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第一章『復讐H。職場の嫌いな女先輩』
第十四話「発情。僕の股間をまさぐる先輩」(★)
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デスクに戻ってきた氷室先輩は随分とご機嫌だった。
マッチングアプリのお相手に、デートでも誘われたのだろうか。
「さて、帰ろうかなー。明日予定あるんだよねー」
わざとらしい独り言。ビンゴだ。
「日高、さっきの仕事よろしく。月曜確認するから。あと最終退出の手続きもやっといて。仕事が遅いアンタが最後なんだから」
「はぁ……」
僕は上の空で、思わず生返事をしてしまう。
「ちゃんと聞いてんの? ムカつくわね。まぁいいわ。アンタに構ってる時間が無駄だし。さっさと帰ろ」
先輩は苛立ちながら立ち上がり、まだ中身が残っているカップを持って流し台へ向かう。
まずい。コーヒーを流し台で捨てられたら意味がない。
まただ。
今日もまた、先輩に好き放題罵倒され、こき使われ、逃げられてしまう。
そんな毎日は今日で最後だ。
飲め! 飲め! 飲め!
僕は必至の形相で先輩の後ろ姿を睨みつけた。
しかし、心配は杞憂だった。
先輩は歩きながら、媚薬入りコーヒーのカップを口元へ一気に傾けた。
行儀悪いし、意外と貧乏臭いのも先輩の特徴だった。
『……一気に飲み干したな。あの女、発狂しても知らんぞ』
心の中で、シトラスが他人事のように驚いている。
「え、あの媚薬ってそんなにヤバいものなの?」
『当然だ。恩師『シトリー』直伝の秘術だからな。多量に摂取すれば、悪魔でさえ発情を通り越して理性を失い、獣のように暴走する。つまり、発狂する代物だぞ』
「だ、大丈夫かな。逆に……」
『さぁな。それはそれで面白いかも知れな────シッ! 戻ってきたぞ』
視線を向けると、千鳥足の氷室先輩が戻ってきた。
顔は高熱のように真っ赤で、びっしょりと汗をかいている。
息は荒く、足は今にも転びそうなくらいフラフラしている。
「先輩、大丈夫ですか? なんだか、体調が悪そうですけど」
「はあっ、はぁっ……。な、なんでもないわよ……あッ」
「危ない!」
躓いて転びかける。
慌てて先輩を抱きかかえ、カップを取り上げるとデスクに置いた。
床に落として破片が飛び散ったら危険だからだ。
「は、離しなさいよ……んっ、あんっ」
まずは『ありがとう』じゃないのだろうか。
しかし、憎まれ口を叩きながらも、先ほどから小さな喘ぎ声が漏れている。
「先輩? どこか痛むんですか?」
僕は先輩を支えながら、二の腕や太ももを擦った。
「あっ、ダメ! 今触られると──んああっ!」
ビクビクっ! と触られた箇所が痙攣した。
腕の中の先輩は目の焦点がブレてきているし、内股をごそごそと擦り合わしている。
おまけに全身から雌のフェロモンと言うべきか、男を欲情させる性臭を放っていた。
「先輩、やはり具合が悪そうですよ。そこのソファまで運びますね」
僕はお姫様だっこで先輩を抱えると、応接用のソファに先輩を寝かせる。
途端、先輩の右手が僕の股間に伸びてきた。
雌のフェロモンに当てられて膨らんでいる、僕のペニスに。
「先輩、ダメですって。ここは職場ですよ?」
「だ、だってぇ……」
『クックック。大した演技だな、宋真』
毅然とした僕の態度が心底面白いとばかりに、シトラスが笑う。
演技ではない。
小さいころから、本の中の主人公に自分を重ねて、いざという時に動けるように妄想を重ねていたのだ。
「はぁ、はぁっ。なにコレぇ。頭がぼーっとして、手が勝手に動いちゃう……」
涎を垂らしながら、先輩は僕の股間をまさぐっている。
ジッパーを下ろそうとしているけど、手元がおぼついて上手くできないようだ。
僕は背中がゾクゾクした。
これは、すごい。
毎日、ゴミを見るような目で僕を蔑んでいた氷室先輩。
彼女が、事もあろうか、僕に対して発情しているのだ。
「……そんなに触りたいですか、先輩?」
先輩は犬のように首をぶんぶん縦に振る。
「触りたい! 触らせて! もう我慢できないのぉ! お願い! 早くおちんちん出して! おかしくなっちゃうぅうううう!」
「承知しました。先輩の頼みなら、部下は言うこと聞くしかないですからね」
僕は仁王立ちしながらスーツのズボンを、パンツごと一気に下した。
開帳する。
既に血管がドクドクと脈打ち、真っ赤にイキリたった僕のペニスが姿を現した。
そのあまりの大きさに、先輩は涎を垂らしながら目を丸くしている。
「いいですよ、先輩。好きなだけ触ってください」
僕が言い切る前に、先輩は口を大きく開けると、僕のペニスにむしゃぶりついた。
マッチングアプリのお相手に、デートでも誘われたのだろうか。
「さて、帰ろうかなー。明日予定あるんだよねー」
わざとらしい独り言。ビンゴだ。
「日高、さっきの仕事よろしく。月曜確認するから。あと最終退出の手続きもやっといて。仕事が遅いアンタが最後なんだから」
「はぁ……」
僕は上の空で、思わず生返事をしてしまう。
「ちゃんと聞いてんの? ムカつくわね。まぁいいわ。アンタに構ってる時間が無駄だし。さっさと帰ろ」
先輩は苛立ちながら立ち上がり、まだ中身が残っているカップを持って流し台へ向かう。
まずい。コーヒーを流し台で捨てられたら意味がない。
まただ。
今日もまた、先輩に好き放題罵倒され、こき使われ、逃げられてしまう。
そんな毎日は今日で最後だ。
飲め! 飲め! 飲め!
僕は必至の形相で先輩の後ろ姿を睨みつけた。
しかし、心配は杞憂だった。
先輩は歩きながら、媚薬入りコーヒーのカップを口元へ一気に傾けた。
行儀悪いし、意外と貧乏臭いのも先輩の特徴だった。
『……一気に飲み干したな。あの女、発狂しても知らんぞ』
心の中で、シトラスが他人事のように驚いている。
「え、あの媚薬ってそんなにヤバいものなの?」
『当然だ。恩師『シトリー』直伝の秘術だからな。多量に摂取すれば、悪魔でさえ発情を通り越して理性を失い、獣のように暴走する。つまり、発狂する代物だぞ』
「だ、大丈夫かな。逆に……」
『さぁな。それはそれで面白いかも知れな────シッ! 戻ってきたぞ』
視線を向けると、千鳥足の氷室先輩が戻ってきた。
顔は高熱のように真っ赤で、びっしょりと汗をかいている。
息は荒く、足は今にも転びそうなくらいフラフラしている。
「先輩、大丈夫ですか? なんだか、体調が悪そうですけど」
「はあっ、はぁっ……。な、なんでもないわよ……あッ」
「危ない!」
躓いて転びかける。
慌てて先輩を抱きかかえ、カップを取り上げるとデスクに置いた。
床に落として破片が飛び散ったら危険だからだ。
「は、離しなさいよ……んっ、あんっ」
まずは『ありがとう』じゃないのだろうか。
しかし、憎まれ口を叩きながらも、先ほどから小さな喘ぎ声が漏れている。
「先輩? どこか痛むんですか?」
僕は先輩を支えながら、二の腕や太ももを擦った。
「あっ、ダメ! 今触られると──んああっ!」
ビクビクっ! と触られた箇所が痙攣した。
腕の中の先輩は目の焦点がブレてきているし、内股をごそごそと擦り合わしている。
おまけに全身から雌のフェロモンと言うべきか、男を欲情させる性臭を放っていた。
「先輩、やはり具合が悪そうですよ。そこのソファまで運びますね」
僕はお姫様だっこで先輩を抱えると、応接用のソファに先輩を寝かせる。
途端、先輩の右手が僕の股間に伸びてきた。
雌のフェロモンに当てられて膨らんでいる、僕のペニスに。
「先輩、ダメですって。ここは職場ですよ?」
「だ、だってぇ……」
『クックック。大した演技だな、宋真』
毅然とした僕の態度が心底面白いとばかりに、シトラスが笑う。
演技ではない。
小さいころから、本の中の主人公に自分を重ねて、いざという時に動けるように妄想を重ねていたのだ。
「はぁ、はぁっ。なにコレぇ。頭がぼーっとして、手が勝手に動いちゃう……」
涎を垂らしながら、先輩は僕の股間をまさぐっている。
ジッパーを下ろそうとしているけど、手元がおぼついて上手くできないようだ。
僕は背中がゾクゾクした。
これは、すごい。
毎日、ゴミを見るような目で僕を蔑んでいた氷室先輩。
彼女が、事もあろうか、僕に対して発情しているのだ。
「……そんなに触りたいですか、先輩?」
先輩は犬のように首をぶんぶん縦に振る。
「触りたい! 触らせて! もう我慢できないのぉ! お願い! 早くおちんちん出して! おかしくなっちゃうぅうううう!」
「承知しました。先輩の頼みなら、部下は言うこと聞くしかないですからね」
僕は仁王立ちしながらスーツのズボンを、パンツごと一気に下した。
開帳する。
既に血管がドクドクと脈打ち、真っ赤にイキリたった僕のペニスが姿を現した。
そのあまりの大きさに、先輩は涎を垂らしながら目を丸くしている。
「いいですよ、先輩。好きなだけ触ってください」
僕が言い切る前に、先輩は口を大きく開けると、僕のペニスにむしゃぶりついた。
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