60 / 430
第一部 異世界らしい冒険
48. 異世界209日目 サクラののみの市
しおりを挟む
月末の今日と明日は年に1回の大きなのみの市が開かれる。来月の9/15がヤーマン国の建国記念日となるらしく、そのときは町中で大騒ぎとなるみたいで、その前にいらないものを処分したりして資金を貯める人も多いらしい。
他の町でも建国記念日の祭りは行われるようだが、もちろんこの町の祭りの規模が一番大きいようだ。せっかくなので少なくともそこまではこの町にいようと言うことになったので宿の宿泊は延長している。
近くのお店で朝食を食べた後、1時からすでに市が始まっているので早速見に行くことにした。鑑定レベルが上がっていればもしかしたら見るだけで鑑定できるようになっていたかもしれないが、まだ時間がかかりそうなのでそれは無理だ。
どんなものが見つかるかは分からないが、一番は自分たちの装備品の質向上である。それ以外にいいものがあればそれを転売すればその分を新しい装備に回せるだろう。このあと移動することになるかもしれないので、一番装備が充実しているサクラでできるだけ装備はそろえた方がいいと考えている。
武器などの装備品、アクセサリーのお店を中心に見て回るが、確かに安く売られているものもあるんだが、低レベルのものだったり、かなり劣化していたりするものが多い。まあもともとがいらないものを処分するのが目的だからしょうがないと言えばしょうがないんだけどね。魔道具もちょっと変わったものも出ているが、収納バッグがあるとはいえ容量に制約があるからなあ。
まああまりムキになって探してもしょうがないと割り切って、いろいろと店を見ながら歩いて行く。いろいろ売っているお店の他にも食べ物やゲームの屋台も出ているので適当に覗いていく。リンゴ飴のようなものや綿菓子のようなものもあったので懐かしいと思って買ってしまった。
「次はあれを食べよう!!」とジェンにあちこちの屋台に引っ張られるが、ジェンは少しだけ食べて味見をしてからこっちに渡してくるので自分はおなかがいっぱいになってしまう。いろいろ気になるのは分かるけど、もう少し食べてください。
そして間接キスとか気にしていた自分がなんか気恥ずかしい。食べかけや飲みかけのものを次々と渡されるのでそんなの気にしている風でもない。アメリカだとこんなものなのかね。
あとは大道芸のようなものや楽器の演奏なども行われている。手品ではない本物の魔法を使ったパフォーマンスもあるのでなかなかの迫力だ。楽器はバイオリンのようなものやギターのようなものなどで特段変わったものがあるわけではないが、音楽や歌自体は聞いたことがないものが多かった。まあ当たり前かな。
結局2日間でいろいろ見て回ったが、観光みたいな感じになってしまったのはしょうがないところか。まあ自分も楽しかったからヨシとしよう。
そうはいってもさすがに首都と言うだけあって結構いろいろと手に入った。自分たちで使えそうなものは使っていってもいいが、他のものは修理してから売る方向かな?購入金額は少し値引きしてもらったけど、もともとかなり安いので値引きしてもらっても数十ドールくらいだ。
名称:鉄の槍(低)
詳細:鉄を鍛えて製作された槍。製品の強度が20%向上する。製品の切れ味が10%向上する。錆びているため真価を発揮できない。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2、鋭利向上-1
5000ドールで売られていたもので、ちゃんと手入れすれば高レベルになりそう。今のところ使う予定はないので売却かな?
名称:クロスボウ(低)
詳細:魔樹材から製作されたクロスボウ。耐久性が20%向上する。打ち出す矢に風魔法を付加して威力、精度を向上させる。壊れているため、効果が発揮できない。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:耐久性向上-2、風魔法-3
壊れているため、ジャンク品として1000ドールで売られていたもの。弦の部分が切れており、本体もかなり汚いんだが、修理できればかなりよさそう。ただ魔法を使えると弓の出番はあまりないんだよなあ。
名称:牙猪の革の籠手(高)
詳細:牙猪の革から製作された籠手。製品の強度が20%向上する。耐久性が10%向上する。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2、耐久性向上-1
1000~10000ドールくらいでいろいろ防具を売っているお店でなぜか10000ドールで売られていたもの。サイズもちょうどよかったのでジェンが使うことにした。
名称:鉄の兜(低)
詳細:鉄と大角牛の革から製作された兜。製品の強度が20%向上する。錆びているため真価を発揮できない。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2
革の籠手と同じところで5000ドールで売られていたもので、これも鉄の部分が錆びており、革のところもかなり汚れているものだ。自分が使うのに良さそうだった。
名称:鉄の小盾(低)
詳細:鉄を鍛えて製作された小盾。製品の強度が20%向上する。筋力が20%向上する。錆びているため真価を発揮できない。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2、筋力増強-2
5000ドールで売られていたもので錆が出ているが、整備すればかなり良さそうなもの。これはジェンに使ってもらう予定だ。
名称:魔術のネックレス(高)
詳細:銀製のネックレス。魔法使用時威力が向上する。
品質:高
耐久性:並
効果:高
効力:魔力強化-2
12000ドールで普通のネックレスとして売られていたもので、指輪と相乗効果があればジェンに使ってもらう予定。だめだったら売ればいいと思っている。
名称:魔術の指輪(高)
詳細:銀製の指輪。魔法使用時威力が20%向上する。
品質:高
耐久性:並
効果:高
効力:魔力強化-2
12000ドールで普通の指輪として売られていたもの。これも今の指輪と相乗効果がなければ売る予定だ。
このほか美術品とかも掘り出し物がないかと探してみたんだが、数があまりに多すぎて諦めた。美術品はよっぽどじゃないと難しいな。本気で転売をするのならなんとかできるかもしれないが、お金に困っている状態でもないからねえ。
まあ気になる絵があったらくらいの感覚でいいだろう。家とか借りたら転売ではなく購入を考えてもいいけど、しばらく予定はないからね。
手軽な転売としてアクセサリー関係は前と同じようにいろいろと見て回り、転売できそうなものを購入していった。
アクセサリーを売っているお店でジェンが気に入ったものがあったみたいで食い入るように眺めていたのでそれも購入した。特に効果が付与されているわけではないものだが、鳥の羽根をかたどったきれいな銀とガラスのブローチである。お礼を言われるが、ジェンと一緒に稼いだお金なので特に気にしなくてもいいんだけどね。
買ってきた魔力強化のアクセサリーを試してみたが、残念ながら効果の向上はなかった。まあ複数装備して効果が上乗せされるのであればいくつもつければとんでもないことになるからねえ。ということで今回購入のアクセサリー関係は売却決定である。
後日今回購入したものは鍛冶屋に持ち込んで修理してもらい、一部は買い取りしてもらった。あれだけの中からよくこれだけ見つけられたなあとかなり感心されてしまった。さすがに全部を今回ののみの市で見つけたわけではないとは言っておいたけどね。
クロスボウだけは専門外なので他で修理してくれと言われたので、大体の価格だけ教えてもらったのでどこかで修理してもらわないといけないな。
鉄の槍(高):修理代=2,000ドール、購入額=5,000ドール、売却額70,000ドール
クロスボウ(良):購入額=1,000ドール、価値=900,000ドールくらい
牙猪の革の籠手(高):購入額=10,000ドール、価値=70,000ドールくらい
鉄の兜(高):修理代=3,000ドール、購入額=5,000ドール、価値=60,000ドールくらい
鉄の小盾(高):修理代=3,000ドール、購入額=5,000ドール、価値=130,000ドールくらい
魔術のネックレス(高):購入額=12,000ドール、売却額=70,000ドール
魔術の指輪(高):購入額=12,000ドール、価値=120,000ドールくらい
今まで持っていた革の籠手(並)、革の帽子(並)、鉄の小盾(並)、魔術の指輪(並)は売ろうかと思ったが、予備として収納バッグに入れておくことにした。もしもの時に換えがないと困るので金銭的に余裕がある間は1つ前の装備だけは保管しておくことにしよう。
購入費と修理代含めて6万ドールと結構かかったが、14万ドールの売却金と、120万ドールくらいの装備と考えると10倍以上と半端ないもうけだな。まあ今回はクロスボウの価値が大きいけどね。そうそうこんなものが手に入らないだろう。見る人が見たら魔符核でわかるからね。
宝石関係は思ったほど価値はなくて5千ドール使って1万5千ドールになった位だった。まあもうけは出たけどね。
正直転売だけでも結構稼げそうな気がするのは気のせいだろうか?とはいえ、あまりおおっぴらにやっていると絶対に目をつけられるのでほどほどにしておいた方がいいかもしれないね。年に数回ののみの市や骨董店で適当に気になるものがあれば買っていくというくらいがちょうどいいかもしれない。
~ジェンSide~
大きなのみの市があるというので買い出しに行くことになった。転売すればかなりもうけが出そうだけど、あまりおおっぴらにやると目をつけられかねないので、ほどほどに見て回ろうと言うことだった。
もちろん私たちの他にも鑑定スキルを持った人たちも見て回っているだろうけど、壊れていたりしているものについては彼らの鑑定だけでは判断できないので私たちはかなり有利なのよね。
せっかくだから食事は屋台で食べようというので、食べたいものを片っ端から買っていった。いろいろ食べたいので一口だけ食べて後はイチに渡して食べてもらう。おかげでいろいろなものを味わえて良かった。
私が食べたものを渡すと、怪訝な顔をしていたので「私の食べかけじゃ気に入らないの?」というと「そういうわけじゃないんだけどなあ。」となんか納得できないような表情をしていた。「間接キスになるのに・・・」とかブツブツっているけど、今更だよね。イチはこういうことはかなり気にしてるなあ。
地球で持っていたような鳥の羽根のブローチがあったので熱心に見ていたら、イチが買ってくれた。幼い頃に父から誕生日プレゼントでもらったお気に入りのものに似ているものだった。特に理由も聞いてこなかったけど、ありがとうとお礼をしておいた。大切にしよう。
他の町でも建国記念日の祭りは行われるようだが、もちろんこの町の祭りの規模が一番大きいようだ。せっかくなので少なくともそこまではこの町にいようと言うことになったので宿の宿泊は延長している。
近くのお店で朝食を食べた後、1時からすでに市が始まっているので早速見に行くことにした。鑑定レベルが上がっていればもしかしたら見るだけで鑑定できるようになっていたかもしれないが、まだ時間がかかりそうなのでそれは無理だ。
どんなものが見つかるかは分からないが、一番は自分たちの装備品の質向上である。それ以外にいいものがあればそれを転売すればその分を新しい装備に回せるだろう。このあと移動することになるかもしれないので、一番装備が充実しているサクラでできるだけ装備はそろえた方がいいと考えている。
武器などの装備品、アクセサリーのお店を中心に見て回るが、確かに安く売られているものもあるんだが、低レベルのものだったり、かなり劣化していたりするものが多い。まあもともとがいらないものを処分するのが目的だからしょうがないと言えばしょうがないんだけどね。魔道具もちょっと変わったものも出ているが、収納バッグがあるとはいえ容量に制約があるからなあ。
まああまりムキになって探してもしょうがないと割り切って、いろいろと店を見ながら歩いて行く。いろいろ売っているお店の他にも食べ物やゲームの屋台も出ているので適当に覗いていく。リンゴ飴のようなものや綿菓子のようなものもあったので懐かしいと思って買ってしまった。
「次はあれを食べよう!!」とジェンにあちこちの屋台に引っ張られるが、ジェンは少しだけ食べて味見をしてからこっちに渡してくるので自分はおなかがいっぱいになってしまう。いろいろ気になるのは分かるけど、もう少し食べてください。
そして間接キスとか気にしていた自分がなんか気恥ずかしい。食べかけや飲みかけのものを次々と渡されるのでそんなの気にしている風でもない。アメリカだとこんなものなのかね。
あとは大道芸のようなものや楽器の演奏なども行われている。手品ではない本物の魔法を使ったパフォーマンスもあるのでなかなかの迫力だ。楽器はバイオリンのようなものやギターのようなものなどで特段変わったものがあるわけではないが、音楽や歌自体は聞いたことがないものが多かった。まあ当たり前かな。
結局2日間でいろいろ見て回ったが、観光みたいな感じになってしまったのはしょうがないところか。まあ自分も楽しかったからヨシとしよう。
そうはいってもさすがに首都と言うだけあって結構いろいろと手に入った。自分たちで使えそうなものは使っていってもいいが、他のものは修理してから売る方向かな?購入金額は少し値引きしてもらったけど、もともとかなり安いので値引きしてもらっても数十ドールくらいだ。
名称:鉄の槍(低)
詳細:鉄を鍛えて製作された槍。製品の強度が20%向上する。製品の切れ味が10%向上する。錆びているため真価を発揮できない。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2、鋭利向上-1
5000ドールで売られていたもので、ちゃんと手入れすれば高レベルになりそう。今のところ使う予定はないので売却かな?
名称:クロスボウ(低)
詳細:魔樹材から製作されたクロスボウ。耐久性が20%向上する。打ち出す矢に風魔法を付加して威力、精度を向上させる。壊れているため、効果が発揮できない。
品質:良
耐久性:良
効果:良
効力:耐久性向上-2、風魔法-3
壊れているため、ジャンク品として1000ドールで売られていたもの。弦の部分が切れており、本体もかなり汚いんだが、修理できればかなりよさそう。ただ魔法を使えると弓の出番はあまりないんだよなあ。
名称:牙猪の革の籠手(高)
詳細:牙猪の革から製作された籠手。製品の強度が20%向上する。耐久性が10%向上する。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2、耐久性向上-1
1000~10000ドールくらいでいろいろ防具を売っているお店でなぜか10000ドールで売られていたもの。サイズもちょうどよかったのでジェンが使うことにした。
名称:鉄の兜(低)
詳細:鉄と大角牛の革から製作された兜。製品の強度が20%向上する。錆びているため真価を発揮できない。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2
革の籠手と同じところで5000ドールで売られていたもので、これも鉄の部分が錆びており、革のところもかなり汚れているものだ。自分が使うのに良さそうだった。
名称:鉄の小盾(低)
詳細:鉄を鍛えて製作された小盾。製品の強度が20%向上する。筋力が20%向上する。錆びているため真価を発揮できない。
品質:高
耐久性:高
効果:高
効力:強度向上-2、筋力増強-2
5000ドールで売られていたもので錆が出ているが、整備すればかなり良さそうなもの。これはジェンに使ってもらう予定だ。
名称:魔術のネックレス(高)
詳細:銀製のネックレス。魔法使用時威力が向上する。
品質:高
耐久性:並
効果:高
効力:魔力強化-2
12000ドールで普通のネックレスとして売られていたもので、指輪と相乗効果があればジェンに使ってもらう予定。だめだったら売ればいいと思っている。
名称:魔術の指輪(高)
詳細:銀製の指輪。魔法使用時威力が20%向上する。
品質:高
耐久性:並
効果:高
効力:魔力強化-2
12000ドールで普通の指輪として売られていたもの。これも今の指輪と相乗効果がなければ売る予定だ。
このほか美術品とかも掘り出し物がないかと探してみたんだが、数があまりに多すぎて諦めた。美術品はよっぽどじゃないと難しいな。本気で転売をするのならなんとかできるかもしれないが、お金に困っている状態でもないからねえ。
まあ気になる絵があったらくらいの感覚でいいだろう。家とか借りたら転売ではなく購入を考えてもいいけど、しばらく予定はないからね。
手軽な転売としてアクセサリー関係は前と同じようにいろいろと見て回り、転売できそうなものを購入していった。
アクセサリーを売っているお店でジェンが気に入ったものがあったみたいで食い入るように眺めていたのでそれも購入した。特に効果が付与されているわけではないものだが、鳥の羽根をかたどったきれいな銀とガラスのブローチである。お礼を言われるが、ジェンと一緒に稼いだお金なので特に気にしなくてもいいんだけどね。
買ってきた魔力強化のアクセサリーを試してみたが、残念ながら効果の向上はなかった。まあ複数装備して効果が上乗せされるのであればいくつもつければとんでもないことになるからねえ。ということで今回購入のアクセサリー関係は売却決定である。
後日今回購入したものは鍛冶屋に持ち込んで修理してもらい、一部は買い取りしてもらった。あれだけの中からよくこれだけ見つけられたなあとかなり感心されてしまった。さすがに全部を今回ののみの市で見つけたわけではないとは言っておいたけどね。
クロスボウだけは専門外なので他で修理してくれと言われたので、大体の価格だけ教えてもらったのでどこかで修理してもらわないといけないな。
鉄の槍(高):修理代=2,000ドール、購入額=5,000ドール、売却額70,000ドール
クロスボウ(良):購入額=1,000ドール、価値=900,000ドールくらい
牙猪の革の籠手(高):購入額=10,000ドール、価値=70,000ドールくらい
鉄の兜(高):修理代=3,000ドール、購入額=5,000ドール、価値=60,000ドールくらい
鉄の小盾(高):修理代=3,000ドール、購入額=5,000ドール、価値=130,000ドールくらい
魔術のネックレス(高):購入額=12,000ドール、売却額=70,000ドール
魔術の指輪(高):購入額=12,000ドール、価値=120,000ドールくらい
今まで持っていた革の籠手(並)、革の帽子(並)、鉄の小盾(並)、魔術の指輪(並)は売ろうかと思ったが、予備として収納バッグに入れておくことにした。もしもの時に換えがないと困るので金銭的に余裕がある間は1つ前の装備だけは保管しておくことにしよう。
購入費と修理代含めて6万ドールと結構かかったが、14万ドールの売却金と、120万ドールくらいの装備と考えると10倍以上と半端ないもうけだな。まあ今回はクロスボウの価値が大きいけどね。そうそうこんなものが手に入らないだろう。見る人が見たら魔符核でわかるからね。
宝石関係は思ったほど価値はなくて5千ドール使って1万5千ドールになった位だった。まあもうけは出たけどね。
正直転売だけでも結構稼げそうな気がするのは気のせいだろうか?とはいえ、あまりおおっぴらにやっていると絶対に目をつけられるのでほどほどにしておいた方がいいかもしれないね。年に数回ののみの市や骨董店で適当に気になるものがあれば買っていくというくらいがちょうどいいかもしれない。
~ジェンSide~
大きなのみの市があるというので買い出しに行くことになった。転売すればかなりもうけが出そうだけど、あまりおおっぴらにやると目をつけられかねないので、ほどほどに見て回ろうと言うことだった。
もちろん私たちの他にも鑑定スキルを持った人たちも見て回っているだろうけど、壊れていたりしているものについては彼らの鑑定だけでは判断できないので私たちはかなり有利なのよね。
せっかくだから食事は屋台で食べようというので、食べたいものを片っ端から買っていった。いろいろ食べたいので一口だけ食べて後はイチに渡して食べてもらう。おかげでいろいろなものを味わえて良かった。
私が食べたものを渡すと、怪訝な顔をしていたので「私の食べかけじゃ気に入らないの?」というと「そういうわけじゃないんだけどなあ。」となんか納得できないような表情をしていた。「間接キスになるのに・・・」とかブツブツっているけど、今更だよね。イチはこういうことはかなり気にしてるなあ。
地球で持っていたような鳥の羽根のブローチがあったので熱心に見ていたら、イチが買ってくれた。幼い頃に父から誕生日プレゼントでもらったお気に入りのものに似ているものだった。特に理由も聞いてこなかったけど、ありがとうとお礼をしておいた。大切にしよう。
22
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
駆け落ち男女の気ままな異世界スローライフ
壬黎ハルキ
ファンタジー
それは、少年が高校を卒業した直後のことだった。
幼なじみでお嬢様な少女から、夕暮れの公園のど真ん中で叫ばれた。
「知らない御曹司と結婚するなんて絶対イヤ! このまま世界の果てまで逃げたいわ!」
泣きじゃくる彼女に、彼は言った。
「俺、これから異世界に移住するんだけど、良かったら一緒に来る?」
「行くわ! ついでに私の全部をアンタにあげる! 一生大事にしなさいよね!」
そんな感じで駆け落ちした二人が、異世界でのんびりと暮らしていく物語。
※2019年10月、完結しました。
※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
スマホアプリで衣食住確保の異世界スローライフ 〜面倒なことは避けたいのに怖いものなしのスライムと弱気なドラゴンと一緒だとそうもいかず〜
もーりんもも
ファンタジー
命より大事なスマホを拾おうとして命を落とした俺、武田義経。
ああ死んだと思った瞬間、俺はスマホの神様に祈った。スマホのために命を落としたんだから、お慈悲を!
目を開けると、俺は異世界に救世主として召喚されていた。それなのに俺のステータスは平均よりやや上といった程度。
スキル欄には見覚えのある虫眼鏡アイコンが。だが異世界人にはただの丸印に見えたらしい。
何やら漂う失望感。結局、救世主ではなく、ただの用無しと認定され、宮殿の使用人という身分に。
やれやれ。スキル欄の虫眼鏡をタップすると検索バーが出た。
「ご飯」と検索すると、見慣れたアプリがずらずらと! アプリがダウンロードできるんだ!
ヤバくない? 不便な異世界だけど、楽してダラダラ生きていこう――そう思っていた矢先、命を狙われ国を出ることに。
ひょんなことから知り合った老婆のお陰でなんとか逃げ出したけど、気がつけば、いつの間にかスライムやらドラゴンやらに囲まれて、どんどん不本意な方向へ……。
2025/04/04-06 HOTランキング1位をいただきました! 応援ありがとうございます!
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる