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第7話 モンスター復活
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ゴッドスライムのティナちゃんは配下を全滅させてしまったが、冒険者パーティーを全滅させる事に成功した。そのおかげでダンジョンレベルが2になり、ダンジョンの階層を地下2階層まで増やすことが出来るようになった。
2階層のボスモンスターとどうやって交流していこうか考えたが、今はそれ所ではなく、意識を神殿中に置いてあるノートのような本を真剣に見ていた。
「なぁ、これマジなのか」
俺は思わず突っ込んでいた。
復活【ゴブリン10体:逆立ち10秒】
復活【スライム5体:全力疾走30秒】
復活【ウルフマン2体:逆立ちで5メートル歩く】
やはり復活系の条件項目はハードルが高すぎるとこの時の俺は思った。
しかし俺は知っている。ティナちゃんがどれだけ配下の事を大事に思っているかを。
その時、俺は修羅となるだろう。
逆立ちにチャレンジするもよくて4秒が限界。
血反吐を吐く思いしながらも数時間が経過した。
ダンジョンの中なので太陽は分からないが、ざっと夕方くらいになっただろうか。
俺は必死に必死に逆立ちをしていった。
すると9秒まで行くようになってきた。
「あともう少しよラファリアル、がんばるのよ、うちの配下達の命がかかってるのよ、もう死んでるけど、ううううう」
「落ち込むなティナちゃん、ここは俺に任せろ」
俺は最後ではない力を振り絞って、10秒まで逆立ちする事に成功した。
すると神殿の広場が光始める。
光が激しくなると、そこにはゴブリン10体がいた。
彼等はきょとんとしながら、ティナちゃんを見つけるとそちらへ走っていく。
「一応俺が経営者だが?」
そう小声で呟いていた俺であった。
はっきり言うと全力疾走で30秒はきつい、少し手を抜いてもクリア条件を満たさないから神殿の広場には反応がなかった。
「うおおおおおお」
数時間が経過。
「うおおおおおおお」
「ZZZZZZZzzzzzz」
「ってティナちゃん寝てるうううううう」
「ぐぉおおおおおおお」
「ゴブリンも寝てるううう」
俺は悲しみの遠吠えを上げた。
命をかけないで全力疾走を頑張った。
時間的に深夜に到達しそうだ。
きっとダンジョンの外では暗闇が支配しているのだろう。
俺はその時本気になった。
=============
気付いた時、朝なのだと思った。
このダンジョンには窓がいつの間にかあった。
その窓から差し込む光で。
「うう、朝か、皆蘇ったようだな」
そこにはスライムが5体とウルフマン2体がすやすやと眠っている。
ゴブリン10体に囲まれて遊び疲れたティナちゃんはにやにやと口から涎を垂らしている。
「俺はどうやらやりました」
俺はあの時何かに目覚めた。
すると気絶していたという次第だ。
一体何に目覚めたのか俺自身分からない。
それでも目標を乗り越える楽しさを感じた。
ここはダンジョンの平和の広場と呼ばれる場所だ。
ティナちゃん達の家はダンジョン1階層となっているが、今日は神殿の近くで寝ていた。
俺はにやにやしていると。
「何をにやにやしているんですの?」
「は?」
そこにはゴスロリ魔女がいた。
いや角が2本生えている所から、ゴスロリ魔人魔女だ。
でもロリではない、結構発育がよくて。
「何をいやらしい眼でこちらを見ているのですの? ビンプこの人変態よ」
「お、俺は変態じゃない」
「これは失礼しました。わたくしビンプと申します」
「インプみたいだな」
「その通りでございます。このお方はセセラギ・ルシフォンであり、魔王ガガラギ・ルシフォンのご令嬢でございます」
「その魔王の娘と使者の執事は何の用だ」
「これはとても直球のお方ですね、そうです。このダンジョンが復活したと魔力で察知した魔王様はセセラギ様をあなたの所で社会勉強させようかと、まさか人間がダンジョンマスターとは」
「まぁ色々あってな、俺はジェイクス王国を追放され、勇者パーティーを追放され、ギルドマスターを追放された身だからな」
「すごい肩書ね、それでも勇者の仲間って事か、一体何をしたの」
魔王の娘セセラギはこちらを真剣な瞳で見ていた。
まるで心の中まで覗かれるようだった。
「俺は魔物や魔人達を助けてしまった。だからだとさ」
「しんっじられない」
その時俺は初めて共感してくれる人を見つけた気がした。
本当に共感してくれるのは幼馴染でコック長のテテニカくらいだと思ったからだ。
テテニカはジェイクス王国にいるはずだ。
「だからわたくしは人間が大嫌いですの、安心しなさいあなたは例外よ」
「それはそれで微妙だけど、こんなダンジョンで社会勉強か?」
「それは建前でございます」
ビンプがにやりと笑った。
「現在魔王国にて勇者達が暴れており、敗戦の予兆があり、ここに姫様をかくまって欲しいが本音です」
「そうか、レーガ達は頑張っているのか」
「のでついでにセセラギ様に色々な事を教えてやってください」
「そうさせてもらうよ、さて2階層も増えた事だし、それから一番最初に行った通り、ボスモンスターを召喚していくという事だ」
ダークエルフ(ルル)腕立て伏せ300回
影の戦士10体 腹筋500回
ストーンアーチャー20体 岩を砕くまで殴れ
ファイアートレント2体 木々を5本燃やす。
突然俺がそんな事をやったものだから、セセラギは驚きの目でこちらを見たものだ。
「なぜそこまで体を鍛えるのですの」
「好きでやってねーよ、これやんないと仲間増えないの」
「すごくめんどくさい召喚方法ですね」
「原理は知らねーがな」
木々を燃やす時はわずかながら罪悪感を感じていた。
気付けば恐怖の形相を浮かべて燃やしていた。
それを見たティナちゃんは笑っていた。
「きゃはは、ラファリが面白い顔をしてるよお姉ちゃん」
「そうね、あまり見ない方がいいわね」
いつしか窓からの光と影の位置から昼になった事を把握した俺は腹ごしらえする為に立ち上がった。
それに対して従順に付き従う女性の魔族がいた。
それがダークエルフで名前を。
「ルル、君は2階層のボスモンスターになるダークエルフだ。君の力を見たい」
「それはお任せください」
俺はダンジョンブックを開くと。
ある項目を見ていた。
それは。
【モンスター100体討伐:ステーキ1か月分】
俺は仲間達と一緒にステーキパーチ―をする気満々であった。
2階層のボスモンスターとどうやって交流していこうか考えたが、今はそれ所ではなく、意識を神殿中に置いてあるノートのような本を真剣に見ていた。
「なぁ、これマジなのか」
俺は思わず突っ込んでいた。
復活【ゴブリン10体:逆立ち10秒】
復活【スライム5体:全力疾走30秒】
復活【ウルフマン2体:逆立ちで5メートル歩く】
やはり復活系の条件項目はハードルが高すぎるとこの時の俺は思った。
しかし俺は知っている。ティナちゃんがどれだけ配下の事を大事に思っているかを。
その時、俺は修羅となるだろう。
逆立ちにチャレンジするもよくて4秒が限界。
血反吐を吐く思いしながらも数時間が経過した。
ダンジョンの中なので太陽は分からないが、ざっと夕方くらいになっただろうか。
俺は必死に必死に逆立ちをしていった。
すると9秒まで行くようになってきた。
「あともう少しよラファリアル、がんばるのよ、うちの配下達の命がかかってるのよ、もう死んでるけど、ううううう」
「落ち込むなティナちゃん、ここは俺に任せろ」
俺は最後ではない力を振り絞って、10秒まで逆立ちする事に成功した。
すると神殿の広場が光始める。
光が激しくなると、そこにはゴブリン10体がいた。
彼等はきょとんとしながら、ティナちゃんを見つけるとそちらへ走っていく。
「一応俺が経営者だが?」
そう小声で呟いていた俺であった。
はっきり言うと全力疾走で30秒はきつい、少し手を抜いてもクリア条件を満たさないから神殿の広場には反応がなかった。
「うおおおおおお」
数時間が経過。
「うおおおおおおお」
「ZZZZZZZzzzzzz」
「ってティナちゃん寝てるうううううう」
「ぐぉおおおおおおお」
「ゴブリンも寝てるううう」
俺は悲しみの遠吠えを上げた。
命をかけないで全力疾走を頑張った。
時間的に深夜に到達しそうだ。
きっとダンジョンの外では暗闇が支配しているのだろう。
俺はその時本気になった。
=============
気付いた時、朝なのだと思った。
このダンジョンには窓がいつの間にかあった。
その窓から差し込む光で。
「うう、朝か、皆蘇ったようだな」
そこにはスライムが5体とウルフマン2体がすやすやと眠っている。
ゴブリン10体に囲まれて遊び疲れたティナちゃんはにやにやと口から涎を垂らしている。
「俺はどうやらやりました」
俺はあの時何かに目覚めた。
すると気絶していたという次第だ。
一体何に目覚めたのか俺自身分からない。
それでも目標を乗り越える楽しさを感じた。
ここはダンジョンの平和の広場と呼ばれる場所だ。
ティナちゃん達の家はダンジョン1階層となっているが、今日は神殿の近くで寝ていた。
俺はにやにやしていると。
「何をにやにやしているんですの?」
「は?」
そこにはゴスロリ魔女がいた。
いや角が2本生えている所から、ゴスロリ魔人魔女だ。
でもロリではない、結構発育がよくて。
「何をいやらしい眼でこちらを見ているのですの? ビンプこの人変態よ」
「お、俺は変態じゃない」
「これは失礼しました。わたくしビンプと申します」
「インプみたいだな」
「その通りでございます。このお方はセセラギ・ルシフォンであり、魔王ガガラギ・ルシフォンのご令嬢でございます」
「その魔王の娘と使者の執事は何の用だ」
「これはとても直球のお方ですね、そうです。このダンジョンが復活したと魔力で察知した魔王様はセセラギ様をあなたの所で社会勉強させようかと、まさか人間がダンジョンマスターとは」
「まぁ色々あってな、俺はジェイクス王国を追放され、勇者パーティーを追放され、ギルドマスターを追放された身だからな」
「すごい肩書ね、それでも勇者の仲間って事か、一体何をしたの」
魔王の娘セセラギはこちらを真剣な瞳で見ていた。
まるで心の中まで覗かれるようだった。
「俺は魔物や魔人達を助けてしまった。だからだとさ」
「しんっじられない」
その時俺は初めて共感してくれる人を見つけた気がした。
本当に共感してくれるのは幼馴染でコック長のテテニカくらいだと思ったからだ。
テテニカはジェイクス王国にいるはずだ。
「だからわたくしは人間が大嫌いですの、安心しなさいあなたは例外よ」
「それはそれで微妙だけど、こんなダンジョンで社会勉強か?」
「それは建前でございます」
ビンプがにやりと笑った。
「現在魔王国にて勇者達が暴れており、敗戦の予兆があり、ここに姫様をかくまって欲しいが本音です」
「そうか、レーガ達は頑張っているのか」
「のでついでにセセラギ様に色々な事を教えてやってください」
「そうさせてもらうよ、さて2階層も増えた事だし、それから一番最初に行った通り、ボスモンスターを召喚していくという事だ」
ダークエルフ(ルル)腕立て伏せ300回
影の戦士10体 腹筋500回
ストーンアーチャー20体 岩を砕くまで殴れ
ファイアートレント2体 木々を5本燃やす。
突然俺がそんな事をやったものだから、セセラギは驚きの目でこちらを見たものだ。
「なぜそこまで体を鍛えるのですの」
「好きでやってねーよ、これやんないと仲間増えないの」
「すごくめんどくさい召喚方法ですね」
「原理は知らねーがな」
木々を燃やす時はわずかながら罪悪感を感じていた。
気付けば恐怖の形相を浮かべて燃やしていた。
それを見たティナちゃんは笑っていた。
「きゃはは、ラファリが面白い顔をしてるよお姉ちゃん」
「そうね、あまり見ない方がいいわね」
いつしか窓からの光と影の位置から昼になった事を把握した俺は腹ごしらえする為に立ち上がった。
それに対して従順に付き従う女性の魔族がいた。
それがダークエルフで名前を。
「ルル、君は2階層のボスモンスターになるダークエルフだ。君の力を見たい」
「それはお任せください」
俺はダンジョンブックを開くと。
ある項目を見ていた。
それは。
【モンスター100体討伐:ステーキ1か月分】
俺は仲間達と一緒にステーキパーチ―をする気満々であった。
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