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第一部 現実になった異世界生活
39. 異世界170日目 首都のサクラが見えてきた
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結局、特に眠気が襲ってこなくて、徹夜することになった。朝食を食べてから撤収作業をして出発する。車に乗ってしばらくするとさすがに眠りに落ちていたようだ。
盗賊を討伐した後、5日ほどかけて山を越える。途中は魔獣が出てきたが、特になにごともなく対応できた。この間の戦いで十分戦えると判断されたのか、自分たちも積極的に討伐に参加させて経験を積ませてくれた。
蠍の尾メンバーとも大分打ち解けてきて、食事の時や夜の見張りの時などは結構気さくに話せるようになった。最初はほとんど会話がなかったからなあ。冒険者としての心得や首都の情報などいろいろと教えてもらえたのはありがたかった。
どうやら以前いろいろあって男性に対してちょっと抵抗があったみたいで、仕事と割り切っての付き合いであればいいんだが、それ以上の付き合いは持たなかったらしい。
「自分は男としてみられていないのか?」と思ったんだが、そういうわけではなく、普段から対等で接してくれていることと、この間のことで認めてくれたようだ。やはり冒険者の中では女性は下に見られがちらしい。
山を越えてから最初の町に着いたところで役場に行って今回の盗賊の話をする。盗賊達の身分証明証を照合してもらうと、かなりの額の懸賞金がかかっていたようだ。今回は2つのパーティーでの合同討伐と言うことになってかなりの実績がつくようだ。階位が3段階違っていたら実績ポイントがつかないところだったので助かった。
懸賞金は盗賊団全体でなんと80万ドールとなっていた。まじか?あと使えない装備関係も売り払うと全部で20万ドールくらいになったようだ。
スレインさんからは懸賞金と装備を売ったお金はすべてもらってくれと言われる。断ろうとしたんだが、鋼の盾(良)を買うことを考えると、それだけで十分だし、最初の自分の奇襲がなければやられていたかもしれないことを考えると、この盾代も払わないといけないくらいだからと言われてしまう。
ただ、自分たちだけだったらどうしようもなかったこと、装備は売ったら半額くらいになるので使える人が使った方がいいということで、最終的に懸賞金などをまとめて受け取ることになった。
鋼の剣(高)、牙猪の革の籠手(高)が手に入ったので今まで使っていた鉄の剣(高)と革の籠手(並)は売り払うことにした。鉄の剣(高)は3万5千ドール、革の籠手(並)は6千ドールで買い取ってくれた。鉄の剣はのみの市で1000ドールだったものなのでかなりのもうけだ。
お金もかなり手に入ったし、装備も少し上質のものを手に入れたので言うことなしだ。まあ人を殺したことについては気にしないでおこう。牙猪の革の籠手(高)は今までよりも革の質が一つ上のものなので、グレード的には2段階上がる感じだな。
名称:鋼の剣(高)
詳細:鋼で鍛え上げられた剣。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上
名称:牙猪の革の籠手(高)
詳細:牙猪の革から作られた籠手。
品質:高
耐久性:高
効果:並
効力:強度向上
そこから途中の町に泊まりながら5日ほどかかり、やっと首都のサクラが見えてきた。
遠くからでも分かるくらいの高い城壁に囲まれた町だ。塀の手前には柵が設けられた農地が広がっていて、ちょうど収穫の時期らしく、多くの人が収穫作業を行っていた。農業とかも輪栽式とか地球の知識は使えるのかねえ?魔法があるからそれでなんとかなっていそうな気もするし、文明の進歩具合を考えるともう採用されている可能性も高いかな。
残念ながらファンタジーものの定番であるこてこてのお城はなかった。どうやら本格的な城があったのは200年前くらいまでらしく、補修への対応と実用性のことから、必要な建物を残して壊してしまったらしい。
ヤーマン国国王はこの町に住んでおり、他の州の領主はこの町と自分の土地を行ったり来たりしているようだ。まあ国王とか、領主とかに縁ができるとは思えないので気にしないでおこう。簡単に縁ができるのは小説だからだと思う。
入場には予想通り時間がかかってしまうがこれは仕方がない。それでも60分でできたのでまだいい方だろう。町の中に入ると、さすがに首都だけあって人が多い。建物は10階建てくらいまであった。首都では壁だけでなく、上空も結界で覆っているらしい。それでも10階建てが限度らしいけどね。
まずはカサス商会に行って護衛の完了通知をもらう。ここで蠍の尾のメンバーとはお別れとなるので、最後にみんなと一緒に夕食を食べることとなった。夕食は近くのレストランで食べたんだが、さすがにコーランさんが連れて行ってくれるところだけあっておいしかった。
蠍の尾のメンバーはこの町に家を借りて住んでいるらしい。しばらくはゆっくりすると言うことなのでまた会う機会もあるだろう。
自分たちは視察をしてほしいという依頼があったので、しばらくの間はカサス商会の宿泊施設に泊めてもらうことになった。そしてなぜか移動中と同じように、宿ではジェンと同室にされてしまう。大分慣れてきたけど、やっぱり気を遣うよ。
ここはお風呂まで用意されているというので、さっそくお風呂に入ることにした。大浴場というわけではなく、家庭用よりちょっと大きいくらいのお風呂だったんだが、久しぶりのお風呂を堪能することができた。うーん、日本人。ジェンはシャワーで済ませるみたいだったけどね。
~蠍の尾Side~
今までも何度か受けているカサス商会の依頼でアーマトの町までの護衛依頼を受けた。護衛は2回セットになっており、1回目は会長のコーランさんが同行し、コーランさんはそのまま別の護衛とオカニウムまで同行するので、自分たちはコーランさんたちを除くカサス商会の人たちといったんサクラに戻り、再度アーマトまで同行してから帰りにコーランさんも同行するという流れだ。
専属の護衛を雇っていないのは。護衛の人を色々使いわけることと、いろいろと人脈を作るために雇い分けているらしい。かなり評判のいい商会で、契約ができたのはとてもありがたかった。
今回も同じように考えていたんだが、帰りにアースという並階位のパーティーが同行することになると聞いた。またどっかの金持ちが道楽で冒険者の階位をあげようとしていると思うといやな気分になる。カサス商会はそういうことはしないと思っていたのだが、認識を変えないといけないのかもしれない。
移動の初日に同行するアースのメンバーのジュンイチという男が挨拶にやってきた。挨拶をしてくるのも珍しいが、礼儀だけは答えておこう。そう思ったんだが、どうやら少し態度に出てしまったようだ。
コーランさんがやってきて、知り合いの冒険者で商売の関係で同行をお願いしたこと、風の翼のメンバーからも上階位並の実力をもっていると言われていること、本人達もできる範囲で護衛には協力するつもりであることなどを教えてくれた。失礼な態度をとってしまったと思って謝ると、向こうにも謝られた。
本人たちからは並階位の実力しかないといっているが、倒した魔獣の内容を聞くと、上階位でもおかしくないレベルだった。しかし自分たちとの連携は難しいと言うことでそれぞれのパーティーで戦うということにした。
私たちは女だけのパーティーなので今までもいろいろと言われたり、ちょっかいをかけられたり、変な目で見られたりすることが多く、できるだけ気にしないことにしていた。しかしこのジュンイチというやつはそいつらとは違う印象だった。
女だからと言って変な目で見たりもしないし、下に見たりもしない。手合わせを求めてきたので相手をしてやると、本気で学ぼうとしているのがわかった。一緒にいるジェンという女の子もジュンイチのことは信頼しているようだ。いい関係だな。
運が悪いことに途中で盗賊に襲われてしまった。しかもよりにもよってレイストフの奴らだ。冒険者になりたての頃に少し世話になったんだが、途中から素行が悪くなり、冒険者を追放されてしまった奴らで、実力だけは侮れないレベルだ。
正直まともに戦ったら負ける可能性もあったんだが、ジュンイチの機転で被害もなく倒すことができた。
あとであれは何だったのか聞いてみたところ、いろいろと香辛料を混ぜた目潰しと言っていた。あまり広めると逆に盗賊に使われてしまうので黙っておいてほしいと言われる。たしかにそれはそうかもしれない。
ジュンイチもジェンも盗賊相手に戦い、盗賊を殺すことになった。覚悟をしているとは言っていたが、さすがに初めての経験だと気になってしまう。ただ一応事前に覚悟していると言っていただけあってか思ったよりも落ち着いていてほっとした。
さすがにその日は興奮していたのか、眠れなかったみたいで見張りを請け負ってくれた。結局朝まで眠気が来なかったらしい。もちろんまだ心の奥には引っかかっているかもしれないが、誰もが乗り越えなければならないことなので、あとは本人次第だ。
今回の盗賊討伐はジュンイチがいなかったら逆にやられていた可能性も高いので報酬は全部持っていってもらってもかまわないのだが、ジュンイチは「それはちがう!」と断固として受け入れてくれなかった。
手に入れた装備についても先に選んでもらったんだが、本当に使えるものだけを選んでいた。譲ってくれた鋼の盾(良)なんて100万ドールを超える品物だ。正直これをもらっていいのかとかなり躊躇してしまった。報酬はなんとか受け取ってくれたが、それでも自分たちの取り分が多いくらいだったのに、お礼を言われてしまった。
ジェンとは少し話をしたところ、恋人という関係ではなかったようだ。ジェンもジュンイチのことが好きなのか分からないが、気にはなっているようだ。ただジュンイチの方は全くといっていいほど彼女の好意には気がついていないみたいだ。ジェンは「今はこのままでいい。」といっているので温かく見守ってあげようと思う。
盗賊を討伐した後、5日ほどかけて山を越える。途中は魔獣が出てきたが、特になにごともなく対応できた。この間の戦いで十分戦えると判断されたのか、自分たちも積極的に討伐に参加させて経験を積ませてくれた。
蠍の尾メンバーとも大分打ち解けてきて、食事の時や夜の見張りの時などは結構気さくに話せるようになった。最初はほとんど会話がなかったからなあ。冒険者としての心得や首都の情報などいろいろと教えてもらえたのはありがたかった。
どうやら以前いろいろあって男性に対してちょっと抵抗があったみたいで、仕事と割り切っての付き合いであればいいんだが、それ以上の付き合いは持たなかったらしい。
「自分は男としてみられていないのか?」と思ったんだが、そういうわけではなく、普段から対等で接してくれていることと、この間のことで認めてくれたようだ。やはり冒険者の中では女性は下に見られがちらしい。
山を越えてから最初の町に着いたところで役場に行って今回の盗賊の話をする。盗賊達の身分証明証を照合してもらうと、かなりの額の懸賞金がかかっていたようだ。今回は2つのパーティーでの合同討伐と言うことになってかなりの実績がつくようだ。階位が3段階違っていたら実績ポイントがつかないところだったので助かった。
懸賞金は盗賊団全体でなんと80万ドールとなっていた。まじか?あと使えない装備関係も売り払うと全部で20万ドールくらいになったようだ。
スレインさんからは懸賞金と装備を売ったお金はすべてもらってくれと言われる。断ろうとしたんだが、鋼の盾(良)を買うことを考えると、それだけで十分だし、最初の自分の奇襲がなければやられていたかもしれないことを考えると、この盾代も払わないといけないくらいだからと言われてしまう。
ただ、自分たちだけだったらどうしようもなかったこと、装備は売ったら半額くらいになるので使える人が使った方がいいということで、最終的に懸賞金などをまとめて受け取ることになった。
鋼の剣(高)、牙猪の革の籠手(高)が手に入ったので今まで使っていた鉄の剣(高)と革の籠手(並)は売り払うことにした。鉄の剣(高)は3万5千ドール、革の籠手(並)は6千ドールで買い取ってくれた。鉄の剣はのみの市で1000ドールだったものなのでかなりのもうけだ。
お金もかなり手に入ったし、装備も少し上質のものを手に入れたので言うことなしだ。まあ人を殺したことについては気にしないでおこう。牙猪の革の籠手(高)は今までよりも革の質が一つ上のものなので、グレード的には2段階上がる感じだな。
名称:鋼の剣(高)
詳細:鋼で鍛え上げられた剣。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上
名称:牙猪の革の籠手(高)
詳細:牙猪の革から作られた籠手。
品質:高
耐久性:高
効果:並
効力:強度向上
そこから途中の町に泊まりながら5日ほどかかり、やっと首都のサクラが見えてきた。
遠くからでも分かるくらいの高い城壁に囲まれた町だ。塀の手前には柵が設けられた農地が広がっていて、ちょうど収穫の時期らしく、多くの人が収穫作業を行っていた。農業とかも輪栽式とか地球の知識は使えるのかねえ?魔法があるからそれでなんとかなっていそうな気もするし、文明の進歩具合を考えるともう採用されている可能性も高いかな。
残念ながらファンタジーものの定番であるこてこてのお城はなかった。どうやら本格的な城があったのは200年前くらいまでらしく、補修への対応と実用性のことから、必要な建物を残して壊してしまったらしい。
ヤーマン国国王はこの町に住んでおり、他の州の領主はこの町と自分の土地を行ったり来たりしているようだ。まあ国王とか、領主とかに縁ができるとは思えないので気にしないでおこう。簡単に縁ができるのは小説だからだと思う。
入場には予想通り時間がかかってしまうがこれは仕方がない。それでも60分でできたのでまだいい方だろう。町の中に入ると、さすがに首都だけあって人が多い。建物は10階建てくらいまであった。首都では壁だけでなく、上空も結界で覆っているらしい。それでも10階建てが限度らしいけどね。
まずはカサス商会に行って護衛の完了通知をもらう。ここで蠍の尾のメンバーとはお別れとなるので、最後にみんなと一緒に夕食を食べることとなった。夕食は近くのレストランで食べたんだが、さすがにコーランさんが連れて行ってくれるところだけあっておいしかった。
蠍の尾のメンバーはこの町に家を借りて住んでいるらしい。しばらくはゆっくりすると言うことなのでまた会う機会もあるだろう。
自分たちは視察をしてほしいという依頼があったので、しばらくの間はカサス商会の宿泊施設に泊めてもらうことになった。そしてなぜか移動中と同じように、宿ではジェンと同室にされてしまう。大分慣れてきたけど、やっぱり気を遣うよ。
ここはお風呂まで用意されているというので、さっそくお風呂に入ることにした。大浴場というわけではなく、家庭用よりちょっと大きいくらいのお風呂だったんだが、久しぶりのお風呂を堪能することができた。うーん、日本人。ジェンはシャワーで済ませるみたいだったけどね。
~蠍の尾Side~
今までも何度か受けているカサス商会の依頼でアーマトの町までの護衛依頼を受けた。護衛は2回セットになっており、1回目は会長のコーランさんが同行し、コーランさんはそのまま別の護衛とオカニウムまで同行するので、自分たちはコーランさんたちを除くカサス商会の人たちといったんサクラに戻り、再度アーマトまで同行してから帰りにコーランさんも同行するという流れだ。
専属の護衛を雇っていないのは。護衛の人を色々使いわけることと、いろいろと人脈を作るために雇い分けているらしい。かなり評判のいい商会で、契約ができたのはとてもありがたかった。
今回も同じように考えていたんだが、帰りにアースという並階位のパーティーが同行することになると聞いた。またどっかの金持ちが道楽で冒険者の階位をあげようとしていると思うといやな気分になる。カサス商会はそういうことはしないと思っていたのだが、認識を変えないといけないのかもしれない。
移動の初日に同行するアースのメンバーのジュンイチという男が挨拶にやってきた。挨拶をしてくるのも珍しいが、礼儀だけは答えておこう。そう思ったんだが、どうやら少し態度に出てしまったようだ。
コーランさんがやってきて、知り合いの冒険者で商売の関係で同行をお願いしたこと、風の翼のメンバーからも上階位並の実力をもっていると言われていること、本人達もできる範囲で護衛には協力するつもりであることなどを教えてくれた。失礼な態度をとってしまったと思って謝ると、向こうにも謝られた。
本人たちからは並階位の実力しかないといっているが、倒した魔獣の内容を聞くと、上階位でもおかしくないレベルだった。しかし自分たちとの連携は難しいと言うことでそれぞれのパーティーで戦うということにした。
私たちは女だけのパーティーなので今までもいろいろと言われたり、ちょっかいをかけられたり、変な目で見られたりすることが多く、できるだけ気にしないことにしていた。しかしこのジュンイチというやつはそいつらとは違う印象だった。
女だからと言って変な目で見たりもしないし、下に見たりもしない。手合わせを求めてきたので相手をしてやると、本気で学ぼうとしているのがわかった。一緒にいるジェンという女の子もジュンイチのことは信頼しているようだ。いい関係だな。
運が悪いことに途中で盗賊に襲われてしまった。しかもよりにもよってレイストフの奴らだ。冒険者になりたての頃に少し世話になったんだが、途中から素行が悪くなり、冒険者を追放されてしまった奴らで、実力だけは侮れないレベルだ。
正直まともに戦ったら負ける可能性もあったんだが、ジュンイチの機転で被害もなく倒すことができた。
あとであれは何だったのか聞いてみたところ、いろいろと香辛料を混ぜた目潰しと言っていた。あまり広めると逆に盗賊に使われてしまうので黙っておいてほしいと言われる。たしかにそれはそうかもしれない。
ジュンイチもジェンも盗賊相手に戦い、盗賊を殺すことになった。覚悟をしているとは言っていたが、さすがに初めての経験だと気になってしまう。ただ一応事前に覚悟していると言っていただけあってか思ったよりも落ち着いていてほっとした。
さすがにその日は興奮していたのか、眠れなかったみたいで見張りを請け負ってくれた。結局朝まで眠気が来なかったらしい。もちろんまだ心の奥には引っかかっているかもしれないが、誰もが乗り越えなければならないことなので、あとは本人次第だ。
今回の盗賊討伐はジュンイチがいなかったら逆にやられていた可能性も高いので報酬は全部持っていってもらってもかまわないのだが、ジュンイチは「それはちがう!」と断固として受け入れてくれなかった。
手に入れた装備についても先に選んでもらったんだが、本当に使えるものだけを選んでいた。譲ってくれた鋼の盾(良)なんて100万ドールを超える品物だ。正直これをもらっていいのかとかなり躊躇してしまった。報酬はなんとか受け取ってくれたが、それでも自分たちの取り分が多いくらいだったのに、お礼を言われてしまった。
ジェンとは少し話をしたところ、恋人という関係ではなかったようだ。ジェンもジュンイチのことが好きなのか分からないが、気にはなっているようだ。ただジュンイチの方は全くといっていいほど彼女の好意には気がついていないみたいだ。ジェンは「今はこのままでいい。」といっているので温かく見守ってあげようと思う。
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