屋根に登れば

雨田ゴム長

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遂にアイツがやって来た

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そりゃあさ、白鳥が来たんだもの、雪も降って来ますよ、寒くもなりますよ、左官屋さんなんかは、常にバケツの中に湯沸かし棒を突っ込んで、お湯で材料を練り出してるし、そんな時期なのは、百も承知だけどね、最近は防寒作業着の発達に、人がついて行けないの、へーそんなのが有るのかい、なんて、話の先から違う商品がぶら下がってるもの、こっちは、新材料に付いてくのがやっとなのにね、やっぱり、20~30代のセンスに付いていけないや、でね、決定的に違うのが、意識だね、オレなんかは、もうどうでも良いもの、どうせ直ぐに、ペンキでコタコタになっちまうなんてね。
それじゃあ駄目よ、格好良くなきゃね、若い人がこの業界に来ないよ、農林漁業が国にとって、大事な事業なのに、じゃあ、その人達の住まいは、誰が建てるのさ、外国人で良いのかい、ネットでも使われる用語、底辺て仕事なのかな、結構皆頑張ってるけどね。
何でもそうだよね、汚れ仕事は、底辺なんだって、油や泥にまみれた仕事したら、上から見下ろして、ああいう仕事して尊敬するわ、とかね、肉体労働者って言われるけど、結構頭使うよ、垂直、水平、三平方の定理、全て建築、建設関係の必要性から生まれたよ、言い過ぎかな、でもね、寸法ひとつとっても、未だに寸法って言葉が通じるんだよ、こんな古い言葉が通じるの、この業界も含めて、もうそんなに無いけどね、でも良いじゃない、日本だけだよ、寸法測ってって言ったら、着物屋さんから、建築現場まで何の事だか解っちゃうって、だって一つの物を長さ、高さ、幅、一度に測れって事を、寸法のたったそれだけで終わりって、凄い言葉だよ、まあ、今じゃホントに通じるかは、解んないけどね。
そうそう、ついつい、お寒い状態の現状に物申したけれど、冬なのよ、本当に皆鼻水垂らして仕事をしているの、寒くて、凄く格好悪いと思うよ、でもね、その人達にも、家庭があってね、そいつ一人だと適当にやってるけど、家族の為に、少しばかり我慢して、働かなきゃなと考える様になるの、そりゃ、勿論色々考えるよ、そんで、出た答は、少し我慢して働くかなと、、、勿論出来ない人も居るけれど、でも、一度は見て貰いたいな、職人の父さんが寒い冬に、鼻水垂らしながら仕事して、そんな姿を見たら、想像したら、ダサイとか、恥ずかしいとか、思わずに、せめて頑張ってるな、位には思って欲しいな、子供に関しては、オレも有るよ、学校への送り迎えで、いつも学校の手前で、もうここで降りるって、気が付かなかったけど、今思えば、きっと車がボロ過ぎて、恥ずかしかったんだね、やっぱ見た目の重要性は有るよね。
そう、もうね、職人は、ニッカズボンばかりじゃなくて、伸縮自在のジーンズの時代に成ったの、もう、ダサイなんて誰にも言わせないよ、てか、言わないで、言うの止めて、お願いします。
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