【完結】【R-18】三十歳童貞を貫いて魅了魔法を習得。先輩に復讐H、好きな子と即ハメして決意する。「それは、僕自身が淫魔になることだ」

湊零

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第一章『復讐H。職場の嫌いな女先輩』

第十一話「退院。魔法の習得と、冒険(復讐)の始まり」

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「あっ、出るっ!」

 びゅーーーーーっ、びゅるるっ。
 もうどうやっても引っ込みがつかなかった僕の肉棒は、やっぱりシトラスの手によって導かれた。

「んっ……惚れ惚れするくらいの射精しっぷりだな」

「シトラスと【契約】してから、性欲が強まる一方で……はぁ、はぁっ」

 本当は手だけじゃなくて、さっきみたいに口でシてもらいたかった。
 けれど、シトラスには少し頼みづらい。
 見た目中学生だし、命の恩人だし。

「……あの、シトラス。さっきの魔法なんだけど」

「ね、すごいっしょー? 相手の心の、エッチな部分だけを読み取れる魔法なの!」

「いや本当にすごい。炎や雷なんかよりもずっと役に立つ。……現実では」

「でしょでしょー? シトリー先輩も『ほう、才能あるな。我が弟子』って褒めてくれたの!」

「……シトラスって、こう、見習い悪魔とかそういう感じ?」

「えっ、ちがっ、コホン。──何を。言ったであろう、我は大悪魔であると」

「なるほど。その声マネも先輩リスペクトなんだね」

「当たり前だ。圧倒的カリスマ性を感じるであろう。何故分かったのだ? …………あっ」

「墓穴踏みまくりだな……」

 僕は図書館司書であり、読書量は人一倍多い。
 おかげで、周囲の空気を読んだり、人物の背景を想像したりするのは得意なんだ。

「……くっ、ニヤニヤと。その頬が緩みきった顔はなんだ、宋真!」

 目に涙を浮かべて顏を真っ赤にしてる様子がとてもかわいい。
 うん、やっぱり見た目相応の子供にしか見えない。

 その後も散々『訂正しろ! 我は大悪魔だと言え!』とうるさかったので、そういう事にしておいた。
 

 そして。一週間が経過した。

「うん、身体はすっかり元気だ。」

「退院おめでとう、宋真」

「でも、まさかあれだけの骨折が二週間で治っちゃうなんて」

「それだけ【生命魔力マナ】を消費したからな。中身は未だボロボロだ。再び消耗する前に、早急に補給する必要がある」

「うん。だから僕と、シトラスの為に、やってみせるよ」

 少しだけ声が震えた。

 僕は戻るのだ。
 クソッタレのクソッタレでクソッタレな職場。
 町の市立図書館に。

「だけどもうあの時とは違う。僕は魔法使いなんだ」

 あれから、僕はさらに二つの魔法をシトラスから教わった。

 レベル1:【愛の自白オープン・ハート
 レベル2:【媚薬錬成ポーション・メイカー

 相手の性的妄想を自白させる魔法と、相手を強制的に発情させる媚薬を錬成する魔法。

 この世界では、炎や雷なんかよりもずっと強い、僕だけが使える魔法。

「この魔法で、最初に倒す敵は……」

 三十歳の童貞魔法使いは、冒険を始めた。
 
「僕のクソ先輩だ」

 脳裏に浮かぶのは、職場の先輩である『氷室摩矢ひむろまや』。

 僕の社会人生活を滅茶苦茶にしている女の一人である。
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