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第二章『告白H。職場のかわいい新社会人に膣内射精したい』
第二十二話「悪魔シトラスと、天使ミカエリ。え、倉林さん、僕をだましたの?」
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倉林さんの隣に現れた、天使。
まさか、僕と同じように【契約】している人が──?
彼女を目にした瞬間、今まで気配を潜めていたシトラスが激昂して現れた。
「ミカエリ! まさか我を追ってここまで!?」
「ええ。そうですよ。この、天界の裏切り者め」
「はっ! 我が裏切り者だと? ではそこの聡美という女はなんだ? さしずめ、我と接触するために、あえて宋真と親しげにしていたのだろう?」
「えっ……。倉林、さん?」
「ち、違いますっ! 私、裏切ってなんか……」
裏切り者?
一体、どういうこと?
「シトラス、この天使と知り合いなの? それに、シトラスは──」
「あら、何も聞かされていないようですね。ま、ここで長々と説明する気もありませんが。一言でいえば、彼女はお尋ね者なのです」
「お尋ね者だって? っていうか、シトラスをどうするつもりだ」
「無論、拘束し、天界へ出頭してもらいます。抵抗するなら、今ここで壊すまで」
「宋真! 今すぐ奴を『魅了魔法』で攻撃しろ! 奴は我と宋真の敵だ」
「え、攻撃って? そんな、いきなりすぎて何がなんだか──」
「いいから! 今の我では魔力が戻っても、【生命魔力】が足りん。本調子を出せんのだ。今は言うことを聞け!」
「わ、わかったよ」
僕は訳が分からないまま魔力を集中させる。
ミカエリと名乗った純白の天使は余裕な表情でこちらを見下ろしている。
なんだろう、癪にくるな。
「レベル1:【愛の自白】
弾状の光線がまっすぐミカエリに吸い込まれて────またしても破裂し、夢散した。
「おや? 貴方、今何かしましたか?」
わざとらしく、きょとんと首を傾げる。
くそ、ムカつく。
「だったら! レベル2:【媚薬錬成】!」
掌にワインレッドに染まる媚薬を錬成し、ビームのように一直線に飛ばす。
前回は小瓶に入るほどしか錬成できなかったから、僕の力は明らかに力が向上している。
でも──。
「レベル3:【水晶の盾】」
ミカエリがそっと呟くと、目の前に巨大な宝石のような壁が展開された。
僕が錬成した媚薬液は、壁に防がれてミカエリには届かない。
「そんな、どうなって──」
「そのような低級魔法、このミカエリには通じません。──そして今度は、こちらの番です」
ミカエリが翼を広げ、呪文を唱えた。
「レベル4:【浄化の光)】」
翼から放たれた無数の白い光線が、シトラスに直撃する。
「きゃああああああっ!?」
「シトラスっ! 大丈夫!?」
「痛みはありません。悪性を浄化しているだけです。最も、悪魔にとって悪性を浄化されることは、死と同義ですが──」
「や、やめろ! 一体何なんだお前は!?」
「神に命じられ、ずっと探していたのです。たまたま出会った聡美にも協力してもらい、この近くにそこの悪魔がいることを察知しましたので」
くそ、なんだこれ。
さっきまで倉林さんといい雰囲気だったのに、ぶち壊しだ。
それどころか、僕の大切な『相方』、シトラスがミカエリの攻撃で苦しんでいる。
やめろ。
僕からシトラスを、奪うな。
「……倉林さん、僕をだましたの?」
脳裏をよぎる、裏切り者。という言葉。
彼女が、今まで親しげに僕に接してきたのは、このため?
僕が疑いの目を向けると、彼女は意を決したように叫んだ。
「……ミカエリ、やめて!」
「っ、聡美!?」
倉林さんの悲鳴でミカエリは攻撃を中断した。
シトラスはその隙に身を翻し、態勢を立て直す。
「大丈夫だ宋真。少し、我の……、悪魔としての【生命魔力】をもってかれただけだ。だが、少し休むぞ……」
シトラスの姿が空気に溶け、見えなくなった。
「聡美っ! どうしてですか?」
「だって、シトラスさんは、日高先輩にとって、大事な方なんでしょ? 私、日高先輩を傷つけたりしたくないっ」
「そんな……。この悪魔は私の問題ですが、そこの人間もまた、悪魔に染められた力で、聡美に近づこうとしていたのですよ?」
「ううん、日高先輩はそんな酷い人じゃないよ」
そう言うと、倉林さんは僕に一歩近づいた。
「日高先輩っ、混乱させてごめんなさい」
頭を深々と下げる。
「ミカエリとは、ここで偶然出会ったの。でも、まさか探している悪魔さんが、日高さんと一緒だなんて、知らなくて──」
「それは、本当なの?」
僕は訝しげに眉をひそめる。
油断した。
まさか好きな人が、シトラスに害をなす人物だったとは。
倉林さんのことは今でも好きだけど、僕は不信感を拭えない。
「本当ですっ! 信じてくださいっ!」
「僕だって信じたいけど、シトラスを傷つけられて、素直にうんとは言えない」
『ははっ。これでは宋真が可哀そうだな、聡美とやら。宋真は貴様のことをずっと想っていたのだぞ』
姿は見えなくなっても、僕と繋がっているシトラスの声が、空気中で響き渡る。
「え、そうなんですかっ、先輩?」
「……うん、そうだよ。僕は、倉林さんのことが……ずっと好きだった」
急に恥ずかしさが消えて、心に秘めた感情を打ち明けてしまった。
でも、それ以上に、倉林さんの真意を確かめたかった。
「先輩が、私のこと、好き……?」
倉林さんが驚いて目を見開く。
僕のことをじっと見つめると、何かを決意して、手をぎゅっと握りしめた。
そして、ゆっくりとスーツを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外していく。
「えっ? 倉林、さん?」
突然僕の目の前で服を脱ぎ始めた彼女。
ミカエリもぽかんと口を開けている。
あっという間に、水色のブラジャーに包まれた巨大なおっぱいが谷間を強調して現れた。
「私、エッチなことが好きっていいましたよね? 私が先輩を裏切ってないって証拠、お見せします」
固まって動けない僕に近づくと、ぎゅっと僕の背中に手を回し、抱きしめた。
「今ここで、抱いてください。日高先輩っ!」
まさか、僕と同じように【契約】している人が──?
彼女を目にした瞬間、今まで気配を潜めていたシトラスが激昂して現れた。
「ミカエリ! まさか我を追ってここまで!?」
「ええ。そうですよ。この、天界の裏切り者め」
「はっ! 我が裏切り者だと? ではそこの聡美という女はなんだ? さしずめ、我と接触するために、あえて宋真と親しげにしていたのだろう?」
「えっ……。倉林、さん?」
「ち、違いますっ! 私、裏切ってなんか……」
裏切り者?
一体、どういうこと?
「シトラス、この天使と知り合いなの? それに、シトラスは──」
「あら、何も聞かされていないようですね。ま、ここで長々と説明する気もありませんが。一言でいえば、彼女はお尋ね者なのです」
「お尋ね者だって? っていうか、シトラスをどうするつもりだ」
「無論、拘束し、天界へ出頭してもらいます。抵抗するなら、今ここで壊すまで」
「宋真! 今すぐ奴を『魅了魔法』で攻撃しろ! 奴は我と宋真の敵だ」
「え、攻撃って? そんな、いきなりすぎて何がなんだか──」
「いいから! 今の我では魔力が戻っても、【生命魔力】が足りん。本調子を出せんのだ。今は言うことを聞け!」
「わ、わかったよ」
僕は訳が分からないまま魔力を集中させる。
ミカエリと名乗った純白の天使は余裕な表情でこちらを見下ろしている。
なんだろう、癪にくるな。
「レベル1:【愛の自白】
弾状の光線がまっすぐミカエリに吸い込まれて────またしても破裂し、夢散した。
「おや? 貴方、今何かしましたか?」
わざとらしく、きょとんと首を傾げる。
くそ、ムカつく。
「だったら! レベル2:【媚薬錬成】!」
掌にワインレッドに染まる媚薬を錬成し、ビームのように一直線に飛ばす。
前回は小瓶に入るほどしか錬成できなかったから、僕の力は明らかに力が向上している。
でも──。
「レベル3:【水晶の盾】」
ミカエリがそっと呟くと、目の前に巨大な宝石のような壁が展開された。
僕が錬成した媚薬液は、壁に防がれてミカエリには届かない。
「そんな、どうなって──」
「そのような低級魔法、このミカエリには通じません。──そして今度は、こちらの番です」
ミカエリが翼を広げ、呪文を唱えた。
「レベル4:【浄化の光)】」
翼から放たれた無数の白い光線が、シトラスに直撃する。
「きゃああああああっ!?」
「シトラスっ! 大丈夫!?」
「痛みはありません。悪性を浄化しているだけです。最も、悪魔にとって悪性を浄化されることは、死と同義ですが──」
「や、やめろ! 一体何なんだお前は!?」
「神に命じられ、ずっと探していたのです。たまたま出会った聡美にも協力してもらい、この近くにそこの悪魔がいることを察知しましたので」
くそ、なんだこれ。
さっきまで倉林さんといい雰囲気だったのに、ぶち壊しだ。
それどころか、僕の大切な『相方』、シトラスがミカエリの攻撃で苦しんでいる。
やめろ。
僕からシトラスを、奪うな。
「……倉林さん、僕をだましたの?」
脳裏をよぎる、裏切り者。という言葉。
彼女が、今まで親しげに僕に接してきたのは、このため?
僕が疑いの目を向けると、彼女は意を決したように叫んだ。
「……ミカエリ、やめて!」
「っ、聡美!?」
倉林さんの悲鳴でミカエリは攻撃を中断した。
シトラスはその隙に身を翻し、態勢を立て直す。
「大丈夫だ宋真。少し、我の……、悪魔としての【生命魔力】をもってかれただけだ。だが、少し休むぞ……」
シトラスの姿が空気に溶け、見えなくなった。
「聡美っ! どうしてですか?」
「だって、シトラスさんは、日高先輩にとって、大事な方なんでしょ? 私、日高先輩を傷つけたりしたくないっ」
「そんな……。この悪魔は私の問題ですが、そこの人間もまた、悪魔に染められた力で、聡美に近づこうとしていたのですよ?」
「ううん、日高先輩はそんな酷い人じゃないよ」
そう言うと、倉林さんは僕に一歩近づいた。
「日高先輩っ、混乱させてごめんなさい」
頭を深々と下げる。
「ミカエリとは、ここで偶然出会ったの。でも、まさか探している悪魔さんが、日高さんと一緒だなんて、知らなくて──」
「それは、本当なの?」
僕は訝しげに眉をひそめる。
油断した。
まさか好きな人が、シトラスに害をなす人物だったとは。
倉林さんのことは今でも好きだけど、僕は不信感を拭えない。
「本当ですっ! 信じてくださいっ!」
「僕だって信じたいけど、シトラスを傷つけられて、素直にうんとは言えない」
『ははっ。これでは宋真が可哀そうだな、聡美とやら。宋真は貴様のことをずっと想っていたのだぞ』
姿は見えなくなっても、僕と繋がっているシトラスの声が、空気中で響き渡る。
「え、そうなんですかっ、先輩?」
「……うん、そうだよ。僕は、倉林さんのことが……ずっと好きだった」
急に恥ずかしさが消えて、心に秘めた感情を打ち明けてしまった。
でも、それ以上に、倉林さんの真意を確かめたかった。
「先輩が、私のこと、好き……?」
倉林さんが驚いて目を見開く。
僕のことをじっと見つめると、何かを決意して、手をぎゅっと握りしめた。
そして、ゆっくりとスーツを脱ぎ、ワイシャツのボタンを外していく。
「えっ? 倉林、さん?」
突然僕の目の前で服を脱ぎ始めた彼女。
ミカエリもぽかんと口を開けている。
あっという間に、水色のブラジャーに包まれた巨大なおっぱいが谷間を強調して現れた。
「私、エッチなことが好きっていいましたよね? 私が先輩を裏切ってないって証拠、お見せします」
固まって動けない僕に近づくと、ぎゅっと僕の背中に手を回し、抱きしめた。
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