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第2章
17話~複雑~
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短いようで長かった交流会は無事終わり、寺崎親子は帰り支度をしていた。
敢美は満足そうにお礼の言葉を述べていた。
「今日はとても楽しかったわ。亜麻音グループのこと沢山知れたし、最高の交流会だったわ!」
龍仁朗は丁寧にお辞儀をする。
「そう言っていただいて光栄です。私たちも寺崎財閥の多くを知ることができ、充実した時間を送ることができました。」
歌羽も笑顔で言葉を続けた。
「龍仁朗の言う通りです!またいらして下さいね。いつでも歓迎いたします。」
「ありがとう。今度は私のビルにも来て頂戴ね。いつでも歓迎するわ。」
敢美は歌羽を和かに見つめながら頷き、誠を連れて車へと歩いて行った。
歌羽はそこに駆けて行き、誠に話しかけた。
「あの、誠さん!」
「...なに?」
「あ、あの...明日の金曜日って空いてたりします...か?」
「は...明日?何で。」
歌羽はほんのり赤い頰をもっと赤らめた。
「あ!いや!え、えーっと!なんて言うかその...あの~...
りゅ、龍仁朗~...。」
タジタジな歌羽は龍仁朗に助け舟を出してもらおうと龍仁朗を見つめ、龍仁朗は呆れたようにため息をつき、歌羽に近寄った。
「明日の金曜日、お嬢様がデートを考えておりまして...。
ご予定はありますか?」
誠は少し考え、口を開いた。
「...別に何も予定はない。」
「だそうですよ、お嬢様。
あとは自分で仰った方がよろしいかと。」
「う、うん!ありがとう!
え、えっと...明日の10時に銀座四丁目の...こ、こここ、ここ...。」
龍仁朗は小さく呟いた。
「交差点。」
「そう!明日の10時に銀座四丁目の交差点に集合!です!」
歌羽の噛みまくりなデートの誘いに、誠は困惑しながらも、落ち着いて回答をした。
「...分かった。遅れるなよ。」
思い描いていた回答が出た歌羽は目を輝かせた。
「うん...うん!遅れない!絶対遅れない!誠さんもね!」
子供のように喜ぶ歌羽を誠は前よりも優しい目で見つめた。
龍仁朗はその二人をにこやかに、しかしどこか儚げのある顔で見つめていた。
(これでいいんだ。これで二人が幸せになってくれればいい...。)
そう龍仁朗が思っている最中、誠は決意しようとしていた。
(亜麻音歌羽がこんなにも俺のことを知ろうとしている。俺もこれに答えなければならない...。
ゆっくりでいいから、明日はお互いに分かり合えるように努力しよう。
...努力を、しよう。)
一方歌羽も誠と同じように使命感を感じていた。
(明日のデートで誠さんのことを沢山知って、本気で愛し合える関係に近づくんだ!亜麻音グループと龍仁朗の為にも私が頑張らなきゃ!)
夜空は3人を覆い、冬の夜風は3人の思いを乗せて間を駆け抜けた。
龍仁朗は寺崎親子を見送った後、仕事をする為に自室に戻ろうとしている途中、知らない番号から電話がかかってきた。
「ん?なんだこの電話番号は?知らないな...。
...!?」
その番号はニューヨークからかかっていた。
「ニューヨーク!?なぜそのような場所から...!?友人にはニューヨーク住みはいないぞ...!?」
龍仁朗は警戒しながら電話に出た。
「もしもし...。」
『あ、やっとかかったわ~!もう、警戒し過ぎよ!龍仁朗チャン!』
「あ、あの...どちら様でしょうか?」
「あら!?歌羽から聞いてないの!?も~あの子ったら、私のことをしっかり紹介しておいてねって言ったのに!」
(ん...?歌羽?お嬢様のことを呼び捨てで...?)
龍仁朗は即座にピンときた。
「も、もしや...!」
『あ、分かったかしら?
こんばんわ、龍仁朗チャン。
私は亜麻音瑛里華。歌羽の母で大蔵の奥様です!よろしくね!』
龍仁朗はいきなりの瑛里華からの電話に慌てた。
「こ、これはとんだご無礼を!申し訳ございません!お嬢様からはお話を伺っております!」
『あらあらそんなに賢まらなくていいのよ~。私も歌羽から龍仁朗チャンのことは沢山聞いているわよ!歌羽のこと大切にしてくれてありがとうね。』
「い、いえ!私もお嬢様にいつも良くしてもらっているので...。」
瑛里華はクスリと笑う。
『龍仁朗チャンは律儀ねぇ。まぁ、それはそうと、私がなぜ、今龍仁朗チャンに電話したかというと...。』
「は、はい...。」
瑛里華はとたんに真剣な口調になり、数秒黙りこくったあと、いきなりの明るく口を開いた。
『明日Japanに帰るからデーっす!』
いきなりの宣告に龍仁朗は驚いた。
「え、えぇーーっ!?そうだったのですか!?では飛行機の手配と送迎の車を早急に用意致します!
そのような情報、こちらに一切入っていませんでした...。申し訳ございません!!!!」
『あ、いいのいいの。ついさっき決まったことだから!あと飛行機は手配済みよ!』
龍仁朗はその場でスベった。
「あっそうなのですか!でも、だれが手配を...?」
『それはとある人がやってくれたのよ。その人はヒミツ。』
瑛里華は楽しそうに笑う。
「でも、何故お戻りに...?お仕事の方は平気なのですか?」
『ええ、今月は結構余裕のある月だからいつでも日本に帰ることができるのよ。
でも、私、生の龍仁朗チャンを見たことがないから、明日帰っちゃえ~!っと思って!』
「そうなのですか。では送迎は私が行かせてもらいます。何時に成田空港に到着されますか?」
『ん~っと、12時30分かな!楽しみにしてるわね!あ、歌羽も連れてきて頂戴よ。』
歌羽という言葉に龍仁朗は眉をピクリと動かす。
(そうだ、明日お嬢様は誠様とデートなんだ...。)
龍仁朗はすこし力のない声で答えた。
「申し訳ございませんが、お嬢様は明日誠と10時から出かけることになっています。」
力のない声に瑛里華は今宮の言葉を思い出す。
(成る程。征二チャンのいう通りね。)
『あら~それはしょうがないわね!じゃあ明日は龍仁朗チャンを独り占めしちゃう!』
瑛里華の突然の言葉に龍仁朗は目を丸くする。
「え?どういうことですか?」
『そのまんまよ!明日は龍仁朗チャンを可愛くオシャレしていろんなところに行って、龍仁朗チャンとお喋りをするの!はぁ、凄く楽しみだわ!じゃ、明日はよろしくねー!』
「え!?あの、ちょっと!」
龍仁朗が言いかけたが、すぐに電話が切られてしまった。
龍仁朗は疲れたかのように肩で息を吸った。
「はぁ...明るいが、嵐のような方だ...。」
一方その頃、瑛里華は携帯をデスクに置き、ワインを片手に夜景を眺めていた。
「明日は龍仁朗チャンにとって発展のある1日に仕立ててあげるわ...!」
寺崎親子はビルに戻っている最中だった。
敢美は助手席から誠に一瞥もくれずに淡々と話していた。
「明日は歌羽さんと距離を縮める絶好のチャンスよ。くれぐれも彼女を失望させるようなことはしないで頂戴。」
「分かってる。」
誠の返事はどこか上の空だった。
「貴方、まさか龍仁朗さんとのことを諦めてないなんてことはないわよね...!」
「...そんなわけないだろ。」
「フン。まあいいわ。せいぜいその思いをズルズルと引きずってるがいいわ。
龍仁朗さんの態度見たでしょ?彼女はもう諦めがついているわ。貴方も時間の問題よ。」
「...(アイツのこと何も知らないくせに...。)。」
親子の送迎車には不穏の空気が漂うだけだった。
歌羽は寝室のベッドに寝転がり、明日着ていく洋服を見つめていた。
(はぁ...明日は楽しみだし、緊張するなぁ~。誠さんを銀座に連れて行って、美味しいもの食べて、お洋服を見たりして楽しむんだ!明日は誠さんにとって最高の1日にする!)
そう考えていると、ふと歌羽の頭に龍仁朗が浮かんできた。
(こんな風に笑えるのも、誠さんと仲良くしようと前向きになれるのも、全部龍仁朗のおかげなんだ...。
このことは絶対に忘れちゃいけない...!絶対に!)
「明日、頑張るぞ!
龍仁朗、応援してね...!」
部屋には大きな期待と少しの不安で溢れていた。
敢美は満足そうにお礼の言葉を述べていた。
「今日はとても楽しかったわ。亜麻音グループのこと沢山知れたし、最高の交流会だったわ!」
龍仁朗は丁寧にお辞儀をする。
「そう言っていただいて光栄です。私たちも寺崎財閥の多くを知ることができ、充実した時間を送ることができました。」
歌羽も笑顔で言葉を続けた。
「龍仁朗の言う通りです!またいらして下さいね。いつでも歓迎いたします。」
「ありがとう。今度は私のビルにも来て頂戴ね。いつでも歓迎するわ。」
敢美は歌羽を和かに見つめながら頷き、誠を連れて車へと歩いて行った。
歌羽はそこに駆けて行き、誠に話しかけた。
「あの、誠さん!」
「...なに?」
「あ、あの...明日の金曜日って空いてたりします...か?」
「は...明日?何で。」
歌羽はほんのり赤い頰をもっと赤らめた。
「あ!いや!え、えーっと!なんて言うかその...あの~...
りゅ、龍仁朗~...。」
タジタジな歌羽は龍仁朗に助け舟を出してもらおうと龍仁朗を見つめ、龍仁朗は呆れたようにため息をつき、歌羽に近寄った。
「明日の金曜日、お嬢様がデートを考えておりまして...。
ご予定はありますか?」
誠は少し考え、口を開いた。
「...別に何も予定はない。」
「だそうですよ、お嬢様。
あとは自分で仰った方がよろしいかと。」
「う、うん!ありがとう!
え、えっと...明日の10時に銀座四丁目の...こ、こここ、ここ...。」
龍仁朗は小さく呟いた。
「交差点。」
「そう!明日の10時に銀座四丁目の交差点に集合!です!」
歌羽の噛みまくりなデートの誘いに、誠は困惑しながらも、落ち着いて回答をした。
「...分かった。遅れるなよ。」
思い描いていた回答が出た歌羽は目を輝かせた。
「うん...うん!遅れない!絶対遅れない!誠さんもね!」
子供のように喜ぶ歌羽を誠は前よりも優しい目で見つめた。
龍仁朗はその二人をにこやかに、しかしどこか儚げのある顔で見つめていた。
(これでいいんだ。これで二人が幸せになってくれればいい...。)
そう龍仁朗が思っている最中、誠は決意しようとしていた。
(亜麻音歌羽がこんなにも俺のことを知ろうとしている。俺もこれに答えなければならない...。
ゆっくりでいいから、明日はお互いに分かり合えるように努力しよう。
...努力を、しよう。)
一方歌羽も誠と同じように使命感を感じていた。
(明日のデートで誠さんのことを沢山知って、本気で愛し合える関係に近づくんだ!亜麻音グループと龍仁朗の為にも私が頑張らなきゃ!)
夜空は3人を覆い、冬の夜風は3人の思いを乗せて間を駆け抜けた。
龍仁朗は寺崎親子を見送った後、仕事をする為に自室に戻ろうとしている途中、知らない番号から電話がかかってきた。
「ん?なんだこの電話番号は?知らないな...。
...!?」
その番号はニューヨークからかかっていた。
「ニューヨーク!?なぜそのような場所から...!?友人にはニューヨーク住みはいないぞ...!?」
龍仁朗は警戒しながら電話に出た。
「もしもし...。」
『あ、やっとかかったわ~!もう、警戒し過ぎよ!龍仁朗チャン!』
「あ、あの...どちら様でしょうか?」
「あら!?歌羽から聞いてないの!?も~あの子ったら、私のことをしっかり紹介しておいてねって言ったのに!」
(ん...?歌羽?お嬢様のことを呼び捨てで...?)
龍仁朗は即座にピンときた。
「も、もしや...!」
『あ、分かったかしら?
こんばんわ、龍仁朗チャン。
私は亜麻音瑛里華。歌羽の母で大蔵の奥様です!よろしくね!』
龍仁朗はいきなりの瑛里華からの電話に慌てた。
「こ、これはとんだご無礼を!申し訳ございません!お嬢様からはお話を伺っております!」
『あらあらそんなに賢まらなくていいのよ~。私も歌羽から龍仁朗チャンのことは沢山聞いているわよ!歌羽のこと大切にしてくれてありがとうね。』
「い、いえ!私もお嬢様にいつも良くしてもらっているので...。」
瑛里華はクスリと笑う。
『龍仁朗チャンは律儀ねぇ。まぁ、それはそうと、私がなぜ、今龍仁朗チャンに電話したかというと...。』
「は、はい...。」
瑛里華はとたんに真剣な口調になり、数秒黙りこくったあと、いきなりの明るく口を開いた。
『明日Japanに帰るからデーっす!』
いきなりの宣告に龍仁朗は驚いた。
「え、えぇーーっ!?そうだったのですか!?では飛行機の手配と送迎の車を早急に用意致します!
そのような情報、こちらに一切入っていませんでした...。申し訳ございません!!!!」
『あ、いいのいいの。ついさっき決まったことだから!あと飛行機は手配済みよ!』
龍仁朗はその場でスベった。
「あっそうなのですか!でも、だれが手配を...?」
『それはとある人がやってくれたのよ。その人はヒミツ。』
瑛里華は楽しそうに笑う。
「でも、何故お戻りに...?お仕事の方は平気なのですか?」
『ええ、今月は結構余裕のある月だからいつでも日本に帰ることができるのよ。
でも、私、生の龍仁朗チャンを見たことがないから、明日帰っちゃえ~!っと思って!』
「そうなのですか。では送迎は私が行かせてもらいます。何時に成田空港に到着されますか?」
『ん~っと、12時30分かな!楽しみにしてるわね!あ、歌羽も連れてきて頂戴よ。』
歌羽という言葉に龍仁朗は眉をピクリと動かす。
(そうだ、明日お嬢様は誠様とデートなんだ...。)
龍仁朗はすこし力のない声で答えた。
「申し訳ございませんが、お嬢様は明日誠と10時から出かけることになっています。」
力のない声に瑛里華は今宮の言葉を思い出す。
(成る程。征二チャンのいう通りね。)
『あら~それはしょうがないわね!じゃあ明日は龍仁朗チャンを独り占めしちゃう!』
瑛里華の突然の言葉に龍仁朗は目を丸くする。
「え?どういうことですか?」
『そのまんまよ!明日は龍仁朗チャンを可愛くオシャレしていろんなところに行って、龍仁朗チャンとお喋りをするの!はぁ、凄く楽しみだわ!じゃ、明日はよろしくねー!』
「え!?あの、ちょっと!」
龍仁朗が言いかけたが、すぐに電話が切られてしまった。
龍仁朗は疲れたかのように肩で息を吸った。
「はぁ...明るいが、嵐のような方だ...。」
一方その頃、瑛里華は携帯をデスクに置き、ワインを片手に夜景を眺めていた。
「明日は龍仁朗チャンにとって発展のある1日に仕立ててあげるわ...!」
寺崎親子はビルに戻っている最中だった。
敢美は助手席から誠に一瞥もくれずに淡々と話していた。
「明日は歌羽さんと距離を縮める絶好のチャンスよ。くれぐれも彼女を失望させるようなことはしないで頂戴。」
「分かってる。」
誠の返事はどこか上の空だった。
「貴方、まさか龍仁朗さんとのことを諦めてないなんてことはないわよね...!」
「...そんなわけないだろ。」
「フン。まあいいわ。せいぜいその思いをズルズルと引きずってるがいいわ。
龍仁朗さんの態度見たでしょ?彼女はもう諦めがついているわ。貴方も時間の問題よ。」
「...(アイツのこと何も知らないくせに...。)。」
親子の送迎車には不穏の空気が漂うだけだった。
歌羽は寝室のベッドに寝転がり、明日着ていく洋服を見つめていた。
(はぁ...明日は楽しみだし、緊張するなぁ~。誠さんを銀座に連れて行って、美味しいもの食べて、お洋服を見たりして楽しむんだ!明日は誠さんにとって最高の1日にする!)
そう考えていると、ふと歌羽の頭に龍仁朗が浮かんできた。
(こんな風に笑えるのも、誠さんと仲良くしようと前向きになれるのも、全部龍仁朗のおかげなんだ...。
このことは絶対に忘れちゃいけない...!絶対に!)
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龍仁朗、応援してね...!」
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