82 / 160
寝たフリ
しおりを挟む
葵はベットの中で、やっと少し前に寝息を立て始めた、自分を抱きしめて眠る藤井をそっと見上げる。
自分を抱きしめずっと不安そうにしていた。
葵が寝たフリをして、やっと藤井も眠りについた。
あれから高校時代やっていたバスケの話、バスケをやめてから出会った大切な人の話、それに…あまり満たされていたとは思えない子供時代の話を聞いた。
結局…何故『大切な人』と離れたのかは分からなかったが、本当に好きだったのは痛い程伝わってきた。
葵はそっと首を動かし時計を見ると3時近い。
───俺……一時間近くも寝たフリしてたんだな……。
思わず苦笑いしてしまう。
───今日は色んなことがあったな……。
正直、混乱していないと言えば嘘になる。
『あの人』の涙にも、自分に良くしてくれた莉央を傷付けていた事にも胸が傷んだ。
──その分…藤井さんを大事にしなきゃダメだ……。
もう一度藤井の寝顔を見上げる。
そして葵もゆっくり目を閉じた……。
自分を抱きしめずっと不安そうにしていた。
葵が寝たフリをして、やっと藤井も眠りについた。
あれから高校時代やっていたバスケの話、バスケをやめてから出会った大切な人の話、それに…あまり満たされていたとは思えない子供時代の話を聞いた。
結局…何故『大切な人』と離れたのかは分からなかったが、本当に好きだったのは痛い程伝わってきた。
葵はそっと首を動かし時計を見ると3時近い。
───俺……一時間近くも寝たフリしてたんだな……。
思わず苦笑いしてしまう。
───今日は色んなことがあったな……。
正直、混乱していないと言えば嘘になる。
『あの人』の涙にも、自分に良くしてくれた莉央を傷付けていた事にも胸が傷んだ。
──その分…藤井さんを大事にしなきゃダメだ……。
もう一度藤井の寝顔を見上げる。
そして葵もゆっくり目を閉じた……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる