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83.作戦を教えてもらいます
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私の目の前にブロッサ嬢がいる。やっぱり可愛いわ。そう思っていると、
「やだ、気持ち悪い。私にそっくりじゃない?目の色以外一緒なんてやめてくれない?」
「何を言っているんだ。初代予言の女神様だぞ。どちらかと言えばブロッサの方がマネしてるんだろう。」
「ルドったら、偉そうに…。」
えっ、これがブロッサ嬢なの…。ショック過ぎて言葉が出ないわ。
「少しの間だからブロッサちゃん、申し訳ないけど我慢してちょうだい。すぐに消えるからね。」
「消えるって何よ…。なんかよく分からないけど、もういいわ。我慢するから、時間が無いんでしょ。」
「そうね、ありがとう。さっきも話した通り、サーシャにラムルの魔力を渡すわけにはいかないわ。本当はラムルが生まれる前にサーシャを捕まえられればいいんだけど、魔の森は広いからそれは無理だわ。そこで、生まれる瞬間に賭けましょう。基本的にはラムルの縮小化計画?だったかしら、その通りでいいのよ。ただ、その日を早めるの。サーシャに準備をする時間を与えないわ。だから、陛下、まずは大量に瘴気の入った魔道具を用意しておいてくださいね。ラムルには早く生まれてもらうわよ。」
「予定より早くラムルを小さくすればいいってこと?」
「ブロッサちゃん簡単に言えばそういうことね。ブロッサちゃん、現世はあなたが予言の女神で間違いないわ。予言の女神のブロッサちゃんにお願いがあるんだけど、ラムルは千年もの間私に閉じ込められていた可哀想な子なの。だから必ず小さくして可愛がってあげてね。でも、小さくなってもラムルはラムル、逆に魔力を盗みやすくしてしまうわ。」
「じゃあどうすればいいのよ。」
「マリーちゃん、手を貸してくれる?ちょっと苦しいけど我慢してね。」
私は素直に手を差し出した。
「えっ、ブローサ様、体中が、熱くて熱くて…息が…苦しい…」
「マリーちゃん落ち着いて、これを飲んで。」
それは見たこともないような虹色の液体だった。それを飲んだ途端に熱さも苦しさも嘘のようになくなった。
「これであなたの魔力の道はマリーちゃんの魔力量に耐えられる太さになったわ。魔力を出せるってことは吸い取ることもできるのよ。だからラムルの魔力を吸い取ってあげて欲しいの。今のあなたならサーシャよりも早く吸収出来るわ。もともとこんなに魔力の器の大きい子は見たことないもの。不思議よね。マリーちゃん、すべてをあなたに任せるようで申し訳ないけど、ブロッサちゃんと、この国のこと一緒に助けてあげてね。」
「私にできることでしたら、もちろんお約束しますわ。でも、何だかお別れみたいで淋しいのですが。」
「そうね…。ルーサ、一緒に住もうって約束していたのにごめんなさいね。ネクスと幸せになってね。」
「ブローサ様…。」
空から虹の橋がブローサ様の所に降りてきた。
私はこんなに悲しい場面で、信じられないものを見てしまったわ。えっ、あれはおばあちゃんよね?見間違えかしら?それともこれが神様のお手伝い?おばあちゃんのことは規格外すぎてもう考えないことにしましょう。私に向かってウインクしているし、遠いからみんなには見えていないでしょうけど、これは、ウインクを返さないと失礼なのかしら?って、でもよく考えたら私、ウインクなんてできないわ。とりあえず、仕方がないから両目をぱちぱちしといたわ。笑わないでおばあちゃん…。
「そろそろお迎えが来たみたいね。」
ブローサ様、絶対に言えないけど、その人は私の前世のおばあちゃんです…。
「どういう事よ、お迎えって、私にラムルのことお願いするだけして消えるつもり?」
「ブロッサちゃん、ごめんなさいね。もう限界なの。」
やっと、おばあちゃんがそばまで降りてきた。やっぱり、綺麗。
「予言の女神のブローサさん、お疲れ様でした。今までよく頑張ってくれました。すべてを司る神様からのご褒美ですよ。ルアードさん、出てきていいですよ。」
「ルアード!」
おばあちゃんの隣がきらきらと輝き出して、ルドがもう少し年を取ったらこんな感じかなって人が現れた。
「ブローサ様良かったですね。ルアード様が迎えに来てくださって。」
「ええ、こんな幸せなことがあっていいのかしら。もう会えないって諦めていたのに。ルアード、会いたかったわ。」
「ああ、僕もだよ。ブローサ、この国を千年もの間守ってくれてありがとう。頑張り屋の君が目覚めた時に、私がいなかったら流石に可哀想だと、さっちゃんが神様にお願いしてくれたんだよ。」
「さっちゃん?」
「この方だよ。おかげで僕はブローサを待つことを許されたんだ。」
「ありがとうございます。さっちゃん様。」
なんか、おかしな呼び方になっているけど、いまは無視しましょう。私は空気の読める子ですからね。
「皆の者、ブローサが守り抜いたこの国を頼んだぞ。」
「「「「承知しました。」」」」
その言葉を最後にきらきらと三人の周りが輝き出して消えてしまった。
「やだ、気持ち悪い。私にそっくりじゃない?目の色以外一緒なんてやめてくれない?」
「何を言っているんだ。初代予言の女神様だぞ。どちらかと言えばブロッサの方がマネしてるんだろう。」
「ルドったら、偉そうに…。」
えっ、これがブロッサ嬢なの…。ショック過ぎて言葉が出ないわ。
「少しの間だからブロッサちゃん、申し訳ないけど我慢してちょうだい。すぐに消えるからね。」
「消えるって何よ…。なんかよく分からないけど、もういいわ。我慢するから、時間が無いんでしょ。」
「そうね、ありがとう。さっきも話した通り、サーシャにラムルの魔力を渡すわけにはいかないわ。本当はラムルが生まれる前にサーシャを捕まえられればいいんだけど、魔の森は広いからそれは無理だわ。そこで、生まれる瞬間に賭けましょう。基本的にはラムルの縮小化計画?だったかしら、その通りでいいのよ。ただ、その日を早めるの。サーシャに準備をする時間を与えないわ。だから、陛下、まずは大量に瘴気の入った魔道具を用意しておいてくださいね。ラムルには早く生まれてもらうわよ。」
「予定より早くラムルを小さくすればいいってこと?」
「ブロッサちゃん簡単に言えばそういうことね。ブロッサちゃん、現世はあなたが予言の女神で間違いないわ。予言の女神のブロッサちゃんにお願いがあるんだけど、ラムルは千年もの間私に閉じ込められていた可哀想な子なの。だから必ず小さくして可愛がってあげてね。でも、小さくなってもラムルはラムル、逆に魔力を盗みやすくしてしまうわ。」
「じゃあどうすればいいのよ。」
「マリーちゃん、手を貸してくれる?ちょっと苦しいけど我慢してね。」
私は素直に手を差し出した。
「えっ、ブローサ様、体中が、熱くて熱くて…息が…苦しい…」
「マリーちゃん落ち着いて、これを飲んで。」
それは見たこともないような虹色の液体だった。それを飲んだ途端に熱さも苦しさも嘘のようになくなった。
「これであなたの魔力の道はマリーちゃんの魔力量に耐えられる太さになったわ。魔力を出せるってことは吸い取ることもできるのよ。だからラムルの魔力を吸い取ってあげて欲しいの。今のあなたならサーシャよりも早く吸収出来るわ。もともとこんなに魔力の器の大きい子は見たことないもの。不思議よね。マリーちゃん、すべてをあなたに任せるようで申し訳ないけど、ブロッサちゃんと、この国のこと一緒に助けてあげてね。」
「私にできることでしたら、もちろんお約束しますわ。でも、何だかお別れみたいで淋しいのですが。」
「そうね…。ルーサ、一緒に住もうって約束していたのにごめんなさいね。ネクスと幸せになってね。」
「ブローサ様…。」
空から虹の橋がブローサ様の所に降りてきた。
私はこんなに悲しい場面で、信じられないものを見てしまったわ。えっ、あれはおばあちゃんよね?見間違えかしら?それともこれが神様のお手伝い?おばあちゃんのことは規格外すぎてもう考えないことにしましょう。私に向かってウインクしているし、遠いからみんなには見えていないでしょうけど、これは、ウインクを返さないと失礼なのかしら?って、でもよく考えたら私、ウインクなんてできないわ。とりあえず、仕方がないから両目をぱちぱちしといたわ。笑わないでおばあちゃん…。
「そろそろお迎えが来たみたいね。」
ブローサ様、絶対に言えないけど、その人は私の前世のおばあちゃんです…。
「どういう事よ、お迎えって、私にラムルのことお願いするだけして消えるつもり?」
「ブロッサちゃん、ごめんなさいね。もう限界なの。」
やっと、おばあちゃんがそばまで降りてきた。やっぱり、綺麗。
「予言の女神のブローサさん、お疲れ様でした。今までよく頑張ってくれました。すべてを司る神様からのご褒美ですよ。ルアードさん、出てきていいですよ。」
「ルアード!」
おばあちゃんの隣がきらきらと輝き出して、ルドがもう少し年を取ったらこんな感じかなって人が現れた。
「ブローサ様良かったですね。ルアード様が迎えに来てくださって。」
「ええ、こんな幸せなことがあっていいのかしら。もう会えないって諦めていたのに。ルアード、会いたかったわ。」
「ああ、僕もだよ。ブローサ、この国を千年もの間守ってくれてありがとう。頑張り屋の君が目覚めた時に、私がいなかったら流石に可哀想だと、さっちゃんが神様にお願いしてくれたんだよ。」
「さっちゃん?」
「この方だよ。おかげで僕はブローサを待つことを許されたんだ。」
「ありがとうございます。さっちゃん様。」
なんか、おかしな呼び方になっているけど、いまは無視しましょう。私は空気の読める子ですからね。
「皆の者、ブローサが守り抜いたこの国を頼んだぞ。」
「「「「承知しました。」」」」
その言葉を最後にきらきらと三人の周りが輝き出して消えてしまった。
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