【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~

ばいむ

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第一部 異世界ものに出てくる賢者

96. 異世界426日目 越境の準備

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 そろそろアルモニアの方も雪がなくなってきているという情報を聞いたので出発を4日後に決めて、もう一度遠征に行くことにした。朝食を食べてから早々に準備をして前と同じエリアに移動する。


 今回倒しておきたいのは白鹿と白熊だ。特に白熊は上階位の上位の魔獣でかなり手強いことがわかっている。索敵をしながら魔獣を狩っていくが、そうそう簡単に見つからない。隠密のスキルも持っているみたいなので余計に見つかりにくいのだろう。不意打ちには気をつけないといけない。

 出てくる魔獣を倒しながらしばらく森の中を進んでいくと、白鹿を発見するが、見つけたときは思ったよりも近かった。すぐに攻撃を仕掛けるが、初手の風魔法を避けられてしまう。一気に突進されるが、ギリギリ風と水の盾の展開が間に合った。それでもかなりの衝撃だ。
 押さえ込んでいる間にジェンから魔法攻撃の援護を受けながら切りつけていく。角の攻撃が激しい上、毒持ちというのがやっかいだ。口から毒の息を出してくるって反則だろう。途中でジェンに回復魔法をかけてもらいながらなんとか倒すことができた。
 やはり突撃力が半端ないね。他の魔獣が一緒だったらかなり厳しいかも。土魔法の土壁がもっと早く分厚くできればいいんだけどねえ。


 5時前に拠点に戻り、解体を行う。白鹿は角がかなりの値段となるので丁寧に処理をしなければならない。毛皮を剥いでから肉も切り出す。さすがに処理に時間がかかるのはしょうがないところだ。肉の一部は今日の夕食にしよう。


 解体が一段落したところで夕食の準備に取りかかる。夕食には鹿肉のステーキにスープとサラダとパンだ。この国では主食はパンが多いのと、外で食べるにはやはりパンの方が食べやすいので最近はご飯を食べる機会が少ない。
 肉の処理は魔法で行っているので病原菌とかは大丈夫だと思うけど、大丈夫だよね?まあ、あまりレアとかで食べるのはやめといた方がいいのかねえ?肉はなかなかおいしかったが、やはりお店みたいにうまく焼けないのは仕方がないところか?もう少し料理の腕をレベルアップしないといけない。
 ちなみにジェンの料理スキルは自分と同じ2なんだが、実際の手際は自分の方がいいみたいだ。包丁とかの扱いはジェンの方がうまいんだけど、味付けに関しては自分の方が上みたいだ。このため、味付けは自分がやることが多い。 まあ何もしないとレベルも上がらないから一緒にはやっているんだけどね。


 ちなみに現在の拠点で使っている魔道具はこんな感じでかなり充実している。
  コンロセット(コンロ二つと流しの水道と浄化装置)
  トイレ
  トイレの消音
  シャワールームのシャワー用の温水
  シャワールームの排水の浄化装置
  魔獣よけ(初階位対応)
  魔素の関知を利用した防犯ブザー
  壁の耐久性向上
  拠点の認識阻害
  消臭
  防音
  冷凍冷蔵庫(今は使っていない)
  音楽再生装置

 照明は起きているときしか使わないので魔法を使うことにしている。消臭なども前は魔法を使っていたんだが、そこまで消費魔素が多くないので魔道具ですることにした。匂いや煙を分子まで分解するイメージで作成すると思ったよりも簡単にできたからね。
 虫についてはやはりやってくるんだが、最初に拠点を置いたところで風魔法を使って追い出してから起きている間は風魔法で防いでいるので入ってこない。建物の中は大丈夫だしね。一応網戸のようなものも取り付けている。
 寒いのは布団で何とかなるんだが、今後は暑くなってきたときの対応を考えておかないといけない。これはエアコンのような魔道具を買えばいいんだが、今のところ必要がないので後回しにしている。寒いのは服を着ればいいからね。

 あとは魔獣よけの魔道具を上のレベルのもにしたいんだが結構高いというのが問題だ。まあかなり離れた場所に拠点を立てるのでこれでも十分かもしれないけどね。魔獣よけと言っても絶対でもないし、上のクラスも上階位までしか対応できていないからね。

 これで消費魔素は一晩300ドールくらいだったんだけど、配線を交換したのでおそらく100ドール以下になっていると思われる。



 翌日も狩りをして氷狼や氷豹も退治することができた。氷豹は結構すばしっこいんだが、単体なのでまだ倒しやすい。虎のような感じだな。爪には毒があるようなので、倒した後は回復魔法をかけておかなければならない。そうしないと後で体がだるくなってくるらしい。
 索敵で先制攻撃できたからいいけど、索敵がないと森の中で突然襲われる可能性もあって怖いところだ。まだ索敵レベルが高くなっているからいいけど、もう少しあげておきたいところだな。
 魔獣の持っている隠密スキルは高くても3くらいなので索敵を4まであげられれば索敵に引っかからないと言うことはないと思う。まあ優階位の魔獣とかになってくるとわからないけどね。



 最終日になってやっと白熊を発見。周りの状況を確認し、遠距離から風攻撃を仕掛ける。予想通り避けられてこちらに突進してくるが、事前に作った落とし穴にはまってくれた。
 足を取られたところで腕を切り落とすことができたので脅威がかなり下がる。このあと水魔法で押さえつけてはめ殺しと思ったんだが、一気に魔法が破られてしまった。さすがに力が半端ないな。
 このあとは盾で攻撃を防ぎながら攻撃を加えていく。なんとか喉をついて致命傷を与え、倒すことができた。さすがにこのあたりは真っ正面から倒すのはかなりしんどそうだな。
 片手を最初に切り落としてなければ結構厳しかったかもしれない。ただ厳しいというレベルでやられるというところまではいかないけどね。油断は禁物だけど。

 一通りこの辺で出てくる上階位までの魔獣は倒せたのでよかった。索敵で魔獣の位置を確認しながら、単体を相手にするのだったらなんとかなるだろう。あとは鍛錬と経験を積んでいくしかないな。解体を済ませてから町に戻ることにする。さすがに白熊の解体は時間がかかってしまったよ。


 役場に行って買い取り対象の魔獣だけは引き取ってもらい、それ以外の素材は肉の一部を除いてお店に売り払うことにした。



 翌日は移動のための準備をする。国が変わると食べ物も変わってしまう可能性もあるのである程度の食材とかを買っていく。収納バッグの容量は4割くらい開いているのでまだ大丈夫だ。食べ物の備蓄がすごいことになっているが、気にしないでおこう。腐らないからいいよね?

 装備関係も簡単な整備をしてもらうが、特に問題はないみたいで2000ドールで一通りの装備を見てもらうことができた。まあこのあたりはきちんとしておかないとまずいからね。


 早めの夕食をとってから部屋に戻り、荷物の再チェックも行う。拠点はさすがに出せないのでそれ以外のものを出してみたんだが、半端ない量だった。

 お弁当に野菜や肉、魚などの食材、魔道具関係や装備関係に衣類、アクセサリーなどいろいろと購入したものなどすごいことになっている。順番に出して収納していく感じじゃないと全部は出せなかったよ。

 収納のリストはフォルダの分類分けをするようにしているのでまだわかりやすくなっている。「食材」の中に「肉」、「魚」、「甲殻類」、「野菜」、「果物」、「キノコ」、「麺類」、「パン」、「その他」という感じで弁当や衣類についても同じように仕分けしている。こうしないと正直どこに何があるのかわからなくなってしまうんだよね。最近は収納した日付も表示されるようにしたので期限もわかりやすい。

 ちなみにジェンにも聞いてみたんだが、同じように表記形式にはできているみたいだんだが、特に分類せずに入れているらしい。片付けが苦手そうだな。容量が小さいとはいえ、ジェンに預けるのはある程度種類を絞った方がよさそうだ。


 スキルはあれだけ頑張ったんだが武術については上がっていなかった。とりあえず地道に頑張るしかないけどなんか上がらないのがテンション上がらないよなあ。魔術に関してはもうすぐ全部がレベル3になる。やはり闇魔法の上達が遅いな。あとは技術系がちょっとずつ上がってきている。問題はここからだね。


~ジュンイチとジェニファーのステータス~

名前:ジュンイチ(大岡純一郎)
種族:猿人(異世界人)
生年月日:998年10月30日
年齢:18歳
国籍:ヤーマン国
職業:冒険者(上階位・アース)
賞罰:なし
資格:車運転
クラス:戦士(武術力向上-1)、魔法使い(魔力向上-2)、治癒士(治癒力向上-1)、学者(思考力向上-2)、技術者(技術力向上-1)、神の祝福(物理耐性上昇-3、魔法耐性上昇-3、能力吸収上昇-1)

スキル:
体術-3、片手剣-3、両手剣-2、短剣-2、槌-2、盾-3、刀剣-1
威圧-2、突撃-3、回避-3
一般魔法-3、火魔法-3、風魔法-3、水魔法-3、土魔法-3、氷魔法-3、雷魔法-3、光魔法-3、闇魔法-2
治癒魔法-3、回復魔法-3
肉体硬化-1、筋力強化-1、持久力強化-1、俊敏強化-1、魔力強化-1、治癒力強化-1
毒耐性-3、麻痺耐性-3、睡眠耐性-3
演奏-1、歌唱-1、絵画-2、彫刻-1、工作-2、料理-2、裁縫-1
日本語-5、英語-5、ヤーマン語-5、ライハンドリア公用語-5、ハクセン語-3、モクニク語-2、サビオニア語-1、古代ライハン語-1、古代ホクサイ語-2、スペイン語-1
思考強化-3、鑑定-4
索敵-3、罠探知-2、罠解除-2、隠密-2
錬金-3、付与-3、商人-2
採掘-2、採取-2、解体-3、解体魔法-3

知識スキル:
戦学-4、武学-3、防学-3
魔法学-4、魔素吸収-3、魔素放出-3、魔素操作-3
算学-4、自然科学-4、社会科学-4、生物学-4、植物学-4、地学-4-、神学-4、医学-4、天文学-4、言語学-4
罠学-4、鍛冶学-2、調合学-2、錬金学-3、付与学-4
ガイド本-3

秘匿スキル:
アミナの祝福(知識吸収上昇)
タミスの祝福(技術吸収上昇)
イギナの祝福(芸術吸収上昇)


名前:ジェニファー(ジェニファー・クーコ)
種族:猿人(異世界人)
生年月日:998年12月15日
年齢:18歳
国籍:ヤーマン国
職業:冒険者(上階位・アース)
賞罰:なし
資格:車運転
クラス:戦士(武術力向上-1)、魔法使い(魔力向上-2)、治癒士(治癒力向上-1)、学者(思考力向上-3)、技術者(技術力向上-1)、神の祝福(物理耐性上昇-3、魔法耐性上昇-3、能力吸収上昇-1)

スキル:
体術-3、片手剣-2、短剣-3、杖-2、弓-2、盾-3
威圧-2、突撃-3、回避-3
一般魔法-3、火魔法-3、風魔法-3、水魔法-3、土魔法-3、氷魔法-3、雷魔法-3、光魔法-3、闇魔法-2
治癒魔法-3、回復魔法-3
肉体硬化-1、筋力強化-1、持久力強化-1、俊敏強化-1、魔力強化-1、治癒力強化-1
毒耐性-3、麻痺耐性-3、睡眠耐性-3
演奏-3、歌唱-2、絵画-3、彫刻-1、舞踊-3、料理-2、裁縫-2
英語-5、スペイン語-4、ドイツ語-3、フランス語-3、中国語-2、日本語-4、ヤーマン語-5、ライハンドリア公用語-5、ハクセン語-3、モクニク語-2、サビオニア語-2、古代ライハン語-1、古代ホクサイ語-2
思考強化-3、鑑定-4
索敵-3、隠密-2
調合-3、錬金-2、付与-3、商人-3
採掘-1、採取-2、解体-3、解体魔法-3

知識スキル:
戦学-4、武学-3、防学-3
魔法学-4、魔素吸収-3、魔素放出-3、魔素操作-3
算学-4、自然科学-4、社会科学-4、生物学-4、植物学-4、地学-4、神学-4、医学-4、天文学-4、言語学-5
罠学-3、鍛冶学-2、調合学-3、錬金学-3、付与学-4
ガイド本-3

秘匿スキル:
アミナの祝福(知識吸収上昇)
タミスの祝福(技術吸収上昇)
イギナの祝福(芸術吸収上昇)


~魔獣紹介~
氷豹:
上階位中位の魔獣。寒い地域の森に生息し、大半を木の上で過ごす猫型の魔獣。体長は1キヤルドくらいあり、隠密スキルを持っているみたいで発見しにくく、木の上から襲いかかってくる。生息エリアでは木の上にも十分注意して早めに発見できるように心がけなければならない。
鋭い牙と爪で攻撃してくるが、かなり素早いため、攻撃を当てるのには苦労するかもしれない。爪に弱い毒があるため、引っかかれた場合は回復薬で治療しておかなければならない。治療を怠ると、徐々に体がだるくなり、数日間寝込む場合がある。子供はこの毒で死亡したという例も報告されている。
素材として毛皮が買い取り対象となっており、毛皮の模様により買い取り価格に若干差が出る。

白鹿:
上階位上位の魔獣。寒い地域の森に生息しており、鹿の形態をした魔獣。体の大きさだけでも最大で2キヤルドを超える体躯をもち、頭にある角も1キヤルドほどの大きさとなる。
獲物を見つけたときの突進力は強力で、トップスピードからの突撃はかなりの実力を持った盾職しか止めることはできないと言われるほど強力。森にいることがほとんどなので通常はそこまでの威力は無いが、それでも脅威であることは間違いない。
角を使って攻撃をしてくるが、口から毒ガスをまき散らすため、長時間の戦闘は不利となる。徐々に体の疲労が蓄積していくため、早めの回復が必須となる。
素材としての買い取り対象で最も高価なのは角となるが、折れてしまうと価値が下がるため、できるだけ原形をとどめた状態が喜ばれる。かなり大きいため、持ち運びに困ることとなる。また毛皮や肉の人気も高い。

白熊:
上階位上位の魔獣。寒い地域の森に生息しており、上階位では最強と言われる魔獣だが遭遇率は低い。大熊とほぼ同じで最大で3キヤルドを超える体躯をもち、全身が白い毛に覆われている。良階位の冒険者でも討伐には注意が必要。
最も恐れられるのは大きな体から振り下ろされる太い腕お攻撃で、爪に引っかかれただけでもかなりの怪我を負ってしまう。威力は岩をも破壊する。遠距離から魔法や弓矢による攻撃でできるだけ弱らせることが鍵となる。ただし、個体により水魔法を使うという報告もあり、遠距離の場合でも注意が必要。
素材としての買い取り対象は毛皮と肉であるが、肉は若干癖があるため買い取りの単価は低い。毛皮も服などには利用できないため、大きさの割には単価が低くなっている。
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