僕の想い人は婚約者ではなく婚約者の側近でした。

小町 狛

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第1章

第1話~出会い~

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2人の間に硬い絆がうまれ、龍仁朗が歌羽の一人前の側近になってから

12年後ー。





「お嬢様っ、困ります...。」

「いいの!わぁ、龍仁朗!この服とっても似合ってるわ!龍仁朗は何でも似合うわね!」

とある銀座のデパートの中にあるブティックで22歳になった龍仁朗と歌羽が歌羽のドレスを選んでいた。

...が、今は歌羽が龍仁朗の服を選んでしまっている。

龍仁朗は更に美貌に磨きがかかり、背の高い誰もが振り返る凛とした美人になっていた。

歌羽も龍仁朗に劣らない端正な可愛らしい顔立ちで、茶色のウェーブした髪をなびかせていた。

龍仁朗は困り顔をしていた。

「お嬢様、今日はお嬢様のドレスを買いにきたのです。私の洋服などお嬢様が決めることはありません。」

「もう、龍仁朗は固すぎるのよ~。私の服はたくさんあるから、今日は龍仁朗の洋服を選ぼうよ!」

「しかし...。」

「あ、あの洋服も似合いそう!行こ!」

歌羽は龍仁朗の手をとって駆け出した。

「あっ、お嬢様!」



2人は12年前よりも更に仲が深まり、歌羽は龍仁朗を呼び捨てにするほど気を許していた。

また、龍仁朗も歌羽を信頼しきっており、大蔵から直々に教育された側近のマナーや実技を完璧に覚た有能な側近になっていた。



 歌羽はフリル等の装飾がふんだんに使われているワインレッドのワンピースを龍仁朗に渡した。

「はい!これ買おうよ。龍仁朗、すっごく似合う!」

「お嬢様!!買いませんよ。今日はお嬢様が来週大蔵様と控えている丸の内グループとの会食の為のドレスを買うのです!」

龍仁朗はワインレッドのワンピースを元の場所に戻して歌羽のドレスを探し始めたが、歌羽は頬を膨らませていた。

「えーっ!龍仁朗のケチィ!一着
買ってもいいじゃない!
私はね、龍仁朗にはもっと綺麗になって欲しいの!」

龍仁朗はその言葉に固まる。



「...はい?」



歌羽は目を輝かせながら龍仁朗に語りかけた。

「いい?龍仁朗。あなたは”美しい”という言葉が誰よりも似合う超絶美人なの。」

「は、はぁ...。」

「真っ直ぐな黒髪で、キリっとした目に長いまつ毛!それにいつでも潤んでいる、それはそれは見事な...。」

歌羽はウットリとした顔のままで次の話に動かず、龍仁朗の顔を

”見事な?”

と訪ねて欲しいと言わんばかりに見つめていた。

龍仁朗はため息をして呆れた顔で重い口を開いた。

「...見事な?」

龍仁朗がそう言うと歌羽は即座にイキイキとこう告げた。



「くちびるッッッ!!!」



「...ソウデスカ。」

「えぇ!?反応薄くない!?それほど龍仁朗は美人だと言いたいのに...!」

「ドレス買う気ないなら帰りますよ。この後も忙しいので(本当は忙しくないけど)。」

歌羽は慌てた。

「えっ!?ちょっと、もう!本当なんだから!

龍仁朗は綺麗だよ!!」

歌羽は仁王立ちになって叫んだ。

龍仁朗はその声に驚き、早歩きの足を止めて歌羽の方を振り返る。

「お嬢様、このような場所では大声は控えて下さい。亜麻音グループの令嬢たるもの、そのような言動は...。」

龍仁朗の話が終わらない内に、歌羽は再びワインレッドのワンピースを渡して口を三日月にして微笑んだ。

「私ね、龍仁朗のこと大好きなの!いつも1人で寂しかった生活を変えてくれた、側近でもあり、私の親友だから。」

「お嬢様...。」

「龍仁朗はお父様の側近の為の特訓で、いつも忙しくていつも汚れた服かしかか着てないでしょ?

私はいつもそれを見ていて、ああ、もっと龍仁朗には綺麗になって欲しいなぁっていつも思ってたの。」

龍仁朗は歌羽を守る為の格闘技や料理、マナー等を大蔵から休まず習っていたので、いつも薄汚れた特訓用の服か黒いスーツを着ていたことを思い出した。

「お嬢様、いつそのような所を見ておられたのですか...?」

歌羽はクスッと笑った。

「私の部屋から偶然見えたの。龍仁朗、頑張ってたし、私といつもいる時はスーツだから、女性らしい派手な洋服を着て欲しかったの。」

歌羽の親切な気持ちに感動して、龍仁朗は微笑んだ。

「お嬢様...。いつもそのような事を考えてくれていたのですね。ありがとうございます。」

龍仁朗がお礼を言った瞬間、歌羽は黒い笑いを浮かべた。

「ホントォ!?じゃあ、その感謝に免じてこれ着てね!」

歌羽はボスッとワンピースを龍仁朗に渡した。

龍仁朗はやってしまったと言わんばかりに天を仰いだ。

「はぁ...。分かりました。この一着だけですよ。残りのの資金はお嬢様のドレスに当てますからね。」

「ありがとぉー!龍仁朗って優しいね!」

はしゃいでいたら、歌羽はジッとワンピースを眺めている龍仁朗に気がついた。

龍仁朗は綺麗に開いている目をいつもより少し大きく開いてワンピースを見つめたまま動かなかった。

そこに歌羽は顔を覗き込んだ。

「気に入った?」

その歌羽の言葉に龍仁朗はハッと我に返り、顔を赤くした。

「ッッッ!!い、いえ、別にそんなワケではありません!た、ただ、少し綺麗だな...と思っただけです!!」

歌羽は焦っている龍仁朗を見て自分より10cm以上背の高い龍仁朗の頭を優しく撫でた。

龍仁朗は驚いて素早く頭から手を離した。

「お嬢様ッッッ!私のような者の頭など撫でてはいけません!!」

「いいのいいの。龍仁朗、ツンデレだね~。可愛い!」

歌羽の言動に龍仁朗は赤い顔をもっと赤くした。

「~~~ッ!や、やめて下さい!!お嬢様のドドド、ドレスをっ、さっさがっ、探しますよ!」

「はいはい(本当、ツンデレで照れ屋さんだな~)。」







事を済ませた龍仁朗達は、呼んでおいた迎えの車に乗り、亜麻音グループのビルまで帰っている途中だった。

すると、龍仁朗のスマートフォンに大蔵から電話がかかってきた。

「はい、龍仁朗です。...はい、お嬢様にご予定ですか?」

龍仁朗の言葉に歌羽はキョトンとする。

スマートフォンからは大蔵の声が微かに漏れていた。

途端にずっと話を聞いていた龍仁朗の顔が神妙な顔つきに変わった。

「...はい、はい、分かりました。すぐに戻ります。ありがとうございました。」

「どうしたの、龍仁朗?私に何か予定が出来たの?」

龍仁朗は歌羽に茶色の瞳を真っ直ぐと向け、口を開いた。








「婚約者が決まりました。今夜7時に会食が入ります。どうやら日本屈指の財閥の御曹司の方らしいので、礼儀正しく振る舞うよにということです。」








「え...。」

突然下された運命に、歌羽はただ龍仁朗を見つめることしかできなかった。





ビルに着き、歌羽は更衣室で龍仁朗にドレスアップしてもらっている時、歌羽はずっと顔が暗かった。

龍仁朗はドレスアップをしながら歌羽を元気付けようとした。

「お嬢様、気が向きませんか?」

「ええ...。婚約者は自分で決めるとお父様にあれほど言ったのに...。どうせ、策略結婚でしょうね...。」

歌羽の重い言葉に龍仁朗は何も言えなかったが、それでも元気付けようとした。

「そう深く考えないほうが宜しいと思いますよ。まず、相手のお方とよくお話しをされてはいかがですか?」

歌羽は小さな声でポツリと言った。

「龍仁朗。私ね、やりたい事が...たくさんあったの。あったのに...。」

「お嬢様?」

龍仁朗が訪ねた時にはすでに歌羽は笑顔を取り戻していた。

「なんでもないわ。気にしないで、龍仁朗。会食では礼儀正しくしなくてはね。」

「は、はい。お嬢様。」

龍仁朗はこれ以上の励ましは返って歌羽は傷つけると思い、ドレスアップを何事もなかったように続けた。








ー午後6時35分。

歌羽の婚約者、寺崎財閥の御曹司、寺崎誠を乗せた車が亜麻音グループのビルに向かっていた。

誠は肘をついて窓から見える景色を眺めていた。

すると、誠の母である財閥のトップ、敢美が冷たい声で助手席から誠に淡々と歌羽達との会食のことについて話し始めた。

「誠、あなたの婚約者は私たちの財力に劣らない宝石界トップの亜麻音グループの令嬢よ。」

誠はボソリと呟いた。

「そんな事今宮から聞いてる。」

誠の側近、今宮征二が車を運転しながら敢美に説明をする。

「誠様には昨日説明をしておきました。」

「あら、じゃあ話は早いわ。失礼のないようにするのよ。決して婚約を破棄されるような事はしないでちょうだい。


それと...。」

敢美は冷たい声をさらに冷ややかにした。

「親に向かってその口の利き方は何?早く直しなさい。」

誠は誰にも聞こえないくらいの舌打ちをした。

「...分かりました。」

敢美はなんの反応も見せずに、亜麻音グループのビルに着いたらそそくさと車を出てしまった。








会食をする部屋で既に龍仁朗と歌羽は他愛のない会話をしていて待っていた。

すると、歌羽は急に龍仁朗の手を握ってきた。

「お嬢様?どうかなさいましたか?」

歌羽は顔を俯かせながら呟いた。

「...婚約者に会うのが...ちょっぴり怖い...。」

そんな歌羽を見て、龍仁朗は12年前に肩を震わして泣いていた所を歌羽が慰めてくれた時のことがフラッシュバックしてきた。

その時の自分が今の歌羽に重なり、龍仁朗はおもわず笑ってしまった。

龍仁朗の笑い声に歌羽は顔を上げる。

「なっ、何?私おかしい事言った?」

「いえ、12年前、私がお嬢様に慰めてもらっていた時の私とお嬢様が似ていたもので...おもわず。」

龍仁朗はそう言い終わるとまたクスクスと笑い始めた。

それを見ていた歌羽もつられて笑ってしまった。

「フフッ。龍仁朗、こんな時になに思い出してるの~。
はぁっ、落ち着いてきた。」

「落ち着きました?よかった...。大丈夫です、安心してください。いつでも私がついております。」

「うん。ありがとう、龍仁朗。会食の時の話の盛り上げ、宜しく頼むわよ。」

「お任せください。大蔵様直伝の話術を駆使してお嬢様をサポートいたします。」

歌羽が笑顔を完全に取り戻した直後、大蔵が婚約者の母とその息子と部屋に入ってきた。

2人は立ち上がり、礼をした。

「歌羽。この方が君の婚約者、寺崎財閥の息子、寺崎誠君だよ。そして誠君の母であり寺崎財閥の社長、敢美さんだ。」

目の前には2人と同年代位の背が高い、無表情の好青年と、裏がありそうな笑顔を浮かべている女性が立っていた。

敢美は上品に礼をして、自己紹介を始めた。

「こんばんは。歌羽さん。私は寺崎財閥の社長、寺崎敢美です。そしてこの子は私の息子、誠よ。今日は宜しくね。」

「はい、こちらこそお願い致します。」

「誠、歌羽さんにあなたも挨拶しなさい。」

誠は小さな声でそっけない挨拶をした。

「...宜しくお願いします。」

敢美は誠をチラリと横目で見た後、龍仁朗目線を移した。

「あら、あなたが歌羽さんの側近?若いわね。」

「はい、龍仁朗と申します。今日は宜しくお願い致します。」

龍仁朗は礼をしたが、敢美は龍仁朗の名前に動揺を隠せていなかった。

誠も少し目を丸くして龍仁朗を見つめていた。

敢美は容赦無く龍仁朗に問いかけた。

「龍仁朗?何故男性名なの?」

「はい、その事なのですが...。少し家庭の事情が絡んでおりまして、理由は控えさせて貰っても宜しいでしょうか。」

「あら、そうだったのね。嫌だわ、失礼だったわね。申し訳ないわ...。」

「いえ、お気にならないで下さい。」

「ありがとう。それにしてもあなた、側近としての立ち振る舞いが素晴らしいわね。感激したわ。」

龍仁朗は柔らかく微笑んだ。

「そう言っていただけて光栄です。」

敢美は満足そうな笑みを浮かべていた。

「大蔵さん。あなたのグループの係員は素晴らしい人材ばかりね、感動したわ。」

大蔵は軽く礼をした。

「ありがとうございます。彼女はとても熱心なのですよ。」

大蔵は龍仁朗を見てニッコリと笑った。

龍仁朗も大蔵に笑いかけた。

「ほら、誠。龍仁朗さんにはこれからとてもお世話になるから、挨拶をしなさい。」

龍仁朗が誠を目線を移すと、誠が自分をジッと見つめている事に気付いた。

不思議に思いながら、龍仁朗は誠にお辞儀をした。

「こんばんは。お嬢様の側近の龍仁朗と申します。宜しくお願いします。」







『パシッー。』






龍仁朗はいきなり乾いた音がしたので、顔を上げると誠の顔が近くなっていた。

反射的に手を見ると、誠は龍仁朗の白い、細長い手を掴んでいた。

龍仁朗は驚き、手を解こうとした。

「誠様?」

男性にしっかりと手を掴まれたのは初めてだったので龍仁朗は恥ずかしくなった。

「あのっ、誠様、手を...。」

誠は龍仁朗の顔を見つめる。







「手を...どうしたいの?」




「...え?」





誠の声は中低音でどこまでも響くような艶やかさをもつ声だった。

その妖艶な声を直で聞いた龍仁朗はじんわりと体全体が熱くなっていくのを感じた。

龍仁朗は必死に声を出す。

「あの、て、手を...離していただけますでしょうか...。」

「もう離しているけど。」

「...あれ?」

龍仁朗の手には誠の手はもうなかった。

そして周りの人達は2人に何が起こったのか把握できていなかった。

歌羽が心配そうに龍仁朗を見つめてくる。

「龍仁朗、平気?」

「え!?あ、はい、大丈夫です!」

龍仁朗はチラリと誠を見たが、誠は何も無かったかのような顔をしていた。

(な、なんなんだ...あの方は...)

すると大蔵がこの場を仕切り始めた。

「皆さん、自己紹介が長引いてしまったのでさっそく会食を致しましょう。」

「そうね、そうしましょう。龍仁朗さん、メニューは何かしら。」

敢美がテーブルに座りながら尋ねてくる。

龍仁朗は誠の妖艶な声と真っ直ぐな瞳が頭から離れず、ボゥッとしていたが、敢美の声で我に返った。

「はい、今回のメニューはギリシャ料理のタラマサラータ、グリーグサラダ、ラムの炭火焼きでございます。どの料理も最高品質の材料を使っております。」

龍仁朗は誠を再び横目で見たが、相変わらず涼しい顔をしている。

その顔を見て、龍仁朗は会食の料理の説明をしながらこう心の中で叫んでいた。







(おのれ寺崎誠ォォォォ!!!何のつもりだ貴様ァァァァァ!!)





そう、龍仁朗の最大の悩みである、身分をわきまえない他人への男口調を一切忘れ、ひたすら心の中で叫んでいた。


(公衆の面前(?)で何故あんな事をしたのだァァァァァ!!!許さんぞォォォォ!!!)
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