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やり直し
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そして顔合わせは終わり、国王一家に挨拶をして帰路へとついた。
帰りの馬車の中、両親たちは上機嫌だ。
「アリスティア、よくやったぞ。王子もお前のことを気に入っていたようだ。」
「ありがとうございます。私もホッとしましたわ。」
お父様がティアに話しかけ、ティアも笑顔で返事をする。だが彼女から王子を気に入ったと取れる言葉は出てこない。
顔合わせの間中ずっと冷静だったティアだが、王子のことをどう思っているのだろうか。
彼が聖女に恋をする可能性がある以上、兄としてはあまりのめり込んでほしく無いのだが…
そう考え込んでいると再びお母様とお父様が口を開く。
「これなら婚約後も問題なさそうね。」
「ああ、婚約に漕ぎ着けるまでは冷や冷やしたものだが、無事に結ぶことができてよかった。」
「…漕ぎ着けるまでに何かあったのですか?」
お父様の言葉を疑問に思ったらしいティアが尋ねた。
「もともと歳の釣り合う令嬢はお前しかいなかったというのに、ウッドセン家との婚約には少々不安があると言って保留にされていたのだ。」
「不安?」
「ええ、ジョシュアのことよ。」
突然自分の名前を呼ばれ意識を浮上させる。一体何の話だというのだろうか。
「もし王子との間にジョシュアのような属性なしの子が生まれてしまったら、と懸念されたのだ。全く、こいつだって侯爵家では初のことだというのに。」
お父様がそう言って僕を睨みつける。僕はそういうことかと思い、目をつぶってその視線を受け流した。
以前の僕なら萎縮して謝っていたかもしれないが、ここで謝罪するのは何だか違う気がする。
「ええ、この子以外には過去にそのような子はいなかったと説明してなんとか婚約に漕ぎ着けたのよ。」
「全く、何もせずとも家族に迷惑をかけるとは、疫病神のようなやつだ。いや、ゴーストだったか。ハッ、悪霊ではないことを祈るばかりだな。」
お父様とお母様が続けた言葉にティアが申し訳なさそうに僕を見た。別に彼女のせいでは無いというのに。
「そんなことより、ティアは王太子妃になるということですか?」
今まで黙っていたテオが、助け舟を出すように話題を逸らしてくれた。
「いや…まだエドワード王子が王太子と決まったわけではない。2歳下に第二王子もいるからな。」
「でも順当に行けば彼が王太子よ。あの性格で少し不安なところはあるけれど、まだ9歳だもの。」
なるほど、やはり僕だけでなく周りの人間たちも王子のあの性格には不安を抱いているようだ。
「そうだな。そうればアリスティアがいずれ王妃になるということだ。だから今までより一層勉強に励むのだぞ?そのうち妃教育についても連絡があるはずだ。」
だが両親はもう彼が王太子になると決めてかかっているようだ。権力欲ばかりある人たちのことだ。なんとしても侯爵家から王妃を出したいのだろう。
「ええ…頑張りますわ。」
ティアは複雑そうな表情でそう言ったが、両親はその表情の意味を問うことはなかった。
帰りの馬車の中、両親たちは上機嫌だ。
「アリスティア、よくやったぞ。王子もお前のことを気に入っていたようだ。」
「ありがとうございます。私もホッとしましたわ。」
お父様がティアに話しかけ、ティアも笑顔で返事をする。だが彼女から王子を気に入ったと取れる言葉は出てこない。
顔合わせの間中ずっと冷静だったティアだが、王子のことをどう思っているのだろうか。
彼が聖女に恋をする可能性がある以上、兄としてはあまりのめり込んでほしく無いのだが…
そう考え込んでいると再びお母様とお父様が口を開く。
「これなら婚約後も問題なさそうね。」
「ああ、婚約に漕ぎ着けるまでは冷や冷やしたものだが、無事に結ぶことができてよかった。」
「…漕ぎ着けるまでに何かあったのですか?」
お父様の言葉を疑問に思ったらしいティアが尋ねた。
「もともと歳の釣り合う令嬢はお前しかいなかったというのに、ウッドセン家との婚約には少々不安があると言って保留にされていたのだ。」
「不安?」
「ええ、ジョシュアのことよ。」
突然自分の名前を呼ばれ意識を浮上させる。一体何の話だというのだろうか。
「もし王子との間にジョシュアのような属性なしの子が生まれてしまったら、と懸念されたのだ。全く、こいつだって侯爵家では初のことだというのに。」
お父様がそう言って僕を睨みつける。僕はそういうことかと思い、目をつぶってその視線を受け流した。
以前の僕なら萎縮して謝っていたかもしれないが、ここで謝罪するのは何だか違う気がする。
「ええ、この子以外には過去にそのような子はいなかったと説明してなんとか婚約に漕ぎ着けたのよ。」
「全く、何もせずとも家族に迷惑をかけるとは、疫病神のようなやつだ。いや、ゴーストだったか。ハッ、悪霊ではないことを祈るばかりだな。」
お父様とお母様が続けた言葉にティアが申し訳なさそうに僕を見た。別に彼女のせいでは無いというのに。
「そんなことより、ティアは王太子妃になるということですか?」
今まで黙っていたテオが、助け舟を出すように話題を逸らしてくれた。
「いや…まだエドワード王子が王太子と決まったわけではない。2歳下に第二王子もいるからな。」
「でも順当に行けば彼が王太子よ。あの性格で少し不安なところはあるけれど、まだ9歳だもの。」
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「そうだな。そうればアリスティアがいずれ王妃になるということだ。だから今までより一層勉強に励むのだぞ?そのうち妃教育についても連絡があるはずだ。」
だが両親はもう彼が王太子になると決めてかかっているようだ。権力欲ばかりある人たちのことだ。なんとしても侯爵家から王妃を出したいのだろう。
「ええ…頑張りますわ。」
ティアは複雑そうな表情でそう言ったが、両親はその表情の意味を問うことはなかった。
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