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藤井さんの彼女2
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エレベーターで下に着くとマンションの目の前に1台のスポーツカーが止まっている。
黒光りするそれが、車に興味のない葵の目にも高級車なのが分かった。
目の前の窓が開き莉央が乗るように声を掛ける。
後ろを見たがドアが無いので葵は助手席に乗り込み「…すみません…」と恐縮した。
ナビに住所を入力して車を走らせると
「今日はありがとうね。直斗、すぐ強がるから」
と、笑いながら莉央が言う。「あいつのことだから店で動けなくなるなんて、よっぽど痛かったんだと思うんだぁ」
「タクシーの中でもすごい痛そうでした…」
葵が言うと
「本当強がり」
困ったように笑う。「昔からそうなの。それで結局腰ダメにしたのにね」
「…バスケですか?」
一瞬莉央が葵に目を向ける。
「直斗が話したの?」
「あ、はい。さっき…学生時代バスケやってて腰痛めたって…」
莉央がびっくりしたように
「へぇ…」
と、声を上げる。「あいつがバスケの話するなんてびっくり」
「……………。」
葵が黙っていると
「直斗…高校の時バスケ部のエースでね。めちゃくちゃカッコよかったんだよー!3年の時インターハイ行ける位まで強くなってね…。元々ずっとバスケやってたみたいだし、でも何かもう…直斗ありきのチームでさ。腰痛いのにずっと黙ってて…」
莉央が何とも言えない表情で話を続ける。
「インターハイ懸かった試合で本当に動けなくなっちゃって…。結局負けちゃった。チームメイトは直斗を無言で責めるの!自分たちはおんぶにだっこだったくせに!!」
莉央が頬を膨らませて怒っている。
「それから直斗、バスケのこと話さなくなっちゃった…。もしかしたら歩夢も知らないんじゃないかな…」
「……そうなんだ…」
葵が独り言の様に呟いた。
莉央がチラっと葵を見る。
「あ!この辺かな?合ってる?」
莉央に言われて外を見ると少し先に自宅が見える。
「あ!すぐそこです」
莉央が葵の家の前で車を止めた。
葵が「ありがとうございました」と車を降りると莉央も運転席から降りてきてバッグの中から名刺を1枚取り出した。
「これ、私の名刺。もし…直斗のことで何かあったら連絡して。もちろんデートのお誘いでもいいからね!」
そう言うと葵を抱きしめ頬に軽くキスをした。
再び葵の顔が真っ赤になる。
「………葵……?」
突然名前を呼ばれ葵が振り返ると、コンビニ袋を持った俊輔が立っている。
「俊!なっ…何でこんなとこにいんの!?」
葵が慌てて思わず声をあげた。
「なんでって……自分ちの前だから……」
俊輔はそう言ってチラっと莉央の方を見た。
「あ……兄です、えっとこの人は…」
葵が紹介しようとすると
「こんばんは。葵くんの上司の友人です」
と莉央がにこやかに自己紹介する。
「葵くんの噂のお兄さん?直斗がすごく良いお兄さんなんだって話してた!」
そう言って俊輔の手を取り握手する。
「やだぁ!お兄さんも可愛い顔してる!!イケメン兄弟とか反則でしょー!」
今にも抱きつかんばかりの勢いに葵がハラハラする。
「お兄さんも今度一緒に遊ぼう!あ!名前聞いていい!?」
「……俊輔…です…」
「俊輔くんね!私は莉央だから覚えておいてね!」
俊輔が顔を赤くして呆気にとられている。
「じゃぁ、葵くん!またね!今日は本当ありがとう!」
そう言って車に戻っていく。
「俊輔くんもまたね!」
そう言い残し高級車が静かに走っていった。
「賑やかな人だね…」
俊輔がまだ呆然としたまま口にした。
黒光りするそれが、車に興味のない葵の目にも高級車なのが分かった。
目の前の窓が開き莉央が乗るように声を掛ける。
後ろを見たがドアが無いので葵は助手席に乗り込み「…すみません…」と恐縮した。
ナビに住所を入力して車を走らせると
「今日はありがとうね。直斗、すぐ強がるから」
と、笑いながら莉央が言う。「あいつのことだから店で動けなくなるなんて、よっぽど痛かったんだと思うんだぁ」
「タクシーの中でもすごい痛そうでした…」
葵が言うと
「本当強がり」
困ったように笑う。「昔からそうなの。それで結局腰ダメにしたのにね」
「…バスケですか?」
一瞬莉央が葵に目を向ける。
「直斗が話したの?」
「あ、はい。さっき…学生時代バスケやってて腰痛めたって…」
莉央がびっくりしたように
「へぇ…」
と、声を上げる。「あいつがバスケの話するなんてびっくり」
「……………。」
葵が黙っていると
「直斗…高校の時バスケ部のエースでね。めちゃくちゃカッコよかったんだよー!3年の時インターハイ行ける位まで強くなってね…。元々ずっとバスケやってたみたいだし、でも何かもう…直斗ありきのチームでさ。腰痛いのにずっと黙ってて…」
莉央が何とも言えない表情で話を続ける。
「インターハイ懸かった試合で本当に動けなくなっちゃって…。結局負けちゃった。チームメイトは直斗を無言で責めるの!自分たちはおんぶにだっこだったくせに!!」
莉央が頬を膨らませて怒っている。
「それから直斗、バスケのこと話さなくなっちゃった…。もしかしたら歩夢も知らないんじゃないかな…」
「……そうなんだ…」
葵が独り言の様に呟いた。
莉央がチラっと葵を見る。
「あ!この辺かな?合ってる?」
莉央に言われて外を見ると少し先に自宅が見える。
「あ!すぐそこです」
莉央が葵の家の前で車を止めた。
葵が「ありがとうございました」と車を降りると莉央も運転席から降りてきてバッグの中から名刺を1枚取り出した。
「これ、私の名刺。もし…直斗のことで何かあったら連絡して。もちろんデートのお誘いでもいいからね!」
そう言うと葵を抱きしめ頬に軽くキスをした。
再び葵の顔が真っ赤になる。
「………葵……?」
突然名前を呼ばれ葵が振り返ると、コンビニ袋を持った俊輔が立っている。
「俊!なっ…何でこんなとこにいんの!?」
葵が慌てて思わず声をあげた。
「なんでって……自分ちの前だから……」
俊輔はそう言ってチラっと莉央の方を見た。
「あ……兄です、えっとこの人は…」
葵が紹介しようとすると
「こんばんは。葵くんの上司の友人です」
と莉央がにこやかに自己紹介する。
「葵くんの噂のお兄さん?直斗がすごく良いお兄さんなんだって話してた!」
そう言って俊輔の手を取り握手する。
「やだぁ!お兄さんも可愛い顔してる!!イケメン兄弟とか反則でしょー!」
今にも抱きつかんばかりの勢いに葵がハラハラする。
「お兄さんも今度一緒に遊ぼう!あ!名前聞いていい!?」
「……俊輔…です…」
「俊輔くんね!私は莉央だから覚えておいてね!」
俊輔が顔を赤くして呆気にとられている。
「じゃぁ、葵くん!またね!今日は本当ありがとう!」
そう言って車に戻っていく。
「俊輔くんもまたね!」
そう言い残し高級車が静かに走っていった。
「賑やかな人だね…」
俊輔がまだ呆然としたまま口にした。
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