ある時、ある場所で

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おまけ(ボタン・真人)

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「いや、べ、別に…。」
慌てて手を引っ込めながら、平然を装う。入り口のドアを開けっぱなしにしていたせいで、悠が入ってきた事に全然気づかなかった。
「ボタンは?」
「……ある。…たぶん…。」

小さい声しか出せなかった。無くしたかも知れない…。大事に取っておいたって言いたいのに…。高1の終わりに悠にふられた時は、しょうがないんだ、諦めるんだと自分に言い聞かせるのが精一杯だった。ボタンを見る度に悠の事を思い出しそうだから、封印しようって…そして…。

『!』

母さんから封筒を貰ったんだ!あの時、母さんの部屋をノックして…母さんが『これしかないわよ?』って白い封筒を出してきてくれたっ!あれだ!今見つけたやつ。机の引き出しから奥に落ちちゃったんだ!…たぶん。

「ふうん…。無くしたかもしれないんだ……。」
不穏な空気に、後ろにいる悠を振り向くと、タオルから転がり出ていたディ・ドを目の前に掲げて悠がジッとそれを見ていた。慌てて立ち上がる。

「ゆ、悠っ!?」
俺とほぼ同じく立ち上がった悠が、ディ・ドを持ったまま、俺の背中に腕を回した。悠の胸に顔を押し付けられ、香りが鼻の奥に広がる。一日中働いてきたワイシャツから、微かに漂う汗と香水の香り…。

「真人…しよ?」
「ま、待って…」
ご飯食べて、お風呂に入ってから…。続けたい言葉は悠の口の中で消えていった。

キスをしながらベッドに向かって後退させられ、そのまま押し倒された。
「足あげて。」
「えっ!?」
いつの間にかズボンのボタンを外されて、ボクサーごと降ろされている。悠はほんとに手早い。

「エプロンは着けたままでもいいけど…。やっぱり…。」
着けたままって?エプロン?えっ!?悠…?何考えてるっ!?混乱しているうちに、全裸にされていた。俺の分身はもうすでに期待で勃ちあがり濡れていた。

「ゆう…悠も…。じゃないとヤダ。」
俺がワイシャツのボタンに手をかけると、悠がクスッと笑ってズボンを脱ぎ始めた。

「はい、後は脱がして。」
ズボンとボクサーを脱ぎ捨て、俺に覆いかぶさってくる。悠の…分身は…俺と同じに勃ち上がっている。改めて見ると大きい。ディ・ドなんて、比べ物にならない。いつもこれが俺の中に…。そう考えただけで、後ろが疼く気がした。

悠にキスをされながら、手探りでエプロンやワイシャツを脱がしていく。悠の鍛えられた上半身が露わになった。本当に、いい筋肉に覆われている…。いつ鍛えているんだろう…。仕事はいつもパソコンに向かって数字を打ち込むだけだって言ってるのに…。

「綺麗な瞳…。これは俺のもの…だろ?」
悠が俺の顔を覗き込んだ。そう言ったかと思うと、唇が俺の瞼に優しく降りてきた。



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