【R-18】踊り子なのに世界を救えと命令されて? ~勇者として魔王を逝(イ)かせる旅に出ます~

湊零

文字の大きさ
34 / 95
第二章『えっ! 踊り子なのに魔物と戦うんですか!?』

第34話 身体が動かない! ★

しおりを挟む
 ゴブリン達は同じ魔物であるスライムには目もくれない。
 それどころかスライムが動きを封じ、ゴブリンが攻撃する──そんな連携すら感じさせる。

「いやああっ! 近づかないで! 触らないで!」

 ゴブリンは人間の膝くらいの背丈しなく、鋭利な爪や牙もない。
 だが、身動き取れない状態で複数匹に襲われると少々厄介だ。

「やめてっ! そんなところ舐めないで!」

 ぐじゅるるるぅっ。
 興奮した荒い息を吐きながら、ゴブリンは二の腕、太もも、お腹や脇を触ってくる。

「ふっ……は、あ……んっ」

 頬が上気し、声に艶っぽいものが混ざりはじめた。
 潤んだ瞳に、騎士の姿が映る。

「いやぁ。ユーマ、見ないでぇ」
 
 泣き叫ぶヒミカの反応を楽しむように、ゴブリンたちは真紅のベラの上から乳房をこねはじめる。
 知能なんてない。
 人間と違って理性なんて混じり気のない、純粋な性欲のみが魔物を突き動かす。

(嘘、こんな醜い魔物相手に、私ってば濡らしてるの……!?)
 
 湿り気を帯びた太ももの間に、耳と鼻が異様に長い小人の顔が埋まる。
 破れた下着のさらに内側、乙女の泉に脂ぎった舌が触れる──瞬間。

「貴様らァアアアアアッ!」
 
 ギぃッ! 
 金切り声のような断末魔。
 ヒミカの股間を舐めようとしていたゴブリンの背中に深々とミスリルの剣が突き刺さっていた。

「ユーマ! 魔物怖いって言ってたのに、やればできるじゃない!」

「ゴブリン共は僕がなんとかします! 勇者様はスライムを!」

 彼らはよっぽど性に飢えてるのか、ヒミカの【魅惑の舞】に当てられたのか、仲間が背後から刺されたというのに一切気に掛ける様子がない。

「こ、のおおおおっ!」

 しぶとくドレスに噛みついたり、おへそを突いている無防備な首根っこを掴み、ユーマは力づくで次々と放り投げていく。
 
 ギリギリと恨みがましく歯ぎしりする音。
 邪魔された。女を犯す楽しみを。
 ゴブリン達はお楽しみのためには先にユーマを片付ける必要があることをようやく理解した。

 ヒミカを背後に剣と盾を構える。
 【盾騎士】ならばゴブリンごときにやられはしないだろう。足りないのは勇気だけだ。
 短い間に少し頼もしくなった相棒の姿に口元が緩む。

「はっ!? ゴブリンを遠ざけてくれたのはありがたいけど、スライムだってむーりー! 両手縛られてるからどうにもならないし!」
 
 じたばたと暴れてみるも効果なし。それどころが、ますます粘液に身体が沈んでいく。

「なになに!? 今度はスライムなワケ!?」

 にゅるり、と触手のように伸びた身体の一部が、脇から胸にかけてドレスの内側に滑り込んだ。

「ひゃんっ! ……あっ……く、ぅ」
 
 乳房を探るように這いまわり、やがて赤く熟れた先端を捉える。触手を糸のように細く伸ばし、粗暴なゴブリンとは対照的に繊細な動きでくるくると乳頭に巻き付いていく。

「ひい、あン……! そんな、搾らないで……っ!」
 
 くにくに。ちゅくちゅく。
 
 まるで手塩にかけて育てた家畜から搾乳するかのように、乳首の根元から先端にかけてゆっくりと圧力を加えていく。

(うぅ、ああっん……ミルクなんて、出ない、よぉ)

 身体から無数に触手を伸ばしたかと思うと、手の平を思わせる形に変える。
 胸を左右から寄せたり、乳首同士を摘まむ動作はまるで人間のようだ。
 スライムは自身より図体の小さい生き物を捕食する程度の力しかないけど、存外知能は高い。

「ふぁ……。ローションを塗りたくられてるみたいに、全身がドロドロになってる……あっ……ん、んんっ……」

 魔物相手に性感帯を刺激され、本格的に身体が感じている。
 これ以上好きにさせるわけにはいかない。

(魔物だって生き物。なら、私の力で魅了できるはず!)

 身体中にまとわりつくスライムを、魔力を込めた瞳に捉える。

「【誘惑の濡れ瞳チャーム】!」

 ウインクに合わせ、ハート型の魔力がスライムに直撃する。

 びくんっ! 
 粘液が波打ち、スライムの動きが固まった。

「効いた!?」

 安堵した直後、ひときわ大きな触手がヒミカの恥部をずずずっ! となぞった。

「んあああっ!?」

 慌てて足をきつく閉じるも、粘性の身体はわずかな隙間からにゅるにゅるとヒミカを侵食していく。

(なんで? 私の力、効いてないの? 目を合わせてないから?)

 【誘惑の濡れ瞳チャーム】は、見つめ合った対象に魔力の経路パスを繋ぎ、瞬時に魅了状態にしてしまうスキル。
 【魅惑の舞】と比べて威力が強力な分、効果範囲が狭い。
 また、視覚ではなく触覚で活動するスライムのような生物には相性が悪かった。
 
 混乱してが闇雲に身体をよじるヒミカに、さらなる追い打ちが襲う。

「あれ、身体が……動かな、い?」
 
 同じ姿勢でずっと正座をしていた時のように、手足が末端から痺れている。

(スライムの仕業? いや、違う。これは)

 視界の先で、ゴブリン達に組みつかれて身動きが取れないユーマがしゃがみこんでいる。

「勇者、様……これは、毒です」
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~

双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。 なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。 ※小説家になろうでも掲載中。 ※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

囚われの姫君の♥♥♥な舞台裏

AIに♥♥♥な質問
ファンタジー
清楚で可憐な王女、魔物を操る敵国に幽閉、肉体改造。何も起きないはずがなく…。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...