19 / 31
本編 東の妖精姫
貴方は私から諦め方を奪ったの。
しおりを挟む
ライラックに連れてこらえていた場所はレティと幼少時良く遊んでいた秘密基地らしく、壁には絵本や二人が描いたであろう絵や、模造刀などが置かれていた。
天井には、星や天体、天使やお花などのモービルが吊るされていた。
モービルを飾ってくれたのは、王弟殿下らしい。
この部屋に入った時に音がもれないよう防音の魔法をしたので、外に音が漏れることは無いと説明を受けた。
なので、2人だけの秘密となる。
気恥しさもあったがライラックがいつも通りに話すので緊張もだんだん、薄れ落ち着くと部屋を出て再度バラ園を2人で散策して回った。
その日から、ライラックは何かに理由を付けて私の元へ公務の間を塗って抜け出してくるようになった。レティはそんなライに対して、呆れつつも嬉しそうに笑っていた。
その日は、レティもライラックも珍しく明日の婚姻式の最終打ち合わせなどで忙しいとのことで、私はアルマと2人、与えられた客室で過ごしていたのだが、借りていた本を読み終わったので軽い読見ものを借りに行こうと図書館を訪れた。
入口のカウンターには、ルイ王弟殿下では無く違う諸君の方が座っていたが、ライラックとレティと再会をした最奥の窓辺にルイ王弟殿下はいらした。
隣には、銀髪の神秘的な美しさを持つご令嬢と一緒に座られ雑談をされていた。
きっとあの方が、ルイ王弟殿下のご婚約者である、リリーシア・フォン・エステル様だとすぐに解り邪魔をするといけないので、そっとその場を離れた。
当初の予定通り軽目の読み物を借り、客室へ戻ろうとしたところで、数人のご令嬢達に囲まれた。
フレイアスに来てから、レティとライラック以外とは交流を持っていなかったので、誰かを私は知らないし、少なくとも近隣諸国の王族でもないことは分かっている。
しかもここは王宮で、いくら他国であっても王族への直接の声かけはマナー的にしてはならない。
これが学院となると、常識の範囲内であれば、下位の爵位の令嬢から話しかけても問題は無い。
常識があれば。
の話にはなるけれど、これでも一応肩書きは、オステン王国、第4王女の私を取り囲んだ時点で、侍女のアルマは眉間にシワを寄せ、私を庇うように前に出ようとするが、それを片手で静止させる。
ここで私が無視して通りすぎても問題はないのでしょうけれど、それも難しい立ち位置ですわね。
と、小さくため息をついた。
「何かご用かしら?」
そう、尋ねればキッと、睨まれた。
睨まれるような事をこの方達にした覚えは無いのだけれど、口を開く気が有るのかないのか分からない。
「用がないのでしたら、私は部屋に戻りたいのだけれど。」
「ライラック様に近寄らないで。ライラック様は私の婚約者よ!」
「まぁ。そうでしたの。でも、ごめんなさい。私レティーシア様にもライラック様にも、ラザルート様からも、ライラック様がご婚約されていたなんてお聞きしたことは、ございませんわ?ご婚約発表前としても、それを貴方が言ったことで色々と問題は起きないのでしょうか?」
そう、指摘をすればさっと令嬢の顔が青ざめる。
王族の婚約に関しては、国王である陛下が宣誓されて初めて、婚約者と認められる。
少なくとも親しい友人や身内には内密に報告が上がってくる。
毎日王族の食堂で一緒に食事を取らせていただいているあの場に招待をされるのだから、親しい友人には私も入っているはず。
それに、何度か話題には上がりはしたけれどライラックは、保留!って言われていたので、まぁ、自称という可能性が非常に高いですわね。
と、結論をだす。
「他に無ければ、私は失礼させていただきますわ。」
そう、令嬢達にいうとアルマを連れて客室へ戻った。
客室へ戻ると、ノアお兄様とお茶をしているからとアルマにレティへの手紙を書き渡してもらうよう言付けた。
先程の件をノアお兄様にお伝えすると、アルマに護衛の一人を付けしばらくは共に行動するようにと指示を出された。
真相は分からないけれど、とりあえずレティにこの件を報告、相談すべきだと私は判断したので、レティが打ち合わせが終わり、寄ってくれるのを待つことにした。
天井には、星や天体、天使やお花などのモービルが吊るされていた。
モービルを飾ってくれたのは、王弟殿下らしい。
この部屋に入った時に音がもれないよう防音の魔法をしたので、外に音が漏れることは無いと説明を受けた。
なので、2人だけの秘密となる。
気恥しさもあったがライラックがいつも通りに話すので緊張もだんだん、薄れ落ち着くと部屋を出て再度バラ園を2人で散策して回った。
その日から、ライラックは何かに理由を付けて私の元へ公務の間を塗って抜け出してくるようになった。レティはそんなライに対して、呆れつつも嬉しそうに笑っていた。
その日は、レティもライラックも珍しく明日の婚姻式の最終打ち合わせなどで忙しいとのことで、私はアルマと2人、与えられた客室で過ごしていたのだが、借りていた本を読み終わったので軽い読見ものを借りに行こうと図書館を訪れた。
入口のカウンターには、ルイ王弟殿下では無く違う諸君の方が座っていたが、ライラックとレティと再会をした最奥の窓辺にルイ王弟殿下はいらした。
隣には、銀髪の神秘的な美しさを持つご令嬢と一緒に座られ雑談をされていた。
きっとあの方が、ルイ王弟殿下のご婚約者である、リリーシア・フォン・エステル様だとすぐに解り邪魔をするといけないので、そっとその場を離れた。
当初の予定通り軽目の読み物を借り、客室へ戻ろうとしたところで、数人のご令嬢達に囲まれた。
フレイアスに来てから、レティとライラック以外とは交流を持っていなかったので、誰かを私は知らないし、少なくとも近隣諸国の王族でもないことは分かっている。
しかもここは王宮で、いくら他国であっても王族への直接の声かけはマナー的にしてはならない。
これが学院となると、常識の範囲内であれば、下位の爵位の令嬢から話しかけても問題は無い。
常識があれば。
の話にはなるけれど、これでも一応肩書きは、オステン王国、第4王女の私を取り囲んだ時点で、侍女のアルマは眉間にシワを寄せ、私を庇うように前に出ようとするが、それを片手で静止させる。
ここで私が無視して通りすぎても問題はないのでしょうけれど、それも難しい立ち位置ですわね。
と、小さくため息をついた。
「何かご用かしら?」
そう、尋ねればキッと、睨まれた。
睨まれるような事をこの方達にした覚えは無いのだけれど、口を開く気が有るのかないのか分からない。
「用がないのでしたら、私は部屋に戻りたいのだけれど。」
「ライラック様に近寄らないで。ライラック様は私の婚約者よ!」
「まぁ。そうでしたの。でも、ごめんなさい。私レティーシア様にもライラック様にも、ラザルート様からも、ライラック様がご婚約されていたなんてお聞きしたことは、ございませんわ?ご婚約発表前としても、それを貴方が言ったことで色々と問題は起きないのでしょうか?」
そう、指摘をすればさっと令嬢の顔が青ざめる。
王族の婚約に関しては、国王である陛下が宣誓されて初めて、婚約者と認められる。
少なくとも親しい友人や身内には内密に報告が上がってくる。
毎日王族の食堂で一緒に食事を取らせていただいているあの場に招待をされるのだから、親しい友人には私も入っているはず。
それに、何度か話題には上がりはしたけれどライラックは、保留!って言われていたので、まぁ、自称という可能性が非常に高いですわね。
と、結論をだす。
「他に無ければ、私は失礼させていただきますわ。」
そう、令嬢達にいうとアルマを連れて客室へ戻った。
客室へ戻ると、ノアお兄様とお茶をしているからとアルマにレティへの手紙を書き渡してもらうよう言付けた。
先程の件をノアお兄様にお伝えすると、アルマに護衛の一人を付けしばらくは共に行動するようにと指示を出された。
真相は分からないけれど、とりあえずレティにこの件を報告、相談すべきだと私は判断したので、レティが打ち合わせが終わり、寄ってくれるのを待つことにした。
0
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完】出来損ない令嬢は、双子の娘を持つ公爵様と契約結婚する~いつの間にか公爵様と7歳のかわいい双子たちに、めいっぱい溺愛されていました~
夏芽空
恋愛
子爵令嬢のエレナは、常に優秀な妹と比較され家族からひどい扱いを受けてきた。
しかし彼女は7歳の双子の娘を持つ公爵――ジオルトと契約結婚したことで、最低な家族の元を離れることができた。
しかも、条件は最高。公の場で妻を演じる以外は自由に過ごしていい上に、さらには給料までも出してくてれるという。
夢のような生活を手に入れた――と、思ったのもつかの間。
いきなり事件が発生してしまう。
結婚したその翌日に、双子の姉が令嬢教育の教育係をやめさせてしまった。
しかもジオルトは仕事で出かけていて、帰ってくるのはなんと一週間後だ。
(こうなったら、私がなんとかするしかないわ!)
腹をくくったエレナは、おもいきった行動を起こす。
それがきっかけとなり、ちょっと癖のある美少女双子義娘と、彼女たちよりもさらに癖の強いジオルトとの距離が縮まっていくのだった――。
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
どんなあなたでも愛してる。
piyo
恋愛
遠征から戻った夫の姿が変わっていたーー
騎士である夫ディーノが、半年以上の遠征を終えて帰宅した。心躍らせて迎えたシエラだったが、そのあまりの外見の変わりように失神してしまう。
どうやら魔女の呪いでこうなったらしく、努力しなければ元には戻らないらしい。果たして、シエラはそんな夫を再び愛することができるのか?
※全四話+後日談一話。
※毎日夜9時頃更新(予約投稿済)&日曜日完結です。
※なろうにも投稿しています。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる