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ドランクール遺跡
アイリスとの戦い5
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シーナは崩落していく出口を見守っていた。
これでいい。後は少しでも時間を稼ぐだけだ。そしてシーナは独り、赤い巨人に向き直る。
「あぁ……他の3人は残念ですが、いいでしょう、後で追うことにします」
「……私がそいつを倒せばいいだけの話でしょ?」
そう強がりながらシーナは朧村正を構える。
「ゴオオオオオオオオオオ!!」
対する巨人も巨大な剣を構えてこちらを睨んでいた。
「……遅い、【焔】!」
シーナは巨人に向けて熱線を放つ。今のシーナの最大火力の魔法。これでどれだけダメージを与えることができるか……!
ズシィィィッ!
巨人に【焔】が炸裂した。しかし、何か様子がおかしい。
【焔】を受けた巨人の岩石のような体。その隙間が赤く光るとそこに炎が吸い込まれていく。
「……っ、【焔】を吸収してる!?」
「あはははは!この巨人の名前は【スルト】!かつて【覇王】と共にこの世界を荒らし回った化け物の内の一体です!こいつは炎を無効化し吸収する能力を持っています!!」
アイリスは勝ち誇ったように叫ぶ。それに呼応するようにスルトの発する炎がさらに燃え盛った。
「姉さんを殺すため、全ての準備は整ったと言ったでしょう!まさかこいつを使うほど追い詰められるとは思いませんでしたが……これで、確実に殺せます!」
腹を抱えながらアイリスは高笑いしている。
「……だったら!」
シーナは朧村正を構えてスルトに突っ込む。
「ゴオオァァァ!!」
対するスルトは剣でシーナに斬りかかる。大ぶりだが、その一撃は鋭くシーナを的確に狙う。
しかし、シーナの速さがわずかに上回った。
シーナは横なぎの一撃を跳躍して回避し、その勢いのままスルトへ接近。シーナ自身を縦に回転してさらに勢いをつけて【朧村正】を叩き込んだ。
【大車輪】
シーナの魔法ではない剣技。スルトの岩石のような皮膚の隙間を狙う。
ブシュウウウッ!!
朧村正はスルトへ深く突き刺さり、スルトからは鮮血ではなくマナが飛び散った。
刺さった!シーナは手応えを感じる。
「.......っ!?」
しかし朧村正はそのままスルトの強靭な筋肉に阻まれ、ビクとも動かない。
「……しまっ」
シーナは一瞬動きが止まる。スルトはその隙を見逃さなかった。
「ガァァァァアアア!!」
スルトの右手がシーナを掴む。
「……あぐぅっ!!」
シーナは万力のような馬鹿力でスルトに身体ごと握りつぶされた。
身体中から骨が軋む音が聞こえる。常人なら意識を失うような激痛も【ジャガーノート】の強靭な生命力と精神力はシーナに気絶することを許さない。痛みの1つ1つをしっかりと身体に刻み込んでくる。
「あっ、ははははは!惨めですねぇ姉さん!ここで1人虚しく巨人に抱かれて死になさい!」
アイリスはスルトにマナを送り、スルトのシーナを握る力が更に増強される。
「……か…は」
い、息が…でき……ない。口からは血が吹き出した。
もがいても、もがいても。スルトの力は弱まることなくむしろどんどん力が強まるのを感じる。
ここまでか……。シーナは脱力する。
決して、いい人生ではなかった。仮にも私は1人の少女の前で父親を殺した殺人者だ。その少女の復讐で死ぬのであれば、それは運命だったのだろう。
どうしようもない人生だったけど、アイリスに殺されるのなら仕方ない。
思い残すことは、何も……ない。
はずだった。
シーナの脳裏に1人の青年の顔が浮かぶ。
青年の困った顔、頭を抱えて考え込む顔、睨む私に怯える顔、裸の私を見て真っ赤になる顔……。
そして、優しい笑顔。「シーナ」と自分を呼ぶ優しい声。
それらが津波のようにシーナの感情を揺さぶる。
飛びかかっていた意識がはっきりと、覚醒した。
「……だ」
「はぁ?」
「い…やだ……!」
シーナの瞳に涙が浮かぶ。
「……まだ…まだ、死にたくないっ」
そうだ、まだシーナはソウルに向き合うことができていない。まだ私は彼と話をしてみたい。
もしかすると、彼の中に自分の居場所があるのかもしれない。
命の危機になって初めて自分の気持ちが理解できた。
そうだ、私はまだソウルと一緒にいたい。あの笑顔をもっと見ていたい。そして本当は。
私のことを、受け入れてほしい。ジャガーノートとしての自分じゃない。人間としてのシーナを。
ありのままの私という存在を……ちゃんと、認めて欲しいんだ……!
「あっははは!死ぬんですよ!あなたは、誰にも見守られることなく1人惨めに死ぬんです!」
そんな想いを踏みにじるようにアイリスはゲラゲラと笑いだした。
「あなたは、【ジャガーノート】。化け物なんです!あなたのことなど誰も見てない!あの3人だって誰でもよかっただけです!あなたを選んだわけじゃない!選んでいたとしても、それは【ジャガーノート】としての姉さんだけ、姉さんをただの人間として見る人間なんて、この世にいるわけないじゃないですか!」
「……っ!」
シーナはアイリスの言葉を否定できない。
自信がなかった。ソウルは確かに自分を見捨てなかった。
それでも、彼は本当の私を見てくれているのか。【ジャガーノート】としての私しか、見ていないのでは無いか。シーナはその一歩を踏み出すことが怖いのだ。
もし、拒絶されてしまったら?私のこの気持ちはどうなってしまう?
これまでも、シーナが心を許せるかもしれないと思った人間は少しいた。しかし、彼らは全て大事なところでシーナのことを見捨てた。道具として切り捨てた。だから心を閉ざした。
もうあんな思いはしたくない。それがずっとシーナの心を支配している。
「はっきり言ってあげましょう」
そんなシーナに追い打ちをかけるようにアイリスは告げた。
「姉さん、あなたはずっと独りですよ」
「……っ」
くやしい。くやしくて涙が止まらない。どうして私は生まれてきてしまったのか。こんな自分が大嫌いだ。それなのに、死にたくない。私は……本当は私は……。
「……誰かと、一緒にいたい」
その時だった。
ドオオオオオン!!
シーナが見上げる天井が崩れる。そしてそこから1人の青年が降ってきた。
「ああああああああああ!!!」
青年は咆哮しながら剣を構える。琥珀色の瞳は的確にシーナを掴む巨人の腕を捉えていた。
「シーナを離せぇっ!!【劣化・風迅】!!」
青年は落下の勢いに回転を加え、師匠の剣術を真似た一撃を叩き込んだ。
これでいい。後は少しでも時間を稼ぐだけだ。そしてシーナは独り、赤い巨人に向き直る。
「あぁ……他の3人は残念ですが、いいでしょう、後で追うことにします」
「……私がそいつを倒せばいいだけの話でしょ?」
そう強がりながらシーナは朧村正を構える。
「ゴオオオオオオオオオオ!!」
対する巨人も巨大な剣を構えてこちらを睨んでいた。
「……遅い、【焔】!」
シーナは巨人に向けて熱線を放つ。今のシーナの最大火力の魔法。これでどれだけダメージを与えることができるか……!
ズシィィィッ!
巨人に【焔】が炸裂した。しかし、何か様子がおかしい。
【焔】を受けた巨人の岩石のような体。その隙間が赤く光るとそこに炎が吸い込まれていく。
「……っ、【焔】を吸収してる!?」
「あはははは!この巨人の名前は【スルト】!かつて【覇王】と共にこの世界を荒らし回った化け物の内の一体です!こいつは炎を無効化し吸収する能力を持っています!!」
アイリスは勝ち誇ったように叫ぶ。それに呼応するようにスルトの発する炎がさらに燃え盛った。
「姉さんを殺すため、全ての準備は整ったと言ったでしょう!まさかこいつを使うほど追い詰められるとは思いませんでしたが……これで、確実に殺せます!」
腹を抱えながらアイリスは高笑いしている。
「……だったら!」
シーナは朧村正を構えてスルトに突っ込む。
「ゴオオァァァ!!」
対するスルトは剣でシーナに斬りかかる。大ぶりだが、その一撃は鋭くシーナを的確に狙う。
しかし、シーナの速さがわずかに上回った。
シーナは横なぎの一撃を跳躍して回避し、その勢いのままスルトへ接近。シーナ自身を縦に回転してさらに勢いをつけて【朧村正】を叩き込んだ。
【大車輪】
シーナの魔法ではない剣技。スルトの岩石のような皮膚の隙間を狙う。
ブシュウウウッ!!
朧村正はスルトへ深く突き刺さり、スルトからは鮮血ではなくマナが飛び散った。
刺さった!シーナは手応えを感じる。
「.......っ!?」
しかし朧村正はそのままスルトの強靭な筋肉に阻まれ、ビクとも動かない。
「……しまっ」
シーナは一瞬動きが止まる。スルトはその隙を見逃さなかった。
「ガァァァァアアア!!」
スルトの右手がシーナを掴む。
「……あぐぅっ!!」
シーナは万力のような馬鹿力でスルトに身体ごと握りつぶされた。
身体中から骨が軋む音が聞こえる。常人なら意識を失うような激痛も【ジャガーノート】の強靭な生命力と精神力はシーナに気絶することを許さない。痛みの1つ1つをしっかりと身体に刻み込んでくる。
「あっ、ははははは!惨めですねぇ姉さん!ここで1人虚しく巨人に抱かれて死になさい!」
アイリスはスルトにマナを送り、スルトのシーナを握る力が更に増強される。
「……か…は」
い、息が…でき……ない。口からは血が吹き出した。
もがいても、もがいても。スルトの力は弱まることなくむしろどんどん力が強まるのを感じる。
ここまでか……。シーナは脱力する。
決して、いい人生ではなかった。仮にも私は1人の少女の前で父親を殺した殺人者だ。その少女の復讐で死ぬのであれば、それは運命だったのだろう。
どうしようもない人生だったけど、アイリスに殺されるのなら仕方ない。
思い残すことは、何も……ない。
はずだった。
シーナの脳裏に1人の青年の顔が浮かぶ。
青年の困った顔、頭を抱えて考え込む顔、睨む私に怯える顔、裸の私を見て真っ赤になる顔……。
そして、優しい笑顔。「シーナ」と自分を呼ぶ優しい声。
それらが津波のようにシーナの感情を揺さぶる。
飛びかかっていた意識がはっきりと、覚醒した。
「……だ」
「はぁ?」
「い…やだ……!」
シーナの瞳に涙が浮かぶ。
「……まだ…まだ、死にたくないっ」
そうだ、まだシーナはソウルに向き合うことができていない。まだ私は彼と話をしてみたい。
もしかすると、彼の中に自分の居場所があるのかもしれない。
命の危機になって初めて自分の気持ちが理解できた。
そうだ、私はまだソウルと一緒にいたい。あの笑顔をもっと見ていたい。そして本当は。
私のことを、受け入れてほしい。ジャガーノートとしての自分じゃない。人間としてのシーナを。
ありのままの私という存在を……ちゃんと、認めて欲しいんだ……!
「あっははは!死ぬんですよ!あなたは、誰にも見守られることなく1人惨めに死ぬんです!」
そんな想いを踏みにじるようにアイリスはゲラゲラと笑いだした。
「あなたは、【ジャガーノート】。化け物なんです!あなたのことなど誰も見てない!あの3人だって誰でもよかっただけです!あなたを選んだわけじゃない!選んでいたとしても、それは【ジャガーノート】としての姉さんだけ、姉さんをただの人間として見る人間なんて、この世にいるわけないじゃないですか!」
「……っ!」
シーナはアイリスの言葉を否定できない。
自信がなかった。ソウルは確かに自分を見捨てなかった。
それでも、彼は本当の私を見てくれているのか。【ジャガーノート】としての私しか、見ていないのでは無いか。シーナはその一歩を踏み出すことが怖いのだ。
もし、拒絶されてしまったら?私のこの気持ちはどうなってしまう?
これまでも、シーナが心を許せるかもしれないと思った人間は少しいた。しかし、彼らは全て大事なところでシーナのことを見捨てた。道具として切り捨てた。だから心を閉ざした。
もうあんな思いはしたくない。それがずっとシーナの心を支配している。
「はっきり言ってあげましょう」
そんなシーナに追い打ちをかけるようにアイリスは告げた。
「姉さん、あなたはずっと独りですよ」
「……っ」
くやしい。くやしくて涙が止まらない。どうして私は生まれてきてしまったのか。こんな自分が大嫌いだ。それなのに、死にたくない。私は……本当は私は……。
「……誰かと、一緒にいたい」
その時だった。
ドオオオオオン!!
シーナが見上げる天井が崩れる。そしてそこから1人の青年が降ってきた。
「ああああああああああ!!!」
青年は咆哮しながら剣を構える。琥珀色の瞳は的確にシーナを掴む巨人の腕を捉えていた。
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