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夏の晴れた日
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今日はとんでもなく暑い日じゃった。
妾の燃えさかる炎ノ宮に、二番目の兄が庭園で打ち上げた花火が直撃して、窓辺で優雅に読書のふりをしていたところドレスに引火して、あわや素っ裸になってしまったのじゃ。
仕方がないので、しばらく窓辺で貴族の娘のように日光浴をしていたのじゃが、侍女が「はしたない」と騒ぐので、パンツだけ履いてやったわ。
妾ももう十二歳だからな。
子どものように駄々をこねたりはせぬよ。
それにしても、妾の宮には毎日のように事件が起こる。
「日記でもつけたらどうか」と三番目の兄に言われたし、教育係も「いい加減文字を覚えろ」とうるさく言うので、これからしばらくやってみようと思う。
もちろんこれを読めるのは、妾を次代のドラゴニア皇帝として崇める者のみじゃ。
一番目から八番目までの兄姉たちはダメじゃ。
父上もダメじゃ。
妾のことを見くびっておるからな。
母上は・・・・・・まあ、いいじゃろう。
まずは自己紹介せねばならぬな。
妾はドラゴニア帝国皇帝の九番目の子であり、すべての民が恐れ慄く不吉な娘と呼ばれし、バーミリオン・ヘデス・ドラゴニアである。
齢十二だが眉目秀麗、才色兼備、文武両道のパーフェクトガールじゃ。
もちろん父上の正統なる後継者である。
九番目だろうが、そんなものはどうにでもなる。
要は世を統べるにたる才能があるかどうかじゃからな。
妾は皆も知っておるとおり、誰もが見惚れるめちゃくちゃキュートな女の子で、大人をメロメロにすることができる。
五人の兄も妾にはいつも敵わないぐらいじゃ。
もちろん母上も妾が世界で一番かわいいと言っておる。
侍女のミンミンとヤンヤンも、こんなにかわゆい子は銀河中探してもいないと明言してはばからない。
つまり、妾は至高の愛らしさを持った姫君なのじゃ。
しかし、そんな愛らしさ爆発の妾にも悩みはある。
父上のことじゃ。
父上にはどうも好かれておらぬ気がする。
なぜかはまあ、わかっているような、いないような感じじゃ。
妾はとっっっってもかわゆいが、見た目が昔亡くなった父上の母君にそっくりらしい。
自分の母上に似ておると、さすがに複雑な気持ちになるじゃろう。
それに妾はちょっぴりだが、生意気だと思われているかもしれん。
じゃが、相手が誰であれ言うべきことは言うのが妾じゃ。
たとえ父上でも、おかしいと思ったことはキッパリ言う。
そういう態度が好かれない原因じゃろう。
だからといって、媚びへつらうのはイヤじゃ。
妾は次代のドラゴニア皇帝じゃからな。
そんなわけで、今日の日記はここまでじゃ。
皆もこれほど恵まれた皇帝の娘であっても、人並みにーーというか、妾は人族ではなく竜族なのじゃがーー悩みがあることはわかってもらえたじゃろう。
悩みの大小は違えど、誰もが生きている限り、このもやもやからは逃れられぬ。
一番いいのは、とりあえず飯を食って寝ることじゃ。
寝つけないときは、数字を繰り返すとよいぞ。
妾はいつも、いちに、いちに、と唱えていると三分以内に寝てしまうからな。
それでは、おやすみなのじゃ。
妾の燃えさかる炎ノ宮に、二番目の兄が庭園で打ち上げた花火が直撃して、窓辺で優雅に読書のふりをしていたところドレスに引火して、あわや素っ裸になってしまったのじゃ。
仕方がないので、しばらく窓辺で貴族の娘のように日光浴をしていたのじゃが、侍女が「はしたない」と騒ぐので、パンツだけ履いてやったわ。
妾ももう十二歳だからな。
子どものように駄々をこねたりはせぬよ。
それにしても、妾の宮には毎日のように事件が起こる。
「日記でもつけたらどうか」と三番目の兄に言われたし、教育係も「いい加減文字を覚えろ」とうるさく言うので、これからしばらくやってみようと思う。
もちろんこれを読めるのは、妾を次代のドラゴニア皇帝として崇める者のみじゃ。
一番目から八番目までの兄姉たちはダメじゃ。
父上もダメじゃ。
妾のことを見くびっておるからな。
母上は・・・・・・まあ、いいじゃろう。
まずは自己紹介せねばならぬな。
妾はドラゴニア帝国皇帝の九番目の子であり、すべての民が恐れ慄く不吉な娘と呼ばれし、バーミリオン・ヘデス・ドラゴニアである。
齢十二だが眉目秀麗、才色兼備、文武両道のパーフェクトガールじゃ。
もちろん父上の正統なる後継者である。
九番目だろうが、そんなものはどうにでもなる。
要は世を統べるにたる才能があるかどうかじゃからな。
妾は皆も知っておるとおり、誰もが見惚れるめちゃくちゃキュートな女の子で、大人をメロメロにすることができる。
五人の兄も妾にはいつも敵わないぐらいじゃ。
もちろん母上も妾が世界で一番かわいいと言っておる。
侍女のミンミンとヤンヤンも、こんなにかわゆい子は銀河中探してもいないと明言してはばからない。
つまり、妾は至高の愛らしさを持った姫君なのじゃ。
しかし、そんな愛らしさ爆発の妾にも悩みはある。
父上のことじゃ。
父上にはどうも好かれておらぬ気がする。
なぜかはまあ、わかっているような、いないような感じじゃ。
妾はとっっっってもかわゆいが、見た目が昔亡くなった父上の母君にそっくりらしい。
自分の母上に似ておると、さすがに複雑な気持ちになるじゃろう。
それに妾はちょっぴりだが、生意気だと思われているかもしれん。
じゃが、相手が誰であれ言うべきことは言うのが妾じゃ。
たとえ父上でも、おかしいと思ったことはキッパリ言う。
そういう態度が好かれない原因じゃろう。
だからといって、媚びへつらうのはイヤじゃ。
妾は次代のドラゴニア皇帝じゃからな。
そんなわけで、今日の日記はここまでじゃ。
皆もこれほど恵まれた皇帝の娘であっても、人並みにーーというか、妾は人族ではなく竜族なのじゃがーー悩みがあることはわかってもらえたじゃろう。
悩みの大小は違えど、誰もが生きている限り、このもやもやからは逃れられぬ。
一番いいのは、とりあえず飯を食って寝ることじゃ。
寝つけないときは、数字を繰り返すとよいぞ。
妾はいつも、いちに、いちに、と唱えていると三分以内に寝てしまうからな。
それでは、おやすみなのじゃ。
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