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君はどこにもいない、僕はどこまでも探し続ける
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「まーちゃん、嶺さんの家って知ってる?」
「嶺さん?」
この歳になって「まーちゃん」呼びには少しだけ抵抗があるけどしょうがない。「ばあちゃん」なんて呼びかけて、不機嫌になられるよりはずっといい。
僕は、祖母の家を訪ねると玄関に出てきた祖母に買ってきた饅頭を手渡して、すぐに本題に取りかかった。
「そう。ほら、僕が小学校に入学する前にちょっとだけ遊んでいたお兄さんがいたんだ。覚えてる?」
「あーー、私がいなくて涉が大泣きしてた時に、抱っこして探してくれた子? 小学生か中学生ぐらいじゃなかった?」
まーちゃんの記憶力の良さに感心する。祖父が亡くなったのは僕が中学生の頃。それから専業主婦だったまーちゃんもたまにパートに出ているとは聞いていたけど、のんびりと1人で優雅な生活を送っていた。
「そうそう、その人。嶺さんっていうんだ。あそこの公園の反対側に住んでたと思うんだけど、」
「分からないわねえ。お隣の美代ちゃんに聞いてみようか?」
「そうしてくれる? 僕ちょっと懐かしい公園に行ってくる。」
「涉くんは変わらないわね。行ってらっしゃい。冷たい飲み物でも用意しておくわ。」
昔から変わってないように見えるけど、確実に目尻の皺が増えたまーちゃんの笑顔に見送られて、祖母の家を後にした。
公園にたどり着く。記憶にある遊具が全て変わっていて驚いた。ぶらんこ、ジャングルジム、滑り台などが全て取り払われ、見慣れない大きな遊具が2つ設置されていた。
3種類の滑り台がついているプラスチック製のもののような遊具が一台。そして、アスレチック機能がついている木製の大きな遊具。
どちらも小さい子に大人気で、大勢の子どもたちが遊んでいた。
公園の対角線上には、大きな東屋が2つ設置されていて大人たちがおしゃべりをしていた。
『砂場がある!』
大好きだった砂場。ちょっと小さくなったような気がするけど、周りを新たな木材で囲まれてリニューアルした砂場が、僕の記憶していた場所にあった。
『木が少なくなったな。』
記憶より木陰が少なくなったような気がする。同時に草むらも。セイちゃんと一緒に虫を探した草むら……。
『いけない。』
嶺さんの家を探そうと思って来たんだ。嶺さんはだいぶ昔に引っ越した。もし、家があったとしても違う表札になってるはず。僕は万が一の可能性に賭けて、公園の反対側の入り口へと歩いていった。
反対側は、結構開けた雰囲気の住宅街だった。僕の記憶には一切ないコンビニがあり、まーちゃんの家の方より人通りが多いような気がした。家も多い。
表札も確かめながら、不審者に思われないように。そして誰も住んでいなさそうな家はチェックして……。
そして何よりも、あの一際背が高いセイちゃんがそこいら辺を彷徨いていないか気をつけながらゆっくりと歩き始めた。
「嶺さん?」
この歳になって「まーちゃん」呼びには少しだけ抵抗があるけどしょうがない。「ばあちゃん」なんて呼びかけて、不機嫌になられるよりはずっといい。
僕は、祖母の家を訪ねると玄関に出てきた祖母に買ってきた饅頭を手渡して、すぐに本題に取りかかった。
「そう。ほら、僕が小学校に入学する前にちょっとだけ遊んでいたお兄さんがいたんだ。覚えてる?」
「あーー、私がいなくて涉が大泣きしてた時に、抱っこして探してくれた子? 小学生か中学生ぐらいじゃなかった?」
まーちゃんの記憶力の良さに感心する。祖父が亡くなったのは僕が中学生の頃。それから専業主婦だったまーちゃんもたまにパートに出ているとは聞いていたけど、のんびりと1人で優雅な生活を送っていた。
「そうそう、その人。嶺さんっていうんだ。あそこの公園の反対側に住んでたと思うんだけど、」
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「そうしてくれる? 僕ちょっと懐かしい公園に行ってくる。」
「涉くんは変わらないわね。行ってらっしゃい。冷たい飲み物でも用意しておくわ。」
昔から変わってないように見えるけど、確実に目尻の皺が増えたまーちゃんの笑顔に見送られて、祖母の家を後にした。
公園にたどり着く。記憶にある遊具が全て変わっていて驚いた。ぶらんこ、ジャングルジム、滑り台などが全て取り払われ、見慣れない大きな遊具が2つ設置されていた。
3種類の滑り台がついているプラスチック製のもののような遊具が一台。そして、アスレチック機能がついている木製の大きな遊具。
どちらも小さい子に大人気で、大勢の子どもたちが遊んでいた。
公園の対角線上には、大きな東屋が2つ設置されていて大人たちがおしゃべりをしていた。
『砂場がある!』
大好きだった砂場。ちょっと小さくなったような気がするけど、周りを新たな木材で囲まれてリニューアルした砂場が、僕の記憶していた場所にあった。
『木が少なくなったな。』
記憶より木陰が少なくなったような気がする。同時に草むらも。セイちゃんと一緒に虫を探した草むら……。
『いけない。』
嶺さんの家を探そうと思って来たんだ。嶺さんはだいぶ昔に引っ越した。もし、家があったとしても違う表札になってるはず。僕は万が一の可能性に賭けて、公園の反対側の入り口へと歩いていった。
反対側は、結構開けた雰囲気の住宅街だった。僕の記憶には一切ないコンビニがあり、まーちゃんの家の方より人通りが多いような気がした。家も多い。
表札も確かめながら、不審者に思われないように。そして誰も住んでいなさそうな家はチェックして……。
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