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第1章
第3話~嫌悪感~
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「よし、出来た!フフフ、今日はいつもより上出来だ。きっと喜ぶぞ。」
龍仁朗は軽い足取りで歌羽の部屋へ向かった。
『コンコン』
「どうぞ。」
部屋から歌羽の声が聞こえる。
「失礼いたします。お嬢様、デザートのバニラアイスを作りましたのでお持ちしました。」
歌羽はいつもより薄く笑った後、目線を下に落とした。
「お隣、失礼します。」
龍仁朗は机にデザートを置いて歌羽の隣に座った。
「何か嫌な事でも?」
歌羽は元気がないように笑った。
「やっぱ分かっちゃうか。...龍仁朗は何でも感じ取っちゃうんだね。」
「何年お嬢様の側近をしていると思っているのですか。」
「へへへ...そうだよね。アイス頂くね。」
「どうぞ。今日のアイスはいつもよりも美味しく出来ましたよ。」
歌羽は白く輝くアイスをゆっくりと口に運んだ。
口に運んだ瞬間、歌羽は目を輝かせた。
「美味しい!龍仁朗、本当にこのアイス上手に出来ているよ!」
龍仁朗は歌羽の喜ぶ顔を見てやんわりと微笑んだ。
「お口に合って良かったです。甘いものを食べて、リラックスして下さいね。」
「ありがとう。...あのね、龍仁朗。話したいことがあるの。」
「何でしょうか?」
「...えっと...。
私、誠様との婚約、破棄したいの。」
龍仁朗は驚かず、大きく息を吸って、優しく長く息をはいた。
「一番目に予想していた発言ですね。」
歌羽は目を丸くした。
「え?い、一番目?色々考えてたの?」
「ええ、10通りは。」
「ええ!?10通り!?凄くない?もう歌羽検定一級でしょ!?」
龍仁朗は目を閉じて、さっきよりも短く息をはいた。
「歌羽検定なんてものはないし、受けたいとも思いませんよ。」
「あら、ホント?確かに検定はないけど受けたいとはおもわないんだね。」
「そんなことよりも何故誠様との婚約を破棄したいと思ったのですか?(まあ、あんな態度取られたら嫌になると思うけど...。)」
歌羽はそうたずねられると、再び顔を俯かせて元気のない声で話し始めた。
「それがね...私、誠様に会う前からちょっとだけ嫌な感覚を感じていたの。」
「嫌な感じとは、例えば?」
「...嫌悪感?かな...。龍仁朗にドレスアップしてもらってる時から感じてたの。婚約者が怖いっていう感情...。
こんなじゃ、駄目なのは分かっているの。グループの為にも婚約しなきゃいけないのに...。でも...。」
「お嬢様。会食前に私が言ったこと、全然分かっていませんね。」
歌羽は龍仁朗の顔を見た。
「え?会食前?ど、どういう...。」
「私はお嬢様についております。安心して下さい、と。」
歌羽は気づいた様に顔を少しだけ高く上げた。
「私はいつでもお嬢様の味方であり、一生お嬢様に仕える側近でございます。なのにお嬢様は周りには笑顔を振りまいといて、1人で何もかも抱え込んでいます。」
「龍仁朗...。でも、私は皆の迷惑になりたくない...。」
「お嬢様の迷惑になるのを仕事としている私達に何を気遣っているのです?」
「...!」
「私達はお嬢様が歩く道を作り、誘導し、歩かせるのが役目です。お嬢様が座り込んでしまわぬように支えるのも私達です。
そんな私達を頼らないでどうするのですか?まさか1人で茨の道を歩くのですか?」
歌羽は瞬きをせずに龍仁朗の話に聞き入っていた。
「今、お嬢様は勝手に茨の道を歩こうとしています。どうか、1人で歩かず、私達を使って綺麗な道をお歩きください。
...辛いことがあるのならば、話して下さい。
私はいつでもお嬢様のお側におります。」
歌羽は目を潤ませていた。
「龍仁朗...本当に側近が龍仁朗で良かった。私、幸せ者だね。」
龍仁朗は優しい笑みを浮かべる。
「当然でございます。」
「ごめんね、龍仁朗。私、龍仁朗達のことを本気で頼ってなかった。嫌なことがあったら、龍仁朗達を頼るね。」
「そうして下さい。お嬢様の悲しむ顔は見たくありませんので。」
歌羽にそう言いかけると、再び龍仁朗の脳裏に誠の冷ややかな態度が浮かんだ。
龍仁朗はそれを思い出して拳を強く握った。
(お嬢様は想像以上に落ち込んでおられる。これは早く誠様との距離を縮めなければ...。早速今宮様に連絡を...。)
「お嬢様、今日はもう遅いですし、疲れているのでもうお休みになって下さい。」
「うん、そうする。ありがとう、龍仁朗。元気が出たよ。またアイス作ってね!」
「分かりました。お休みなさい。」
「うん!お休み!」
『パタン』
龍仁朗は静かにドアを閉めて、スタスタと自分の部屋に戻り、今宮に連絡をとった。
両手で受話器を握りしめて今宮が電話に出るのを待った。
『もしもし。こちら寺崎財閥の今宮と申します。ご用件は何でしょうか?』
「もしもし。夜分遅くに申し訳ございません。亜麻音グループの龍仁朗と申します。」
「ああ、龍仁朗さん。どうかなさいましたか?」
「あの、頼み事があって電話をさせて頂きました。」
「何でしょうか?」
龍仁朗は歌羽の悲しそうな顔を思い出して言葉が詰まった。
(一刻も早く...お嬢様と誠様の距離を縮めなければ...!)
「お嬢様と誠様の距離を縮める為の計画を立てたいと思っておりまして...。協力して頂きたいのですが。」
今宮は龍仁朗が思っていた以上に素早く返事をした。
「承知いたしました。もう私は既に策を考えておきましたよ。」
「えっ?す、既にですか!?」
今宮は優しい声で微笑をした。
「はい。龍仁朗さんがとてもやる気があるので私もウカウカしていられないと思いましてね。」
龍仁朗は今宮の意欲的な態度に熱い思いが込み上げてきたのを感じた。
「ありがとうございます!では、今宮さんの案を教えて頂けないでしょうか?」
「はい、もちろんです。ですが今日は遅いので、明日寺崎財閥の本社に来て頂きたいのですが...宜しいでしょうか?」
龍仁朗は顔を緩ませながら、心を込めて返事をした。
思わず大きな声を出す。
「はいっ!行かせて貰います!宜しくお願いします!!」
「龍仁朗さん。今は夜の10時半でございますよ。」
「あっ...も、申し訳ございません...。」
龍仁朗は1人で頬を赤くする。
「興奮しちゃいました...。き、気をつけます。」
今宮は再び優しい声で話し始めた。
「側近たる者、油断は禁物ですよ。では、明日の午後3時にお待ちしております。」
「はい!かしこまりました!」
歓喜で震える手を何とか支配しつつ、龍仁朗は受話器を置いた。
そしてそのままベッドに倒れて、徐に天井に手を伸ばした。
龍仁朗は呟いた。
「待っていて下さい、お嬢様。すぐに誠様の価値観を変えて、お互いの仲を深められるようにいたします!」
龍仁朗は嬉しくなり、何度もベッドの上でクルクルと回転していたが、入浴していない事に気がついた。
(あっ私、入浴していない...。)
龍仁朗は急いで寝巻きをとり、早足で浴場へ駆けていった。
一方寺崎財閥では、今宮は自分の部屋で明日の予定確認と朝食のメニューを考えていた。
そこに誠がドアをノックしてきた。
「入るぞ。」
「どうぞ。」
『ガチャ』
誠は部屋に入ると今宮を真っ直ぐと見据えて動かずにいた。
今宮はその視線に気づいた。
「何のご用でしょうか?私に言いたいことがあるような顔ですね。」
「さっきの電話、誰と話してた。」
(気づかれたか...。)
今宮は考えていた嘘ををついた。
「ああ、その事ですか。あの電話は次の寺崎財閥の財力拡大の為の取引の計画の電話でして...。」
誠は今宮が言い終わらない内に口を挟んだ。
「嘘つくな。龍仁朗と言っていたぞ。亜麻音グループの女の側近の名前だろ。」
「なんの事かサッパリです。」
「とぼけるな。本当の事を言え。あの側近女と何か企んでんだろ。」
今宮は落ち着いた口振りではぐらかした。
「誠様。もう遅い時間です。早くお休みになって下さい。」
「今宮っ。」
今宮は少し尖った言い方をした。
「お休みになって下さい。」
誠様は少したじろぎ、今宮から目を離して部屋を出て行った。
誠が強めにドアを閉めて出て行ったのを見て、今宮はため息をついた。
「これは手強い監視だ...。慎重に行わないと。」
龍仁朗は軽い足取りで歌羽の部屋へ向かった。
『コンコン』
「どうぞ。」
部屋から歌羽の声が聞こえる。
「失礼いたします。お嬢様、デザートのバニラアイスを作りましたのでお持ちしました。」
歌羽はいつもより薄く笑った後、目線を下に落とした。
「お隣、失礼します。」
龍仁朗は机にデザートを置いて歌羽の隣に座った。
「何か嫌な事でも?」
歌羽は元気がないように笑った。
「やっぱ分かっちゃうか。...龍仁朗は何でも感じ取っちゃうんだね。」
「何年お嬢様の側近をしていると思っているのですか。」
「へへへ...そうだよね。アイス頂くね。」
「どうぞ。今日のアイスはいつもよりも美味しく出来ましたよ。」
歌羽は白く輝くアイスをゆっくりと口に運んだ。
口に運んだ瞬間、歌羽は目を輝かせた。
「美味しい!龍仁朗、本当にこのアイス上手に出来ているよ!」
龍仁朗は歌羽の喜ぶ顔を見てやんわりと微笑んだ。
「お口に合って良かったです。甘いものを食べて、リラックスして下さいね。」
「ありがとう。...あのね、龍仁朗。話したいことがあるの。」
「何でしょうか?」
「...えっと...。
私、誠様との婚約、破棄したいの。」
龍仁朗は驚かず、大きく息を吸って、優しく長く息をはいた。
「一番目に予想していた発言ですね。」
歌羽は目を丸くした。
「え?い、一番目?色々考えてたの?」
「ええ、10通りは。」
「ええ!?10通り!?凄くない?もう歌羽検定一級でしょ!?」
龍仁朗は目を閉じて、さっきよりも短く息をはいた。
「歌羽検定なんてものはないし、受けたいとも思いませんよ。」
「あら、ホント?確かに検定はないけど受けたいとはおもわないんだね。」
「そんなことよりも何故誠様との婚約を破棄したいと思ったのですか?(まあ、あんな態度取られたら嫌になると思うけど...。)」
歌羽はそうたずねられると、再び顔を俯かせて元気のない声で話し始めた。
「それがね...私、誠様に会う前からちょっとだけ嫌な感覚を感じていたの。」
「嫌な感じとは、例えば?」
「...嫌悪感?かな...。龍仁朗にドレスアップしてもらってる時から感じてたの。婚約者が怖いっていう感情...。
こんなじゃ、駄目なのは分かっているの。グループの為にも婚約しなきゃいけないのに...。でも...。」
「お嬢様。会食前に私が言ったこと、全然分かっていませんね。」
歌羽は龍仁朗の顔を見た。
「え?会食前?ど、どういう...。」
「私はお嬢様についております。安心して下さい、と。」
歌羽は気づいた様に顔を少しだけ高く上げた。
「私はいつでもお嬢様の味方であり、一生お嬢様に仕える側近でございます。なのにお嬢様は周りには笑顔を振りまいといて、1人で何もかも抱え込んでいます。」
「龍仁朗...。でも、私は皆の迷惑になりたくない...。」
「お嬢様の迷惑になるのを仕事としている私達に何を気遣っているのです?」
「...!」
「私達はお嬢様が歩く道を作り、誘導し、歩かせるのが役目です。お嬢様が座り込んでしまわぬように支えるのも私達です。
そんな私達を頼らないでどうするのですか?まさか1人で茨の道を歩くのですか?」
歌羽は瞬きをせずに龍仁朗の話に聞き入っていた。
「今、お嬢様は勝手に茨の道を歩こうとしています。どうか、1人で歩かず、私達を使って綺麗な道をお歩きください。
...辛いことがあるのならば、話して下さい。
私はいつでもお嬢様のお側におります。」
歌羽は目を潤ませていた。
「龍仁朗...本当に側近が龍仁朗で良かった。私、幸せ者だね。」
龍仁朗は優しい笑みを浮かべる。
「当然でございます。」
「ごめんね、龍仁朗。私、龍仁朗達のことを本気で頼ってなかった。嫌なことがあったら、龍仁朗達を頼るね。」
「そうして下さい。お嬢様の悲しむ顔は見たくありませんので。」
歌羽にそう言いかけると、再び龍仁朗の脳裏に誠の冷ややかな態度が浮かんだ。
龍仁朗はそれを思い出して拳を強く握った。
(お嬢様は想像以上に落ち込んでおられる。これは早く誠様との距離を縮めなければ...。早速今宮様に連絡を...。)
「お嬢様、今日はもう遅いですし、疲れているのでもうお休みになって下さい。」
「うん、そうする。ありがとう、龍仁朗。元気が出たよ。またアイス作ってね!」
「分かりました。お休みなさい。」
「うん!お休み!」
『パタン』
龍仁朗は静かにドアを閉めて、スタスタと自分の部屋に戻り、今宮に連絡をとった。
両手で受話器を握りしめて今宮が電話に出るのを待った。
『もしもし。こちら寺崎財閥の今宮と申します。ご用件は何でしょうか?』
「もしもし。夜分遅くに申し訳ございません。亜麻音グループの龍仁朗と申します。」
「ああ、龍仁朗さん。どうかなさいましたか?」
「あの、頼み事があって電話をさせて頂きました。」
「何でしょうか?」
龍仁朗は歌羽の悲しそうな顔を思い出して言葉が詰まった。
(一刻も早く...お嬢様と誠様の距離を縮めなければ...!)
「お嬢様と誠様の距離を縮める為の計画を立てたいと思っておりまして...。協力して頂きたいのですが。」
今宮は龍仁朗が思っていた以上に素早く返事をした。
「承知いたしました。もう私は既に策を考えておきましたよ。」
「えっ?す、既にですか!?」
今宮は優しい声で微笑をした。
「はい。龍仁朗さんがとてもやる気があるので私もウカウカしていられないと思いましてね。」
龍仁朗は今宮の意欲的な態度に熱い思いが込み上げてきたのを感じた。
「ありがとうございます!では、今宮さんの案を教えて頂けないでしょうか?」
「はい、もちろんです。ですが今日は遅いので、明日寺崎財閥の本社に来て頂きたいのですが...宜しいでしょうか?」
龍仁朗は顔を緩ませながら、心を込めて返事をした。
思わず大きな声を出す。
「はいっ!行かせて貰います!宜しくお願いします!!」
「龍仁朗さん。今は夜の10時半でございますよ。」
「あっ...も、申し訳ございません...。」
龍仁朗は1人で頬を赤くする。
「興奮しちゃいました...。き、気をつけます。」
今宮は再び優しい声で話し始めた。
「側近たる者、油断は禁物ですよ。では、明日の午後3時にお待ちしております。」
「はい!かしこまりました!」
歓喜で震える手を何とか支配しつつ、龍仁朗は受話器を置いた。
そしてそのままベッドに倒れて、徐に天井に手を伸ばした。
龍仁朗は呟いた。
「待っていて下さい、お嬢様。すぐに誠様の価値観を変えて、お互いの仲を深められるようにいたします!」
龍仁朗は嬉しくなり、何度もベッドの上でクルクルと回転していたが、入浴していない事に気がついた。
(あっ私、入浴していない...。)
龍仁朗は急いで寝巻きをとり、早足で浴場へ駆けていった。
一方寺崎財閥では、今宮は自分の部屋で明日の予定確認と朝食のメニューを考えていた。
そこに誠がドアをノックしてきた。
「入るぞ。」
「どうぞ。」
『ガチャ』
誠は部屋に入ると今宮を真っ直ぐと見据えて動かずにいた。
今宮はその視線に気づいた。
「何のご用でしょうか?私に言いたいことがあるような顔ですね。」
「さっきの電話、誰と話してた。」
(気づかれたか...。)
今宮は考えていた嘘ををついた。
「ああ、その事ですか。あの電話は次の寺崎財閥の財力拡大の為の取引の計画の電話でして...。」
誠は今宮が言い終わらない内に口を挟んだ。
「嘘つくな。龍仁朗と言っていたぞ。亜麻音グループの女の側近の名前だろ。」
「なんの事かサッパリです。」
「とぼけるな。本当の事を言え。あの側近女と何か企んでんだろ。」
今宮は落ち着いた口振りではぐらかした。
「誠様。もう遅い時間です。早くお休みになって下さい。」
「今宮っ。」
今宮は少し尖った言い方をした。
「お休みになって下さい。」
誠様は少したじろぎ、今宮から目を離して部屋を出て行った。
誠が強めにドアを閉めて出て行ったのを見て、今宮はため息をついた。
「これは手強い監視だ...。慎重に行わないと。」
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