」
コウイチに促されるままに、立って後ろ向きになった。双丘にローションが垂らされる。長いことシャワーを浴びていたそれはほんのり温かかった。一度出て行ったコウイチの指がまた入って回された。またさっきより指が増えたような気がする。バラバラと指が動き、そしてすぐに出て行ったかと思うと、指とは明らかに違うモノがそこにあてがわれた。

「あああああっ!」
メリメリと音がしそうなほど、俺のソコを押し広げてコウイチのモノが入ってくる。けどすぐに止まった。
「はぁ、はぁ、はぁ…コウイチ…?」
大量の汗が流れ落ち、痛みと異物感が半端なかったが俺は首を回してコウイチを見た。

「大丈夫か?」
俺の唇にキスを落として聞いてくる。コウイチは、俺を気遣ってくれていたようだった。
「はぁ、はぁ…ダイ…ジョブ…」
ホントは大丈夫じゃない。ソコがめいっぱい広げられ、めちゃくちゃ痛い。…でも、コウイチはまだイッてない。
「辛そうだ…」
コウイチはまだ動かない。……コウイチも辛いだろ…?
「…だい…じょうぶ…動いて…?」
コウイチの分身がビクンと揺れた。





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