infinite love

谷山佳与

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第2章 学園祭編。

lunch。

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「おかえり、色男」
「その台詞そのまま返えす」

機嫌が悪い時の口調と声音で龍に返すディ。
とりあえず席に着きメニューを開くとパスタを頼み、デザートを五種類ほど頼んでいた。

『龍、エスコートって何だ?』
『それを、説明しようと思ってな。フィーに聞いたらクラスの連中から説明受けてないと聞いて、それでエスコートの申し込みだったのか?』
『あぁ、まぁ。とりあえず龍から説明を聞いてから返事をすると言ってきた。彼女達の話だとコンテストの本戦に残るのが前提みただな?』
『まぁな。』

会話が英語に切り替わったところをみると、色々めんどくさかったんだろうと思う。
そして、エスコートが関わってくるのがコンテスト出場者みたいなので、私も食事を取りながら龍の説明に耳を傾ける。

『まず、コンテストの流れなんだが初日と二日目の12時まで本戦に出場するやつを決めるための投票が行われる。これは一人一票。外部からやってくるお客さんも対象になる。受付で用紙を渡すしな。
それで集計終了と同時に本戦出場者を校内放送および掲示板で発表する。集計用紙は二時間ごとに回収される仕組みになっていて、開封、集計は職員がやることになっている。もちろんその風景は隠しカメラによて生徒会の方へ送られる。不正を防ぐためにな。
そして、コンテストとエスコートが関係ある理由。それは本戦はファッションショー形式でステージを歩くんだ。その時ミスコンに出場している生徒にはパートナーが必要なわけ。そのパートナーは男子のコンテスト出場者でも可能。
だからお目当ての相手が居るのであれば、本戦出場前でもエスコート申請ができるてわけ。まぁ仮予約みたいなやつだな。』
『パートナーも重要としたとしてもさ、なんで必死になるの?』

いい質問だとばかりに龍はにやりと笑う。

『この、コンテスト本戦出場者のパートナーがそのまま恋人になる確率が高く、パートナーを了承=告白にOKしたととられても仕方が無いんだわ。
だから、お前ら二人はとにかく、安易に返事をしないことをお勧めする。ちなみに同じクラスの代表者同士はパートナーになれないからな?以上。』

説明を終えた龍は、食べかけのご飯を食べ始めた。

『パートナーなしでもいいの?』
『大丈夫だろうがあまりお勧めはしない。』

きっぱりそう言われどうしようかと考えることにした。
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