18 / 52
十話① 始めてのおつかい
しおりを挟む
「う~寒っ!」
洞窟の冷気に当てられた私は思わず叫んだ。
私とマグちゃん、そして金ちゃんの一人と二匹はカリオス王国の西側にある『ドラファム洞窟』に訪れていた。
「そんな変な格好だからだえ、もっと着込んでおけばよろしかったのに」
「いいなぁ金ちゃんとマグちゃんは毛皮があって暖かそうでさー……ねぇ金ちゃん、抱っこしていい?私を暖めておくれよ」
「抱っ!?嫌に決まってるえ!そんなに暖めてほしいならマグに頼みなんし!」
「良いよー!僕で暖まってー!」
マグちゃんは元気にそう言うと、私の服を噛んで持ち上げ、自分の背に載せた。
マグちゃんの体温とモフモフの毛皮が暖かい……。こりゃ天国だね……。
「あ~マグちゃん暖かいんじゃぁ……」
「でしょでしょ?ずっと乗ってても良いよ!」
「ふ、ふん!情けないご主人だえ!」
口ではそう強がりながらも、金ちゃんの尻尾は垂れ下がっていて、明らかに残念そうにしていた。
めんどくさくてカワイイなぁ。
あとで撫でまわしとこ!
こんな他愛ない会話をしながらも、私達は洞窟の奥深くへと進んでいった。
そもそもなんで私達がこの『ドラファム洞窟』に来ているのかというと、
それは一時間ほど前に遡る……
◇◇◇◇◇
「う~ん、どれが良いんだろうなぁ」
私はバトルギルドの掲示板の前で頭を悩ませていた。
掲示板にところ狭しと貼られた依頼書を一つずつチェックしていく。
私は今日、依頼を受けにギルドを再度訪れていた。
セイラさんから逃げてまで依頼を受けたがらなかったのに、何で急に依頼を受けに来たのかと言うと、それは信頼を得るためだ。
私のバトルギルドでの目的は、様々な情報を得ること。
その目的通り、バトルギルドには様々な情報が飛び交っており、盗み聞きするだけでもこの国や国際状況のことなどを把握できてしまうほどだった。
上から二番目のランクであるゴールドプレートを貰えたから、それだけで信頼されると思って早速情報収集のために他の冒険者に話しかけたら……
『すみませーん、ちょっとお聞きしたいことが……』
『あん?……ってお前はこの前の!?』
『俺達何もしませんから勘弁してくださいぃぃぃ!』
って感じで逃げられちゃったんだよね。
何が起こってんの?と思って調べてみると、どうやらこの前断ったあの飲み会が原因らしい。
あのあと私抜きで行われた飲み会で冒険者達は、目の前で起こったガースと私の騒動やセイラさんから聞いた私の話をネタに盛り上がっていたらしい。
それをそばで聞いていた冒険者達が別の冒険者に噂話として流し、その噂話を聞いた冒険者が別の冒険者に……といった感じで噂が流れていくうちに、噂に尾ひれがつきまくっていったのだ。
ちなみに、私に関する噂話を纏めるとこんな感じである……
『突如としてバトルギルドに現れたかと思うとマスターのグランさんをボコボコにし、異例のゴールドプレートを強引に獲得した。かと思えば、突然目の前にいたガースの身ぐるみを全て剥がして、その後は誰の目に写ることもなく忽然とギルドを後にした女』
いや、盛られすぎだろ!
グランさんには私がボコボコにされてるし、ガースの件は過程がすっ飛ばされてるし、剥いだのはズボンだけだし!
しかも質が悪いのが、見た目の情報だけは正確に伝わってることなんだよね。
まぁこの世界では珍しい風体だからしょうがないのかも知れないけど……。
というわけで、私はかなりの危険人物として他の冒険者に認知されてしまったのだ。
この不名誉な噂を払拭するため、私は依頼を受けることにしたのだ。
ドンドン依頼を達成してギルドでの評価を上げれば、噂を上書きすることが出きるだろうという魂胆である。
しかし、この依頼の選定がなかなか難しいんだよね……。
難しすぎる依頼だと、マグちゃんや金ちゃんに危険がおよぶかもしれないから受けたくない。
かといって薬草採集みたいなTHE初心者向けみたいなやつだと、評価が上がらないどころか、『ゴールドプレート持ちのクセに初心者向けの依頼しかしない変わり者』みたいなレッテルを貼られかねないよね。
つまりは周りの評価が得られるくらいの難易度で、かつマグちゃんたちに危険が及ばない依頼を受けたいのだ。
だけど私はこの世界では生まれて一年足らずの新参者。依頼の正確な難易度何て分かるわけもなく……。
「あ、ココロ様!依頼を受ける気になったんですか!?」
そうして掲示板の前でウンウン悩んでいると、ちょうど通りかかったセイラさんが話しかけてくれた。
「あっ、そうですねちょっと受けてみようかなって……」
「それでしたらココロ様にはこの依頼がオススメですよ!」
そう言うとセイラさんは掲示板から一枚の依頼書をひっぺがして私に見せてきた。
そうだよ私バカじゃん!
最初からセイラさんを頼れば良かったんだ。
服を買うときとかと一緒で、悩んだ時は店員に丸投げするのが一番良いんだよ。
どれどれ、肝心の依頼の内容は……。
『火竜の討伐依頼
ウェルント山に住み着いた火竜二体の討伐。
この二体は番のため、基本的に二体同時での討伐となる。
ゴールドプレート三人以上のパーティー推奨』
「……ってこんなんできませんよ!」
「えー!ココロ様な余裕だと思いましたのに……」
危ない危ない……。
そうだった、この子私への評価が異常に高いんだった。
「もっと程好い難易度の依頼って無いですかね?ほら、私まだ冒険者としては新米な訳ですし」
「程好い難易度ですか……それでしたらこちらはどうです?」
セイラさんは渋々火竜の討伐依頼書をもとに戻すと、別の依頼を見せてきた。
『魔水晶の採掘依頼
ドラファム洞窟での魔水晶の採掘依頼
五キロ以上の納品が望ましい
シルバープレート二人以上パーティー推奨』
おっ、なんか良い感じっぽい。けど魔水晶って何なんだろう。
「あのすみません、魔水晶って何ですか?」
「魔水晶というのは武器や魔道具の素材となる貴重な鉱石ですね。とても便利な素材なのですが、魔水晶の取れるドラファム洞窟には虫型の魔物がウジャウジャいて、採掘が難しいんですよ」
なるほどね、ただの採掘依頼じゃなく魔物がいる環境での採掘だからこの難易度ってことなのか。
「ですがココロ様は猫型の魔物をテイムしておられるようですし、虫型魔物に脅かされる心配は無いですね、虫型魔物は猫型魔物を恐れる傾向にありますから」
へぇ、魔物にも相性みたいなものがあるのか。
それなら私にピッタリだね。
「じゃあその依頼を受けたいです」
「分かりました、依頼受理いたしますね」
そう言うと、セイラさんは腰のポケットから判子を取り出し、依頼書にポンと押した。
「あっそう言えばこの洞窟一つ注意点が……いや、ココロ様なら問題ありませんね!やっぱり大丈夫です!」
「え、何ですかそれ、不安になるじゃないですか!」
「大丈夫です大丈夫です!ほら早速行きましょうよ!」
セイラさんは私をグイグイギルドの外へと押し込んだ。
「それじゃあ依頼達成頑張ってください!」
こうして私達はドラファム洞窟へと向かったのだった。
洞窟の冷気に当てられた私は思わず叫んだ。
私とマグちゃん、そして金ちゃんの一人と二匹はカリオス王国の西側にある『ドラファム洞窟』に訪れていた。
「そんな変な格好だからだえ、もっと着込んでおけばよろしかったのに」
「いいなぁ金ちゃんとマグちゃんは毛皮があって暖かそうでさー……ねぇ金ちゃん、抱っこしていい?私を暖めておくれよ」
「抱っ!?嫌に決まってるえ!そんなに暖めてほしいならマグに頼みなんし!」
「良いよー!僕で暖まってー!」
マグちゃんは元気にそう言うと、私の服を噛んで持ち上げ、自分の背に載せた。
マグちゃんの体温とモフモフの毛皮が暖かい……。こりゃ天国だね……。
「あ~マグちゃん暖かいんじゃぁ……」
「でしょでしょ?ずっと乗ってても良いよ!」
「ふ、ふん!情けないご主人だえ!」
口ではそう強がりながらも、金ちゃんの尻尾は垂れ下がっていて、明らかに残念そうにしていた。
めんどくさくてカワイイなぁ。
あとで撫でまわしとこ!
こんな他愛ない会話をしながらも、私達は洞窟の奥深くへと進んでいった。
そもそもなんで私達がこの『ドラファム洞窟』に来ているのかというと、
それは一時間ほど前に遡る……
◇◇◇◇◇
「う~ん、どれが良いんだろうなぁ」
私はバトルギルドの掲示板の前で頭を悩ませていた。
掲示板にところ狭しと貼られた依頼書を一つずつチェックしていく。
私は今日、依頼を受けにギルドを再度訪れていた。
セイラさんから逃げてまで依頼を受けたがらなかったのに、何で急に依頼を受けに来たのかと言うと、それは信頼を得るためだ。
私のバトルギルドでの目的は、様々な情報を得ること。
その目的通り、バトルギルドには様々な情報が飛び交っており、盗み聞きするだけでもこの国や国際状況のことなどを把握できてしまうほどだった。
上から二番目のランクであるゴールドプレートを貰えたから、それだけで信頼されると思って早速情報収集のために他の冒険者に話しかけたら……
『すみませーん、ちょっとお聞きしたいことが……』
『あん?……ってお前はこの前の!?』
『俺達何もしませんから勘弁してくださいぃぃぃ!』
って感じで逃げられちゃったんだよね。
何が起こってんの?と思って調べてみると、どうやらこの前断ったあの飲み会が原因らしい。
あのあと私抜きで行われた飲み会で冒険者達は、目の前で起こったガースと私の騒動やセイラさんから聞いた私の話をネタに盛り上がっていたらしい。
それをそばで聞いていた冒険者達が別の冒険者に噂話として流し、その噂話を聞いた冒険者が別の冒険者に……といった感じで噂が流れていくうちに、噂に尾ひれがつきまくっていったのだ。
ちなみに、私に関する噂話を纏めるとこんな感じである……
『突如としてバトルギルドに現れたかと思うとマスターのグランさんをボコボコにし、異例のゴールドプレートを強引に獲得した。かと思えば、突然目の前にいたガースの身ぐるみを全て剥がして、その後は誰の目に写ることもなく忽然とギルドを後にした女』
いや、盛られすぎだろ!
グランさんには私がボコボコにされてるし、ガースの件は過程がすっ飛ばされてるし、剥いだのはズボンだけだし!
しかも質が悪いのが、見た目の情報だけは正確に伝わってることなんだよね。
まぁこの世界では珍しい風体だからしょうがないのかも知れないけど……。
というわけで、私はかなりの危険人物として他の冒険者に認知されてしまったのだ。
この不名誉な噂を払拭するため、私は依頼を受けることにしたのだ。
ドンドン依頼を達成してギルドでの評価を上げれば、噂を上書きすることが出きるだろうという魂胆である。
しかし、この依頼の選定がなかなか難しいんだよね……。
難しすぎる依頼だと、マグちゃんや金ちゃんに危険がおよぶかもしれないから受けたくない。
かといって薬草採集みたいなTHE初心者向けみたいなやつだと、評価が上がらないどころか、『ゴールドプレート持ちのクセに初心者向けの依頼しかしない変わり者』みたいなレッテルを貼られかねないよね。
つまりは周りの評価が得られるくらいの難易度で、かつマグちゃんたちに危険が及ばない依頼を受けたいのだ。
だけど私はこの世界では生まれて一年足らずの新参者。依頼の正確な難易度何て分かるわけもなく……。
「あ、ココロ様!依頼を受ける気になったんですか!?」
そうして掲示板の前でウンウン悩んでいると、ちょうど通りかかったセイラさんが話しかけてくれた。
「あっ、そうですねちょっと受けてみようかなって……」
「それでしたらココロ様にはこの依頼がオススメですよ!」
そう言うとセイラさんは掲示板から一枚の依頼書をひっぺがして私に見せてきた。
そうだよ私バカじゃん!
最初からセイラさんを頼れば良かったんだ。
服を買うときとかと一緒で、悩んだ時は店員に丸投げするのが一番良いんだよ。
どれどれ、肝心の依頼の内容は……。
『火竜の討伐依頼
ウェルント山に住み着いた火竜二体の討伐。
この二体は番のため、基本的に二体同時での討伐となる。
ゴールドプレート三人以上のパーティー推奨』
「……ってこんなんできませんよ!」
「えー!ココロ様な余裕だと思いましたのに……」
危ない危ない……。
そうだった、この子私への評価が異常に高いんだった。
「もっと程好い難易度の依頼って無いですかね?ほら、私まだ冒険者としては新米な訳ですし」
「程好い難易度ですか……それでしたらこちらはどうです?」
セイラさんは渋々火竜の討伐依頼書をもとに戻すと、別の依頼を見せてきた。
『魔水晶の採掘依頼
ドラファム洞窟での魔水晶の採掘依頼
五キロ以上の納品が望ましい
シルバープレート二人以上パーティー推奨』
おっ、なんか良い感じっぽい。けど魔水晶って何なんだろう。
「あのすみません、魔水晶って何ですか?」
「魔水晶というのは武器や魔道具の素材となる貴重な鉱石ですね。とても便利な素材なのですが、魔水晶の取れるドラファム洞窟には虫型の魔物がウジャウジャいて、採掘が難しいんですよ」
なるほどね、ただの採掘依頼じゃなく魔物がいる環境での採掘だからこの難易度ってことなのか。
「ですがココロ様は猫型の魔物をテイムしておられるようですし、虫型魔物に脅かされる心配は無いですね、虫型魔物は猫型魔物を恐れる傾向にありますから」
へぇ、魔物にも相性みたいなものがあるのか。
それなら私にピッタリだね。
「じゃあその依頼を受けたいです」
「分かりました、依頼受理いたしますね」
そう言うと、セイラさんは腰のポケットから判子を取り出し、依頼書にポンと押した。
「あっそう言えばこの洞窟一つ注意点が……いや、ココロ様なら問題ありませんね!やっぱり大丈夫です!」
「え、何ですかそれ、不安になるじゃないですか!」
「大丈夫です大丈夫です!ほら早速行きましょうよ!」
セイラさんは私をグイグイギルドの外へと押し込んだ。
「それじゃあ依頼達成頑張ってください!」
こうして私達はドラファム洞窟へと向かったのだった。
83
あなたにおすすめの小説
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる