異世界の都合と俺の都合  ―ケモノミミ少女と歩む異世界冒険譚―

昼行灯

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♯4

憶測の活路

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 まぁ、名前の呼び方はこのさいどうでもいいとして、

「それより、俺の質問だが、なぜセツがこんな場所に来ている?」

 お世辞にもここは、彼女のような少女が来る場所とは思えない。
 死臭ばかりが漂うこのような空間に、セツの姿は不釣合いのように思えた。

「いやなに、我が軍の衛生兵でもないものが、この場所に兵士の亡骸を背負ってきたのが見えたものでな。つい、どんな輩か気になっただけだ。それにリンドウは見たところ一般から参加した志願兵だろ? 年齢もかなり若そうなあなたが、わざわざ遺体をここまで運んできてくれたのか、と思ったら好奇心が湧いてきた。だた、それだけのことだ」
「……そうか。だが、それほどのことでもないだろ? 今ここに連れてきたこいつが誰かは知らないが、自分の身体がその辺に転がされているのは、気分のいいもじゃないだろ……それに、近くに死体が転がっている状況は、俺としてもあまり気持ちのいいものじゃないからな。目の届かないところにおいておいたほうが、いくらかマシだと、そう思っただけだ」
「……それは普通の考え方ではないと、自分は思うのだがな……」

 セツは海斗の足元――その後ろで横たわる、兵士の遺体に視線を向けた。

「あなたは自然とそこにいる兵士を気遣ってくれたようだが――」
「待て、俺は自分が死体をあまり見たくないからここに連れてきただけで――」

 セツの言葉を遮り、海斗は自分の意見を口にしたが、そこへさらにセツが声を被せてきた。
 
「それはあなたの虚偽だ。リンドウは間違いなくその者を憐れに思ったはずだ。でなければ、わざわざ手を合わせて祈ったりはすまい」
「…………」

 ……知ったようなことを、と海斗は思ったが、それを口にしても、単なる言い訳にしか聞こえなそうだ、と自重した。

「それに、ヒトとは同族のものであっても、死体を忌避する傾向がある。それは、常に死を意識している我等とて、最初はそうなのだ……今は、あまりなにも感じなくなったが、な……」

 セツは目を伏せ、静かに息を吐いた。

「だが、あなたは一般からの参加者だ。ヒトの死にそう多く触れているようには見えない。それでも、リンドウはその者を背負い、ここまで運んできてくれた。他のものであれば、衛生兵に任せて、自分から触ろうなどとは思わないはずだ」
「そんなことは……」

 ない、とは言い切れない。

 しかし、

「こいつは、俺の目の前で死んだ。死にたくない、と言っていたが、俺は救えなかった……」

 だから、そこに罪悪感を抱いただけかもしれない。しかし、先ほど言った、自分のそばに死体があるのは気分のいいものではない、という言葉にも嘘はない。

 自分は救えなかった。命を宿していたはずの器が近くにあることで、海斗は罪の意識を抱き続けたかもしれなかった。
 ゆえに、先ほどの言葉にも、嘘はなかったのである。

「俺は単に、嫌な気持ちを引き摺りたくなかっただけだ。他がどうこうということなど、俺には関係ない……」
「……あなたは、だいぶ変わったヒトなのだな」

 セツは、呆れているのか感心しているのか、よく分からない様子で海斗をそう評した。

「さぁな。自分でそう思ったことはない。俺は『至って普通の人間』だ」
「にんげん?」

 海斗が漏らした言葉、『人間』という単語に反応するセツ。
 そうだった、この世界では、俺みたいのを『ヒューマン』と言うんだったな。

「聞き間違いだ。俺は『至って普通のヒューマン』だ」
「そうか。それは失礼……それよりも、そろそろここから出るとしようか。ここは、いささか死臭が強すぎる」
「……ああ、そうだな」

 そこで、海斗ははたと気づいた。

 ……よく、こんな死が密集した空間で、暢気に会話などできたな、と。
 それに、ここでセツと会話しているうちに、随分と気分が落ち着いている。
 目の前でヒトに死なれたというのに……あっさりと思考が切り替わっている印象すらあった。

 ……俺は、そこまで人でなしだったのか?

「どうした、出ないのか? ……まさかとは思うが、リンドウはネクロフィリアではないだろうな……?」

 だが、疑問を抱く間もなく、セツは海斗に声を掛けてきた。

「そんなわけあるか。俺をなんだと思っている」
「いや、一向にここから出ようと動かないものだから、そういう倒錯的嗜好の持ち主なのかと……」
「失礼にもほどがある」
「そうか、いや本当に失礼した――と、そうだ。せっかく来たんだから、一応、回収しておくか……」
「?」

 言うなりセツは、先ほど海斗が運んできた遺体の前に歩み寄った。
 すると、海斗と同じように両手を会わせ、目を閉じる。

「勇敢な戦士よ、今は安らかに眠れ。そなたの仇は、自分が必ず討つ。それと少しばかり、これを借りていくぞ」

 セツはシートを捲くると、兵士の腰に装備されていた機械を取り外した。
 再びシートを兵士に被せ、再度手を合わせる。

「それは?」
「ああ、これか? 先ほどリンドウがここに入っていく時に、彼が持っているのに気づいてな。拝借させてもらった。これはクリーチャーの成体反応――というよりは、核の反応を拾い上げ、相手の位置を示してくれる魔機だ。今回は壁の一部にクリーチャーが集中しているとはいえ、はぐれたヤツがいないとも限らないからな。自分も今から戦場に出るし、討ち漏らしたくは出したくないのでな。これで敵の位置を把握しておこうかと思ったのだ」

 年若い少女が戦闘に出る。彼女は、迷いなく言ってのけた。

「……というこは――」

 今のセツの言葉を聞き、海斗は胸中にモヤモヤとするものを感じた。

「セツも、今回の戦闘に参加するのか?」
「もちろんだ。自分はそのためにここに来ているのだからな」
「……そうか」

 危険すぎる、と思わず止めたくなる。しかし、彼女の服装からも分かるとおり、セツは軍人なのだろう。だとすれば、そこに海斗が割って入り、呼び止めることは彼女に職務放棄をさせてしまうことになる。

 ――それは、あまりにも無責任というものだろう。

 彼女たちは、戦うためにここにいるのだ。

「心配してくれているのか?」
「違う。俺はそこまで他人に興味はない」
「そうか。なに、心配の必要はないさ。自分はこれでも竜人ドラゴニユートだ。強さはそれなりにあると自負している」
「話を聞いていたか? 俺は心配などしていない」
「リンドウは素直ではないのだな。そんな眉の寄った表情をしていては、隠しきれていないと思うんだがな……」
「なっ!?」

 海斗は慌てて眉間に手を当てた。しかし、

「嘘だ。あなたはポーカーフェイスがうまいと思ったが、そうでもないのだな」
「~~~~!」

 セツの言葉を受け、海斗は頬に熱を感じながら、少女を睨んだ。

「すまない。別にバカにしたわけではない。ただ、あなたはどこか『昔、仕えていた主』に似ていて……」
「主?」
「っ! なんでもない」
「…………」

 一瞬、ずっと能面のように表情を崩さなかった彼女が、目を見開いた。しかしそれも一瞬のことで、すぐにまた表情が消える。
 ほんのわずかに見せた、セツの動揺。しかし、海斗はとくに追求することもなかった。
 言いたくないことなら、別に言う必要もないし、聞く気もなかった。
 秘めた気持ちや情報を聞き出すことは、時として己も相手もどちらも傷つけることを海斗はよく知っていた。

 過去に、母を死なせたあの日から、嫌というほど……

「長話がすぎたな。そろそろ自分も戦線に出ねば……」

 セツが踵を返す。そこに海斗もついていく。

「どうかしたか?」
「いや、少し先ほどの魔機が気になってな。見せてもらうことはできるか?」
「ふむ、別に秘匿性がある魔機でもないからかまわないが……どうしてだ?」
「……知人が戦場に出ていてな。今、クリーチャーがどれほど残っているのか、知りたいだけだ」
「そうであったか。だが、自分も時間がそれほどあるわけでもないのでな、手短に頼む」

 そう言って、セツは魔機を海斗に渡し、使い方から画面に表示されている内容までレクチャーしてくれた。

「この赤い点がクリーチャーだ。今は密集していて、団子のようになっているがな……それと、右上に表示されている数字が、現在この魔機が捉えているクリーチャーの数を表示している」

 言われ、海斗はその数字を見た。
 そして――盛大に落胆した。
 戦闘が開始されてから、もうすぐ半日が経つというのに、そこに表示されていた数は、

 ――『151』

 まだ、全体の半分も討伐できていなかった。

「イズナ……」

 思わず口を突いて出た彼女の名前。これだけの数がまだ残っているとなると、外の状況は海斗が想像しているよりも最悪なのかもしれない。
 海斗は、イズナの元に向かいたい衝動が沸き起こる。しかし、海斗が外で戦闘に参加することなどできるはずもない。戦う以前に、クリーチャーの前に出た瞬間に殺されて終わりだ。イズナをどうこう以前の問題である。

「今表示されている数は正確なのか?」
「そのはずだ。これは軍で正式に採用している最新式の魔機だ。制度は保障する」
「そうか……」

 ということは、この数字は現実であって、機械が間違ってこの表示を出しているなどという、甘い理想などないのだ。
 海斗は、魔機に映し出された表示をじっと見つめる。ここに表示されているマップのどこかに、イズナはいる。それを思うと、またしても胸に何かがつかえるような気持ち悪さを感じた。

 ――しかし、しばらく画面を注視していると、

「ん?」

 ……今、一瞬だが数字が増えた?

 しかも、一つや二つではない。いっきに二十近くも数字が跳ね上がったのだ。
 だが、次の瞬間には元に戻っている。

 ……誤作動?

 そう思い、再び画面の全体を食い入るように見つめた。

 ――すると、

「っ!?」

 まただ。しかも、今度は海斗も見逃さなかった。
 よりにもよって、『街のなか』にクリーチャーの反応が出たのだ。

「……そろそろいいだろうか? 自分もいいかげん、戦場に出なくてはならないのだが?」
「なぁ、少し聞きたんだが、この魔機は、最新式で、精度は問題ないんだよな?」
「? そのはずだが?」
「なら、今一瞬だが、街の中にクリーチャーの反応が出たのはどういうわけだ?」
「……なに?」

 海斗の言葉を聞き、セツも一緒になって画面を注視した。
 しかし、海斗が見ていたときに出た反応は、時間が経っても表示されることはなかった

「……出ないな。本当に街のなかに反応が出たのか?」
「ああ、ほんの一瞬だったがな」

 見間違いではない。たしかに、『とある場所』に、クリーチャーの反応が出たのだ。

「……もしかしたら、波長が似ている何かを誤認したのかもしれないな。この件は、技術部に伝えておく。だが、街の内部にクリーチャーがいるなどというのはありえない。我々は常に外部からのクリーチャー侵入は最大限に警戒をしている。地上から入るには世界線を利用するしか方法はないし、仮に取り付いて進入されたとしても、警報が鳴る仕組みになっている。むろん、我々自身も目で確認している。それと仮に空から進入しようとしたところで、竜機兵が出撃して殲滅されるはずだ。あれは、こういった空からの敵に対して守りがない都市などに配備される決まりになっているからな」
「そうか。いや、すまない。ならおそらく俺の見間違いだろう」

 セツの言葉に、海斗はとりあえず頷いておいた。

「いや、見間違いと断ずることもできない。とりあえず自分も反応が本当に出るかは気をつけてみる」
「ああ、それでいい。長々と引き止めてすまなかったな」

 見てみるとは言っているが、戦場でそんな余裕はないだろう。

「では、自分はこれで……縁があれば、またアルフ様の宿で会おう」
「ああ……」

 セツは海斗から魔機を受け取ると、すぐさま背を向けて、転移用のゲートに向かっていった。



「見間違い、か……いや――」

 海斗は、あの反応が誤認ではない、とどこか確信していた。
 それに、密集していてわかりづらかったが、一部のクリーチャーの動きが気になった。
 壁から離れていったクリーチャーが、外壁に向かって戻ってくる。それ自体はなんら不思議な現象でもなんでもない。だが、一部の散った個体が、壁から離れては『ある一定の場所』に向かっているのを確認した。もし仮にその行き先を線で結ぶことができれば……。

「憶測の域は出ないが、確認する必要はあるか?」

 ただしその場合、海斗一人が行動してどうにかなるのか。
 この事実を他の誰かに伝えて確認させる? いや無理だ。
 現状ここにいる全員に、海斗の言葉を信じるほどの余裕はない。

 なら、先ほどのセツに話をしてみてもよかったが、彼女は軍人だ。勝手に戦場から離れればどんな処罰を受けるかわからない。仮に彼女から話を上層部に通してもらうにしても、動き出してくれる保障などない。

「となると、やはり俺一人で行くしか……」

 と、海斗が腹を決めた瞬間だった。
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