転生したら王子だったけど僕だけ前世のまま(モブ顔)だった( ゜д゜)

あんこもっち

文字の大きさ
1 / 77
幼少期編

モブ王子の転生記録

しおりを挟む
「ふ、ふぇぇぇぇぇぇ!?」
(な、なんでだーーーー!?)

う、嘘だ……。

これは悪い夢だ。

現実逃避してみたものの、試しにほっぺたをつねってみると痛かった。

転生して浮かれていた僕に冷や水を頭にぶっかけられたようだ。

今まで異世界転生で浮かれていた僕にはとてもショックだった。

それは僕が2歳になった頃、
母の部屋に行った時のことだ。

ベッドの近くに姿見の大きな鏡があったので今の自分の姿を見てみたくなり、よじよじと鏡に近づいてみた。すると鏡に映った自分の姿は前世の子供の頃の姿そのものだったのだ。

違うのは髪の色と目の色だけ。

顔や髪型もほとんど前世と同じだった。

な、
なんで、
せっかく、異世界転生したのに・・・・・・。



僕の名前は佐藤明。

高校2年生。

平凡な容姿のせいなのか、クラスでは至極目立たない存在だった。

友人は2人。

よく漫画・ゲームの話する濃い仲間だ。
そして友達以外のクラスメイトとはほとんど会話したことはない。

学校の成績はクラスで中の下。

中学三年生の時に同じクラスのエリート層からいじめに遭い不登校になるという辛い経験をした。

高校からはいじめには遭わないように学校を選んでいたので今のところ穏やかな学校生活を送っている。

いじめに遭わないようには、

とにかく変に目立たないこと。

イジメに遭うきっかけをつくらないこと。

これが僕の学校生活における命題である。

しかし、こういったことは意図して防げるのなら苦労しない。

それは夏休みのときのこと、

そう貴重な夏休み。

妹が海に行きたいと言うので両親は家族で海水浴に行こうということになった。

僕は自宅で有意義な時間(ゲーム・漫画)を過ごす予定だったが、「小遣い」という弱味を握られたために泣く泣く一緒に行くことになった。

しかし、海水浴場には中学の時にいじめていた連中がいたのだ。

僕は浜辺ではアイツらと出会う可能性があると思い、こそこそと目立たないように移動して少し離れたところで海に入り、泳がずに浮き輪でぷかぷかと海に浮かんでいた。

ただ、

気がつけば沖に流され、助けを呼ぶ声も届かず、困惑しているとすぐに大きな波にのみこまれてしまった。

当然、泳ぐことも出来ずにもがいている中で海水をしこたま飲み、溺れて意識を失ってしまった。

しばらくして意識が戻ると、まるで中世の豪華な屋敷の部屋に、ふかふかのベッドに横たわる金髪白人の綺麗な女性の腕の中で赤子のように抱かれていた。

ここはどこだ?

この美女は女神さま?

「あら、アレクちゃん起きちゃったの?まだねんねしてて良いのよ♡」

「あ、あぶぅ!?」

そう、僕は異世界に転生したらしい。





異世界転生をしてからしばらく経った。

生まれ変わったばかりの僕はまだ赤子である。何故か前世の記憶を持ったままに新しい人生を得ることになった。

異世界転生。

これは嬉しくもあるが少し悲しいところもあった。

何故かって?
それは、さ、
ついこの間まで僕は高校生だったんだよ。
それがさ、
赤ちゃんみたいに泣かないまでも、おしっこやう◯こは我慢できず、垂れ流し・・・・・・だし、乳母やメイドの若いお姉さんたちにオムツを交換され、男の大事な部分を年若い異性のメイドさんたちに見られるという羞恥。

メイドたちには僕のちん◯んを見て可愛らしいと微笑まれ、ちん◯んやおしりをふかれるという羞恥。

これが何より恥ずかしかった。

母乳は母ではなく乳母が担当してくれているよ。母と同世代みたいで、物腰柔らかで、可愛らしい、全体的にふくよかな人。

母乳は少し甘くて美味しかった。ゲップが出るまで揺らされたり少し背中を叩かれたりするのがちょっとキツかった。
生まれて間もない頃、首がすわるまでは身動きが取れず、数ヶ月経ってからようやく動くことができた。

そのうちハイハイが出来る様になり、ようやく移動できるかと思ったら、ここは中世のような世界だからなのか、皆、土足で移動しているため床は汚く、メイドさんたちの監視もあるので勝手に床を這いずり回ることはできなかった。

ただ、僕が生まれて良かった事。はっきりわかった事がある。

それは王子として生まれたこと。

両親はもちろん容姿端正。
父は国王にして超イケメン。
王妃たる母は超絶美女である。
当然ながら両親の容姿を、そのDNAを引き継いでいることだろう。
・・・・・・と思う。

僕は内心思った。

(ゆくゆくは王様。将来は異世界転生によくあるモテモテ異世界ハーレムできるんじゃね?)

・・・・・・むふふ。

いけない。
思わず顔がにやけてしまう。
いやあ、これからの人生生まれながらにして勝ち組かぁ。

うひ、
うひひ、

笑いが止まらないね。

うへへ・・・・・・。

この日、サトゥーラ王国に第一王子アレク・サトゥーラが誕生した。

王城では王子誕生の報に喜々とし、王国民は拍手喝采に湧き上がる。そして誰もが王子誕生を祝った。

王城では王子誕生のこともあり、侍従たちは大忙しである。

そして生まれたばかりの赤子を見て可愛い可愛いと若いメイドたちはアレクを愛でるのであったが、時折、メイドたちの間では密かに赤子にしては気味の悪い笑みをしているとも噂されるのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

処理中です...