14 / 52
九話②
しおりを挟む
男は私の胸に付けられたゴールドプレートをしっかりと確認すると、今度は私の顔に自信の顔を寄せてきやがった。
酒臭く生暖かい息が顔に吹き掛けられ、私は思わず仰け反った。
「こんな女がゴールドプレートだとぉ!ふざけるなよ、俺よりこの女の方が強いって言うのかよ!」
男は唾を撒き散らしながらそう叫んだ。
チラリと男の胸元を見てみると、そこにはシルバープレートが行儀よく付けられていた。
あぁなるほど。自分が苦労してとったシルバープレートより上のゴールドプレートを私が持ってるのが気に食わないと。
要は嫉妬か。
こんなヤツに付き合ってられないし、ここは平謝りしてやり過ごそうっと。
「その通りですよガースさん、この方は貴女なんかよりもずっ……と!強いんですから!」
私の頭が傾きかけたタイミングで、セイラさんがガソリンを投下した。
何で!?何でそんなことするんだよ!?
誉めてくれるのは嬉しいけどさぁ!
セイラさんの煽りを受けて、ガースとやらの表情はみるみるうちに歪んでいった。
「んだとぉ!?俺にかかればこんなヤツ、イチコロなんだよッ!!」
バゴンッ!!
セイラさんのガソリンで逆上したガースは、唐突に私の顔に右フックを見舞った!
痛ッッ……たくないな。
怒りを抑えてもらうために喰らってみたけど、一ミリも痛くない。
パンチスピードも、キャスパリーグやグランさんに比べたらナメクジみたいに遅いし。
右フックを受けてもケロッとしている私を見て、ガースはワナワナと後退しだした。
「何だと……?俺はシルバープレートの拳闘士だぞ?そんな俺の拳をマトモに受けきりやがった!?」
「フフン!そうでしょう?ココロ様は凄いんですよ!!」
何故かセイラさんは自分のことのように誇って言った。
驚愕を隠せない様子のガースは最初はワナワナと震えていたが、直ぐにさっきよりも鋭い目線を私に向けだした。
あ、これまたくるな。
仕方ない……さすがに、やり返して黙らせるしか無いか。
「そんなわけが……そんなわけがあるかよォォォォ!!!!」
激情したガースが大きく拳を振り上げたその瞬間、私はガースの懐に潜り込んだ。
そして、ガースのズボンの両端をしっかりと持った。
「投げか?させるかよ」
私の次の動きが投げと予想したガースは腰を屈めて重心を落とした。
「残念、違います」
私はズボンを握った手に力を込め、一気呵成に引き落とした。
一瞬にしてガースのズボンが脱がされ、イチゴ柄のパンツが姿を表した。
ガースは視線を落として状況を把握するも、予想外すぎたのか固まっている。
「あらかわいい」
傍にいたセイラさんが止めの一言を言うと、ガースはやっと正気を取り戻し、ズボンを引き上げて一目散に逃げていった。
酒場は一瞬静寂に包まれたが、ガースの姿が完全に見えなくなると、ドッと笑いが沸き起こった。
「最高だったぜお嬢ちゃん!」
「ガースのパンチを受けてもビクともしねぇなんてやるじゃねぇか!」
「アイツは野蛮人だが、純粋な実力ならゴールドレベルなんだぜ?」
酒場の皆はガースの痴態を笑いながらも、私を口々に誉めていった。
「そうでしょう?ゴールドプレートスタートの所以が分かったでしょう!!」
セイラさんが誇らしげに言った。
セイラさんはいつの間にか酒盛りしてる人達と同じ席に座ってるし、その右手にはジョッキが握られていた。
セイラさん?受付の仕事は良いんですかい?
「よーし、こうなったらお嬢ちゃんも交えて朝まで酒盛りだ!」
「そりゃあ良いねぇ!お嬢ちゃんの歓迎会だ!」
え、何か私メインの飲み会が勝手に決まりだしたんだけど。
大人数の飲み会とか絶ッッ対に嫌だ!
飲み会にはトラウマしか無いんだよ!
「ナーニを言ってるんですか?」
飲み会を断る言い訳を考えていると、既に泥酔状態のセイラさんが異議を唱えた。
そうだそうだ!言ってやれセイラさん!
「ココロ様今から討伐依頼をやりにいくんですー!」
いや行かないけど!?
「いーや飲み会だ!」
「いーや討伐です!」
セイラさんと男たちが喧嘩を始めてしまった。格闘家のフェイスオフのごとく顔を近づけて喧々諤々の雰囲気だ。
やめて!私のために争わないで!
いや待てよ、これ今のうちに逃げ出せるんじゃね?
「マグちゃん、今のうちに帰ろうか」
私は隣のマグちゃんにしか聞こえない声量で言った。
「分かった!帰ろう!」
「マグちゃん声が大きい!」
マグちゃんの声にその場の全員が私たちの方を向きなおした。
「なぁにぃ!?帰るだと!?」
「帰しませんよココロ様~!」
セイラさんも含めた全員が、私を捕らえようとこっちに向かってきた。
泥酔してフラフラになりながらも向かってくる様は、ゾンビのような気持ち悪さだ。
「逃げるよマグちゃん!」
私はそう言ってマグちゃんに飛び乗った。
「何々追いかけっこ?楽しそう!」
マグちゃんは変な誤解をしつつも私を乗せて走り出した。
あっという間にバトルギルドを離れ、街道にたどり着く。
夕日に照らされた中央の街道は朝ほどでは無いものの、未だに沢山の人でごった返している。
マグちゃんがここ通ったら、誰か踏み潰しチャイそうだね……よし!
「マグちゃんは屋根伝いに正門まで行って、私はこの街道を進んでいくから」
「分かった!今度は競争だね!」
マグちゃんは笑顔でそう言うとあっという間に屋根に飛び乗って走っていった。
マグちゃんにかかると何でも遊びになるんだなぁ、カワイイ。
マグちゃんのカワイイさを堪能してから、私は人の間を縫って走り出した。
群衆の中をスルスルと抜けていっていた、その時。
ドンッ!
「痛っ!」
一瞬の不注意で人とぶつかってしまった。
「……」
「あ、ごめんなさい!ちょっと急いで……て」
振り返ったその人の姿を見て、私のからだがゾワリと粟立った。
私より三回りは大きい体を汚いボロで包んでいて、顔の半分がウネウネとした黒髪に覆われて見えない。
虚ろに開かれた口からは鮫のようなギザ歯が覗いていた。
根拠はない。けど私の直感は確かに何かを感じていた。
この人……なんかヤバイ!!
「すみません私急ぎますんで!」
私は逃げるようにその場をあとにした。
少し経って振り返ってみると、既に男の姿はなく、追いかけてきていることは無さそうだった。
そのうち私は街道を抜け、マグちゃんの待つ正門へとたどり着いた。
「イェーイ!僕の勝ちー!」
どや顔を浮かべてマグちゃんが言った。
そんなカワイイ顔を見れるなら負けでもいいや。
「じゃあ帰ろうか、皆待ってるだろうし」
私はマグちゃんに股がり、しっかりと体勢を整えた。
「出発進行ー!」
マグちゃんはカワイイかけ声と共に走り始めた。
新幹線顔負けのスピードで、回りの景色が残像になっていく。
この感じだと、日が完全に落ちるまでには帰れそうだね。
早く皆とご飯が食べたいなぁ。
「ねぇねぇご主人」
帰った後ののご飯を考えていると、マグちゃんが珍しく不安気に話しかけてきた。
「どうしたのマグちゃん?」
「誰かがついてきてるよ」
酒臭く生暖かい息が顔に吹き掛けられ、私は思わず仰け反った。
「こんな女がゴールドプレートだとぉ!ふざけるなよ、俺よりこの女の方が強いって言うのかよ!」
男は唾を撒き散らしながらそう叫んだ。
チラリと男の胸元を見てみると、そこにはシルバープレートが行儀よく付けられていた。
あぁなるほど。自分が苦労してとったシルバープレートより上のゴールドプレートを私が持ってるのが気に食わないと。
要は嫉妬か。
こんなヤツに付き合ってられないし、ここは平謝りしてやり過ごそうっと。
「その通りですよガースさん、この方は貴女なんかよりもずっ……と!強いんですから!」
私の頭が傾きかけたタイミングで、セイラさんがガソリンを投下した。
何で!?何でそんなことするんだよ!?
誉めてくれるのは嬉しいけどさぁ!
セイラさんの煽りを受けて、ガースとやらの表情はみるみるうちに歪んでいった。
「んだとぉ!?俺にかかればこんなヤツ、イチコロなんだよッ!!」
バゴンッ!!
セイラさんのガソリンで逆上したガースは、唐突に私の顔に右フックを見舞った!
痛ッッ……たくないな。
怒りを抑えてもらうために喰らってみたけど、一ミリも痛くない。
パンチスピードも、キャスパリーグやグランさんに比べたらナメクジみたいに遅いし。
右フックを受けてもケロッとしている私を見て、ガースはワナワナと後退しだした。
「何だと……?俺はシルバープレートの拳闘士だぞ?そんな俺の拳をマトモに受けきりやがった!?」
「フフン!そうでしょう?ココロ様は凄いんですよ!!」
何故かセイラさんは自分のことのように誇って言った。
驚愕を隠せない様子のガースは最初はワナワナと震えていたが、直ぐにさっきよりも鋭い目線を私に向けだした。
あ、これまたくるな。
仕方ない……さすがに、やり返して黙らせるしか無いか。
「そんなわけが……そんなわけがあるかよォォォォ!!!!」
激情したガースが大きく拳を振り上げたその瞬間、私はガースの懐に潜り込んだ。
そして、ガースのズボンの両端をしっかりと持った。
「投げか?させるかよ」
私の次の動きが投げと予想したガースは腰を屈めて重心を落とした。
「残念、違います」
私はズボンを握った手に力を込め、一気呵成に引き落とした。
一瞬にしてガースのズボンが脱がされ、イチゴ柄のパンツが姿を表した。
ガースは視線を落として状況を把握するも、予想外すぎたのか固まっている。
「あらかわいい」
傍にいたセイラさんが止めの一言を言うと、ガースはやっと正気を取り戻し、ズボンを引き上げて一目散に逃げていった。
酒場は一瞬静寂に包まれたが、ガースの姿が完全に見えなくなると、ドッと笑いが沸き起こった。
「最高だったぜお嬢ちゃん!」
「ガースのパンチを受けてもビクともしねぇなんてやるじゃねぇか!」
「アイツは野蛮人だが、純粋な実力ならゴールドレベルなんだぜ?」
酒場の皆はガースの痴態を笑いながらも、私を口々に誉めていった。
「そうでしょう?ゴールドプレートスタートの所以が分かったでしょう!!」
セイラさんが誇らしげに言った。
セイラさんはいつの間にか酒盛りしてる人達と同じ席に座ってるし、その右手にはジョッキが握られていた。
セイラさん?受付の仕事は良いんですかい?
「よーし、こうなったらお嬢ちゃんも交えて朝まで酒盛りだ!」
「そりゃあ良いねぇ!お嬢ちゃんの歓迎会だ!」
え、何か私メインの飲み会が勝手に決まりだしたんだけど。
大人数の飲み会とか絶ッッ対に嫌だ!
飲み会にはトラウマしか無いんだよ!
「ナーニを言ってるんですか?」
飲み会を断る言い訳を考えていると、既に泥酔状態のセイラさんが異議を唱えた。
そうだそうだ!言ってやれセイラさん!
「ココロ様今から討伐依頼をやりにいくんですー!」
いや行かないけど!?
「いーや飲み会だ!」
「いーや討伐です!」
セイラさんと男たちが喧嘩を始めてしまった。格闘家のフェイスオフのごとく顔を近づけて喧々諤々の雰囲気だ。
やめて!私のために争わないで!
いや待てよ、これ今のうちに逃げ出せるんじゃね?
「マグちゃん、今のうちに帰ろうか」
私は隣のマグちゃんにしか聞こえない声量で言った。
「分かった!帰ろう!」
「マグちゃん声が大きい!」
マグちゃんの声にその場の全員が私たちの方を向きなおした。
「なぁにぃ!?帰るだと!?」
「帰しませんよココロ様~!」
セイラさんも含めた全員が、私を捕らえようとこっちに向かってきた。
泥酔してフラフラになりながらも向かってくる様は、ゾンビのような気持ち悪さだ。
「逃げるよマグちゃん!」
私はそう言ってマグちゃんに飛び乗った。
「何々追いかけっこ?楽しそう!」
マグちゃんは変な誤解をしつつも私を乗せて走り出した。
あっという間にバトルギルドを離れ、街道にたどり着く。
夕日に照らされた中央の街道は朝ほどでは無いものの、未だに沢山の人でごった返している。
マグちゃんがここ通ったら、誰か踏み潰しチャイそうだね……よし!
「マグちゃんは屋根伝いに正門まで行って、私はこの街道を進んでいくから」
「分かった!今度は競争だね!」
マグちゃんは笑顔でそう言うとあっという間に屋根に飛び乗って走っていった。
マグちゃんにかかると何でも遊びになるんだなぁ、カワイイ。
マグちゃんのカワイイさを堪能してから、私は人の間を縫って走り出した。
群衆の中をスルスルと抜けていっていた、その時。
ドンッ!
「痛っ!」
一瞬の不注意で人とぶつかってしまった。
「……」
「あ、ごめんなさい!ちょっと急いで……て」
振り返ったその人の姿を見て、私のからだがゾワリと粟立った。
私より三回りは大きい体を汚いボロで包んでいて、顔の半分がウネウネとした黒髪に覆われて見えない。
虚ろに開かれた口からは鮫のようなギザ歯が覗いていた。
根拠はない。けど私の直感は確かに何かを感じていた。
この人……なんかヤバイ!!
「すみません私急ぎますんで!」
私は逃げるようにその場をあとにした。
少し経って振り返ってみると、既に男の姿はなく、追いかけてきていることは無さそうだった。
そのうち私は街道を抜け、マグちゃんの待つ正門へとたどり着いた。
「イェーイ!僕の勝ちー!」
どや顔を浮かべてマグちゃんが言った。
そんなカワイイ顔を見れるなら負けでもいいや。
「じゃあ帰ろうか、皆待ってるだろうし」
私はマグちゃんに股がり、しっかりと体勢を整えた。
「出発進行ー!」
マグちゃんはカワイイかけ声と共に走り始めた。
新幹線顔負けのスピードで、回りの景色が残像になっていく。
この感じだと、日が完全に落ちるまでには帰れそうだね。
早く皆とご飯が食べたいなぁ。
「ねぇねぇご主人」
帰った後ののご飯を考えていると、マグちゃんが珍しく不安気に話しかけてきた。
「どうしたのマグちゃん?」
「誰かがついてきてるよ」
121
あなたにおすすめの小説
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる