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十五話②
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もっと猫ちゃんと遊びたい!
そう思い、私は木々の中へと歩を進めた。
奥の草木が生い茂るところまで進み、私はあるものを探した。
確かこの辺に……あった!
私はエネコロクサの穂のような植物をプツと手折って広場へと戻った。
戻る途中にも、天然の猫じゃらしに魅せられた猫ちゃんたちが飛びはねながらついてきていた。
私は広場につくと、猫じゃらしの穂を地面に這わせ、リアルなネズミのようにウネウネと動かし始めた。
猫ちゃんが見飽きないように、動きに不規則性を持たせ、速度に緩急をつけていく。
お眼鏡に叶ったようで、猫ちゃんたちは身をかがめ、お尻をフリフリと揺らし始めた。獲物を狙うときの猫ちゃん特有の動きである。
今か……今か……!?
ゴクリと息を飲む緊張感が続く。獲物を狙う猫ちゃんの動きを注意深く観察し、今まさに訪れる飛びかかる瞬間を待つ。
そして、
今!
飛びかかる猫ちゃんの動きを読み取り、釣りのアワセのように猫じゃらしを振り上げた。
猫ちゃんが次々と、一本釣りされるマグロのように空を飛んでいく。
フフフフ、大漁大漁!
猫ちゃんが私の猫じゃらし捌きに魅せられて、走って飛んで転げ回る。
自分のスピードを制御できずに、そのまま茂みに突っ込んだり、木にぶつかっちゃう子がかわいい。ちょっと心配でもあるけどね。
私の後ろから狙う賢い子達や、転げ回りながらガムシャラに追っかける子も居て、個性が溢れている。
そんな多種多様な飛びかかりにも対応し、私は猫じゃらしに一触りもさせること無く捌いていく。
森の猫ちゃんの中には大きな子が多いから、私も闘牛士のようにヒラリと身を躱しながら猫じゃらしを操っていた。
いくらでもかかってきなさい!長年鍛えた私の猫じゃらしスキルに隙は無……。
ボウン!
轟音とともに私に飛び込んできたのは、目をギラつかせたマグちゃんだった。あっ……さすがにマグちゃんの大きさは躱せな、グヘェッ!
そのまま私は押し倒され、マグちゃんの下敷きになった。
「うげぇ……重たいよマグちゃん……」
「もっと!もっと遊ぼうご主人!」
マグちゃんがペロペロと私の顔を舐めてくれてる。よーし!そう言うことならお姉さん頑張っちゃうぞ!
私はマグちゃんの下から抜け出すと、また猫じゃらしを構えた。
私は日が完全に落ちるまで、猫ちゃんたちをじゃらしまくった。
空も暗くなり、満月が森を照らす頃、猫ちゃんたちは疲れはてて十匹十色のポーズで眠りについた。
無防備にさらけ出したお腹をゆったり撫でながら、私は幸せを噛み締めていた。
これこそ私が望んでいた生活だ……。最近は旅に出てばっかりで皆と遊べてなかったけど、それももうすぐ終わる。
森を襲った奴らを殺し終わったら、もっといっぱい遊ぼうね。
森の全員が寝たのを確認してから、私は数匹のケイブスパイダーを連れて王都へと出発した。
そう思い、私は木々の中へと歩を進めた。
奥の草木が生い茂るところまで進み、私はあるものを探した。
確かこの辺に……あった!
私はエネコロクサの穂のような植物をプツと手折って広場へと戻った。
戻る途中にも、天然の猫じゃらしに魅せられた猫ちゃんたちが飛びはねながらついてきていた。
私は広場につくと、猫じゃらしの穂を地面に這わせ、リアルなネズミのようにウネウネと動かし始めた。
猫ちゃんが見飽きないように、動きに不規則性を持たせ、速度に緩急をつけていく。
お眼鏡に叶ったようで、猫ちゃんたちは身をかがめ、お尻をフリフリと揺らし始めた。獲物を狙うときの猫ちゃん特有の動きである。
今か……今か……!?
ゴクリと息を飲む緊張感が続く。獲物を狙う猫ちゃんの動きを注意深く観察し、今まさに訪れる飛びかかる瞬間を待つ。
そして、
今!
飛びかかる猫ちゃんの動きを読み取り、釣りのアワセのように猫じゃらしを振り上げた。
猫ちゃんが次々と、一本釣りされるマグロのように空を飛んでいく。
フフフフ、大漁大漁!
猫ちゃんが私の猫じゃらし捌きに魅せられて、走って飛んで転げ回る。
自分のスピードを制御できずに、そのまま茂みに突っ込んだり、木にぶつかっちゃう子がかわいい。ちょっと心配でもあるけどね。
私の後ろから狙う賢い子達や、転げ回りながらガムシャラに追っかける子も居て、個性が溢れている。
そんな多種多様な飛びかかりにも対応し、私は猫じゃらしに一触りもさせること無く捌いていく。
森の猫ちゃんの中には大きな子が多いから、私も闘牛士のようにヒラリと身を躱しながら猫じゃらしを操っていた。
いくらでもかかってきなさい!長年鍛えた私の猫じゃらしスキルに隙は無……。
ボウン!
轟音とともに私に飛び込んできたのは、目をギラつかせたマグちゃんだった。あっ……さすがにマグちゃんの大きさは躱せな、グヘェッ!
そのまま私は押し倒され、マグちゃんの下敷きになった。
「うげぇ……重たいよマグちゃん……」
「もっと!もっと遊ぼうご主人!」
マグちゃんがペロペロと私の顔を舐めてくれてる。よーし!そう言うことならお姉さん頑張っちゃうぞ!
私はマグちゃんの下から抜け出すと、また猫じゃらしを構えた。
私は日が完全に落ちるまで、猫ちゃんたちをじゃらしまくった。
空も暗くなり、満月が森を照らす頃、猫ちゃんたちは疲れはてて十匹十色のポーズで眠りについた。
無防備にさらけ出したお腹をゆったり撫でながら、私は幸せを噛み締めていた。
これこそ私が望んでいた生活だ……。最近は旅に出てばっかりで皆と遊べてなかったけど、それももうすぐ終わる。
森を襲った奴らを殺し終わったら、もっといっぱい遊ぼうね。
森の全員が寝たのを確認してから、私は数匹のケイブスパイダーを連れて王都へと出発した。
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