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『はぁっ、すげー、気持ちいい。またイッてもいい?』
声が聞こえる……僕の身体を揺さぶるのは誰?
裕一郎はここにはいないのに……。
「あっ、あっ、ああ……! くるっ……!あっ、……ゆう……こういちっ!」
裕一郎でもない、オジサンでもない。
この人は……こういち。
「……クッ……!」
ゴム越しでも分かる。こういちさんのモノが僕の中に放たれた。
『その声……堪んない。』
もう一度、キスしてほしい……。
『陽介? 俺たち付き合ってもいいと思うぞ? 他の奴らは切ってさ……。』
どうしてあんな事を言ったの?
期待しちゃうじゃないか。
『俺の入る余地はない?』
君の入る余地……。
『陽介……その人と幸せに……なれるといいな。』
幸せになる、幸せになるから……。
……行かないで! 裕一郎……!
「あっ、あっ、ああっ、……ゆういちろっ! ……!」
意識を手放す前に見たのは、いつか見た裕一郎の真剣な表情だった。
『僕も……本当は、裕一郎と幸せになりたかった……。』
僕はいつの間にかオジサンじゃなく、裕一郎が好きになっていたんだ。頭から離れない裕一郎の面影に、僕はようやく自分の本当の気持ちを悟った。
……けれど、もう遅い……遅いんだ。
声が聞こえる……僕の身体を揺さぶるのは誰?
裕一郎はここにはいないのに……。
「あっ、あっ、ああ……! くるっ……!あっ、……ゆう……こういちっ!」
裕一郎でもない、オジサンでもない。
この人は……こういち。
「……クッ……!」
ゴム越しでも分かる。こういちさんのモノが僕の中に放たれた。
『その声……堪んない。』
もう一度、キスしてほしい……。
『陽介? 俺たち付き合ってもいいと思うぞ? 他の奴らは切ってさ……。』
どうしてあんな事を言ったの?
期待しちゃうじゃないか。
『俺の入る余地はない?』
君の入る余地……。
『陽介……その人と幸せに……なれるといいな。』
幸せになる、幸せになるから……。
……行かないで! 裕一郎……!
「あっ、あっ、ああっ、……ゆういちろっ! ……!」
意識を手放す前に見たのは、いつか見た裕一郎の真剣な表情だった。
『僕も……本当は、裕一郎と幸せになりたかった……。』
僕はいつの間にかオジサンじゃなく、裕一郎が好きになっていたんだ。頭から離れない裕一郎の面影に、僕はようやく自分の本当の気持ちを悟った。
……けれど、もう遅い……遅いんだ。
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