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17.ウラフ国へ帰る途中、小屋に泊まりました
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目を覚ますとなんと私はカール様と馬の上にいたわ。意識のない私をカール様は軽々と支えながら、馬を走らせていたみたい。どこまでも素敵だわ。私は毛布のようなもので包まれていて、ちょっと強めの揺れが心地良いくらいだったわ。でも目が覚めたらさっきのことを思い出して涙がポロポロ出てきてしまったの。
「目が覚めたんだね。怖い思いをさせてすまなかった。どこか痛いのかい?」
カール様は泣いてる私を心配して馬を止めてくれたけど私の涙はなかなか止まらなくて、結局近くの小屋に馬を繋いで、日も傾きかけてきたからここで一晩過ごすことになったわ。
「カール様、痛いところはございません。ただ思い出すと本当に怖くて、悔しくて涙が止まらなくなるのです。」
「そんな時に私と二人なんて怖いだろう。配慮が足りなかった、すまない…。」
「いえ、カール様のことが怖いなんてことはありえません。おそばにいてください。」
「ありがとう、ロザリー。」
「こちらこそ、助けに来てくださってありがとうございました。私が気絶した後、どうなったのでしょうか?私は着替えているようですが…。」
「本当にすまない。俺が着替えさせてもらった…。誰にもロザリーの肌を見せたくなかったんだ。老夫婦も薬で眠らされていたから、本当にすまない。それに、ロザリーの醜聞になることだけは防ぎたかったんだ。あのドレスは暖炉で燃やしたよ。でもなるべく見ないようにした。信じて欲しい。あいつは一発殴っただけで意識をなくしたから木に逆さ吊りにして縛っておいた。第一騎士団の副団長のドロンにだけは、ロザリーの部屋にあいつが入って睡眠薬を飲ませようとしていたから殴ったと伝えてあとは任せてきた。嘘は言っていないから安心して欲しい。ドロンは信用できる男だよ。それに老夫婦が実際に眠っているし、ロザリーに飲ませようとしていた睡眠薬の証拠まであるからね。第一騎士団長は王弟の子供で、仕方なく名ばかりの団長にしておいたがまさかこんな酷いことまでやるとは思わなかった。謝って済む問題ではないのは分かっているが本当にすまなかった。これで廃嫡は確定だからもう二度とロザリーの前に現れることはないと思うからその点だけは安心して欲しい。あと、第二皇子の確認もちゃんとしてきた。王子で間違いなかったよ。すでに息はしていなかったがね。だからもうあそこで私がやれる仕事はないし、ロザリーもあそこには居たくないと思って二人で先に帰って来たんだ。」
「そうでしたか。先程も言いましたが、カール様は悪くありません。でもどうしてカール様は戻ってきてくださったのですか?」
「ロザリーの食事を老夫婦に伝えるのを忘れてね。眠るとは言っていたがお腹が空いていると可哀想だと思って戻ったんだ。そうしたら、老夫婦が床で寝ているし、ロザリーの部屋からカルロス様助けてって聞こえてきたんだ。」
「それで、あのような勢いで走って来てくださったんですね。」
「ああ、もう少し早ければ怖い思いをさせなかったのにすまない。」
私はカール様の口を手で塞いだ。
「もう謝らないでください。その代わり、ずっと抱きしめていてはくださいませんか?目をつぶると、あの気持ちの悪い男の顔が浮かんできて怖いのです。私の手を片手で掴んで、服を破り、…私はけがれましたわ。」
また涙が出てきてしまったわ。
「けがれてなどいない、ロザリーは美しい。愛している。」
「カール様…、カール様の手で綺麗にしてくださいませんか。」
カール様は目を見開いて、ゆっくりとキスをして私の服を少しだけ下ろした。
「綺麗だよ、ロザリー、俺は嫉妬深いようだ。君が少しでもあいつに触れられたと思うと許せない。ロザリー言うんだ。何をされた?」
「両手を片手で持たれて、服を破られて、胸を思いっきり鷲掴みにされて触られました。顔が胸に近づいてきて怖かったです。」
「そうか、ロザリー触るよ。綺麗だよ。すべて私のものだ。」
そう言うとカール様は私のお胸を食べてしまわれたわ…。びっくりしすぎてあの男の顔なんて一瞬で忘れることができたけど。
「カール様、そのようなところを食べてはその…たぶんお腹を壊します。それに恥ずかしいですわ。」
「嫌ではなかったか?」
「嫌ではございませんが、恥ずかしいです。でもカール様のおかげであの男のことはどこかに飛んでいってしましましたわ。沢山泣いたので眠くなってきました…。」
「そうか、もう少し食べたかったが、嫌われては元もこうもないな…これは忍耐力の試験か…。」
カール様がなにかぶつぶつと小さな声で言っていたけれど、ほっとしたらまた眠くなってきてしまって、私は毛布に包まって眠ってしまったの。
「目が覚めたんだね。怖い思いをさせてすまなかった。どこか痛いのかい?」
カール様は泣いてる私を心配して馬を止めてくれたけど私の涙はなかなか止まらなくて、結局近くの小屋に馬を繋いで、日も傾きかけてきたからここで一晩過ごすことになったわ。
「カール様、痛いところはございません。ただ思い出すと本当に怖くて、悔しくて涙が止まらなくなるのです。」
「そんな時に私と二人なんて怖いだろう。配慮が足りなかった、すまない…。」
「いえ、カール様のことが怖いなんてことはありえません。おそばにいてください。」
「ありがとう、ロザリー。」
「こちらこそ、助けに来てくださってありがとうございました。私が気絶した後、どうなったのでしょうか?私は着替えているようですが…。」
「本当にすまない。俺が着替えさせてもらった…。誰にもロザリーの肌を見せたくなかったんだ。老夫婦も薬で眠らされていたから、本当にすまない。それに、ロザリーの醜聞になることだけは防ぎたかったんだ。あのドレスは暖炉で燃やしたよ。でもなるべく見ないようにした。信じて欲しい。あいつは一発殴っただけで意識をなくしたから木に逆さ吊りにして縛っておいた。第一騎士団の副団長のドロンにだけは、ロザリーの部屋にあいつが入って睡眠薬を飲ませようとしていたから殴ったと伝えてあとは任せてきた。嘘は言っていないから安心して欲しい。ドロンは信用できる男だよ。それに老夫婦が実際に眠っているし、ロザリーに飲ませようとしていた睡眠薬の証拠まであるからね。第一騎士団長は王弟の子供で、仕方なく名ばかりの団長にしておいたがまさかこんな酷いことまでやるとは思わなかった。謝って済む問題ではないのは分かっているが本当にすまなかった。これで廃嫡は確定だからもう二度とロザリーの前に現れることはないと思うからその点だけは安心して欲しい。あと、第二皇子の確認もちゃんとしてきた。王子で間違いなかったよ。すでに息はしていなかったがね。だからもうあそこで私がやれる仕事はないし、ロザリーもあそこには居たくないと思って二人で先に帰って来たんだ。」
「そうでしたか。先程も言いましたが、カール様は悪くありません。でもどうしてカール様は戻ってきてくださったのですか?」
「ロザリーの食事を老夫婦に伝えるのを忘れてね。眠るとは言っていたがお腹が空いていると可哀想だと思って戻ったんだ。そうしたら、老夫婦が床で寝ているし、ロザリーの部屋からカルロス様助けてって聞こえてきたんだ。」
「それで、あのような勢いで走って来てくださったんですね。」
「ああ、もう少し早ければ怖い思いをさせなかったのにすまない。」
私はカール様の口を手で塞いだ。
「もう謝らないでください。その代わり、ずっと抱きしめていてはくださいませんか?目をつぶると、あの気持ちの悪い男の顔が浮かんできて怖いのです。私の手を片手で掴んで、服を破り、…私はけがれましたわ。」
また涙が出てきてしまったわ。
「けがれてなどいない、ロザリーは美しい。愛している。」
「カール様…、カール様の手で綺麗にしてくださいませんか。」
カール様は目を見開いて、ゆっくりとキスをして私の服を少しだけ下ろした。
「綺麗だよ、ロザリー、俺は嫉妬深いようだ。君が少しでもあいつに触れられたと思うと許せない。ロザリー言うんだ。何をされた?」
「両手を片手で持たれて、服を破られて、胸を思いっきり鷲掴みにされて触られました。顔が胸に近づいてきて怖かったです。」
「そうか、ロザリー触るよ。綺麗だよ。すべて私のものだ。」
そう言うとカール様は私のお胸を食べてしまわれたわ…。びっくりしすぎてあの男の顔なんて一瞬で忘れることができたけど。
「カール様、そのようなところを食べてはその…たぶんお腹を壊します。それに恥ずかしいですわ。」
「嫌ではなかったか?」
「嫌ではございませんが、恥ずかしいです。でもカール様のおかげであの男のことはどこかに飛んでいってしましましたわ。沢山泣いたので眠くなってきました…。」
「そうか、もう少し食べたかったが、嫌われては元もこうもないな…これは忍耐力の試験か…。」
カール様がなにかぶつぶつと小さな声で言っていたけれど、ほっとしたらまた眠くなってきてしまって、私は毛布に包まって眠ってしまったの。
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