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第二部 異世界の争い
206. 異世界1389日目 反乱の進行状況
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国の状態が不安定なときは治安も悪くなるので注意しながら走って行かないといけない。まあかなりの速度で走っているので、いきなり襲われるというのもないとは思うけどね。ただやはりこういうときのせいか歩いている人の姿はほとんど見かけない。
3日ほどでなんとかニンモニアの町が見えてきた。町の入口には赤と黒の旗が掲げられているのでこの町はすでに貴族はいないまたは処刑か捕獲されたと言うことだろう。
町の入口に行くと兵士ではなく冒険者のような感じの門番が立っていた。一応ここでも確認作業があるみたいだが、町を出入りする人の数はかなり少ないようだ。もらったペンダントと身分証明証を見せる。
「ヤーマン国民か。せっかくこんなところまで来たのにこんな状況になってすまんな。早いうちに国外に出た方がいいんだが、いまは難しいかもな。できるだけ戦火のないところで時が過ぎるのを待つしか無いかもな。」
「ええ、そのつもりなのですが、とりあえず国境の方へは向かってみようと思っています。ただどうやって行こうかと考えているところです。」
「一応バスは出ていると思うが、役場の方で確認してみてくれ。ある程度落ち着いていると思うので話は聞けるはずだ。」
町は思ったよりも落ち着いている印象だ。建物の状況を見ても本格的な戦闘があったようにも思えない感じなんだよな。とりあえず言われたとおり役場に行ってみよう。そのあと今の情報をできるだけ手に入れないとまずいな。この国で自分たちが貴族と言うことを知っている人間はかなり少ないというのが救いだ。
役場に行ってみると、思ったよりも普通の感じで驚いた。受付とかも普通に行っているし、正直革命が起きたとは思えない印象だ。冒険者用の窓口も普通に稼働している。お昼なので人が少ないので話は十分聞けそうだな。
「すみません。ヤーマンの冒険者なんですが、しばらく魔獣狩りに行っていて今の状況がわからないので少し教えていただいてもいいですか?」
「え・・・と、わ、わかりました。とりあえず簡単な状況を説明しますのでそのあと質問があれば言ってください。ただあまり細かなことは説明できませんのでご了承ください。
でも、また大変なときにやってきていましたね。まだよく分からない事もあるのであくまで参考として聞いて下さい。」
話を聞くと、1ヶ月ほど前にこのニンモニアにも革命軍がやってきたらしい。大きな戦闘は町の郊外で行われたようだが、戦闘の間に別働隊がこの町を襲撃してあっさりと町は陥落したようだ。もともと町の中に革命軍が入り込んでいたようであっさりと決着が付いたようだ。それに平民の冒険者達も革命軍に協力したようだ。
大きな混乱もないまま貴族達は捕虜として捕まり、財産は没収されてしまったようだ。町は革命軍の指揮下に入り、今までと同じ形で運営されているようだ。貴族エリアは現在は封鎖されており、一部の建物に貴族達が収容されているらしい。ある程度落ち着くまでは処刑などは行われないみたいだ。
「ここからヤーマンに戻るにはどうすればいいでしょうか?」
「ヤーマンですか・・・。まずはモクニク国に行くしかありませんが、今のところ国の北東エリアはまだサビオニア軍、えっと従来の国の勢力が支配しているようです。このため国境の町のラルトニアまで行くのはかなり厳しいかもしれません。いくらヤーマン国民であっても平民がその勢力内に入るのは危ないと思われます。途中で戦闘に巻き込まれる可能性もありますしね。
とりあえずオカロニアまでは大丈夫と思いますのでそこまで行ってから状況を確認した方がいいかもしれません。ここよりは新しい情報が入りやすいかと思います。でも途中の安全までは保証できませんよ。
あと、現在国の出入りができなくなっているようですのでたとえ国境の町に着いたとしても素直に通れるとは保証できません。どうもモクニク国側でも入国を制限しているみたいなのです。」
国から出られないというのはつらいな。まあ最悪は隠密と飛翔を使って飛んでいく手もあるけど、そこに行くまでが問題だな。
「移動は歩いて行くしかないのでしょうか?」
「正規のバスの運行は現在止まっています。一応乗り合いのバスのようなものは出ていますが、安全は保証できないというのが正直なところですね。貴族が使っていた車を使っての移動となります。」
車を使っている人もいるのか?
「あの、車での移動でも大丈夫なのですか?車は貴族と見なされて攻撃を受けやすいと聞いていたのですが、大丈夫なら自分の持っている車で行きたいと思います。実はヤーマンにいたときに車は所有していたのですがここでは乗れなかったんですよ。」
「ああ、そうなのですね。町の付近ではやめた方が良いかと思いますが、郊外であればまだ大丈夫ではないかと思われます。最初の頃は車は貴族が乗っているものという認識でしたが、ここ最近はその認識がなくなってきていますので、貴族として襲われることは無いと思います。
ただ革命軍の方達も頑張って下さっていますが、魔獣や盗賊などの危険はあるかと思います。良階位の冒険者でしたら大丈夫とは思いますが・・・。」
「わかりました。ありがとうございます。」
とりあえず車で移動は問題ないかな?それだけでもかなり助かるよ。
町の中を歩いてみると、思ったよりも混乱もないし、商売も普通に行われている感じだ。商品についても前と比べても減った感じもないので特に物流が止まったというわけでもなさそう。
少し買い物をしながらお店の人にいろいろ聞いていくが、今のところ特に混乱は無いらしい。商品の仕入れについても今のところ問題は起きていないようだ。貴族が営業を行うことができなくなっているが、いくつかの商会は末端の運営は行っているみたいで物流は止まっていないようだ。
正直なところどっちでもいいから早く落ち着いてほしいというのが本音のようだ。というのも革命軍が勝ったとしても支配する人間が変わるだけで貴族社会が変わるとは思っていないみたい。ただ町の若者達はこれを機に成り上がると言って革命軍に入ったものも結構いたらしい。まあ戦争は成り上がりのチャンスではあるからね。
しかし今回思ったのは革命軍が思った以上にちゃんとした組織だと言うことだ。装備などはかなりちぐはぐだが、ある程度組織だっての行動というのはわかる。革命軍の中枢はかなりしっかりと統制されているってことだろうな。
少なくとも各地域にある程度の人材を派遣していると思っていいだろう。この町も制圧されて1ヶ月で普通の生活が送れるようになっているくらいだしね。
戦争は勝つよりもその後の統治の方が大変だからなあ。おそらく経済などの動向についてもちゃんと理解しているのだろう。かなり前から準備されていたんだろうね。それに大きな商会のいくつかは事前に革命軍側に付いていたのかもしれないね。でなければこんなに物流がうまく流れていないよな。
3日ほどでなんとかニンモニアの町が見えてきた。町の入口には赤と黒の旗が掲げられているのでこの町はすでに貴族はいないまたは処刑か捕獲されたと言うことだろう。
町の入口に行くと兵士ではなく冒険者のような感じの門番が立っていた。一応ここでも確認作業があるみたいだが、町を出入りする人の数はかなり少ないようだ。もらったペンダントと身分証明証を見せる。
「ヤーマン国民か。せっかくこんなところまで来たのにこんな状況になってすまんな。早いうちに国外に出た方がいいんだが、いまは難しいかもな。できるだけ戦火のないところで時が過ぎるのを待つしか無いかもな。」
「ええ、そのつもりなのですが、とりあえず国境の方へは向かってみようと思っています。ただどうやって行こうかと考えているところです。」
「一応バスは出ていると思うが、役場の方で確認してみてくれ。ある程度落ち着いていると思うので話は聞けるはずだ。」
町は思ったよりも落ち着いている印象だ。建物の状況を見ても本格的な戦闘があったようにも思えない感じなんだよな。とりあえず言われたとおり役場に行ってみよう。そのあと今の情報をできるだけ手に入れないとまずいな。この国で自分たちが貴族と言うことを知っている人間はかなり少ないというのが救いだ。
役場に行ってみると、思ったよりも普通の感じで驚いた。受付とかも普通に行っているし、正直革命が起きたとは思えない印象だ。冒険者用の窓口も普通に稼働している。お昼なので人が少ないので話は十分聞けそうだな。
「すみません。ヤーマンの冒険者なんですが、しばらく魔獣狩りに行っていて今の状況がわからないので少し教えていただいてもいいですか?」
「え・・・と、わ、わかりました。とりあえず簡単な状況を説明しますのでそのあと質問があれば言ってください。ただあまり細かなことは説明できませんのでご了承ください。
でも、また大変なときにやってきていましたね。まだよく分からない事もあるのであくまで参考として聞いて下さい。」
話を聞くと、1ヶ月ほど前にこのニンモニアにも革命軍がやってきたらしい。大きな戦闘は町の郊外で行われたようだが、戦闘の間に別働隊がこの町を襲撃してあっさりと町は陥落したようだ。もともと町の中に革命軍が入り込んでいたようであっさりと決着が付いたようだ。それに平民の冒険者達も革命軍に協力したようだ。
大きな混乱もないまま貴族達は捕虜として捕まり、財産は没収されてしまったようだ。町は革命軍の指揮下に入り、今までと同じ形で運営されているようだ。貴族エリアは現在は封鎖されており、一部の建物に貴族達が収容されているらしい。ある程度落ち着くまでは処刑などは行われないみたいだ。
「ここからヤーマンに戻るにはどうすればいいでしょうか?」
「ヤーマンですか・・・。まずはモクニク国に行くしかありませんが、今のところ国の北東エリアはまだサビオニア軍、えっと従来の国の勢力が支配しているようです。このため国境の町のラルトニアまで行くのはかなり厳しいかもしれません。いくらヤーマン国民であっても平民がその勢力内に入るのは危ないと思われます。途中で戦闘に巻き込まれる可能性もありますしね。
とりあえずオカロニアまでは大丈夫と思いますのでそこまで行ってから状況を確認した方がいいかもしれません。ここよりは新しい情報が入りやすいかと思います。でも途中の安全までは保証できませんよ。
あと、現在国の出入りができなくなっているようですのでたとえ国境の町に着いたとしても素直に通れるとは保証できません。どうもモクニク国側でも入国を制限しているみたいなのです。」
国から出られないというのはつらいな。まあ最悪は隠密と飛翔を使って飛んでいく手もあるけど、そこに行くまでが問題だな。
「移動は歩いて行くしかないのでしょうか?」
「正規のバスの運行は現在止まっています。一応乗り合いのバスのようなものは出ていますが、安全は保証できないというのが正直なところですね。貴族が使っていた車を使っての移動となります。」
車を使っている人もいるのか?
「あの、車での移動でも大丈夫なのですか?車は貴族と見なされて攻撃を受けやすいと聞いていたのですが、大丈夫なら自分の持っている車で行きたいと思います。実はヤーマンにいたときに車は所有していたのですがここでは乗れなかったんですよ。」
「ああ、そうなのですね。町の付近ではやめた方が良いかと思いますが、郊外であればまだ大丈夫ではないかと思われます。最初の頃は車は貴族が乗っているものという認識でしたが、ここ最近はその認識がなくなってきていますので、貴族として襲われることは無いと思います。
ただ革命軍の方達も頑張って下さっていますが、魔獣や盗賊などの危険はあるかと思います。良階位の冒険者でしたら大丈夫とは思いますが・・・。」
「わかりました。ありがとうございます。」
とりあえず車で移動は問題ないかな?それだけでもかなり助かるよ。
町の中を歩いてみると、思ったよりも混乱もないし、商売も普通に行われている感じだ。商品についても前と比べても減った感じもないので特に物流が止まったというわけでもなさそう。
少し買い物をしながらお店の人にいろいろ聞いていくが、今のところ特に混乱は無いらしい。商品の仕入れについても今のところ問題は起きていないようだ。貴族が営業を行うことができなくなっているが、いくつかの商会は末端の運営は行っているみたいで物流は止まっていないようだ。
正直なところどっちでもいいから早く落ち着いてほしいというのが本音のようだ。というのも革命軍が勝ったとしても支配する人間が変わるだけで貴族社会が変わるとは思っていないみたい。ただ町の若者達はこれを機に成り上がると言って革命軍に入ったものも結構いたらしい。まあ戦争は成り上がりのチャンスではあるからね。
しかし今回思ったのは革命軍が思った以上にちゃんとした組織だと言うことだ。装備などはかなりちぐはぐだが、ある程度組織だっての行動というのはわかる。革命軍の中枢はかなりしっかりと統制されているってことだろうな。
少なくとも各地域にある程度の人材を派遣していると思っていいだろう。この町も制圧されて1ヶ月で普通の生活が送れるようになっているくらいだしね。
戦争は勝つよりもその後の統治の方が大変だからなあ。おそらく経済などの動向についてもちゃんと理解しているのだろう。かなり前から準備されていたんだろうね。それに大きな商会のいくつかは事前に革命軍側に付いていたのかもしれないね。でなければこんなに物流がうまく流れていないよな。
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