デスゲームを終えてから500年後の未来に転生した

アストレイ

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北東のダンジョン

ダンジョンの狂犬たち

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 戻る道がないので今の俺は進むしかない。そこで部屋へとたどり着き昇降機に乗って下へと降りていく。
降りている最中、前の壁が途中からガラス張り状になった。そのため下を見ることができるようになって好奇心から下を見てみた。
暗くて見づらいがそこにはプレイヤーから《狂犬》と呼ばれているモンスター、カルムナバッシュがいた。
カルムナバッシュの数を数えると、

「一二三四、ここから見た感じだと計5匹はいるな」

暗くい状態で数えたので5匹しか確認できなかった。
昇降機が下りた先には間違いなくカルムナバッシュの巣だろう。
そして、昇降機が完全に降り切り、目の前には蛇腹の扉があった。
蛇腹の扉は開いた。蛇腹の扉が開いたと同時にカルムナバッシュたちが反応を示した。
やべぇな、今の俺は袋の鼠か。一度パネルとを見るとボタンが光っていない。どうやら反応が何ようだ。

グルルルル。

どうやらあっちも俺に気づき始めたようだ。
先手必勝、まずは数を減らす。銃をスキルでショットガンにして撃ちこむ。
この一発は思ったより拡散しなかった。それどころか全弾、1体のカルムナバッシュに当たっただけだった。
ここにいたカルムナバッシュは思っていたよりでかかった。
というかかなりでかい。ゲーム時代のカルムナバッシュの高さは平均成人男性の身長ほどの高さを持っている。しかし、目の前にいるカルムナバッシュはそれ以上だ。上から見えたカルムナバッシュはこいつらだったに違いない。
大型のカルムナバッシュの下にさらにゲーム時代に戦ったカルムナバッシュがたくさん出て来た。それでじゃなく小型のカルムナバッシュも現れて、目の前はカルムナバッシュだらけだった。
大型のカルムナバッシュをショットガンで倒しきれたと思ったら倒しけれておらず、まだ健在だった。
スキル《拡散》は失敗だった。

「全力で相手になってやる!来やがれ!」

俺はまず上にジャンプした。シンデレラグレイは空中戦使用でなくてもある程度滞空はできる。頭を取って、相手からの攻撃の頻度を減らすためだ。しかし、俺のジャンプよりも先に大型のカルムナバッシュが動いており、ジャンプの先から大型のカルムナバッシュの爪が見えた。俺は体をひねることで回避した。しかし、攻撃はやまない。下から火炎放射を受けた。
そうカルムナバッシュは火炎放射を使えるモンスターだ。
下手に距離を開けると火炎放射、下手に地上に降りていると狼型だけあり、地上で高速で移動する。さらに狂っているのか、カルムナバッシュの火炎放射はモンスターたちを傷つけない。よってカルムナバッシュは周りにモンスターがどれだけいようと同士討ちにならないので容赦なく火炎放射を放ってくる。
はっきり言ってカルムナバッシュたちの火炎放射で周りが見えない。
カルムナバッシュたちに銃を乱射して攻撃しているが、火炎放射の嵐は一向に泊まらない。下に降りても火炎放射によって視界を奪われ、さらに前から後ろ、横からカルムナバッシュたちが牙や爪を立てて攻撃している。
アペンディクスドライブCが使えればいいが、弱点である使用までに攻撃を受けてはならないという制約のせいで使用できない。今の俺は攻撃を受けてもダメージにならないが攻撃を受けたという事実は変わらないので使用できない。
火炎放射だらけで、爆弾を使おうにも爆弾を投げる前に爆弾に火炎放射が当たり誤爆しかねない。ハリケーンボムの吹き飛ばし効果を期待しても意味がない。自分が体勢を崩してそこをカルムナバッシュたちに付け込まれるだけ。
火炎放射の炎で周りが見えないために戦い辛いたらありゃしない。
銃を乱射しているけど、当たっているかどうか。たまにキャインという鳴き声が聞こえるのはあったているということだろう。しかし、一向に戦況が変わらない。
カルムナバッシュたちは俺を倒せない。だが、俺は見えなくて当てづらい状況で火炎放射の十字砲火で魔法やアイテムが使えない。時間がかかるが確実に仕留めていくしかない。



 一方そのころライラたちは、

「テレサはどこまでいたのかな?」
「坂を降り切ったのにまだいないですね」
「さらに先に行ったのかのう」

ライラたちは坂を降り切ったところまで来ていた。
ただしテレサと違ったのは、

「道は坂から見て右側しかないわね」
「ここはこのルートしかありませんよ」
「ならこの先のBOSSモンスターでも倒しておるんじゃないかのう」
「あり得るわね」
「進みましょうか」

こうしてライラたちはテレサが行った道とは逆の方向へと行ってしまった。
後に彼女たちは気づいた。テレサが自分たちとは違う道を通っていることに。



 テレサはカルムナバッシュたちと交戦中でとんでもないことに気づいてしまった。
テレサが今いる場所はずっとカルムナバッシュたちに火炎放射で熱を持ち始めた。その熱はどんどんと上がっていき、ついにはスリップダメージとなってテレサにダメージ与え始めたのだった。
まさか、こいつらが火炎放射をしまくるのはこの部屋の熱を上げてスリップダメージを発生させるくらいにまで厚くするの目的だったのか!?しかし、そんなことをすれば自分たちにもダメージを食らうぞ!!!
しかし、テレサの読みは外れている。この熱はカルムナバッシュたちによって作られた熱、カルムナバッシュの火炎放射は同士討ちを起こさない。それは火炎放射によって熱された部屋によるスリップダメージにも適用される。
スリップダメージが発生したことによってこの戦いは時限式になってしまった。それにより時間をかければかけるほどテレサのほうが不利になってしまう。

そうだ。先に数を減らすのではなくあのでかいのから先に仕留めれば。
また俺はジャンプした。それと同時に大型のカルムナバッシュが俺を上に行かせないようにジャンプしてきた。
俺はこの瞬間を待っていた!!!
片方の銃をハイレーザーソードに変えて跳んできたカルムナバッシュを斬る。これによりカルムナバッシュの右前足を斬りとした。カルムナバッシュは落ちていく空中にいるおかげで落ちていくカルムナバッシュの影をはっきりととらえることができた。追撃に銃を連射する。弾丸はカルムナバッシュに当たり、カルムナバッシュの体に風穴を開ける。

「よし」

この状態から打開のためにやったことがうまくいった。これから驚くことが待っていた。
炎の中からもう1匹のカルムナバッシュが跳んできた。そして、死んだと思われるカルムナバッシュを踏み台にしてもう一度ジャンプした。

「仲間を踏み台にしただと!?」

カルムナバッシュが噛み付いてきて、シンデレラグレイは空中で少しぐらいだが動くことは可能、そのため噛み付きを何とか交わした。さすがのカルムナバッシュも空中で動くことができず、いい的だった。2匹目の大型のカルムナバッシュを倒すことに成功。
もう一体の大型のカルムナバッシュが仲間を踏み台にして跳んできた。
今度は爪で切り裂くつもりだ。
一緒に跳んだカルムナバッシュと同じように対処した。しかし、これは一種の罠だった。それは、

「なにぃ!?」

俺は下半身を噛み付かれた。下を見ると俺にかみついたカルムナバッシュがいた。3匹目のカルムナバッシュは俺の注意を下に向けさせないための囮だった。
自己犠牲の精神だと!?モンスターにそんな頭があるとは思いもしなかった。
カルムナバッシュは俺を何度も歯噛みをする。しかし、俺には通用しない。これをいいことに俺は噛み付いている大型のカルムナバッシュの頭を撃ち抜いてカルムナバッシュの口から脱出する。大型のカルムナバッシュは残り1体。
脱出した同時にあることに気づいた。火炎放射がやんでいた。カルムナバッシュも大型のカルムナバッシュが次々とやられてたことにより、気後れしているようだ。
俺は好機と考えた。火炎放射が来ないなら、爆弾が使える。それにスリップダメージを発生させるには室温を高めないといけない。そしれ、それを維持しなければならない。なら答えは簡単だ。
俺は大量のアイスボムを取り出し投げまくる。何個か火炎放射で迎撃されたが室温を下げることに貢献している。これによりスリップダメージを発生させることができなくなった。

「まだ終わりじゃないぜ。食らえ!炸裂、ガイアブレイカー!!!」

ガイアブレイカーで地面を粉砕しカルムナバッシュを攻撃する。円状にカルムナバッシュを近づけさせない状態にした。

「ここにいる者たちよ。しかと見よ。これが凰牙の真に無慈悲な太陽の輝き!アペンディクスドライブC!!!」

上のグリズリーたちと同じようにアペンディクスドライブCで完全に消し飛ばす。
閃光は降り注ぎ、カルムナバッシュを襲う。どこに逃げようともここは室内、逃げ場はない。
真に無慈悲な太陽の輝きはカルムナバッシュたちいや、《狂犬》たちを灰にした。
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