14 / 18
不穏
十四話
しおりを挟む30分後ー
シマトネ「そろそろ下のロビーへ行くか。」
次郎「だな。ていうかもう2人とも待ってるんじゃねーの?」
シマトネ「いやぁ、着替えだの
荷物も細かい物が多そうだしそんなすぐには出てきてねーだろ。」
ガチャア・・カチャカチャ
次郎「鍵は俺が持っとくよ。シマトネ無くしそうだし。」
シマトネ「は?無くさねーよ。
まぁ持ってくれんならその方が良いけどさ。」
タッタッタッタ
ー・ロビー・ー
シマトネ「な!まだいねーだろ!」
次郎「だな。ロビーの椅子にでも座ってようぜ。」
・・・・・・・・・・・・
椿「ごめ~ん‼︎お待たせ!」
フェイ「ですわ‼︎」
シマトネ「おせ~よ!まぁわかってたけど」
次郎「じゃあ行くか!」
マキ「裏の浜辺に行くのですか?
パラソルとかの貸出ありますけど持っていきますか?」
椿「えぇ‼︎いります!いります!」
フェイ「ですわ‼︎」
マキ「では、ラカンく~ん‼︎、
ラカンく~ん!パラソルお客様の所に持っていってあげて!」
マキさんが裏手の奥の方に声をかけると
遠くからラカンさんの声が聴こえてきた
ラカン「おう‼︎」
マキ「おう!じゃないでしょっ!」
ラカン「・・・はい」
マキ「それ持ってったらそのまま今日はあがっていいから!」
ラカン「へ~い。」
マキ「まったく・・・では浜辺に直接お持ちしますので!」
シマトネ「ありがとうございま~す!」
椿「いこっ!いこっ!」
フェイ「ですわっ‼︎」
キィィ・・・
ザッザッザッザッザ
ー浜辺ー
次郎「よーし!準備運動するか!」
シマトネ「そうだな!」
俺達は上着を脱いで下に水着一枚の状態で屈伸をしはじめたが、椿達はまだ
上着を脱いでいなかった
シマトネ「お前らも早く脱げよ!」
フェイ「貴方達がせっかち過ぎるんですわ。ねっ!椿さん。
それにもう少し有り難みを持って
今から見せる水着をご覧なさい。
メチャクチャ可愛いんですから!」
椿「ちょっとフェイちゃん~
今のでハードルガン上がりしたよ?」
フェイ「本当の事だからいいんですわ!」
そう言うと椿達も上着を脱ぎ始めた
フェイは背の高さも相まってスマート
なのに対して椿はフェイより
少し背は低いが可愛らしく
2人とも方向性は違うが相変わらず
とんでもなくスタイルが良い
次郎「おぉぉ。そんな際どい水着だったのか・・・」
シマトネ「2人とも攻めたなぁ」
椿はハイネック・ホルターと呼ばれる
水着で、真っ白な色が椿の底抜けな明るさと合っていた
ハイネック部分はレースで出来ており、透けている
フェイはブラジリアン・ビキニの黒で
大人なイメージを前面に押し出している
しかし、1番印象に残り
2人に共通しているのはTバック部分‼︎
これは健全な青少年の目には毒であった
椿「どう?いいでしょ~」
椿はポージングをしながら俺達に意見を求めようと見てくるが、
こちらは目のやり場に困って直視出来ない
次郎「2人とも凄く可愛いよ。」
シマトネ「可愛いけど、まさかTバックとはなぁ」
フェイ「ちょっと!シマトネの目が
イヤらしいですわ!
そんか目で見られる為に着ているんじゃないんですから!」
椿「そおそお!可愛いから着ているんだよね~!」
フェイ「性の消費の対象じゃないんですわぁ!」
シマトネ「あっやっぱうぜぇわ」
ザクッザクッザク
砂地を踏む音が旅館の方から聞こえたのでそちらを向くと、ラカンさんが
パラソルを担いでこちらへ来た
ラカン「あんだよ、パラソル使う奴ってお前らのことか。
ほらよ。ここにぶっ刺しとくからあとは勝手に使え。」
ザックゥゥゥゥウ
フェイ「なんて乱雑なッッッ!」
椿「そうよぉ~」
ラカン「ちっ‼︎てかお前らなんて格好してんだ。その辺の紐でも拾ってきて
着てんのか?」
椿「かっち~~ん!その言い方はないんじゃない?」
フェイ「・・・それは喧嘩を売ってるのかしら?」
ピキピキピキ・・・
ラカン「だとしたらなんだ?・・・
どうせ今日の仕事はあがりだしな。」
ジャリ・・
フェイ「・・・・」
ラカンさんがそう言うと、フェイは
静かに戦闘態勢に入る
それを見たラカンさんも合わせる様に
構えを取ろうとした
シマトネ「ちょっと待」
?「うるっせぇぇえ!」
ビクゥ!
2人の仲裁をしようとシマトネが
発言しかけたがそれを遮る怒声が飛ぶ
人気が無い様な静かな感じだった為
周囲の事に気付いていなかったが、
ここには旅館の他の客もいるのだった
?「喧嘩なら他所でやんなよ。
こっちゃあ余暇で来てんだ!
せっかくの休みを潰されたんじゃあ
たまったもんじゃないぜ!」
フェイ「む・・それもそうですわね。
大変失礼致しました。」
ラカン「ちっ!・・・・」
大きな舌打ちをし、ラカンさんは浜辺から見えなくなる所まで行ってしまった
?「全く!おちおち休んでもいられねーぜ!」
浜辺から少し奥のビーチチェアに座っていた女性がこちらを向く
椿「確かにこっちが悪かったけど、
そこまで言わなくてもいいんじゃない?」
?「嬢ちゃん言うねぇ。
けど、静かに浜辺を満喫してた
身としちゃあれ以上騒がれたんじゃ
たまんねーのよ。」
フェイ「貴女の言う通りですけど、
逆に浜辺は誰のものでもありませんわ。
そんなに静かな所が良ければ
プライベートビーチでも買ったらいかがかしら?」
次郎「フェイ、そんなに煽んなよ。」
?「わかった、わかった。
何も喧嘩しよーってわけじゃねぇんだ。
お互いの邪魔をせず、
お互いの楽しみ方をしようぜ。・・・
ところで嬢ちゃん達はそこの旅館に泊まってんのかい?」
次郎「えぇ、そうです。貴女は?」
?「アタイもそこさ。名前はベニス!
しばらく居るからまた会う事もあるだろうよ。」
口調にだいぶ癖のあるその女性は
こちらの名前も聞かずに言うだけ言うと再びビーチチェアにもたれかかり本を読みはじめた
俺達は俺達でパラソルを開き、その後は
泳いだりビーチバレーをしてしばらく
過ごした
時々浜辺からギリギリ見えるかどうか
の辺りでラカンさんが
シャドーボクシングの様な動きをしているのが確認出来たが、
もちろん近寄って来ることはなかった
バッチャ~バッチャー ザザ~
陽が傾き始めた頃、遠目から見ても
明らかに雨を含んでそうな厚めの雲群が
見えた
俺達はバカンスのテンションで
アドレナリンが出ていた為あまり
気づいていなかったが、
朝から動き通しな上命の危険にもあっていたのでふとした瞬間にかなりの疲労が
ある事に気が付いた
椿「あ~~疲れたぁ~
めっちゃ遊んだしそろそろ旅館戻んない?」
フェイ「ですわぁ~あ。私も疲れました。」
余程疲れていたのだろう
椿はほぼ半開きの目でこちらを見ており
フェイの口癖とも言えるですわ口調は
キレを失っていた
シマトネ「その方が良さそうだな。
あっちからあからさまな雨雲が来ているしな」
次郎「パラソルは俺が持つからみんな荷物まとめてさっさと旅館に避難しよう!」
すると言ったそばからポツリポツリと
雨粒が降り始め、パラソルが水滴を弾く
音が聴こえ始めた
シマトネ「う~わ!もう降ってきちゃったじゃん!」
次郎「みんな走んぞ!」
椿「やぁ~冷たい!」
フェイ「ですわ~!」
ポツ・ポツ・・・・・・・
サァーーーーーーーーーー・・・・・・
ザァァァアァァアーーーーーーーーー
ガッチャァ‼︎
シマトネ「本降りじゃんか!」
椿「もぉ最悪~」
フェイ「まぁ水着だったからよかったですわ」
次郎「そういやラカンさんとか
ベニスさんは平気だったのかな?」
シマトネ「さっきチラッと見たら、
いつの間にかいなくなってたぞ!」
マキ「急に降ってきましたね!
タオルありますんで使って下さい!」
椿「ありがとうごっざいま~す!」
それぞれがタオルを受け取っていると
どこから出てきたのかクスのお爺さんが
またのっそりと杖をつき現れた
クス「急に降ってきましたねぇ・・・・
この分じゃ当分降りそうですな。
風邪を引かない様にして下さいね」
シマトネ「この雨って通り雨じゃないんですか?」
フェイ「時期的に台風が発生しやすいのでそれとバッティングした可能性はありますわね。」
次郎「でも雨も嫌いじゃないけどな。」
クス「普通の雨であれば、私も嫌いじゃありませんよ。我々は植物でもありますからね。
しかし、これは荒れそうですな。」
身体を軽くタオルで拭うと一旦それぞれの部屋へ戻り
しばらく休んだ後
着替えを持って温泉へ向かった
温泉のある離れまでは旅館内から続く
廊下で行ける様で大雨の影響は受けずに済んだ
温泉へ向かう途中
椿達と話をしているとどうやら
同じ階のベニスさんと偶然また会い、
話をしているうちに仲良くなったらしく
椿達の部屋でさっきまでお喋りをしていたらしい
タッタッタッタ
シマトネ「へぇ~結局あの姉さんと仲良くなったのか。
あの時はフェイが煽ってたから心配したけどな。」
次郎「フェイって意外と切れやすいよな。」
フェイ「そんな事はありませんわよ。
話してみると中々面白い方でしたわ!」
椿「そおそお!
あの人はここに仕事で来たらしいんだけど、早めに仕事が終わったからそのままバカンスしてたみたい!」
シマトネ「そういやカッさんはどうしたんだ?」
次郎「一応聞いてみたけど、後で入るってさ。」
キィィ
シマトネ「そんじゃまた後でな!」
フェイ「普段口腔摂取しませんけど
せっかく旅行ですし、1階の食堂に後で行ってみませんか?」
次郎「俺は普通に食事必要だから助かるわ。
一応携行食持ってきてたけど味気ないからな。」
フェイ「時間が決まっているみたいなので19時半に1階集合でいいですわね?」
シマトネ「オッケー」
バサっ
暖簾をくぐると着替えをする場所に出て
その先が温泉らしく白いモヤがかかっている
シマトネはさっさと服を脱ぎ始め
一足先に温泉の方へ向かった
次郎「ちゃんと身体洗ってから入れよ~」
シマトネ「お前は俺の親か!」
ガララララ
シマトネに続きシャワーで身体を洗い
温泉に入ると、その日一日の疲れが
どっと出始めた
湯の温度も相まり少しだけウトウトしたが、やはり浸かりっぱなしだと熱いため
2人とも腰が浸かる程度の所までにして
上半身は湯の外に出して少し話をした
シマトネ「いや~気持ちいいな。
にしても今日はホント疲れたよ。」
次郎「まさか、ヘリが墜落しかけるとは思っていなかったからなぁ」
シマトネ「次郎はスケボーから飛ばされるしな」
ケタケタケタケタ
シマトネは俺がスケボーから射出された
場面を思い返して爆笑しているが、
こちらからすれば命からがらだったので笑えない話である
次郎「うっせぇな。でも初めて乗った割には上出来な滑りだっただろ?」
シマトネ「まぁな!あんだけ乗れりゃ大したもんだよ。
そういやフェイは食堂集合って言ってたけど何が出るんだろうな。
俺等はあんまり腹が減るって
概念自体が希薄だから口から摂る食事ってほぼ趣味みたいなもんなんだよな」
次郎「人間には食事が必須だから不便だよ。過剰に摂取すれば余計な脂肪が増えて太るらしいしな
まぁ俺今まで太ってる人見たことないんだけどね。」
シマトネ「そうなのか?」
次郎「だって施設じゃカロリー計算がしてある最低限の食事だったからな。
昔は肥満の人がかなりいたらしいけど
今じゃまず見ないよ。」
シマトネ「そっか。俺も太ってるって
のは見たことないんだけどな!
人型植物はガタイがいい人はいてもそういうのはまずないし。」
次郎「ていうか熱すぎる。もう限界だわ。出ようぜ!」
シマトネ「だな。」
ガララ・・・
シマトネ「ふぅ・・・
風呂上がりは気持ち良いな。」
2人とも着替えを終えると来た道を戻り
自室に戻ろうとした
ちょうど2階の踊り場に差し掛かったところで踊り場の隅に銀色に光る物を見つけた
次郎「ん?なんだこれ?」
拾い上げてみるとそれは旅館の鍵であり、番号的に椿達が泊まっている3階の
鍵の様であった
シマトネ「部屋の鍵じゃん。
次郎が落としたのか?」
次郎「いや、俺は持っているよ。
番号的に3階のだな。椿達の部屋って何番だったっけ?」
シマトネ「覚えてねーな。風呂から出てるかわからないけど、草フォンで電話してみようか?」
次郎「一応確認しといた方がいいだろうな。椿達の部屋のだったら困るだろうし・・・・」
ピッピッピ・・・・・
プルルルルルル・・・・・
プルルルルル・・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら
リヒト
ファンタジー
現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。
そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。
その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。
お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。
ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。
お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる