母の浮気に気づいた3世帯の娘の戦い

MisakiNonagase

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第十二章:それぞれの道

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それから数週間、三つの家族はそれぞれの道を歩み始めた。

桜井家(あかり/高校生16)の場合

健一と由美子は別居を始めた。健一は会社の近くにアパートを借り、由美子と子供たちは今の家に残った。離婚の話も出ていたが、まずは冷静になる期間を設けることにした。

あかりは弟・大輝の面倒を見ることに専念した。大輝は当初、母に対して強い怒りを感じていたが、あかりが「母も人間だ。間違いを犯すこともある」と説得し、少しずつ理解を示すようになった。

由美子はカウンセリングに通い始めた。彼女はようやく、自分の行動が家族に与えた影響の大きさを理解し始めていた。

「あかり、ごめんなさい」ある夜、由美子は娘に謝った。「あなたまで巻き込んでしまって」

「もういいよ、母さん」あかりは複雑な表情で答えた。「でも、二度と同じ過ちを繰り返さないで。父さんも、私たちも、もう傷つけられないから」

由美子は涙を流しながらうなずいた。




宮本家(美玲/大学生21)の場合

誠と麗子は別居したが、離婚には至らなかった。誠は「時間をかけて考えたい」と言い、麗子はそれを受け入れた。

美玲は父の健康状態を注意深く観察した。誠は心臓の検査を受け、ストレス管理の指導を受けることになった。

麗子もカウンセリングに通い始め、自分がなぜ不倫に走ったのか、根本的な原因を探り始めた。彼女は誠とのコミュニケーションの不足、長年の寂しさを認め、夫にもっと本音を伝えるべきだったと後悔した。

「美玲、お母さんは弱かった」麗子は娘に打ち明けた。「寂しさに負けて、間違った選択をしてしまった」

「お母さん、これからはもっと話そうよ」美玲は優しく言った。「私にも、父さんにも。隠さずに」

麗子はうなずき、娘の手を握った。




高木家(瑠華/会社員25)の場合

昭彦と文乃は、最後のチャンスとして、夫婦カウンセリングに通うことにした。二人は週に一度、カウンセラーのもとで、これまでの問題を話し合った。

文乃は健太郎との関係を完全に断ち、すべてを白状した。昭彦は深く傷ついたが、妻の誠実な態度に、許す道を選んだ。

「これからは、もっとお互いの話を聞こう」昭彦は文乃に言った。「俺も悪かった。お前の気持ちに無関心だった」

「私もごめんなさい」文乃は泣きながら謝った。「あなたを傷つけてしまって。二度とこんなことはしない」

瑠華は両親の修復を静かに見守った。彼女は時折、二人のデートをセッティングし、関係を立て直す手助けをした。

三つの家族は、それぞれ異なる道を歩んでいた。しかし、一つだけ共通していた。それは、真実を土台に、新たな関係を築こうとしていることだった。
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