78 / 158
ラウリア王国編
兄弟(アイザック視点)
しおりを挟む
「ルカ16歳の誕生日おめでとう」
「ありがとう兄さん」
「もう成人か。早いな」
「これで僕も今日から大人だ!というわけで乾杯!」
「乾杯」
ルカが嬉しそうにエールを飲んでいる。16になったらふたりで酒を飲もうという、あの日の約束を果たせたことがとても嬉しい。
「エールって、もっと苦いかと思ってた。けっこう飲みやすいね」
「そうだな。あまりペースを上げないように。すぐ酔うぞ」
「気をつけるね。でも兄さんお酒強いから弟の僕も弱くはないと思うけど」
「顔はまだ赤くないから弱いわけではなさそうだな」
「でしょ!次はワインを飲んでみようかな」
ルカは酒を飲めるようになったことが嬉しいのだろう。普段から笑顔が多いが、今日は特に楽しそうだ。
机の上にはルカ特製のつまみが並んでいる。俺も手伝いたかったが、料理はひたすら焼くか煮るかくらいしか出来ないので全て任せてしまった。
話が弾むと酒が進む。俺と酒を飲むのが楽しみだったとはしゃぐルカが可愛らしくて、注意を怠ってしまった。ルカの飲むペースが上がった事に全く気づかなかった。
俺のペースに合わせたせいだろう。ルカは酒に弱いわけではないが、強くもないみたいだ。
頬に赤みがさしていて酔っていることが一目でわかる。眠くなってきたのだろう。ルカは机に頬杖をついて、頭をゆっくり左右に揺らしている。
「そういえばさぁ、ちょっと前に兄さんが面白くて笑いを堪えるの大変だった」
「俺が?」
「カレーを完成させた日だよ」
「面白いことを言った覚えがないな」
「完食した後兄さんさ、毎日僕のカレーが食べたいって。ふふっ、最初プロポーズされたかと思った」
「は?」
「その後すぐ誤解だってわかったけど」
「すまない。そんなつもりはなくてだな」
「わかってるよ。でもね、一瞬だけ想像した。冒険者を辞めて家を買って、毎日兄さんのために料理を作って、ふたりでそれを食べて穏やかに1日が終わるのを繰り返す生活」
今も想像しているのだろう。ルカが思いを馳せるように微笑んでいた。
「……」
「僕はね、素敵だなって思った。もちろん今の生活が好きだけどね」
それだけ言うとルカの頭がズルズルと落ちていき、テーブルに乗った。完全に寝てしまったようだ。
早くベッドに運んでやりたいのに、しばらく呆然とルカの頭を眺めていた。
あまりにも綺麗な笑みに心を奪われた。この世の美しいものが全て凝縮されたような、一種の芸術品だと思った。
だからつい見惚れてしまった。勝手に速くなった動悸がやかましい。そんなはずないのに、その音でルカが起きてしまうのではないかと心配になった。
ずっとルカを眺めていたいが、このまま放置するのはさすがに可哀想だ。覚悟を決めて飲みかけのワインを一気に飲み干す。そのままの勢いで立ち上がり、ルカを抱えて寝室を目指した。
寝室に到着したら、すかさずルカをベッドに寝かせる。息苦しくならないようにシャツの首元の紐を緩めると、普段は髪や服に隠れていたルカの首筋が露わになる。
その眩しいくらいの白さが鮮やかに脳裏に焼き付き、目が離せなくなってしまった。
心の中に灯った欲望に混乱する。どうやら頭に酒が回ったようだ。水を飲もうと身体を反転させた瞬間、ルカが身じろぎする音が聞こえてきた。
すぐに振り向いて様子を確認するが、ルカはぐっすり眠っている。しばらく起きることはないだろう。
「兄さん……食べすぎ」
思わず声を上げそうになった。どうやら寝言のようだ。
「その顔、すき」
ルカの言葉と表情に、無理やり抑え込んだ欲望が胸の奥から湧き上がり我を失った。
気がついたらルカの首筋に顔を埋めていた。噛みつきたくなる衝動を唇を噛み締めてなんとか抑える。それでも堪えきれず、首筋に強く吸い付いた。
「んっ……」
慌てて顔を離すが、ルカは穏やかな顔で眠り続けている。
ルカの首筋にある痕から目が離せない。真白の肌に咲く赤。充足感に満たされて、痕の周辺を確かめるようにゆっくりとなぞる。
しばらくして我に返ると、逃げるように寝室から去った。これ以上あそこにいるのはまずい気がする。
こんな時は酒を飲んで酔い潰れよう。再びリビングに戻り飲み直すことにした。空いたグラスにワインを注ぎすぐに飲み干す。
だいぶ飲んでしまったようだ。頭がボーッとしてきた。よせばいいのに、酔った頭で考えることはひとつ。
なぜ俺はルカにあんなことを
延々と浮かぶ思考を消し去りたくて目線を動かす。するとバーナデットから預かった水晶が目に入った。
バーナデット……あの胸糞野郎。本当に不快な男だ。
俺は指名依頼の契約を交わした後、あいつとふたりで話した時のことを思い返した。
「お前達の関係は興味深いな。まるで主人と犬だ」
「何が言いたい」
「やはり否定しないか。俺もお前と同じだアイザック。お前が心底羨ましいよ。いい主人を持ててさぞ幸福だろう」
バーナデットが皮肉な笑みを浮かべていた。けれど冗談を言っている訳ではないとその声音からわかった。
「お前は俺のようになるなよ。主人を失っても、犬は主人に寄り添い続けるしかないんだから」
「……」
悲痛な面持ちで語るバーナデットに何も言う気が起きなかった。
「これをお前に託す。俺にとっては大切なものだから捨てるなよ。主人との思い出の品なんだ。祭りの日はよろしくな。ルカにもすまなかった、よろしくと伝えてくれ」
「話はそれだけか。失礼する」
「ああ、ありがとう」
今思い返してもあいつが何を言いたいのか意味がわからない。考え方が理解不能すぎてイライラする。
俺だったらルカとの思い出の品を絶対人に託さない。死ぬ間際もし誰かに奪われそうになったら、誰にも奪えないように思い出の品を飲み込んでから心中する。飲み込むことが難しいなら、腹掻っ捌いて臓物に埋め込んでやる。
俺とあいつでは何が違うのだろう。なぜこんなにも考えが合わないのだろう。
俺だけを見て欲しいと思う独占欲は、ルカが誰かと笑い合うたびに嫉妬で気が狂いそうになるのは、ルカを想うと湧き上がるこの激情は——
一体どこから来ているのだろうか。
この感情は何という名前なのだろう。
酔った頭で自問自答を繰り返していると、ひとつの結論に辿り着いた。辿り着いてしまった。
ああ、そういうことか。
俺はルカを愛してる。家族としてではない、ひとりの男として。
全てを失って絶望した俺を救ってくれた。生きる意味を見失った俺に希望を与えてくれた。ずっと一緒だと何の躊躇もなく約束してくれた。いつも穏やかな笑顔でそばにいてくれた。生まれてきてくれてありがとうと言ってくれた。俺にだけは嫌われたくないと言われた時歓喜に震えた。綺麗だと伝えると不機嫌そうな声で反論したのに、嬉しそうに口元を緩める姿が可愛らしいと思った。ふと見せる美しい表情に心奪われた。兄さんと呼ばれる度に気持ちが弾んだ。俺からの贈り物を宝物だと大事そうに手に握っていた。銀と紫の組み合わせに自然と目が行くようになった。毎年誕生日を迎える度に増えていく宝物に胸がいっぱいになった。それでも俺にとって一番の宝物はルカだ。
俺達は兄弟なのに、気づいてしまったらこの気持ちを抑えることができない。でも伝えたらきっとルカを傷つけてしまう。
だめだ。あの子を傷つけることだけは絶対にだめだ。俺の気持ちなんてどうでもいい。ルカ以上に大事なものなんてこの世にない。
酔いはすっかり覚めていた。今夜は寝室に行けそうにない。俺は苦い気持ちを抱えたまま、本日二度目となった飲み直しを始めた。
「ありがとう兄さん」
「もう成人か。早いな」
「これで僕も今日から大人だ!というわけで乾杯!」
「乾杯」
ルカが嬉しそうにエールを飲んでいる。16になったらふたりで酒を飲もうという、あの日の約束を果たせたことがとても嬉しい。
「エールって、もっと苦いかと思ってた。けっこう飲みやすいね」
「そうだな。あまりペースを上げないように。すぐ酔うぞ」
「気をつけるね。でも兄さんお酒強いから弟の僕も弱くはないと思うけど」
「顔はまだ赤くないから弱いわけではなさそうだな」
「でしょ!次はワインを飲んでみようかな」
ルカは酒を飲めるようになったことが嬉しいのだろう。普段から笑顔が多いが、今日は特に楽しそうだ。
机の上にはルカ特製のつまみが並んでいる。俺も手伝いたかったが、料理はひたすら焼くか煮るかくらいしか出来ないので全て任せてしまった。
話が弾むと酒が進む。俺と酒を飲むのが楽しみだったとはしゃぐルカが可愛らしくて、注意を怠ってしまった。ルカの飲むペースが上がった事に全く気づかなかった。
俺のペースに合わせたせいだろう。ルカは酒に弱いわけではないが、強くもないみたいだ。
頬に赤みがさしていて酔っていることが一目でわかる。眠くなってきたのだろう。ルカは机に頬杖をついて、頭をゆっくり左右に揺らしている。
「そういえばさぁ、ちょっと前に兄さんが面白くて笑いを堪えるの大変だった」
「俺が?」
「カレーを完成させた日だよ」
「面白いことを言った覚えがないな」
「完食した後兄さんさ、毎日僕のカレーが食べたいって。ふふっ、最初プロポーズされたかと思った」
「は?」
「その後すぐ誤解だってわかったけど」
「すまない。そんなつもりはなくてだな」
「わかってるよ。でもね、一瞬だけ想像した。冒険者を辞めて家を買って、毎日兄さんのために料理を作って、ふたりでそれを食べて穏やかに1日が終わるのを繰り返す生活」
今も想像しているのだろう。ルカが思いを馳せるように微笑んでいた。
「……」
「僕はね、素敵だなって思った。もちろん今の生活が好きだけどね」
それだけ言うとルカの頭がズルズルと落ちていき、テーブルに乗った。完全に寝てしまったようだ。
早くベッドに運んでやりたいのに、しばらく呆然とルカの頭を眺めていた。
あまりにも綺麗な笑みに心を奪われた。この世の美しいものが全て凝縮されたような、一種の芸術品だと思った。
だからつい見惚れてしまった。勝手に速くなった動悸がやかましい。そんなはずないのに、その音でルカが起きてしまうのではないかと心配になった。
ずっとルカを眺めていたいが、このまま放置するのはさすがに可哀想だ。覚悟を決めて飲みかけのワインを一気に飲み干す。そのままの勢いで立ち上がり、ルカを抱えて寝室を目指した。
寝室に到着したら、すかさずルカをベッドに寝かせる。息苦しくならないようにシャツの首元の紐を緩めると、普段は髪や服に隠れていたルカの首筋が露わになる。
その眩しいくらいの白さが鮮やかに脳裏に焼き付き、目が離せなくなってしまった。
心の中に灯った欲望に混乱する。どうやら頭に酒が回ったようだ。水を飲もうと身体を反転させた瞬間、ルカが身じろぎする音が聞こえてきた。
すぐに振り向いて様子を確認するが、ルカはぐっすり眠っている。しばらく起きることはないだろう。
「兄さん……食べすぎ」
思わず声を上げそうになった。どうやら寝言のようだ。
「その顔、すき」
ルカの言葉と表情に、無理やり抑え込んだ欲望が胸の奥から湧き上がり我を失った。
気がついたらルカの首筋に顔を埋めていた。噛みつきたくなる衝動を唇を噛み締めてなんとか抑える。それでも堪えきれず、首筋に強く吸い付いた。
「んっ……」
慌てて顔を離すが、ルカは穏やかな顔で眠り続けている。
ルカの首筋にある痕から目が離せない。真白の肌に咲く赤。充足感に満たされて、痕の周辺を確かめるようにゆっくりとなぞる。
しばらくして我に返ると、逃げるように寝室から去った。これ以上あそこにいるのはまずい気がする。
こんな時は酒を飲んで酔い潰れよう。再びリビングに戻り飲み直すことにした。空いたグラスにワインを注ぎすぐに飲み干す。
だいぶ飲んでしまったようだ。頭がボーッとしてきた。よせばいいのに、酔った頭で考えることはひとつ。
なぜ俺はルカにあんなことを
延々と浮かぶ思考を消し去りたくて目線を動かす。するとバーナデットから預かった水晶が目に入った。
バーナデット……あの胸糞野郎。本当に不快な男だ。
俺は指名依頼の契約を交わした後、あいつとふたりで話した時のことを思い返した。
「お前達の関係は興味深いな。まるで主人と犬だ」
「何が言いたい」
「やはり否定しないか。俺もお前と同じだアイザック。お前が心底羨ましいよ。いい主人を持ててさぞ幸福だろう」
バーナデットが皮肉な笑みを浮かべていた。けれど冗談を言っている訳ではないとその声音からわかった。
「お前は俺のようになるなよ。主人を失っても、犬は主人に寄り添い続けるしかないんだから」
「……」
悲痛な面持ちで語るバーナデットに何も言う気が起きなかった。
「これをお前に託す。俺にとっては大切なものだから捨てるなよ。主人との思い出の品なんだ。祭りの日はよろしくな。ルカにもすまなかった、よろしくと伝えてくれ」
「話はそれだけか。失礼する」
「ああ、ありがとう」
今思い返してもあいつが何を言いたいのか意味がわからない。考え方が理解不能すぎてイライラする。
俺だったらルカとの思い出の品を絶対人に託さない。死ぬ間際もし誰かに奪われそうになったら、誰にも奪えないように思い出の品を飲み込んでから心中する。飲み込むことが難しいなら、腹掻っ捌いて臓物に埋め込んでやる。
俺とあいつでは何が違うのだろう。なぜこんなにも考えが合わないのだろう。
俺だけを見て欲しいと思う独占欲は、ルカが誰かと笑い合うたびに嫉妬で気が狂いそうになるのは、ルカを想うと湧き上がるこの激情は——
一体どこから来ているのだろうか。
この感情は何という名前なのだろう。
酔った頭で自問自答を繰り返していると、ひとつの結論に辿り着いた。辿り着いてしまった。
ああ、そういうことか。
俺はルカを愛してる。家族としてではない、ひとりの男として。
全てを失って絶望した俺を救ってくれた。生きる意味を見失った俺に希望を与えてくれた。ずっと一緒だと何の躊躇もなく約束してくれた。いつも穏やかな笑顔でそばにいてくれた。生まれてきてくれてありがとうと言ってくれた。俺にだけは嫌われたくないと言われた時歓喜に震えた。綺麗だと伝えると不機嫌そうな声で反論したのに、嬉しそうに口元を緩める姿が可愛らしいと思った。ふと見せる美しい表情に心奪われた。兄さんと呼ばれる度に気持ちが弾んだ。俺からの贈り物を宝物だと大事そうに手に握っていた。銀と紫の組み合わせに自然と目が行くようになった。毎年誕生日を迎える度に増えていく宝物に胸がいっぱいになった。それでも俺にとって一番の宝物はルカだ。
俺達は兄弟なのに、気づいてしまったらこの気持ちを抑えることができない。でも伝えたらきっとルカを傷つけてしまう。
だめだ。あの子を傷つけることだけは絶対にだめだ。俺の気持ちなんてどうでもいい。ルカ以上に大事なものなんてこの世にない。
酔いはすっかり覚めていた。今夜は寝室に行けそうにない。俺は苦い気持ちを抱えたまま、本日二度目となった飲み直しを始めた。
175
あなたにおすすめの小説
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、生命を懸けて鬩ぎ合い、幾度も涙を流す旅路の中で自分の在り方を探す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※基本週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開中(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる