7 / 15
第七章:二つの関係
しおりを挟む
大学卒業後、祐輔(ユウスケ)は半導体メーカーの研究開発部門に就職した。真面目な仕事ぶりは上司からも評価され、順調な社会人生活を送っていた。
社内では、同期の女性社員から食事に誘われることもあったが、祐輔ははぐらかしながら避けていた。その理由は、インスタグラムで知り合った留美との関係にあった。
留美は56歳。夫は不動産会社を経営する資産家で、都心の高層マンションに住む。子供は一人娘の来夏(30歳)がいる。留美自身は美術館の理事を務めるなど、文化的な活動に携わっていた。
二人の関係は、祐輔が大学を卒業して半年後に交際がはじまり、すでに2年が経過していた。これまでの「熟女」たちとの関係は、数ヶ月で終わることが多かった。しかし留美とは違った。彼女の知性、洗練されたユーモア、そして何より祐輔をこれまで以上に「対等なパートナー」として扱う態度が深く惹きつけた。
ある金曜日の夜。留美の夫は海外出張中で、娘の来夏も大学の研究室に泊まり込みだった。祐輔は留美の隠れや的な別宅マンションを訪れていた。
「今日は特別なワインを開けたの」
留美がグラスを手渡す。彼女はシルクのローブを軽くまとっているだけだった。室内には柔らかなジャズが流れていた。
「仕事、疲れたでしょう?」
留美が祐輔の肩に手を置く。その触れ方は、母性的でありながら、確かに性的な含みを持っていた。
「留美に会えたから、疲れも吹き飛ぶよ」
祐輔は正直に言った。これは社交辞令ではなかった。留美との時間は、日常から切り離された特別な空間だった。
彼女は微笑み、祐輔の首筋に軽くキスをした。
「お風呂、いっしょに入る?」
その声は、ささやくように甘かった。
湯気が立ち込めるちょっと広めの浴槽の前で、留美はゆっくりとローブを脱いだ。56歳とは思えないほどしなやかな肢体が露わになる。胸は豊かで、腰のくびれは依然としてくっきりとしていた。長年のヨガとダンスで鍛えられた体だ。
「じっと見てばかりじゃないで」
留美が手を差し伸べる。祐輔は服を脱ぎ、浴槽に入った。熱めのお湯が二人の体を包む。
留美はスポンジにボディソープをつけ、祐輔の背中を洗い始めた。その動きはゆっくりで、一つ一つが愛撫のようだった。
「祐輔くんの背中、広くなったね。社会人になって、ますます男らしくなった」
彼女の指が背骨をそっと下りていく。
「留美…相変わらず美しい」
祐輔が振り返ると、留美の顔は湯気でほんのり赤らんでいた。彼女の目は潤み、年齢を感じさせない輝きを宿している。
洗い終わると、留美は祐輔を浴槽の端に座らせ、自分はその前に跪いた。彼女の手が祐輔の太ももを撫で、やがて中心へと向かう。
「留美…」
「しーっ。今夜は私が全部してあげるから」
彼女の口唇が祐輔を包んだ。その技術は熟練していて、しかし単なる技巧ではない。留美の全身が、祐輔を喜ばせたいという願望で満たされているのが感じられた。片手は祐輔の胸を撫で、もう片手は自分の腿の間へと滑り込ませている。
「留美も…」
「うん、私も…感じているの。祐輔くんを見ているだけで…」
やがて二人は浴槽から上がり、まだ湯気の残る体で寝室へ向かった。ベッドの上で留美は上に乗り、ゆっくりと腰を落とした。深く、確実に。
「ああ…祐輔くん…」
彼女の目がとろんとし、唇が微かに震えた。
動きは最初はゆっくりだったが、次第に激しさを増していく。留美の長い髪が空中で踊り、汗が鎖骨に光る。彼女は祐輔の手を取って自分の胸に当てさせた。
「もっと…強く…」
その声は切実だった。
祐輔は腰を押し上げ、留美の奥深くへと入り込んでいく。彼女の内側は驚くほど熱く、締まりが良かった。歳を重ねた女性の体は、経験とともにこの部分も成熟するのだと、祐輔は改めて実感した。
「私…イク…イクわ…祐輔くん!」
留美の体が激しく震え、彼女の内部が律動的に収縮した。その瞬間、祐輔も解放され、留美の深くで熱いものを注いだ。
二人はしばらく重なり合ったまま、激しい呼吸を整えた。
「すごかった…」
留美が囁くように言った。
「祐輔くんとだと、いつも初めてみたい。56歳のおばさんが、こんなに夢中になれるなんて」
「留美はおばさんなんかじゃない」
祐輔は留美の汗ばんだ額にキスした。
「世界で一番魅力的な女性だ」
留美はその言葉に目を細め、祐輔の胸に顔を埋めた。
「そんなこと言われると…もっと離れられなくなるよ」
時計は午前2時を指していた。夫と娘の目を盗み、56歳の人妻と25歳の青年は、再びゆっくりと愛し合い始めた。窓の外の東京の光が、二人の絡み合う影を優しく照らしていた。
社内では、同期の女性社員から食事に誘われることもあったが、祐輔ははぐらかしながら避けていた。その理由は、インスタグラムで知り合った留美との関係にあった。
留美は56歳。夫は不動産会社を経営する資産家で、都心の高層マンションに住む。子供は一人娘の来夏(30歳)がいる。留美自身は美術館の理事を務めるなど、文化的な活動に携わっていた。
二人の関係は、祐輔が大学を卒業して半年後に交際がはじまり、すでに2年が経過していた。これまでの「熟女」たちとの関係は、数ヶ月で終わることが多かった。しかし留美とは違った。彼女の知性、洗練されたユーモア、そして何より祐輔をこれまで以上に「対等なパートナー」として扱う態度が深く惹きつけた。
ある金曜日の夜。留美の夫は海外出張中で、娘の来夏も大学の研究室に泊まり込みだった。祐輔は留美の隠れや的な別宅マンションを訪れていた。
「今日は特別なワインを開けたの」
留美がグラスを手渡す。彼女はシルクのローブを軽くまとっているだけだった。室内には柔らかなジャズが流れていた。
「仕事、疲れたでしょう?」
留美が祐輔の肩に手を置く。その触れ方は、母性的でありながら、確かに性的な含みを持っていた。
「留美に会えたから、疲れも吹き飛ぶよ」
祐輔は正直に言った。これは社交辞令ではなかった。留美との時間は、日常から切り離された特別な空間だった。
彼女は微笑み、祐輔の首筋に軽くキスをした。
「お風呂、いっしょに入る?」
その声は、ささやくように甘かった。
湯気が立ち込めるちょっと広めの浴槽の前で、留美はゆっくりとローブを脱いだ。56歳とは思えないほどしなやかな肢体が露わになる。胸は豊かで、腰のくびれは依然としてくっきりとしていた。長年のヨガとダンスで鍛えられた体だ。
「じっと見てばかりじゃないで」
留美が手を差し伸べる。祐輔は服を脱ぎ、浴槽に入った。熱めのお湯が二人の体を包む。
留美はスポンジにボディソープをつけ、祐輔の背中を洗い始めた。その動きはゆっくりで、一つ一つが愛撫のようだった。
「祐輔くんの背中、広くなったね。社会人になって、ますます男らしくなった」
彼女の指が背骨をそっと下りていく。
「留美…相変わらず美しい」
祐輔が振り返ると、留美の顔は湯気でほんのり赤らんでいた。彼女の目は潤み、年齢を感じさせない輝きを宿している。
洗い終わると、留美は祐輔を浴槽の端に座らせ、自分はその前に跪いた。彼女の手が祐輔の太ももを撫で、やがて中心へと向かう。
「留美…」
「しーっ。今夜は私が全部してあげるから」
彼女の口唇が祐輔を包んだ。その技術は熟練していて、しかし単なる技巧ではない。留美の全身が、祐輔を喜ばせたいという願望で満たされているのが感じられた。片手は祐輔の胸を撫で、もう片手は自分の腿の間へと滑り込ませている。
「留美も…」
「うん、私も…感じているの。祐輔くんを見ているだけで…」
やがて二人は浴槽から上がり、まだ湯気の残る体で寝室へ向かった。ベッドの上で留美は上に乗り、ゆっくりと腰を落とした。深く、確実に。
「ああ…祐輔くん…」
彼女の目がとろんとし、唇が微かに震えた。
動きは最初はゆっくりだったが、次第に激しさを増していく。留美の長い髪が空中で踊り、汗が鎖骨に光る。彼女は祐輔の手を取って自分の胸に当てさせた。
「もっと…強く…」
その声は切実だった。
祐輔は腰を押し上げ、留美の奥深くへと入り込んでいく。彼女の内側は驚くほど熱く、締まりが良かった。歳を重ねた女性の体は、経験とともにこの部分も成熟するのだと、祐輔は改めて実感した。
「私…イク…イクわ…祐輔くん!」
留美の体が激しく震え、彼女の内部が律動的に収縮した。その瞬間、祐輔も解放され、留美の深くで熱いものを注いだ。
二人はしばらく重なり合ったまま、激しい呼吸を整えた。
「すごかった…」
留美が囁くように言った。
「祐輔くんとだと、いつも初めてみたい。56歳のおばさんが、こんなに夢中になれるなんて」
「留美はおばさんなんかじゃない」
祐輔は留美の汗ばんだ額にキスした。
「世界で一番魅力的な女性だ」
留美はその言葉に目を細め、祐輔の胸に顔を埋めた。
「そんなこと言われると…もっと離れられなくなるよ」
時計は午前2時を指していた。夫と娘の目を盗み、56歳の人妻と25歳の青年は、再びゆっくりと愛し合い始めた。窓の外の東京の光が、二人の絡み合う影を優しく照らしていた。
1
あなたにおすすめの小説
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母娘の影 (母娘丼) 二重の螺旋
MisakiNonagase
恋愛
「愛した女は、恋人の母親だった」
大学4年生の山本哲兵(22歳)。
どこか冷めた日常を送っていた彼が出会ったのは、太陽のように眩しい同級生・天草汐里。
そして、バイト先で出会った、慎ましくも色香を纏う49歳の主婦・天草美樹。
光のような純愛を注いでくれる娘、汐里。
闇の中で少女のように甘え、背徳の悦びに溺れる母、美樹。
「天草」という同じ名字を持つ二人の女。別々の場所で始まった二つの恋は、哲兵の家賃5万のワンルームで、そして娘の「お下がり」のブーツを通じて、音もなく混ざり合っていく。
それが最悪の結末へのカウントダウンだとも知らずに。
ついに訪れた「聖域」への招待状。汐里に連れられ、初めて訪れた彼女の自宅。そこでエプロン姿で出迎えたのは、昨夜まで哲兵の腕の中でその名を呼ばれていた、あの美樹だった。
逃げ場のないリビングで、母と娘、そして一人の男を巡る、美しくも残酷な地獄が幕を上げる。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる