君が届かなくなる前に。

谷山佳与

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終わりのない愛の形 2。

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光と闇の精霊王である二人が再会を果たし、エレノアール侯爵家の末姫、レティーシアが王城へ引越してからもうすぐ10ヶ月が経過した。

この日、建国祭と王太子の婚姻の日を迎えたフレイアス王国はとても幸せな雰囲気に包まれていた。
王城より北にある、アトラス侯爵領との境に建つ国一番の大聖堂テッラ・プロメッサには、二人を祝おうと国中の人たちが集まっていた。
王子の婚姻は実に80年振りの事で国を上げて二人の結婚を祝福をした。
大聖堂にて、女神フレイアと祖先達へ婚姻の報告をし、聖堂の更に奥にある王族のみ記すことができる、婚姻証明書に二人して、生涯誓うことと、署名を記す。
そして、そのまま赤い絨毯の上を2人して歩き、聖堂の入口に2人して姿を現した。
これから、城下街を馬車でパレードを行う事になっている。


「レティーシア、おめでとう。」
「シア、おめでとう。綺麗だよ。」

馬車に乗り込んだ所で、姿を現したのは、光と闇の精霊王スヴィエート様とチェムノター様だった。
二人とも、普段の格好ではあるが、それぞれお揃いのお花を身に付けていた。
そのまま、私とラズ様をはさむ形でパレードに付いてくるようだ。

「スヴィエート様、チェムノター様。有難うございます。」
「王太子も、全身真っ白だと印象変わるな。」
「そうでしょうか?」
「正装姿ですしね。少し、式典の時とはイメージが違います。」

隣でクスクス笑えば、そんなものかと笑うラズ様に周囲に集まった人たちは驚く。
あれから変わった事と言えばチェムノター様が目を覚ましてから、精霊を視ることができる人が増えたこと。
ルイ兄様曰く、精霊の数も増えたそうだ。
やはり、光と闇の精霊王が揃った事が要因の一つであるらしい。

聖堂入口で、ファンファーレが奏でられる。
それを合図に馬車が走り出すと、ひらりと風に乗ってピンク色の花びらが流されてきた。
どこから流されてきたのだろうと、空から沢山の花びらが降ってきていた。

「あら、フレイア様からですわね。」
「母上も嬉しいんじゃないかな?」
「ふふ、そうですね。」

街道に並ぶ人たちに笑顔で手を振りながら、会話をする。
皆から祝福され、愛され、笑顔でこの日を迎えられた事に喜びを感じる。

「ラズ様、私とても幸せです!」
「私だって、レティと結婚できて幸せだよ。私を選んでくれてありがとう。」

顔を寄せ合い、笑いそしてキスをし、幸せそうに進む王太子夫妻へ祝の言葉と花びらが沢山送られた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フレイアス王国史にて、王太子ラザルートと王太子妃レティーシアが王として、王妃として国を治める様になったのは、二人の婚姻から5年後。
先代王の退位と同時に、二人は即位をする事となる。
即位時には、既に三人の子宝に恵まれていた夫妻は、長男をそのまま王太子として立太子することとした。
女神の愛子であり、光と闇の精霊王の契約者だった王妃と王の周りには常に数多くの精霊や、精霊王達が居たという。
いつまでも仲が良く、笑顔に溢れた国王夫妻はいつしか憧れの家族となる。

第二王子であるライラックや、侯爵家の令息達も、国王夫妻を傍で支え続けたという。
光の時代と呼ばれたこの時代、多くの子供が生まれ、精霊達も建国時と同じように増え、姿を見せるようになり、多くの精霊使いや、魔術師が生まれていいった。





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