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116.学園祭です(友達一号は譲れない)
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まだ、お兄様たちはいないみたいね。ルドはお姫様を迎えに行ってくると笑顔でブロッサのところに行ったわ。ブロッサには遅いと怒られていたけど照れ隠しよね。シルバーとルナも戻ってきているし、今度は誰が行くのかしらね?あれ、ちょっとシルバーが元気がない気がするわね?どうしたのかしら?ルナと喧嘩でもしたのかしら?そう思ってシルバーを見ていると、目が合ったわね。見過ぎちゃったかしら?いま更目を逸らすのも失礼だしどうしようかしら?シルバーが近づいてくるわ、用事があると思われたかしら?
「マリー、僕とデートしてください。」
「えっ?もしかしてシルバーまで、お兄様に頼まれていたの?」
「えっ?」
違ったのね。そう言えばすでに、シルバーはお兄様枠だったわ。お兄様と同じ行動をしても不思議ではないわね。
「喜んで、お願いしますわ。」
私はお兄様に言うような感じでシルバーに答えたわ。すると、シルバーは複雑な顔をして、それから諦めたようにため息をついて、なぜかルナを見て、お兄様枠なんだと呟いたわ。その通りだけど、どういう意味かしら?そんなことを考えていたら、満天の星空の下にいったわ。
「満天の星空が綺麗ね。」
「綺麗だ、マリー…。」
「えっ?」
私は自分が今どんな格好をしているのか初めてしっかり見たわ。
「何、このスケスケの衣装はだめでしょ!私は星の妖精?それとも月の妖精なの?」
半分パニックになって変なことを言い出してしまったわ。
「うーん、たぶん月の妖精だと思うよ。」
シルバーに普通に答えられてしまったわ。本当ね、よく見たらいつの間にか三日月の付いたスティックを待っていたわ?この服はレースがある分さっきよりはマシなのかしら?でも下の水着のような服が透けて完全に見えているし、体のラインがはっきり分かるじゃない。シルバーもレース生地の長い布切れは羽織っているけど上半身丸見えじゃない、下はズボンを穿いてくれているけど、へそ下で穿いているからなんだか目のやり場に困るのよ。
「シルバー、一つ質問してもいいかしら?」
「何かな?」
「お部屋は選べないのかしら?」
「うん、そうだよ。空いている部屋に入るんだよ。だから、全部偶然にも一緒の部屋なんて子もたまにいるね。」
「そうなのね。」
それならこれで良しとしましょう。貝殻よりいいわ。生地があるもの。
「マリー動けるようになって良かったね。」
「ありがとう。何度もルナとお見舞いに来てくれて嬉しかったわ。」
「ルナとさっきはデートして来たんでしょ?」
「えっ?」
「違ったの?シルバーがルナのところに行ったのが見えたから。」
「行ってないよ。まずは好きな人と行って来てって言われたんだ。」
「好きな人と?」
「マリーだよ。僕が好きなのはずっとマリーだよ。」
「えっ?お兄様じゃなくて。」
「マルク殿のことは尊敬しているよ。ルナとは一緒にいてこんなに価値観の合う人はいないとも思うよ。でもね、好きだと思うのはマリーだけだ。諦めないといけないことは分かっているよ。マリーがアーサー殿を好きなこともよく分かっている。でも自分の気持ちを騙して隠すのはつらいんだよ。だからマリーお願いがあるんだ、僕のことをスパッと振ってくれよ。僕が次の道に進めるように、お願いだよ。」
「本当なの?私、恋愛初心者過ぎて全く分からなかったわ。シルバーみたいに完璧な人が私のことを好きになるなんて思いもしなかったから、本当に全く気が付かなくてごめんなさい。シルバーはいつも優しくて、頼りになって、一緒にいると楽しいけど、シルバーに対する私の好きは、お兄様や友達に対するものだわ。アーサーに対するものとは違うの。これがスパッと振るになっているのか分からないけど、私の偽りのない気持ちよ。」
「いや、ありがとう。自分の気持ちをマリーに聞いてもらえてすっきりしたよ。そりゃあ、ショックはあるけど、ずっと引きずっていくなんて嫌なんだ。マリーを好きになったことも後悔したくないしね。心配しないで、時間はかかっても、僕はちゃんと素敵な恋を探すからね。僕が好きになった人はやっぱり素敵な人だったよ。ルナに言われたんだ。マリーのことは誰だって好きになるって。」
「そんな訳ないわ。やっぱりあなたたちは、お兄様が好きすぎてお兄様が可愛がっている私にフィルターがかかってしまっているのよ。ドラマのヒロインが段々可愛く見えてくるみたいなのと同じよ。」
「マリーの話は時々分からない言葉がでてくるけど、マルク殿もそうだから、ブラックリリー公爵家の言葉なんだろうね。マリーいまだけだから許して…。」
「えっ」
シルバーが泣きながら私を抱きしめてきたわ。絶対にお兄様の影響だと思うのだけど、いまは恥ずかしくて動けないわ。
「マリーありがとう。僕に人を好きになることを教えてくれて。これからはまた、友達一号としてよろしくね。」
「もちろんよ。私の友達一号はいつまでもシルバーよ。嫌だって言っても譲らないんだからね。」
私はそう言って、できもしないウインクをしてみたわ。するとシルバーが、
「マリー可愛すぎるよ。ルナに教えてあげなきゃ。」
って言いだして、やっぱりこの二人にはフィルターがかかっているって確信したわ。だって、私は未だにウインクができないから、実際には目をぱちぱちしただけですからね。
「マリー、僕とデートしてください。」
「えっ?もしかしてシルバーまで、お兄様に頼まれていたの?」
「えっ?」
違ったのね。そう言えばすでに、シルバーはお兄様枠だったわ。お兄様と同じ行動をしても不思議ではないわね。
「喜んで、お願いしますわ。」
私はお兄様に言うような感じでシルバーに答えたわ。すると、シルバーは複雑な顔をして、それから諦めたようにため息をついて、なぜかルナを見て、お兄様枠なんだと呟いたわ。その通りだけど、どういう意味かしら?そんなことを考えていたら、満天の星空の下にいったわ。
「満天の星空が綺麗ね。」
「綺麗だ、マリー…。」
「えっ?」
私は自分が今どんな格好をしているのか初めてしっかり見たわ。
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半分パニックになって変なことを言い出してしまったわ。
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それならこれで良しとしましょう。貝殻よりいいわ。生地があるもの。
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「ありがとう。何度もルナとお見舞いに来てくれて嬉しかったわ。」
「ルナとさっきはデートして来たんでしょ?」
「えっ?」
「違ったの?シルバーがルナのところに行ったのが見えたから。」
「行ってないよ。まずは好きな人と行って来てって言われたんだ。」
「好きな人と?」
「マリーだよ。僕が好きなのはずっとマリーだよ。」
「えっ?お兄様じゃなくて。」
「マルク殿のことは尊敬しているよ。ルナとは一緒にいてこんなに価値観の合う人はいないとも思うよ。でもね、好きだと思うのはマリーだけだ。諦めないといけないことは分かっているよ。マリーがアーサー殿を好きなこともよく分かっている。でも自分の気持ちを騙して隠すのはつらいんだよ。だからマリーお願いがあるんだ、僕のことをスパッと振ってくれよ。僕が次の道に進めるように、お願いだよ。」
「本当なの?私、恋愛初心者過ぎて全く分からなかったわ。シルバーみたいに完璧な人が私のことを好きになるなんて思いもしなかったから、本当に全く気が付かなくてごめんなさい。シルバーはいつも優しくて、頼りになって、一緒にいると楽しいけど、シルバーに対する私の好きは、お兄様や友達に対するものだわ。アーサーに対するものとは違うの。これがスパッと振るになっているのか分からないけど、私の偽りのない気持ちよ。」
「いや、ありがとう。自分の気持ちをマリーに聞いてもらえてすっきりしたよ。そりゃあ、ショックはあるけど、ずっと引きずっていくなんて嫌なんだ。マリーを好きになったことも後悔したくないしね。心配しないで、時間はかかっても、僕はちゃんと素敵な恋を探すからね。僕が好きになった人はやっぱり素敵な人だったよ。ルナに言われたんだ。マリーのことは誰だって好きになるって。」
「そんな訳ないわ。やっぱりあなたたちは、お兄様が好きすぎてお兄様が可愛がっている私にフィルターがかかってしまっているのよ。ドラマのヒロインが段々可愛く見えてくるみたいなのと同じよ。」
「マリーの話は時々分からない言葉がでてくるけど、マルク殿もそうだから、ブラックリリー公爵家の言葉なんだろうね。マリーいまだけだから許して…。」
「えっ」
シルバーが泣きながら私を抱きしめてきたわ。絶対にお兄様の影響だと思うのだけど、いまは恥ずかしくて動けないわ。
「マリーありがとう。僕に人を好きになることを教えてくれて。これからはまた、友達一号としてよろしくね。」
「もちろんよ。私の友達一号はいつまでもシルバーよ。嫌だって言っても譲らないんだからね。」
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「マリー可愛すぎるよ。ルナに教えてあげなきゃ。」
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