デスゲームを終えてから500年後の未来に転生した

アストレイ

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王都異変

王都への道中

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 俺たちは技術者たちを護衛しながら王都へ向かっている。
俺たちは技術者たちが乗っている馬車の隊列の真ん中少し前のところで警戒している。
護衛が始まってから俺はヒルロップに対人戦の仕方を教えてほしいと頼んだ。
必要はないと断られた。俺はステータスは高いが、対人戦ができるかといわれるとそうでじゃない。
№ⅩⅢと戦った時だって、相手を殺すという忌避感のせいで踏み込みが甘くなり初撃をかわされた。その後は頭に銃弾を食らったせいで頭のネジが緩み、殺すことができた。
少し甘えとかなくなったかもしれないが、まだ対人戦の戦い方が分かっていない。だから軍にいたヒルロップなら対人戦の仕方を知っているかもしれないと思い頼んだ。
ステータスで圧倒できても何かしらスキルでステータスの差を縮めてくるかもしれない。そうさせないためにも対人戦の訓練しておきたかった。
俺はステータスは圧倒的に高いが、一つだけ警戒し解かなければいけないことがある。相手が盾持ちだった場合、ジャストガードを警戒しなければならない。ジャストガードされたら俺は一発で死ぬ。運が良くて瀕死の重傷ってところだろう。人はなれれば簡単にジャストガードをすることができる。前世の時にジャストガードをよくやって竜神オリジネーターを追いつめたのだから。だから生きるために人との戦い方を知っておきたかった。
熱心に教えてと欲しいとお願いした。考えた末に教えてくれることになった。

 その日の夜から戦い方の指導が始まった。試合形式で教えてもらい、俺は本当にステータスだけで対人戦はダメダメであることが分かった。ヒルロップとの試合は全戦全敗だった。
俺の動きは直線的で読みやすく単調で簡単に対処できるといわれた。№ⅩⅢに勝てたのは相手が俺に対してダメージを与えるすべがなかったからに過ぎない。もし、ダメージを与えられる武器があったら間違いなく負けていだろうといわれてしまった。勝てたのはステータス差と、相手がミスしてくれたおかげといわれた。
これからも教えてもらうようになった。

 道中の工程の半分を通過してモンスターが少し出ただけだった。このまま大事なく行ってくれたらと思った。
こういうことはフラグがたったといえばいいのか。王都まであと2/5の距離まで来たところで一番前の馬車が故障した。馬車を調べると馬車の軸足が完全に折れてしまっていた。これでは前に進めなくなってしまったためすぐに替えとなる軸足がいる。技術者たちがいるから新たな軸足の設計はすぐにできた。あとはそれを調達できるかが問題になったが、新たな軸足に使えそうな材料なら俺が持っていたからすぐに作って替えた。設計に製作、交換をしたせいで日程が狂い、夜までに次の村まで行けず、野営することになった。

 今日もヒルロップに頼んで対人戦の訓練をつけてもらっていた時だった。隊の後ろの方から魔法が隊に向かって撃たれた。
撃たれた魔法は状態異常《スリープ》にする《スリーピング》の広範囲版《スリーパー》だった。
隊の後ろで警備していたのは俺が一発入れたパーティがしていたはずだった。
そいつらはどうなったか見に行くと全員起きていた。それどころか魔法撃った張本人たちだった。

「ガキは寝て」

出発の時に殴った男は今回の騒動を起こしたパーティのリーダーだ。
そいつが喋っている隙をつき、両肩、両足を容赦なく撃ちぬいた。
その様子を見た男のパーティメンバーは驚いた。

「え!?銃!?ナンバー」

口を開いた奴を同じように撃ちぬいた。
相手パーティは仲間の惨状を見てすぐに逃げ出した。しかし、後ろには、

「は~い。ここは地獄へ続く一本道~、生きて帰れぬ街道だよ」
「な!?すでにま」

ライラがすでに回り込んでおり、逃げ出そうとしたやつの足を止めさせる。
それでも逃げようとする。容赦なく両肩を撃ちぬいた。ライラは動けないように両足を凍らせた。
もう無理と思ったのか神妙にお縄についた。

 それから他のメンバーも着てこんなことをしてきたパーティの尋問が始まった。

「答えてもらおうか。なぜこんなことをした」
「へっ、誰がが気に言うかよ」

この男は何も言う気がないようだ。他の奴らも同様か・・・。なら。
アイテムボックスからあるものとりだした。
それを見たエリンが訪ねてきた。

「何をする気?」
「手っ取り早くあいつらの目的を吐かせる薬です」
「そんなものがあるの?」
「これを使ったらこちらの質問をホイホイ答えてくれるようになります」

これを聞いていた人たちは「おお」と喜んだ。しかし、こういう物には副作用というものがある。

「副作用として廃人になってしまいますが、いいでしょう。どうせ犯罪者だ。どうなっても」
「ダメに決まているだろ!!!」

ライラ以外の全員から全力で却下された。問題の自白剤は奪われ投げ捨てられた。
チェッ、自白剤のいい実験体だったのにな。まだあるし、ほかの奴に使うか。
なら、次はこうだ。

「薬がダメなら」
「いや、次は拷問とか言わないでよ。これ尋問なんだから、相手から口を割ってくれないと」

それなら薬なんて最初からダメじゃん。次の一手をどうするか。
次の手を考えていたときライラが動いた。何をする気だ?

「ねぇ、私の目を見てもらっていいですか」
「はぁっ!!目を見るって何言って・・・」

ライラが目を見てといって相手は拒否をしようとした。誤って目を見てしまったのか突如、さっきまでの威勢が嘘だったかのように静かになった。
そいつが突然に静かになったせいか相手パーティは驚いて、どうしたか騒ぎ始めた。
ライラはどの吹く風と涼しい顔をしていた。それから質問し始めた。

「あなたに聞くわね。なぜ、仲間に《スリーパー》の魔法をかけるように言ったの?」

そう簡単に話すものかと思うやつもいただろう。
だが、あっさり口を割った。

「ここで護衛を寝かして、寝ている最中に殺し、技術者たちをさらって身代金を要求する予定だ」
「でも貴方のパーティだけでは無理でしょう。他に誰が協力者なの」
「《漆黒の牙》に協力を依頼している」
「漆黒の牙?」

誰も名を聞いてもわからない顔していた。
《漆黒の牙》とはいったいどういった集団なのだろうか。まぁ、犯罪者集団ということだけは予想できる。
ライラが《漆黒の牙》について聞いたが何一つ答えは返ってこなかった。

「《漆黒の牙》が攻めてくるのはいつぐらいかしら」
「寝かしつけてしばらくしたら襲撃する予定だ」

眠らせてからしばらくしてから襲撃。なら一度は斥候を放っている可能性がある。
聞いていた人たちが尋問に参加していない人たちに周りの様子を聞きにいった。

「ありがとうね」

そうライラが言うと相手に何をしたのかと聞くと、

「ふふふ、何をしたでしょう?」

そう言ってライラは不敵に笑った。
精神干渉系の魔法を使ったのだろうけど、国際法で精神干渉系の魔法の使用、習得は禁止されていたはずだ。
バカたちを逃げられないようにして荷台の寝かせて襲撃に備える。
一応、ライラに聞きだした方法を聞くと、恐怖を与えたのよ。
それから《漆黒の牙》の襲撃に備えるため俺たちは持ち場に戻った。

《漆黒の牙》の襲撃してくる前にここをはなれる。
いつ襲撃されるかわからないため慌ただしく馬を起こして前に進ませる。
馬車は次々と出発し、夜の街道をかけていく。
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