ガチ・女神転生――顔だけ強面な男が女神に転生。堕女神に異世界の管理を押し付けられました!

昼行灯

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奴隷編

それ……早く言ってよぉ……

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「(あの、ディーさん、何やらまた新しい単語が出てきたんですけど……それって、今聞く必要あるんですか?)」
『(もちろんです。この話を聞いたあとであれば、天馬さんの行動範囲は飛躍的に広がりを見せるはずですから)』
「(……それだけ重要な内容なら、島で教えてくれても良かったんじゃ……)」
『(もっともです。ですがあの時はまだ、天馬さんは自身の置かれた状況を認識していませんでしたから……それに詰め込みすぎても覚えられないと思いましたので……)』
「(ん。まぁ確かに……)」

 確かに、天馬はそこまで要領よく頭のいい人物ではなかった。
 この新しい体は、以前の体より若干、理解力や思考能力が上がっているようだが。

 かと言って、劇的というわけではない。

 であれば、確かにディーの言うように、詰め込まれても混乱してしまっていた可能性は否定できないだろう。

『(それに、以前も言いましたが、私も自分の業務があります。ずっと天馬さんに掛かりきり、というわけにはいかないのです。どうか、そこはご理解ください)』

 と、そこで神妙な面持ちで、申し訳なさそうに頭を下げられてしまえば、天馬は何も言うことができない。

「(……分かりました。そのことはもういいです。それより、さっき言ってた【女神レベル】とか【女神ポイント】って、なんですか?』)」
『(それを今からご説明します。まず、【女神レベル】からです。これは女神としての能力の指標になるもので、とても重要なものになっています。では、この通話画面を下にスワイプして下さい。そうすれば、今私と会話している画面が左下に小さく表示されるようになります。そうしたら、トップ画面から女性の形をしたアイコンを探して、タップして下さい)』
「(わかりました)」

 言われたとおり、天馬は指で画面に触れて、現在ディーと通話している画面を小さくする。

「(え~と、……これかな?)」

 ディーに言われたアイコンを画面から探し、一番左端の部分にそれらしきもの発見。それは女性の裸身をシルエットにしたような見た目のアイコンだ。
 試しに、天馬はそれに触れる。

「(あ、何か新しい画面が開きました)」
『(それはステータスアプリです。天馬さんの能力が視覚的に分かるようになっています)』
「(へぇ……まるでゲームみたいですね)」
『(ええ。それの開発者は、地球の日本で発売されたゲームが大のお気に入りで、自分達の能力を客観的に見れる何かがあればいいなと、そのステータスアプリを作ったそうです。今では、女神達が仕事をする上で、かなり重要なものになっていますね)』
「(なるほど……うん? でも、日本のゲームが普及して、まだ4、50年ですよね?)」

 それも、ステータスなんてRPGに出てくるようなゲームともなれば、もっと年数は短いだろう。いいとこ2、30年ではないだろうか?
 悠久の時を生きているはずの彼女達が、このアプリに出会ったのは、本当にごく最近ということになる。
 それなのに、これがかなり重要とは、どいうことであろうか?

『(そうですね。ですが天馬さん、平行世界というものをご存知ですよね。このアプリの開発者は、数万年前にはもう、このシステムを作っていました。ですから、おそらく天馬さんの世界と並行する、どこか別の日本では、かなり以前からこういったゲームが流行ったのでしょう。なので、天馬さんの世界における時間軸で考えると、色々とややこしいので、深く考えなくてもいいと思いますよ)』
「(……それもそうですね)」

 平行世界。
 世界に平行して存在する、ベースを同じくした全くの別世界。
 可能性の分岐、イフの世界。
 そんなものが本当に存在することに天馬は驚いたが、神々が存在し、異世界という規格外なものが実際にあったのだ。
 平行世界くらいあっても不思議ではないと、天馬は納得することができた。

『(まぁ、このアプリの開発における経緯はいいとして……天馬さんの能力をこのアプリで確認しましょう。魔法とは別に、天馬さんが現在行使できる【女神スキル】も把握しておく必要がありますし)』
「(スキル……ですか?)」
『(ええ。画面からスキル欄が確認できるはずです)』

 どんどん新しい情報が飛び出してくる現状に、天馬は困惑しつつ、画面に目を走らせる。
 タブレットの画面にじっくりと観察すると、右上には、【天城天馬】と自分の名前がでかでかと表示されており、その下には、剣、盾、杖、魔方陣、羽根、本、天秤、の計7つのアイコンが縦に並んでいる。
 アイコンの横には数字が記載されており、それは全て、オール10となっていた。
 それが画面の右半分。
 もう半分……左側には、魔法、スキルと書かれた欄がある。
 魔法は、【土魔法(初)】、【水魔法(中)】、【火魔法(中)】、【風魔法(初)】、【異空間収納(∞)】という記載に、スキル欄には【不老不死】、【不死身】、【慈愛】、【カリスマ】という4つの表示が確認できた。

『(ほぉ……【慈愛】と【カリスマ】ですか。これは、どうやら天馬さんは、周囲の者たちから随分と好かれる傾向にあるようですね)』
「(え? そうなんですか?)」

 天馬は生前、自分の顔が怖いせいで、誰からも好かれるということはなかった。家族を除いて、天馬と親しい人物はおらず、ずっと孤独だった。

『(はい。この【慈愛】、【カリスマ】のスキルは、所持している本人や、他人にも影響を及ぼすスキルです。スキル保持者は人々を惹き付ける行動を自然と取るようになり、また、好意を持たれ易くなります。おそらく、言葉にも力が宿っているはずです。少々身も蓋もないことを言ってしまうと、このスキルには若干の強制力も含まれています。ですので、天馬さんの言葉に心酔する者も出てくるおそれがあります。言動には注意が必要ですね)』
「(……なるほど)」

 それで、先程サヨやヨルを励ましたり、慰める行動を自然と取れたのか。
 あれは、人付き合いに疎い天馬にしては、出来過ぎだったな、と本人も思っていたのだ。
 更には、部屋にいた者たちへの、食べ物に関する説得。これもあまりにもスムーズにいったため、少し拍子抜けした思いもあったが。

「なるほど。このスキルのおかげだったわけか」と、天馬は少し寂しい気持ちになった。

 彼らの善意が全てだと思い、かつ自分を信用してくれたのだと思っていただけに、スキルという力で従わせたような気がして、気分が少し沈んでしまった。

『(天馬さん、大丈夫ですか? あまり顔色が優れないように見えましたが……)』
「(あ、いえ、大丈夫です。……ですから、説明を続けて下さい)」
『(……分かりました)』

 ディーは、何も言わない天馬を気遣ったのか、特にそれ以上の追求をすることなく、話を先に進めた。

『(では天馬さん、次にご自分の名前をタップしてみてください)』

 言われ、天馬は指で自分の名前に触れた。
 すると、別の画面が上に新しく表示される。
 そこには、【女神レベル 2】という記載と、【女神ポイント 110】と表示されていた。

「(ディーさん、新しい表示が出てきました)」
『(そこに記載されているのが、天馬さんの【女神レベル】と、保有している【女神ポイント】になります。数字はどうなっていますか?)』
「(えと……レベルが2、ポイントが110です)」
『(……いつのまにかレベルアップしてますね……最初の段階でレベルは1のはずですから、どこかで上がったのでしょうね)』
「(あの、このレベルって何なんですか?)」
『(それは、女神が世界に対して貢献すると上がるレベルです。ですから戦闘でレベルが上がるゲームと違い、天馬さんのあらゆる行動が評価され、上がっていきます。例えば、今後世界を発展に導くような重要人物を助けたり、等が良い例ですね。更には、レベルが上がることで新しい【女神スキル】を習得する場合もあります。)』
「(となると、俺はどこかで条件を満たしていたと……)」
『(そういことです。ちなみに、【女神レベル】はレベルが低かろうと高かろうと、上がるための評価基準に変化はありません。経験値に例えるなら、レベル1から2に上がるのに100の数字が求められたら、それがずっと続くイメージです。例え100から101にレベルアップするにしても、必要な経験値は、そのまま100になります。その分、レベルをひとつ上げるにもかなり苦労させられますがね……それに、どうすればレベルが上がるのか、具体的な仕組みは私も知らないので、助言は難しいです)』
「(へぇ、そうなんですね)」

 つまり、天馬はいつのまにか世界に貢献していたというわけか……

 しかし、いったい何処でそんな大それた事をしたのか、天馬には全然思い当たる節がない。
 そうなると、このレベルが上がる基準は謎、というディーの言葉にも頷ける。

『(さて、それでは次にポイントについて話しましょうか。先程のレベルの話とセットになってますので、よく聞いてくださいね)』

 ディーの言葉に、天馬は頷きながら耳を傾ける。

『(この女神ポイントは、さまざまな場面で活用が可能です。例えば、このポイントを使って、天馬さんが「元々住んでいた世界の品物」を取り寄せることが可能です。他にも、既存のスキルの強化に、レベルアップ以外での新しいスキルの習得。自身の身体能力の強化にも使えます。他にも、相当数のポイントを消費して【奇跡】を起こすことも可能です)』
「(す、すごいですね……でも、選択肢がありすぎて、逆に使いづらいですね……)」
『まぁ、そうかもしれませんね。私も長くこの仕事をしていますが、ポイントを獲得した際はなかなか悩みます。長いときで500年ほど、ポイントをどう使おうか迷ったこともありましたね』
 
 ……数字が大きすぎて、イメージしづらい。

 しかし、それだけ自由度の高いものであることは理解できた。
 そうなると気になるのは、このポイントの獲得方法である。

「(ディーさん、このポイントは、どうやって増やしていくんですか?)」
『(ああ、それはレベルアップの報酬です。ひとつ上がる度に、10ポイントずつ増えていく仕組みです。いちおう上限はあると聞きますが、その上限に到達した女神を私は知らないので、なんとも言えないですね)』
「(ポイントに期限は? ずっとプールしておくことも出来るんですか?)」
『(期限はありません。なので天馬さんが溜めていくおつもりでしたら、それも可能です)』

 しかし、大抵の女神は少しポイントが貯まれば、すぐに使ってしまうという。
 それは、自分の世界を管理し、発展させる上で、非常に便利だからだ。
 貯めておいても、その間に世界の状況がどうなるか分からない。
 面倒事が起きたときのために、事前にポイントなどで必要なものを揃えておき、備えておく必要もあるのだとか。
 あとは、自分へのご褒美として使う者も少なくないとか。

『(と、こんな感じで、レベルとポイントについての説明は以上です。他に、何かご質問はありますか?)』
「(あ、それでしたら、このステータス画面の右半分にある剣とかのアイコンは何ですか? もしかして、これが俺の攻撃力とか、そんな感じですかね?)」
『(ああ、そちらは確かに攻撃力などの意味合いをもったアイコンですが、横に記載されている数値は、別の意味をもった数字です)』

 別の意味? と言われて、天馬は頭を傾けた。

『(それは、上から【筋力】、【耐久力】、【魔力】、【耐魔力】、【素早さ】、【知力】、【思考力】を表しています。その横の数字は、強化ポイントです。ですので、天馬さん自身の筋力が、10という数字であるわけではありません。そもそも、現実世界の肉体能力を、数字で表す意味はあまりありません。数字を気にして行動するのは、それこそゲームだけです)』
「(……それもそうですね。ですが、そうなると横の数字は何に使うんですか? 確か、強化ポイントって言ってましたよね?)」
『(ええ、そうです。この強化ポイントは、1ポイント消費することで、天馬さんの体や、魔法、思考力を強化できるものです。ただし、効果時間は24時間です。それと、この強化ポイントは、女神ポイントの消費で獲得できます。……こんな感じですが、大丈夫ですかで)』
「(はい、理解できました)」

 これがあれば、天馬が単独で行動しても、色々と何とかなる場面もあるだろう。

 とはいえ、過信はできない。
 この捕らわれた現状が自分一人なら無茶もできるが。
 今回は多くの命が掛かっている。慎重にいくべきであろう。

『(では最後に、このタブレット――【女神デバイス】についてです。これはもう簡単に説明しますね)』

 そうして最後に、ディーはタブレット改め、【女神デバイス】の説明を始めた。
 通話のためのアイコンがどれで、更には地球のインターネットにも接続が可能だとう話だ。ただし、【wi○i】に限るとか。

 限定され過ぎだろ、と思わず突っ込んでしまったが、それは別の話。

 他にも、これには『物を鑑定できるアプリ』があり、デバイスをかざすと、その物の情報を拾うことができるそうだ。

 ただ、天馬はその説明の折りに、目が点になり、こう呟いたという……

「それ……もっと早く言ってよぉ……」

 無人島で食料を探し、何度も死にかけたのが、非常に無駄な行動であったと思い知らされ、天馬はデバイスを床に転がし、がっくりと項垂れるのであった。
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