愚者の聖域

Canaan

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第1章 Tempest Girl

09.賑やかな女

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「あの……なんか、トマト系ばかりになっちゃって……グレン様の口に合うといいんだけど……あっ、何か、食べられないものとかあった?」

 キャスリーンの言うとおり、食卓には三人分の食事が用意されている。アンドリューが「グレン様はここに」と椅子の一つを引いてくれたので、グレンは導かれるままにそこに腰を下ろす。
「嫌いなものは、特にないけど……ぼくは巻貝が食べられない」
 ざっと料理を見てみた。一番大きな皿の上には、トマトソースのかかった何かのフライ──おそらく中身は白身魚だろう──が乗っていた。その脇にはふかした芋と、茹でたニンジン、ちぎったレタスが綺麗に配置してある。
 さらにベーコンと豆の入った透明なスープと、チーズのたっぷりかかったグラタンのようなもの、テーブルの真ん中にはパンの入ったバスケットがあった。
 パンの形状と質感には見覚えがある。これは騎士たちの食堂で出されるものだ。なるほど、彼女は厨房で働いているから余ったものを持って帰ることが出来るのだ。

「巻貝? 巻貝が食べられないの? 嫌いなんじゃなくて?」
 グレンの食べられないものに関して、キャスリーンが興味ありげに身を乗り出した。心の中でグレンはため息をつく。またか、と。
「うん……食べると、具合が悪くなるんだ」
 巻貝が嫌いなのではない。本当に食べられないのだ。食卓を目の前にしているから詳しい説明は省いたが、巻貝を口にすると頭痛腹痛の発生に加え、上から下から放出しまくるというとんでもない状態になってしまう。幼い頃は普通に食べていたはずなのに、ある年齢の時から急にそんな症状が出るようになった。
 だから巻貝を口に入れることは徹底的に避けているのだが、たいていは「本当は嫌いなものを食べたくないだけなんだろう」とか「子供じみた嘘で好き嫌いをごまかすな」とか言われてしまうのである。ホタテやアサリなどの二枚貝は問題なく食べられるので、これが誤解を生んでさらに面倒なことになったりもする。

 でも、キャスリーンの反応はグレンが思っていたものと違った。
「グレン様、それ……宿舎に申告してある?」
「え? いや……」
 なぜ伝える必要があるのだろうと不思議に思った。
「入り口の受付のところで、手続きするといいわ。食べられないものを書くだけだから、簡単よ。前にね、卵でそうなる人がいたの。その騎士様はもう異動していなくなっちゃったけど……でも、今はピーナッツがだめっていう人がいるわよ。グレン様も申告しておいた方がいいわ」
 なんと、申告しておけば、そういう人のために別メニューが用意されるらしいのだ。巻貝はそれほど頻繁に口にするものではないが、だからこそ油断がならない。一応、申告しておこうかと思った。
 目で見て避けられる状態を保っている分には良いが、ピーナッツもソースに使われていることが多い。卵においてはあらゆる料理に利用されていて、ほとんど毎日口にするものだ。
「卵がダメな人は大変だね」
「ねー!」
 キャスリーンはまるで女友達と話す時のように首を傾げながら相槌を打ち、それから「巻貝は入ってないから冷めないうちに食べて、食べて」と促した。



 思った通りフライの中身は白身魚だった。それほど期待しないで口にしたものだったが、かかっているトマトソースはこれまで食べてきたものよりはるかに美味しい。
「あ。美味しい……」
「そ、そう!? よかった……!」
 騎士たちの宿舎や、学生時代の寮の食事よりも味がはっきりとしている。王都のバークレイ家のコックの料理も美味ではあったが、ヒューイは塩分の摂り過ぎに注意を払っていたから、グレンはその味を薄く感じることが多かった。彼女の作るものは、姉の料理──残念ながら母の味はよく覚えていないのだ──に近い味がする。ルルザの家庭料理そのものと表せるような、懐かしい味だった。
「騎士団の食堂のよりずっと美味しいよ」
「ああ……料理って、大量に作ると味がぼやけちゃうことが多いのよ。ああいうところの食事は仕方ないわよね」
「へえ、そういうものなんだ」
「ええ。それに、基本は薄味にして、あとは個人の好みで調節してもらう方がいいから。だから食堂には調味料の瓶がたくさん用意してあるでしょう?」
「うん、そういえば、そうだね」
 グラタンの中身を確認すると、キノコが入ったミートグラタンのようだ。上には輪切りのゆで卵が乗っていて、それなりにボリュームがある。彼女がさっき言っていた「トマト系ばかりになった」というのは、魚のソースとグラタンの中身がちょっと被ってしまったことなのだろう。
 いきなり訪問したグレンに、よくこれだけのものを用意できたなと少し感心し……料理について詳しくないなりにも、推測できたことがある。

 まず、魚のフライ。小ぶりの塊がグレンの皿とアンドリューの皿に四つずつ。キャスリーンの皿には二つ乗っている。グレンが客だからとか、身体の大きさ的にとか、そういう考えから取り分けたのかとも思えるが……本来は十個の塊を姉弟二人で分けるつもりだったのだろう。アンドリューの方が六つ、或いは七つ、残りをキャスリーンという風に。
 だが、グレンがやって来たことで事情が変わった。そこでミートグラタンに目を落とす。ひょっとしてこれは……余ったトマトソースを使って拵えたものなのではないだろうか。二人分のフライを三人で分けると、当たり前だが少なくなってしまう。彼女はグレンと弟を満腹にするために、もう一品急いで作ったのだ。
「こっちも美味しいよ」
「え! そう? あ、ありがとう……なんか、トマトの味ばっかりになっちゃって心配だったんだけど……」
 確かに魚のソースもグラタンの中身もトマトベースなのだろうが、味は全く違うものになっている。
「大丈夫。それに、ぼくは挽き肉が好きなんだ」
「挽き肉……そうなの?」
「えー。グレン様、変わってますねえ。俺だったら、牛の分厚いステーキが食べたいけど」
「うん。よく言われる」
 たいていの男は牛肉の塊が好きらしい。が、バークレイ家の男はそうでもない。ヒューイはさっぱりした鶏の胸肉を好んでいたし、兄のロイドも昔は牛肉を好んでいたが……ある時、豚肉の美味さに気づいたという。特にポークカツレツが好きらしく「男は黙ってトンカツよ……」とよく呟くようになった。一方でグレンは昔から挽き肉が好きだった。鳥でも豚でも牛でも、とにかく挽き肉が。
 かつての家でこんな風に食事をとることになるなんて、なんだか不思議な気持ちだった。

 アンドリューと肉談義を続けていると、
「んんっ?」
 キャスリーンが悲鳴とも呻き声ともつかぬものをあげたので、グレンは彼女を見る。口にした魚のフライの衣が外れて、欠片を落としてしまったようだ。が、それは彼女の胸の上に乗った。口に入れ損ねたものは、テーブルの上でも膝の上でもなく、彼女の胸の上に乗ったのだ。グレンはぎょっとして、そこから目を逸らせなくなった。
「やだ、もう」
 彼女はいったんフォークを置くと、胸の上にある欠片をつまんで、ひょいと口に入れ直した。
「……。」
 グレンは思った。なんだあの技は、と。
 グレンの姉のジェーンは貧相な身体つきであった。身長こそ平均的なものではあったが、気苦労が多かったせいかまったく肉がつかなかったのだ。家を追い出されて姉弟三人だけの生活になってからは、グレンとロイドに優先的に食事をとらせてくれて自分のことは後回しだった。あのどん底生活を送るうちに、姉はさらに痩せていった。
 今のキャスリーンのように、姉が食べ物を口に入れ損ねた場面を見たことがある。食べ物の欠片は衣服の襟元に侵入した。彼女はそれを取り出そうと四苦八苦した挙句、結局は立ち上がって服をばさばさとやり、足元に落とすという方法をとった。
 それは当時貧乏過ぎて、姉の服がヨレヨレのダルダルだったせいもある。でも、きっちりしたドレスを纏っていても、姉の場合はテーブルか膝の上に落ちるだろう。
 食べこぼしを胸で受け止める女なんて初めて見た。
 キャスリーンがまた食事に戻ったので、グレンは自分の手が止まっていたことに気づく。気を取り直して、グレンもまた食事を再開した。

 食事を終えると、アンドリューが使った食器をキッチンの方へ運んでいく。どうやら皿洗いは彼が担当しているらしい。
「じゃあ、グレン様のことは私が案内するわね」
 キャスリーンは「その前にちょっと待って」と言って、食卓を拭いている。
 グレンも昔は姉弟だけで暮らしていた期間があったが、アンドリューとキャスリーンの場合は年が近いだけあって、関係性も対等に近いようにみえた。
 その時、キッチンの方から「あれ」と声が聞こえ、アンドリューが顔を出した。彼は何か細長いものを掲げている。よく見てみれば、それは藁のストローだった。
「姉さん。キッチンにストロー落ちてたけど」
「えっ……」
 キャスリーンは食卓を拭く手を止め、顔を上げる。彼女は言葉に詰まっているように見えた。
「ストローだよ、ストロー。これ、捨てちゃっていいの?」
 聞こえていないと思ったのだろうか。アンドリューはもう一度大きな声で言い、手に持っているそれを強調するように揺らす。
 なぜか、キャスリーンの頬がぼぼぼっと赤く染まった。彼女は弟のところまで急ぎ足で向かうと、彼からストローを取り上げる。
「ストロー……」
「き、聞こえているわ、何度も言わないでよ。いっ、いいいやらしいわね!」
「……はあ?」
 アンドリューは訳が分からないと言った表情だ。
 はっきり言って、グレンにも訳が分からなかった。ストローを連呼すると、なぜいやらしいことになるのだろう。



「二階を見ていたのよね? どこまで見たのかしら」
 階段を上りきったところで、キャスリーンが訊ねてくる。
 グレンはもう一度子供部屋──今は物置になっている部屋──が見たいと言った。

「ごめんなさい。思い出の詰まった部屋を物置にしちゃって……」
「いや、別にいいけど……」
 彼女は子供部屋の扉を開けながら申し訳なさそうに呟いたが、二十歳前後の姉弟二人暮らしであれば、この部屋の使い道はない。壁紙を替えれば良い話だが、彼らに改装までしている余裕はなさそうだ。時間的にも、金銭的にも。それに何より、部屋の使い道は持ち主の自由である。

「それにしても懐かしいな……あ。これ、ロイドの奴がつけた染みだ」
 ランプを良く近づけてみなければ分からない程度に霞んでいたが、汚した当時はド派手な染みだった。
「ロイド……? グレン様には兄弟がいるの?」
「うん。姉と兄がいる」
「まあ。じゃあ貴方は末っ子なのね」
「兄って言っても双子の兄なんだけど……一般的にはそうなるのかな」
「双子! 鏡に映したみたいにそっくりなの?」
「いや。普通の兄弟程度には似ているけど、そこまでじゃないよ」
 グレンと双子の兄は、幼い頃はそれこそ鏡に映したようにそっくりだった、らしい。ただ、ロイドの方が若干骨太で、グレンの方が線が細かったと聞いている。違いと言えばそれくらいのようだった。
 そしてある時からグレンの方が先に成長し出した。めきめきと身長が伸びだすのも、声変わりもグレンの方が先だったのだ。ロイドも後を追うように大人になり始めたが、今では骨格も声もまったく違う。
 キャスリーンは興味深そうにその話を聞いて頷いている。
「へーえ。でも双子、いいなあ。私も結婚したら双子が欲しいのよねえ。男の子と、女の子の双子!」
「……結婚の予定があるの?」
「え? いえ、昔そう思ってただけよ! ほら、子供の頃の漠然とした夢っていうか!」
 確かに相手がいるようには見えない。それに、彼女は何も分かっていないようだ。
「親戚に双子とかいる? そっくりなタイプじゃなくて、あんまり似てないタイプの。君の言う、男女に分かれているタイプとかさ」
「えっ? いえ……わかる範囲にはいないけど……双子って、種類があるの!?」
「同性でそっくりなタイプと、それ以外があるだろう。今自分でも男女の双子って言ってたじゃないか」
「え? あ、ああー……そう言えば、そうかも」
「ちなみに君の欲しがっている双子は、母方の親戚にそういう双子がいないと生まれないと思う」
 双子の研究をしている学者が書いた本を読んだことがあった。まだまだ分かっていないことも多いらしいが、同性かつそっくりの双子は偶然的な要素が大きいが、そうでないものに関しては、
「遺伝の要素が大きいんだってさ」
「ええーっ!?」
 よほど驚いたのだろうか、キャスリーンが大きく仰け反った。グレンは思わずそこでぐいんと持ち上がり、ゆさっと揺れた胸を見てしまった。
 しかも自分は何故、キャスリーン相手に結婚だとか双子だとか、時と場合によってはものすごく生々しくなる会話をしているのだろう。発端となった壁の染みを見つめ……あそこに絵の具をぶちまけたロイドのせいだと思った。

「あのさ……」
 でも、生々しいついでに彼女に訊いていおきたいことがある。グレンにとっては今のところいやらしくも生々しくもないことなのだが。
「さっきの、ストローのことだけど」
「……っ!」
 そういってキャスリーンを振り返ると、彼女はまた目を見開いて言葉を詰まらせた。やはりストローには何かがあるらしい。メイトランド姉弟の内輪ネタとかであればグレンの知るところではないが、先ほどはアンドリューも首を傾げていたからそうではないのだろう。
「ストローに、何かあるの」
「えっ? え、ええと、あの……だって……」
 彼女は面白いくらいに慌て始めた。まるであの時……兵舎の使用人出入り口のあたりで、手袋を返した時みたいだ。男女のことを何にも知らないくせに、知ったかぶって強がっていたあの時。そこまで考えて、ストローとは何かの隠語なのだろうかとグレンは思う。職場の仲間や友人たち、つまり女同士の時だけに使うような。だとしたら、くだらないものに違いない。グレンの知的欲求が満たされることはないだろう。
 そうは思うものの、挙動不審に陥っているキャスリーンを見るのはなんだか楽しかった。徒に小動物を追いつめているみたいで、薄暗い満足感を覚えてしまう。
 少し調子に乗ってしまったグレンは一歩踏み出してキャスリーンとの距離を詰めながら、再びその言葉を口にした。
「ストロー」
「……! な、ななな何度も言わないでよ! いやらしい人ね!」
「だから、どうしてストローがいやらしいんだよ」
「だ、だって、ほら、あれでしょう……? ほら、だ、だ男女の……ハッ!」
 そこでキャスリーンは周囲を見渡し、自分を守るように抱きしめた。
「こ、こんな薄暗い場所に連れ込んで、私にそんな卑猥な言葉を浴びせるなんて……あ、ああ貴方という人は……」
「……だからどうしてストローが卑猥な言葉になるのかを、ぼくは知りたいんだけど」
 連れ込むも何も、第一ここはキャスリーンの家ではないか。しかも案内役は彼女が買って出た筈だ。本当に落ち着きのない騒がしい女性だ。ではもうちょっと灯りの多い場所へ行こう。そう声をかけようとして、グレンはさっと手をあげた。
 グレンが動いたので、襲われるとでも思ったのだろうか、キャスリーンはキャッと小さな悲鳴を上げて飛び上がると、急いで踵を返す。廊下に出ようと急いだのだろうが、彼女が突進した先には本棚があった。
「あっ、あぶな……」
「ギャッ!?」

 どすんと大きな音がして、キャスリーンがぶつかった勢いで本が何冊か飛び出した。それは彼女の頭より上の部分から降ってくることになる。そう気づいたグレンは腕を伸ばして咄嗟に本を払いのけた。
 グレンは本を大切に扱っている。どんな本でもだ。背表紙が痛むから、読んでいる途中のものを伏せて置いておくなんてことは絶対にしない。読んでいる最中は飲食も避ける。乱暴に払い除けるなんて普段は絶対にしないのだが、ぶ厚い本が頭の上から降ってくるとなると話は別である。
 キャスリーンへの直撃は免れた筈だった。が、しかしそのうちの一冊はグレンの足の上に落ちた。
「つ……!」
 ブーツの上から押さえたところでたいして痛みが和らぐことはなかったが、グレンが屈み込んでいるうちに、キャスリーンの方は気を取り直したらしい。
「ま、まあ! グレン様、大丈夫!? ごめんなさい!」
「君こそ大丈夫なの」
「え? ええ、私は……」
 立派なクッション──胸──を持っているのに、顔から激突してしまったのだろう、キャスリーンの鼻が赤くなっていた。その少し後で、つつつ、と赤い筋が垂れてきたのが見えた。
「大丈夫じゃなさそうだね」
「えっ?」
 グレンはポケットをごそごそとやり……ハンカチを持っていないことに気づいた。心の中で舌打ちする。従兄のヒューイは、ぴしっとアイロンがけされていて、しかもちょっと良い香りのするハンカチを常に持ち歩いていたというのに。
 仕方がないのでスカーフを外してキャスリーンの顔に当てた。彼女はまだ鼻血に気づいていないようだ。
「え? な、なに?」
「鼻血。これで押さえなよ」
「えっ? 嘘……ギャアッ! や、やだー!」
 彼女はスカーフについた血を見て物凄い声をあげた。

「ねえ、すごい音したけど、大丈夫? なんかあったの!?」
 騒ぎは一階まで聞こえていたのだろう。アンドリューが階段をのぼってくる足音がする。彼の姿が現れると、グレンはキャスリーンの肩に手を添えてアンドリューの前に誘った。
「明るいところで診てあげて。本棚にぶつけたんだ」
「え……姉さんが? ……うわ、鼻血!」
「言わないでよう、もうー!」

 二人が行ってしまった後で、グレンは床に落ちていた本を拾い、本棚に戻す。
 なんという騒がしい女性だと、そう思いながら。

 グレンは、昔から騒がしい女が好きではなかった。だいたい、騒がしい女ときたら人の迷惑も考えずキャアキャアとうるさい声をあげて、非難の目を向ければ「目が合ったわ!」と大騒ぎである。取り巻きを率いて人を呼び出すし、そこで渡された手紙や菓子類を断れば今度はギャンギャン泣き始めたりもする。取り巻きに「ひどい」「どうして」と詰め寄られ「そういうところが嫌なんだよ」と正直に答えれば、あっという間にこちらが悪者になって、さらに騒がしい非難の声を浴びる羽目に陥ってしまうのだ。
 どことなくキャスリーン・メイトランドにも、その手の女の匂いがある……そう思っていたグレンだったが、「騒がしい女」にも種類があるのだと初めて知った。
「いや、違うな……」
 確かにキャスリーンはうるさくも騒がしくもあるが、しかし……彼女には「賑やか」という表現の方が似合っている気がした。


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