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第二話
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ところかわって、タランティオン侯爵家の屋敷、当主ランベルトの執務室では、ソファに座って帽子と、鬘を脱ぐメラニーがいた。ハニーブラウンの後ろに流した短髪となったメラニーは、思いっきりため息を吐いて、低い地声を出す。
「お祖父様、ドミニクに婚約を破棄されました」
メラニーにお祖父様と呼ばれた初老の男性ランベルトは、片眉を上げて怒る。
「なーにが破棄された、だ。結婚に近づくのが嫌で破棄させるように仕向けたの間違いだろう」
バレていた。メラニーは舌打ちをする。
あの写真はわざわざタランティオン侯爵家の屋敷に写真家を招いて、メラニーの乗馬姿を撮らせたものだ。伝手を辿ってドミニクの手に渡るよう手配したのはもちろんメラニーで、その目的はランベルトの指摘どおり、ドミニクを怒らせ婚約破棄を口走らせるよう仕向けることだったのだ。
メラニーはやれやれ、と肩をすくめる。体型を誤魔化すために仕立てたドレスでも、さすがに窮屈だ。
「同性結婚は宗教上禁忌です。というか僕は女性が好きです、ドミニクなんか抱けません」
とても侯爵令嬢の口にするようなお上品な言葉とは程遠い、男言葉になったメラニーに対し、今度はランベルトがため息を吐く番だ。
「はあ、やれやれ。もう少し保つかと思っていたんだがなぁ、メルヴィン」
メラニー……いや、メルヴィンはどこ吹く風だ。
メラニー・ローザ・タランティオンは、メルヴィンの双子の姉の名前だ。弟であるメルヴィンと瓜二つの美女で、とある極秘の事情で遠く離れた外国にいるため、メルヴィンが代わりを務めていた。婚約者のドミニク・ユルヴェールとの付き合いもまた、嫌々ながらメルヴィンは数ヶ月メラニーの代役を務めてきた。
だが、我慢の限界が来た。というよりも、ドミニクが間抜けなことを言いはじめたのだ。
「メラニー、最近……何というか、とても淑女らしくなったな。美しさは以前と変わらないが、何かあったのか? 他の男どもがお前に見惚れていたぞ、俺も鼻が高いというものだ」
そう言って腰に手を回されたとき、メルヴィンは全身の肌が粟立つほどゾッとして決意したのだ。
こいつに襲われる前に、婚約破棄でもして離れなければ。
そしてメルヴィンの企みは成功し、婚約破棄に至る。己の美しさが恐ろしい。ついでにメラニーがドミニク嫌いでお転婆すぎたせいで代役のメルヴィンに惚れそうになったドミニクを正気に戻してやったのだ、そういうことにしておこう。
ただ、メルヴィンにメラニーの代役を命じた祖父のランベルトは、こうなることを一応予期していたようだ。
「ユルヴェール公爵家のことはまあいい。予定どおり別の令嬢とくっつける。年頃の娘のいるコルダンテ侯爵家に恩を売っておいた、根回ししておくから黙ってそっちで仲良くやるだろう。問題はだ、我が家だ」
メルヴィンは押し黙る。さすがにタランティオン侯爵家の現状が分かっていないほど放蕩者ではないし、馬鹿でもない。
「今、暗殺者の手にかかり負傷した皇太子殿下を隠し通せるのは、護衛を兼ねたメラニーだけだ。こんなこともあろうかとユルヴェールの小倅を隠れ蓑にしておいて正解だった、我が家と皇太子殿下との関係を怪しまれずに済んだ」
このたぬきジジイ、とメルヴィンは心の中でランベルトを罵倒した。
実は、メラニーは帝国皇太子クリスティアンの婚約者だ。しかしその事実を公にすることはできなかった、なぜなら皇太子クリスティアンは四六時中暗殺に怯え、皇帝以外の家族を信用することすらできない。諸外国、三人いる皇弟たちをそれぞれ推挙しようとする貴族たち、生母を含む皇妃たち、彼らはクリスティアンが未来の皇帝となることを、殺してでも阻止しようとした。あまりに激烈な暗殺未遂事件の数々に心を痛めた皇帝へ、帝国宰相ランベルト・タランティオン侯爵はこう進言した。
「陛下、ご安心を。我が孫娘は必ずや皇太子殿下をお守りいたします。そのためには結婚まで殿下の婚約者であることは隠しておいたほうが都合がよい、目立ちますからな。皇太子殿下を確実にお守りするため、皇太子殿下には暗殺者の目を引きつける囮となっていただきます」
お前の息子を守りやすくするためだから、囮にする。実の父親に対し、とんでもないことを言うものだ。確かに皇太子クリスティアンだけが狙われるなら、メラニーは自由に動ける。逆にメラニーが皇太子の婚約者だと知られれば、メラニー自身が狙われたり、タランティオン侯爵家にまで災難が降りかかる。メラニーが守れるのは皇太子一人が限界だ、ならば暗殺者たちの狙いを定めさせておくほうがいい。
判断は間違っていないが、人として間違っている気がする。しかし言っても詮ないことなので、メルヴィンは黙っておいた。
以来、メラニーはメルヴィンの格好をして皇太子のそばについたり、変装してメイドや貴族令嬢になったり、それはそれは八面六臂の活躍をしている。その合間にドミニクと婚約者らしく振る舞っていたというのだから、まったくもって祖父のせいで大変な思いをしてきた。それも皇太子クリスティアンが皇帝になるまでのこと、そのあとはメラニーも皇妃となって少しは安全な場所で伴侶と幸せに暮らせるはずだ。そのときまでもう少しなのだ、だというのに先日、皇太子は負傷し、メラニーの手で内密に他国へ運ばれた。負傷を帝国内の人間に知られるわけにはいかない、少しでも弱みを見せれば叩かれる。たとえ皇帝の後ろ盾があろうとも、油断するわけにはいかないのだ。
だから——メルヴィンはメラニーのために、協力している。こんなに苦労している姉が報われないのは嫌だからだ。理由なんてそれだけだ、女装して女として振る舞う男という屈辱的な状況を飲み込めるだけの理由が、そこにある。
「代々帝国宰相を輩出してきた名家タランティオン侯爵家として、皇帝陛下の勅命に背くわけにはいかん。何としてでも、将来の皇帝たる皇太子殿下とその妃たるメラニーを守るために、弟として頑張ってくれ、メルヴィン!」
勝手なことを言う祖父に、メルヴィンは苛つくことも多々あるが、これでも孫思いなのだと知っている。少なくとも、メルヴィンはともかくメラニーの幸せを願っているはずだ。多分。
「メラニーは元気なんですか?」
「ああ、もちろんだ。避難先のクレモラン公国はよくやってくれている。あそこにメラニーが皇太子殿下とともにいることは、まず漏れていない」
「それならいいんですが、皇太子殿下のご容態が安定してきたのなら、そろそろ帰国を」
「メルヴィン。我が帝国は大陸に覇を唱える国家だ、それだけに敵は多い。だからもう少し、敵の目を欺いておかなければならん」
メルヴィンは察した。祖父はまた新たに何かを企んでいる。
「メラニーの代わりに、次の隠れ蓑となる婚約者と会え」
「嫌ですー絶対嫌ですー!」
「そう言うな。ここで皇太子殿下から目を逸らす大きな話題を作っておけば、目眩しになる」
「そんなことで僕の貞操を危うくしないでください!」
「次の相手はハドリアーナ王国第一王子、リュカ殿下だ。いいな、憶えたな?」
「女装はもう嫌なんですけど!」
「あと少しだ! メラニーと皇太子殿下との結婚が公表できれば、お役御免だ!」
「リュカさんとやらも嫌なんじゃないですかねぇ! 振られるの前提じゃないですか! 絶対あとで外交問題になりますよ!」
「まあ、それはさておき」
「置かないでください!」
メルヴィンの必死の抵抗むなしく、結局ランベルトの企みは押し通されることとなった。
「お祖父様、ドミニクに婚約を破棄されました」
メラニーにお祖父様と呼ばれた初老の男性ランベルトは、片眉を上げて怒る。
「なーにが破棄された、だ。結婚に近づくのが嫌で破棄させるように仕向けたの間違いだろう」
バレていた。メラニーは舌打ちをする。
あの写真はわざわざタランティオン侯爵家の屋敷に写真家を招いて、メラニーの乗馬姿を撮らせたものだ。伝手を辿ってドミニクの手に渡るよう手配したのはもちろんメラニーで、その目的はランベルトの指摘どおり、ドミニクを怒らせ婚約破棄を口走らせるよう仕向けることだったのだ。
メラニーはやれやれ、と肩をすくめる。体型を誤魔化すために仕立てたドレスでも、さすがに窮屈だ。
「同性結婚は宗教上禁忌です。というか僕は女性が好きです、ドミニクなんか抱けません」
とても侯爵令嬢の口にするようなお上品な言葉とは程遠い、男言葉になったメラニーに対し、今度はランベルトがため息を吐く番だ。
「はあ、やれやれ。もう少し保つかと思っていたんだがなぁ、メルヴィン」
メラニー……いや、メルヴィンはどこ吹く風だ。
メラニー・ローザ・タランティオンは、メルヴィンの双子の姉の名前だ。弟であるメルヴィンと瓜二つの美女で、とある極秘の事情で遠く離れた外国にいるため、メルヴィンが代わりを務めていた。婚約者のドミニク・ユルヴェールとの付き合いもまた、嫌々ながらメルヴィンは数ヶ月メラニーの代役を務めてきた。
だが、我慢の限界が来た。というよりも、ドミニクが間抜けなことを言いはじめたのだ。
「メラニー、最近……何というか、とても淑女らしくなったな。美しさは以前と変わらないが、何かあったのか? 他の男どもがお前に見惚れていたぞ、俺も鼻が高いというものだ」
そう言って腰に手を回されたとき、メルヴィンは全身の肌が粟立つほどゾッとして決意したのだ。
こいつに襲われる前に、婚約破棄でもして離れなければ。
そしてメルヴィンの企みは成功し、婚約破棄に至る。己の美しさが恐ろしい。ついでにメラニーがドミニク嫌いでお転婆すぎたせいで代役のメルヴィンに惚れそうになったドミニクを正気に戻してやったのだ、そういうことにしておこう。
ただ、メルヴィンにメラニーの代役を命じた祖父のランベルトは、こうなることを一応予期していたようだ。
「ユルヴェール公爵家のことはまあいい。予定どおり別の令嬢とくっつける。年頃の娘のいるコルダンテ侯爵家に恩を売っておいた、根回ししておくから黙ってそっちで仲良くやるだろう。問題はだ、我が家だ」
メルヴィンは押し黙る。さすがにタランティオン侯爵家の現状が分かっていないほど放蕩者ではないし、馬鹿でもない。
「今、暗殺者の手にかかり負傷した皇太子殿下を隠し通せるのは、護衛を兼ねたメラニーだけだ。こんなこともあろうかとユルヴェールの小倅を隠れ蓑にしておいて正解だった、我が家と皇太子殿下との関係を怪しまれずに済んだ」
このたぬきジジイ、とメルヴィンは心の中でランベルトを罵倒した。
実は、メラニーは帝国皇太子クリスティアンの婚約者だ。しかしその事実を公にすることはできなかった、なぜなら皇太子クリスティアンは四六時中暗殺に怯え、皇帝以外の家族を信用することすらできない。諸外国、三人いる皇弟たちをそれぞれ推挙しようとする貴族たち、生母を含む皇妃たち、彼らはクリスティアンが未来の皇帝となることを、殺してでも阻止しようとした。あまりに激烈な暗殺未遂事件の数々に心を痛めた皇帝へ、帝国宰相ランベルト・タランティオン侯爵はこう進言した。
「陛下、ご安心を。我が孫娘は必ずや皇太子殿下をお守りいたします。そのためには結婚まで殿下の婚約者であることは隠しておいたほうが都合がよい、目立ちますからな。皇太子殿下を確実にお守りするため、皇太子殿下には暗殺者の目を引きつける囮となっていただきます」
お前の息子を守りやすくするためだから、囮にする。実の父親に対し、とんでもないことを言うものだ。確かに皇太子クリスティアンだけが狙われるなら、メラニーは自由に動ける。逆にメラニーが皇太子の婚約者だと知られれば、メラニー自身が狙われたり、タランティオン侯爵家にまで災難が降りかかる。メラニーが守れるのは皇太子一人が限界だ、ならば暗殺者たちの狙いを定めさせておくほうがいい。
判断は間違っていないが、人として間違っている気がする。しかし言っても詮ないことなので、メルヴィンは黙っておいた。
以来、メラニーはメルヴィンの格好をして皇太子のそばについたり、変装してメイドや貴族令嬢になったり、それはそれは八面六臂の活躍をしている。その合間にドミニクと婚約者らしく振る舞っていたというのだから、まったくもって祖父のせいで大変な思いをしてきた。それも皇太子クリスティアンが皇帝になるまでのこと、そのあとはメラニーも皇妃となって少しは安全な場所で伴侶と幸せに暮らせるはずだ。そのときまでもう少しなのだ、だというのに先日、皇太子は負傷し、メラニーの手で内密に他国へ運ばれた。負傷を帝国内の人間に知られるわけにはいかない、少しでも弱みを見せれば叩かれる。たとえ皇帝の後ろ盾があろうとも、油断するわけにはいかないのだ。
だから——メルヴィンはメラニーのために、協力している。こんなに苦労している姉が報われないのは嫌だからだ。理由なんてそれだけだ、女装して女として振る舞う男という屈辱的な状況を飲み込めるだけの理由が、そこにある。
「代々帝国宰相を輩出してきた名家タランティオン侯爵家として、皇帝陛下の勅命に背くわけにはいかん。何としてでも、将来の皇帝たる皇太子殿下とその妃たるメラニーを守るために、弟として頑張ってくれ、メルヴィン!」
勝手なことを言う祖父に、メルヴィンは苛つくことも多々あるが、これでも孫思いなのだと知っている。少なくとも、メルヴィンはともかくメラニーの幸せを願っているはずだ。多分。
「メラニーは元気なんですか?」
「ああ、もちろんだ。避難先のクレモラン公国はよくやってくれている。あそこにメラニーが皇太子殿下とともにいることは、まず漏れていない」
「それならいいんですが、皇太子殿下のご容態が安定してきたのなら、そろそろ帰国を」
「メルヴィン。我が帝国は大陸に覇を唱える国家だ、それだけに敵は多い。だからもう少し、敵の目を欺いておかなければならん」
メルヴィンは察した。祖父はまた新たに何かを企んでいる。
「メラニーの代わりに、次の隠れ蓑となる婚約者と会え」
「嫌ですー絶対嫌ですー!」
「そう言うな。ここで皇太子殿下から目を逸らす大きな話題を作っておけば、目眩しになる」
「そんなことで僕の貞操を危うくしないでください!」
「次の相手はハドリアーナ王国第一王子、リュカ殿下だ。いいな、憶えたな?」
「女装はもう嫌なんですけど!」
「あと少しだ! メラニーと皇太子殿下との結婚が公表できれば、お役御免だ!」
「リュカさんとやらも嫌なんじゃないですかねぇ! 振られるの前提じゃないですか! 絶対あとで外交問題になりますよ!」
「まあ、それはさておき」
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