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はじめての秋
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お互い、僕らは無言で歩いていて。
それでも繋いだ手だけは離さまいと、必死にギュッと握っていた。
「……なにも、聞かないの?」
「……なにか、言いたいの?」
そうしてまたお互い沈黙が落ちて。
お互い、何か言いたかった。
けれども、何を言っていいのかわからなかった。
あいつの気持ちは知ってたの? なんて聞けないし。
あいつと今まで何してたの? なんて聞くまでもないし。
あいつから一体何されたの? なんて聞きたくもない。
どうしていいのかわからないまま酒場についてそのまま別れようとしたけれど、オードちゃんが僕の手を離さない。
繋がれたままの手が熱くて熱くてかなわないのに、頭だけは冷えていた。
「……もう、帰らなきゃ。明日忙しいし」
「……でも、帰したくない」
「なんで?」
「誤解されたまま、帰ってほしくない」
「誤解? 誤解ってなんのこと?」
「私とノースはなにもないの! 本当に!」
「わかってるよ! あいつから迫られて、それを拒もうとしてた。それだけでしょ!?」
思わず語尾が荒くなると、ビクンッとオードちゃんの身体が跳ねる。
「……ごめん、熱くなった」
「ううん。悪いのは、私だから」
「オードちゃんは何も悪くないでしょ!?」
「でも!」
「悪くないって、そう言ってよ!」
そう、言ってほしいんだよ。
「ごめん、やっぱり今日は良くないね。帰るよ」
そう言って無理矢理オードちゃんの手を剥がして、僕は立ち去ろうとする。
それなのにオードちゃんはその腕を捕まえて、僕にしがみついて。
「好きだよ。ノルズくんのことだけが、ずっと」
そんな事を、言ってしまうから。
乱暴にそのまま抱きしめて、無理矢理唇を奪う。
がちんって音がして、お互いの歯が当たった。
最悪だ。
本当に、最悪だった。
「僕だって、好きだよ」
それだけ言って、呆然とするオードちゃんを置いて走り出す。
明日は忙しいから、仕方ないんだ。
今日は冷静に話を聞けないから、ごめんなんだ。
それでも繋いだ手だけは離さまいと、必死にギュッと握っていた。
「……なにも、聞かないの?」
「……なにか、言いたいの?」
そうしてまたお互い沈黙が落ちて。
お互い、何か言いたかった。
けれども、何を言っていいのかわからなかった。
あいつの気持ちは知ってたの? なんて聞けないし。
あいつと今まで何してたの? なんて聞くまでもないし。
あいつから一体何されたの? なんて聞きたくもない。
どうしていいのかわからないまま酒場についてそのまま別れようとしたけれど、オードちゃんが僕の手を離さない。
繋がれたままの手が熱くて熱くてかなわないのに、頭だけは冷えていた。
「……もう、帰らなきゃ。明日忙しいし」
「……でも、帰したくない」
「なんで?」
「誤解されたまま、帰ってほしくない」
「誤解? 誤解ってなんのこと?」
「私とノースはなにもないの! 本当に!」
「わかってるよ! あいつから迫られて、それを拒もうとしてた。それだけでしょ!?」
思わず語尾が荒くなると、ビクンッとオードちゃんの身体が跳ねる。
「……ごめん、熱くなった」
「ううん。悪いのは、私だから」
「オードちゃんは何も悪くないでしょ!?」
「でも!」
「悪くないって、そう言ってよ!」
そう、言ってほしいんだよ。
「ごめん、やっぱり今日は良くないね。帰るよ」
そう言って無理矢理オードちゃんの手を剥がして、僕は立ち去ろうとする。
それなのにオードちゃんはその腕を捕まえて、僕にしがみついて。
「好きだよ。ノルズくんのことだけが、ずっと」
そんな事を、言ってしまうから。
乱暴にそのまま抱きしめて、無理矢理唇を奪う。
がちんって音がして、お互いの歯が当たった。
最悪だ。
本当に、最悪だった。
「僕だって、好きだよ」
それだけ言って、呆然とするオードちゃんを置いて走り出す。
明日は忙しいから、仕方ないんだ。
今日は冷静に話を聞けないから、ごめんなんだ。
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