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はじまる冬
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「クリスマス?」
「そう、クリスマス! ウチで一緒に過ごさない?」
変な感じの取れないまま毎日を過ごしている僕に、いつもの日課で酒場に行った時にオードちゃんからそんな誘いがあった。
「いいけど……いいの?」
この世界ではクリスマスは家族と過ごすのが当たり前の習慣だ。
そんな中、僕は誰かとクリスマスを過ごそうと言われるのは初めてで、正直尻込みしてしまう。
「いいに決まってるじゃん! だってもうノルズくんはうちの一員みたいなもんだし! あ、グロウもガンテツさんとは一緒は嫌だって言ってマリンのところに参加させてもらうんだって。だから気にすることないよ」
「それってガンテツさん一人になっちゃうんじゃ……」
「そこら辺はあの二人だから良いんだと思うよ、多分」
はははとお互い苦笑して、とりあえず話題を流す。
「無理にとは言わないけど、来てくれたら嬉しいなって! その日はお店もお休みにして、お父さんも飲む日なんだ」
「へぇ、テッドさん強そうだねぇ」
「強いと言うかなんというか……陽気にはなるよ、うん」
どことなく目をそらしてそういうオードちゃんを不思議に思いながらも、クリスマスを一緒に過ごせれば例のプレゼントも渡しやすくなるなと思い至る。
「じゃあ、お邪魔させてもらおうかな」
「うん、ぜひぜひー! うちのは超豪華なクリスマスだよ。お父さんが腕をふるってくれるからね! あ、もちろん私もふるうけど!」
「じゃ僕は温泉卵でも持っていけばいいかな?」
「本当!? ……って、最近気づいたんだけど、ノルズくんて私に温泉卵さえ渡しておけばいいと思ってない?」
「あ、バレた?」
「ひっどーい!」
ぽかぽかと冗談で殴られるふりをして、二人で笑い合う。
温泉卵は冗談として、アクセサリーの他にも何か持ってこようと思ってその日は約束して終わった。
そうして、あっという間にクリスマス当日の夕方。
僕ははなちゃんのミルクの瓶を手土産にアクセサリーをしっかりとポケットに仕舞って酒場を尋ねる。
「こんにちはー……じゃないや、メリークリスマス!」
「あ、ノルズくん来たー! メリークリスマス!」
「おう、きたか。メリークリスマス!」
そう言って挨拶をして、ミルクの瓶の入ったかごを二人へと差し出す。
「これ、少しだけですけど僕からのプレゼントです。受け取っていただければと」
「あ、はなちゃん印のミルクだ! ありがとー!」
そう言って喜んで貰えただけで嬉しい気持ちになる。
「さ、じゃあクリスマス始めようか! カンパーイ!」
「カンパーイ!」
「メリィークリスマース!」
テッドさんのテンションはすごく高くて、少し心配になる。
「お父さん、ご飯作りながらもうお酒入っちゃってるから……もしもへんな味がするのがあったら遠慮なく残してね」
そうこっそりオードちゃんが耳打ちしてきて、なるほどと苦笑する。
いつもは提供する側のテッドさんが飲むとこうなるのかと苦笑しながら、僕らは飲み食いを始めた。
「で、坊主。お前はオードとどこまで言ったんだ? ん?」
「ぶーっ!」
初っ端から飛ばしすぎである。
思わず口に含んだシャンパンを思い切り吹き出して、服の裾で拭う。
「お、お父さん何言って!」
そういうオードちゃんも真っ赤になっている。そりゃそうだ。
「大雪の日に外泊を許したんだ。もうとっくに行くとこまで行ったんだろうな? ん?」
「いってません! 誓っていってませんから!」
「なんだ!? お前はオードにそういう魅力がないってのか!?」
「そんな事は一言も言ってませーん!!!」
「……えっ」
「オードちゃんもそこで照れないでテッドさんを止めてよー!」
「俺が若いときはなぁ……」
「あー、始まっちゃった……。ここから長いよ、ノルズくん」
「陽気ってこういう意味だったの!?」
そんな風に和気あいあいと過ごしながら、クリスマスの夜は更けていく。
数時間後にはテッドさんはぐでぐでになって、そのまま机に突っ伏して寝てしまった。
「あーあ……。もう、毎年こうなんだから」
そう言ってオードちゃんはテッドさんの背中に毛布をかけてあげると、優しく微笑む。
それを見て僕も自然と笑顔になって、その様子を見ていた。
「あ、外」
「え?」
オードちゃんから促されて窓の外を見れば、雪が降っていて。
「ホワイトクリスマスだねぇ」
「うん」
少しの間そうして窓から外を眺めていて、ふと気づく。
「あれ、でも星が出てるよ?」
「え? あ、本当だー」
それは大雪の日に一緒に眺めた星空と同じでとても綺麗で。
そうして僕は、ポッカリと空いていた何かの正体に不意に気づく。
気づいたら居ても立っても居られなくなって。
「オードちゃん、ちょっと外に出ようよ」
「え? でもきっと寒いよ?」
「うん。だからちょっとだけ」
そう言ってオードちゃんにコートを着せると、一緒に外に出る。
「わぁ……星空が降ってきてるみたい」
外に出て空を見上げるオードちゃんは、そんな事を言ってくるくると回りだす。
「危ないよ」
それを後ろから抱き仕留めて、抱きしめて、僕はすっぽりとオードちゃんを自分の腕の中に収めた。
「……あの時みたいだね」
「……うん、あの時みたいだ」
そう言って二人で思い浮かべるのは、大雪の夜にした星空観測で。
ふたりで思い出してあれはオリオン座、あっちは北斗七星と数えていく。
「ねぇ、オードちゃん」
一通りそう言い終わった後で、改めてオードちゃんの名を呼んで。
「なぁに?」
そう言って僕を見上げるオードちゃんのタイミングを見計らって、ポケットに仕舞っていたアクセサリーを取り出した。
「これ、クリスマスプレゼントに」
「え?! これってフェアリークリスタルの!? 本当に行ったんだ!」
「うん。グロウと二人でね。今頃グロウもマリンさんに何か渡してるかもしれない」
「そっかー……。ありがとう。うれしいよ」
そう言って笑うオードちゃんに笑顔を返してから、くるりとオードちゃんの向きを僕の方に変えて、向き合って。
「あのね、オードちゃん」
「なぁに? これ以上にサプライズがあるの?」
「うーん……サプライズかどうかはわからないんだけど……」
そう言って頬をかいてから、わくわくした顔のオーソちゃんの顔を両手で包むと、軽く口付ける。
「まだ今は無理だけど、いつか僕と結婚してくれないかな?」
「……へ?」
「大雪の日、一日中君が僕の家に居て。なんにもしてないのに幸せで、本当に穏やかで。それが次の日からなくなって、初めて気づいたんだ」
まだ驚きで目をまんまるにしているオードちゃんの額にこつんと自分の額を付けて、続ける。
「オードちゃんが家に居てくれる。それが当たり前じゃないのがすごく寂しくて、切なくなったんだ。ああ、家族になるってそういうことなのかなって思ったら、そこには当然のようにオードちゃんが居た。だからね、きちんとしたプロポーズはまだ出来ないけれども、いつか僕と結婚して欲しいなって。その予約を、しておきたいなって思って、今日テッドさんの居ないところに誘った」
そう言い切ってから額と額を離して、オードちゃんと少し距離を取る。
僕の言っていることを理解したらしいオードちゃんは、少し頬を赤くして僕を見ている。
「……私、そそっかしいよ?」
「知ってる。そういうところ、好きだよ」
「……私、すっごく寂しがり屋だよ?」
「知ってる。この間それは思い知らされた」
「……私、時々すっごくわがままだよ?」
「それもこの間、本当に身にしみる思いでした」
「……そんな私でも、いいんですか?」
「そんなオードちゃんが、良いんです」
はっきりとそう言い切ると、オードちゃんが胸の中に思いっきり飛び込んでくる。
それをどんって音がしそうなくらいな勢いで受け止めて、ぎゅうっと抱きしめた。
「オードちゃん、もう一回聞くね?」
「うん」
「準備が整ったら、僕と結婚してくれますか?」
「……はいっ!」
オードちゃんの声は涙に濡れていて。
それでもしっかりと応えてくれた彼女に感謝しながら、僕はその涙を唇で吸い上げる。
夏。
僕はオードちゃんに出会って、想いを通じ合わせて。
秋。
僕はオードちゃんを離したくないと必死になって。
この冬。
僕は多分、愛ってやつのしっぽをつかめたんだと思う。
これからもきっと沢山大変なことがあるけれど、二人で乗り越えていきたいなって想える人が出来て。
やっと今、それを言葉にできました。
彼女の耳に、フェアリークリスタルで出来たイヤリングをはめて。
このクリスタルの伝説が本当だとしたらいいなって、そう思いながら、僕達はキスをした。
「そう、クリスマス! ウチで一緒に過ごさない?」
変な感じの取れないまま毎日を過ごしている僕に、いつもの日課で酒場に行った時にオードちゃんからそんな誘いがあった。
「いいけど……いいの?」
この世界ではクリスマスは家族と過ごすのが当たり前の習慣だ。
そんな中、僕は誰かとクリスマスを過ごそうと言われるのは初めてで、正直尻込みしてしまう。
「いいに決まってるじゃん! だってもうノルズくんはうちの一員みたいなもんだし! あ、グロウもガンテツさんとは一緒は嫌だって言ってマリンのところに参加させてもらうんだって。だから気にすることないよ」
「それってガンテツさん一人になっちゃうんじゃ……」
「そこら辺はあの二人だから良いんだと思うよ、多分」
はははとお互い苦笑して、とりあえず話題を流す。
「無理にとは言わないけど、来てくれたら嬉しいなって! その日はお店もお休みにして、お父さんも飲む日なんだ」
「へぇ、テッドさん強そうだねぇ」
「強いと言うかなんというか……陽気にはなるよ、うん」
どことなく目をそらしてそういうオードちゃんを不思議に思いながらも、クリスマスを一緒に過ごせれば例のプレゼントも渡しやすくなるなと思い至る。
「じゃあ、お邪魔させてもらおうかな」
「うん、ぜひぜひー! うちのは超豪華なクリスマスだよ。お父さんが腕をふるってくれるからね! あ、もちろん私もふるうけど!」
「じゃ僕は温泉卵でも持っていけばいいかな?」
「本当!? ……って、最近気づいたんだけど、ノルズくんて私に温泉卵さえ渡しておけばいいと思ってない?」
「あ、バレた?」
「ひっどーい!」
ぽかぽかと冗談で殴られるふりをして、二人で笑い合う。
温泉卵は冗談として、アクセサリーの他にも何か持ってこようと思ってその日は約束して終わった。
そうして、あっという間にクリスマス当日の夕方。
僕ははなちゃんのミルクの瓶を手土産にアクセサリーをしっかりとポケットに仕舞って酒場を尋ねる。
「こんにちはー……じゃないや、メリークリスマス!」
「あ、ノルズくん来たー! メリークリスマス!」
「おう、きたか。メリークリスマス!」
そう言って挨拶をして、ミルクの瓶の入ったかごを二人へと差し出す。
「これ、少しだけですけど僕からのプレゼントです。受け取っていただければと」
「あ、はなちゃん印のミルクだ! ありがとー!」
そう言って喜んで貰えただけで嬉しい気持ちになる。
「さ、じゃあクリスマス始めようか! カンパーイ!」
「カンパーイ!」
「メリィークリスマース!」
テッドさんのテンションはすごく高くて、少し心配になる。
「お父さん、ご飯作りながらもうお酒入っちゃってるから……もしもへんな味がするのがあったら遠慮なく残してね」
そうこっそりオードちゃんが耳打ちしてきて、なるほどと苦笑する。
いつもは提供する側のテッドさんが飲むとこうなるのかと苦笑しながら、僕らは飲み食いを始めた。
「で、坊主。お前はオードとどこまで言ったんだ? ん?」
「ぶーっ!」
初っ端から飛ばしすぎである。
思わず口に含んだシャンパンを思い切り吹き出して、服の裾で拭う。
「お、お父さん何言って!」
そういうオードちゃんも真っ赤になっている。そりゃそうだ。
「大雪の日に外泊を許したんだ。もうとっくに行くとこまで行ったんだろうな? ん?」
「いってません! 誓っていってませんから!」
「なんだ!? お前はオードにそういう魅力がないってのか!?」
「そんな事は一言も言ってませーん!!!」
「……えっ」
「オードちゃんもそこで照れないでテッドさんを止めてよー!」
「俺が若いときはなぁ……」
「あー、始まっちゃった……。ここから長いよ、ノルズくん」
「陽気ってこういう意味だったの!?」
そんな風に和気あいあいと過ごしながら、クリスマスの夜は更けていく。
数時間後にはテッドさんはぐでぐでになって、そのまま机に突っ伏して寝てしまった。
「あーあ……。もう、毎年こうなんだから」
そう言ってオードちゃんはテッドさんの背中に毛布をかけてあげると、優しく微笑む。
それを見て僕も自然と笑顔になって、その様子を見ていた。
「あ、外」
「え?」
オードちゃんから促されて窓の外を見れば、雪が降っていて。
「ホワイトクリスマスだねぇ」
「うん」
少しの間そうして窓から外を眺めていて、ふと気づく。
「あれ、でも星が出てるよ?」
「え? あ、本当だー」
それは大雪の日に一緒に眺めた星空と同じでとても綺麗で。
そうして僕は、ポッカリと空いていた何かの正体に不意に気づく。
気づいたら居ても立っても居られなくなって。
「オードちゃん、ちょっと外に出ようよ」
「え? でもきっと寒いよ?」
「うん。だからちょっとだけ」
そう言ってオードちゃんにコートを着せると、一緒に外に出る。
「わぁ……星空が降ってきてるみたい」
外に出て空を見上げるオードちゃんは、そんな事を言ってくるくると回りだす。
「危ないよ」
それを後ろから抱き仕留めて、抱きしめて、僕はすっぽりとオードちゃんを自分の腕の中に収めた。
「……あの時みたいだね」
「……うん、あの時みたいだ」
そう言って二人で思い浮かべるのは、大雪の夜にした星空観測で。
ふたりで思い出してあれはオリオン座、あっちは北斗七星と数えていく。
「ねぇ、オードちゃん」
一通りそう言い終わった後で、改めてオードちゃんの名を呼んで。
「なぁに?」
そう言って僕を見上げるオードちゃんのタイミングを見計らって、ポケットに仕舞っていたアクセサリーを取り出した。
「これ、クリスマスプレゼントに」
「え?! これってフェアリークリスタルの!? 本当に行ったんだ!」
「うん。グロウと二人でね。今頃グロウもマリンさんに何か渡してるかもしれない」
「そっかー……。ありがとう。うれしいよ」
そう言って笑うオードちゃんに笑顔を返してから、くるりとオードちゃんの向きを僕の方に変えて、向き合って。
「あのね、オードちゃん」
「なぁに? これ以上にサプライズがあるの?」
「うーん……サプライズかどうかはわからないんだけど……」
そう言って頬をかいてから、わくわくした顔のオーソちゃんの顔を両手で包むと、軽く口付ける。
「まだ今は無理だけど、いつか僕と結婚してくれないかな?」
「……へ?」
「大雪の日、一日中君が僕の家に居て。なんにもしてないのに幸せで、本当に穏やかで。それが次の日からなくなって、初めて気づいたんだ」
まだ驚きで目をまんまるにしているオードちゃんの額にこつんと自分の額を付けて、続ける。
「オードちゃんが家に居てくれる。それが当たり前じゃないのがすごく寂しくて、切なくなったんだ。ああ、家族になるってそういうことなのかなって思ったら、そこには当然のようにオードちゃんが居た。だからね、きちんとしたプロポーズはまだ出来ないけれども、いつか僕と結婚して欲しいなって。その予約を、しておきたいなって思って、今日テッドさんの居ないところに誘った」
そう言い切ってから額と額を離して、オードちゃんと少し距離を取る。
僕の言っていることを理解したらしいオードちゃんは、少し頬を赤くして僕を見ている。
「……私、そそっかしいよ?」
「知ってる。そういうところ、好きだよ」
「……私、すっごく寂しがり屋だよ?」
「知ってる。この間それは思い知らされた」
「……私、時々すっごくわがままだよ?」
「それもこの間、本当に身にしみる思いでした」
「……そんな私でも、いいんですか?」
「そんなオードちゃんが、良いんです」
はっきりとそう言い切ると、オードちゃんが胸の中に思いっきり飛び込んでくる。
それをどんって音がしそうなくらいな勢いで受け止めて、ぎゅうっと抱きしめた。
「オードちゃん、もう一回聞くね?」
「うん」
「準備が整ったら、僕と結婚してくれますか?」
「……はいっ!」
オードちゃんの声は涙に濡れていて。
それでもしっかりと応えてくれた彼女に感謝しながら、僕はその涙を唇で吸い上げる。
夏。
僕はオードちゃんに出会って、想いを通じ合わせて。
秋。
僕はオードちゃんを離したくないと必死になって。
この冬。
僕は多分、愛ってやつのしっぽをつかめたんだと思う。
これからもきっと沢山大変なことがあるけれど、二人で乗り越えていきたいなって想える人が出来て。
やっと今、それを言葉にできました。
彼女の耳に、フェアリークリスタルで出来たイヤリングをはめて。
このクリスタルの伝説が本当だとしたらいいなって、そう思いながら、僕達はキスをした。
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